
①着順
| 着順 | 馬番 | 馬名 | 騎手 | タイム | 通過順 | 人気 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 1番 | セイウンハーデス | 幸英明 | 1.45.5 | 4-3 | 5 |
| 2 | 13番 | ホウオウビスケッツ | 岩田康誠 | 1.45.5 | 1-1 | 9 |
| 3 | 3番 | レディネス | 横山典弘 | 1.45.7 | 7-5 | 7 |
| 4 | 14番 | レイニング | ルメール | 1.45.8 | 13-12 | 6 |
| 5 | 6番 | ライヒスアドラー(総合1位) | 佐々木大 | 1.45.9 | 11-11 | 2 |
| 6 | 4番 | サトノシャイニング | 西村淳也 | 1.45.9 | 10-6 | 3 |
| 7 | 2番 | リアライズシリウス(1番人気) | 津村明秀 | 1.45.9 | 2-2 | 1 |
| 8 | 17番 | ダノンエアズロック | 田辺裕信 | 1.46.0 | 4-3 | 12 |
| 9 | 10番 | エルトンバローズ | 松若風馬 | 1.46.1 | 11-12 | 10 |
| 10 | 12番 | レガーロデルシエロ | 戸崎圭太 | 1.46.1 | 15-15 | 11 |
| 11 | 9番 | ドラゴンブースト | 丹内祐次 | 1.46.1 | 7-8 | 8 |
| 12 | 5番 | クルゼイロドスル | 荻野極 | 1.46.1 | 17-17 | 15 |
| 13 | 15番 | シャンパンカラー | 内田博幸 | 1.46.2 | 6-9 | 14 |
| 14 | 7番 | ロングラン | 菊沢一樹 | 1.46.3 | 14-12 | 17 |
| 15 | 8番 | ビーアストニッシド | 原優介 | 1.46.6 | 15-15 | 16 |
| 16 | 11番 | ランスオブカオス | 横山武史 | 1.46.6 | 3-6 | 13 |
| 17 | 16番 | アドマイヤクワッズ | 坂井瑠星 | 1.46.6 | 7-9 | 4 |
②払戻
| 券種 | 組番 | 払戻金 | 人気 |
|---|---|---|---|
| 単勝 | 1 | ¥1,120 | 5 |
| 複勝 | 1 / 13 / 3 | ¥400 / ¥720 / ¥590 | 5 / 9 / 7 |
| 枠連 | 1-7 | ¥1,070 | 5 |
| 馬連 | 1-13 | ¥12,480 | 34 |
| ワイド | 1-13 / 1-3 / 3-13 | ¥2,820 / ¥2,750 / ¥5,180 | 31 / 29 / 50 |
| 馬単 | 1→13 | ¥24,340 | 66 |
| 3連複 | 1-3-13 | ¥50,820 | 133/680 |
| 3連単 | 1→13→3 | ¥347,930 | 764/4080 |
③レースラップ解説
12.4 – 10.9 – 12.0 – 12.3 – 12.2 – 11.8 – 11.1 – 11.2 – 11.6(合計105.5秒=1.45.5)
立ち上がりは12.4秒とやや落ち着いた入りで、2F目の10.9秒でメンバーがスッと動き出したのが目を引きます。そこから11〜12秒台を保ちながら、ラスト2F(11.1-11.2秒)でさらにギアを上げる、終いにかけて速くなる形のラップでした。
1Fあたりの平均に換算すると、前半4Fが平均11.90秒、後半5Fが平均11.58秒で後半の方が0.32秒速いペース。「終いにかけて加速する瞬発力比べ」という、上がりの脚そのものの優劣がそのまま着順に直結しやすい流れでした。
上がり3F33.9秒は東京芝1800mのG2としても優秀な数字で、極端なスローでもハイペースでもないバランスの取れたラップから瞬発力勝負に持ち込まれた1戦だったと言えます。
④PCIから見るレースペース
PCI(Pace Compensation Index・ペース補正指数)とは、レースの前半と後半のペース配分を数値化した指標で、「50」が基準値です。50を下回るほど前半が速く終始脚を使わされた「前傾ラップ(ハイペース)」、50を上回るほど前半が緩んで後半に脚をためられた「後傾ラップ(スロー〜ミドルペース)」だったことを示します。個々の馬の数値は、その馬自身の走破タイムを基準にした「自分なりのペース」と実際の上がり3Fとの比較で決まるため、同じレースでも馬ごとに違う値になります。
③のラップ解説で見た「終いにかけて加速する瞬発力比べ」をそのまま裏付ける高い数値です。1着セイウンハーデスのPCIは57.5、2着ホウオウビスケッツ55.6、3着レディネス57.8と、上位3頭がいずれも全体平均に近い高い数値で脚を溜められていたことが分かります。
一方、総合1位で5着に敗れたライヒスアドラーのPCIは59.5と出走馬中でも数値最大級。数値上は十分に脚を溜めたはずなのに着順に結びつかなかった、「脚は使えたが位置取りが悪く届かなかった」典型例です。同様に高PCIながら着外だったレガーロデルシエロ(60.8・10着)、クルゼイロドスル(60.8・12着)も同じパターンでした。
市場1番人気リアライズシリウス(PCI55.3・7着)は2番手の絶好位から運んだにもかかわらず伸びを欠き、好位勢の中では数値が伸びませんでした。上位3頭にはPCIの高さに加えて、いずれも通過順位が1〜7番手という「前目で脚を溜められた」共通点があり、位置取りとPCIの両方が噛み合った馬が浮上したレースだったと総括できます。
⑤レース展開解説
序盤〜道中
ホウオウビスケッツが単独で1番手を奪い、リアライズシリウスが2番手でこれに追走。セイウンハーデス・ダノンエアズロックが4番手集団という構図で、明確な一頭だけの逃げが機能し縦長の隊列が形成されました。総合1位のライヒスアドラーは11番手とやや後方寄りに位置しています。
直線
逃げたホウオウビスケッツは直線半ばまで脚色が落ちず粘るも、4番手から運んだセイウンハーデスがハナ差で差し切り。3番手集団から伸びたレディネスも3着を確保しました。中団11番手につけたライヒスアドラーは直線で追い込んだものの届かず5着、2番手から運んだリアライズシリウスも伸びを欠き7着に終わっています。
予想との答え合わせ
事前の展開予想では「17頭中逃げ1頭(ホウオウビスケッツ)・先行5頭・中団6頭・後方5頭で、単独の明確な逃げ馬は1頭のみ、縦長のミドルペースになりやすい」としており、総合1位ライヒスアドラー(中団)が恵まれる形と結論づけていました。単独逃げが機能し縦長の隊列が形成された点は的中した一方、「中団で恵まれる」としていたライヒスアドラーは実際には11番手とやや後方寄りに位置し、最後の直線で届くには距離が足りませんでした。むしろ4番手につけたセイウンハーデスのような「先行〜好位差し」の脚質がこの日の東京芝1800mには最適だったことが明らかになり、脚質分析の精度向上が今後の課題として残る1戦でした。
⑥レース回顧
勝ったセイウンハーデスは4番手という絶好の位置につけ、直線に入ってからも終始脇目も振らず伸び続け、ハナ差のきわどい勝利をもぎ取りました。幸英明騎手の卓越したコース取り・ペース判断が光る1戦でした。2着ホウオウビスケッツは単独で逃げながら最後まで脚色が落ちず、これも見事な粘り込み。3着レディネスも7番手から着実に伸びて馬券圏内を確保しています。
本命に据えたライヒスアドラーは、総合1位・PCI59.5という数値上の裏付けを持ちながらも11番手という位置取りが仇になり5着完敗。市場1〜3番人気(リアライズシリウス・サトノシャイニング・ライヒスアドラー)はいずれも好位〜中団につけながら最後の決め手比べで一歩及ばず、3連複配当は5万円超という大波乱の結末となりました。17頭フルゲートに近い多頭数のG2だけに、わずかなコース取りの差が結果を大きく左右する厳しい1戦だったと総括できます。
⑦まとめ ― 次走注目馬・評価保留馬
5番人気からの差し切り勝ちとなったセイウンハーデスは、PCI57.5という高い数値が示す通り終いの脚を存分に使えており、同条件のG2であれば上積みが期待できます。単独で逃げて2着に粘り込んだホウオウビスケッツも展開が向けば重賞勝ち負けも視野に入る内容でした。
総合1位評価だったライヒスアドラーは、PCI自体は出走馬最高クラスでありながら位置取りの悪さが仇になり5着完敗。もう少し前目で運べる番組を待ちたいところです。市場1番人気リアライズシリウスも2番手追走から7着に終わり、素直に評価を見直す必要がありそうです。

