【回顧】紫苑ステークス(GII) ー 予想外の逃げ2頭が共倒れ、後方から強襲したマスターソアラが差し切り

【回顧】紫苑ステークス(GII) ― 予想外の逃げ2頭が共倒れ、後方から強襲したマスターソアラが差し切り

①レース結果

着順馬番馬名騎手タイム通過順人気単勝オッズ
14番マスターソアラ大野拓弥2.03.58-8-6-5612.7
22番サムシングスイート団野大成2.03.69-8-9-747.2
39番ドリームコアルメール2.03.84-4-5-312.5
46番アストリルミシェル2.04.09-8-9-758.9
51番ジワタネホ三浦皇成2.04.111-11-11-111050.7
68番ナイスプレーアスク岩田康誠2.04.71-1-1-1931.1
73番リアライズルミナス津村明秀2.04.94-4-3-225.2
85番ファムクラジューズ菊沢一樹2.04.96-6-6-7820.0
911番ベンヴェヌータ石橋脩2.05.16-6-6-7715.0
1010番ジッピーチューン北村友一2.05.43-2-3-536.7
117番ロングトールサリー杉原誠人2.07.32-2-2-31156.9

②払戻(全配当)

券種組番払戻金人気
単勝4¥1,2706
複勝4/2/9¥340/¥200/¥1306/4/1
枠連2-4¥4,51015
馬連2-4¥3,69014
ワイド2-4/4-9/2-9¥1,120/¥730/¥41015/10/3
馬単4-2¥7,44028
3連複2-4-9¥3,72011
3連単4-2-9¥35,360116

③レースラップの解説

LAPは12.4-11.7-12.8-12.5-12.5-12.3-12.4-12.3-12.2-12.4。雨で稍重〜重の芝2000mらしく、序盤から12秒台半ばで落ち着き、極端な緩急のないミドルペースでした。通過タイムは36.9-49.4-61.9-74.2、上りは74.1-61.6-49.3-36.9、平均1F12.35・平均3F37.05。前半から一貫して緩まない流れが続いたため、道中で脚を使わされた馬ほど直線で伸びを欠く一方、後方でしっかり脚をためられた馬にとっては絶好の展開になったと言えます。

④PCI(公式)から見るペースの質

着順馬名PCI通過順上り3F
1着マスターソアラ53.48-8-6-536.2
2着サムシングスイート53.99-8-9-736.1
11着ロングトールサリー41.52-2-2-340.6

数値が最も大きかったのは2着サムシングスイートの53.9で、1着マスターソアラの53.4がそれに続きました。両馬とも8〜9番手という後方に近い位置から直線で一気に脚を伸ばしており、位置取りの不利をものともしない上がりの脚が数値にはっきり表れています。逆に数値が最も小さかったのはロングトールサリーの41.5。2-2-2という好位につけながら直線で大きく失速し、上り3Fも40.6までかかって11着に沈みました。前半に脚を使った馬ほど数値が低くなるという典型例で、道中の位置取りと最終的な脚色が正反対になった対照的な2頭でした。

⑤レース展開の詳細

予想時点では「リアライズルミナスとベンヴェヌータの2頭が逃げ争いになる」と見立てていましたが、実際にハナを主張したのはノーマークだったナイスプレーアスク(1-1-1-1)とロングトールサリー(2-2-2-3)の2頭でした。予想で逃げ候補としていたリアライズルミナス(4-4-3-2)・ベンヴェヌータ(6-6-6-7)はいずれも中団以降で構え、実際の先行争いには加わらなかったことになります。単独ではなく2頭でハナを争う形になった影響か、直線に向くとその2頭は共に失速。代わって中団より後ろで脚をためていたマスターソアラ(8-8-6-5)・サムシングスイート(9-8-9-7)・軸のドリームコア(4-4-5-3)が一斉に押し上げ、上位を独占する結果となりました。想定した「ハイペースで前が止まれば中団に展開が向く」という読み自体は方向性として当たっていたものの、実際に前に行った馬の顔ぶれは予想と大きく異なっていました。

⑥レース回顧

勝ったマスターソアラは8番手からじわじわ進出し、直線で鋭く伸びて重賞初制覇。6番人気での勝利は市場的には波乱ですが、総合ランキング6位という評価は事前についており、まったくの見えない穴ではありませんでした。2着サムシングスイートも9番手からPCI53.9という数値通りの強い脚を使っており、上位2頭はいずれも後方から数値・脚色の両面で裏付けのある伸びを見せています。3着には事前の軸ドリームコアが4番手から粘り込み、3連複軸1頭流しは訂正後の組番「9-2-4」的中という結果に。一方、逃げ争いを演じたナイスプレーアスク・ロングトールサリーはいずれも直線で失速し、2頭がかりでハイペースを作った反動をまともに受けた形でした。予想で逃げ候補としていたリアライズルミナス・ベンヴェヌータもともに中団から伸びを欠き、7・9着に終わっています。

⑦まとめ:次走注目馬・評価保留の馬

次走注目

マスターソアラ:後方からの強襲でGII初制覇。PCI・上り3Fともに裏付けのある内容で、距離延長でも面白い存在です。

サムシングスイート:2着ながら数値上は今回最も強い脚を使っており、展開次第では次走で逆転も十分あります。

ドリームコア:1番人気の重圧の中、4番手から3着を確保。軸としての信頼度は揺らいでおらず、条件替わりでの巻き返しに期待できます。

評価保留

リアライズルミナス:2番人気の支持も、道中の位置取りが予想と食い違い伸びず7着。脚質の見極めを次走で修正したい一頭です。

ロングトールサリー:2番手から一転11着に大敗。前半の逃げ争いに巻き込まれた反動が大きく、単独の楽なペースなら見直せる可能性はあります。

ベンヴェヌータ:逃げ候補として推した脚質を発揮できず9着。展開面の誤算が響いており、次走の脚質再現性を確認したいところです。

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