【回顧】京成杯オータムハンデキャップ(GIII) ー 10番人気ピコローズが差し切り、単騎逃げメタルスピードは力尽きる大波乱

【回顧】京成杯オータムハンデキャップ(GIII) ― 10番人気ピコローズが差し切り、単騎逃げメタルスピードは力尽きる大波乱

①レース結果

着順馬番馬名騎手タイム通過順人気単勝オッズ
18番ピコローズ三浦皇成1.32.07-7-61019.6
27番エコロブルーム武豊1.32.15-5-458.4
33番ドロップオブライト岩田康誠1.32.25-3-3814.1
46番ファンダム戸崎圭太1.32.210-10-1147.2
55番サイルーン大野拓弥1.32.410-10-81130.5
64番フォルテアンジェロレーン1.32.515-15-1414.7
711番クランフォード菊沢一樹1.32.62-2-2918.2
812番ディールメーカー横山武史1.32.62-5-6711.9
92番ミナデオロミシェル1.32.612-13-14611.5
101番クルゼイロドスル小崎綾也1.32.712-13-121371.7
119番レザベーション原優介1.32.77-7-825.8
1214番リラボニート丸山元気1.32.87-7-81587.8
1315番テレサ津村明秀1.33.02-3-41476.7
1416番ラケマーダ杉原誠人1.33.116-15-1616295.8
1513番メタルスピード田辺裕信1.33.41-1-11234.3
1610番ヴァルキリーバースルメール1.33.712-10-1236.2

②払戻(全配当)

券種組番払戻金人気
単勝8¥1,96010
複勝8/7/3¥480/¥270/¥45010/5/8
枠連4-4¥8,00022
馬連7-8¥8,92039
ワイド7-8/3-8/3-7¥3,140/¥3,350/¥2,87046/49/40
馬単8-7¥18,84083
3連複3-7-8¥42,840168
3連単8-7-3¥334,9801144

③レースラップの解説

LAPは12.3-10.8-11.2-11.5-11.7-11.5-11.5-11.5。初速こそ12.3秒とやや掛かりましたが、2F目に10.8秒まで一気に加速し、以降は11.5秒前後で刻む息の長い流れになりました。通過タイムは34.3-45.8-57.5-69.0、上りは68.9-57.7-46.2-34.5で、平均1F11.50・平均3F34.50。前半から中盤にかけて緩みなく流れ続け、最後の1Fだけ他よりやや速い11.5秒で踏ん張る形となり、瞬発力よりも持続力が問われる淀みないペースだったと言えます。単騎で先頭に立ったメタルスピードが終始このペースを作り続けたことが、後半の総崩れにつながりました。

④PCI(公式)から見るペースの質

着順馬名PCI通過順上り3F
1着ピコローズ54.37-7-633.6
6着フォルテアンジェロ56.215-15-1433.4
15着メタルスピード46.11-1-135.9
16着ヴァルキリーバース50.612-10-1235.0

数値が最も大きかったのはフォルテアンジェロの56.2で、上り3F33.4も出走16頭中最速タイでした。しかし通過順は終始15-15-14と後方に構えたままで、脚は使えたのに位置が悪く6着どまり。一方、数値が最も小さかったのはメタルスピードの46.1。単独で1-1-1を刻み続けた反動で上りは35.9まで落ち、最後は15着まで後退しました。今回の数値は「脚の質」と「着順」が一致しない典型例が目立ち、位置取りの巧拙がそのまま結果を左右したレースだったことが読み取れます。

⑤レース展開の詳細

予想時点では「逃げ実績馬はディールメーカー1頭、先行馬にクランフォードもいてハナ争いが生じる」と見立てていましたが、実際に単独でハナを切ったのはノーマークだったメタルスピードでした。ディールメーカー(2-5-6)・クランフォード(2-2-2)はいずれも2番手集団で我慢する形となり、予想したほどの主導権争いにはなりませんでした。中盤以降は縦長ながら緩まない流れが続き、後方に構えていたピコローズ(7-7-6)・エコロブルーム(5-5-4)・ドロップオブライト(5-3-3)がじわじわ進出。直線に向くと単騎逃げのメタルスピードが力尽き、中団勢がまとめて交わす展開になりました。予想で唯一の鉄板視していた1番人気ヴァルキリーバースは道中12-10-12と後方のまま位置を取れず、前が止まる展開でも届きませんでした。

⑥レース回顧

勝ったピコローズは7-7-6と中団で脚をため、上り33.6の脚を使って差し切りました。10番人気での勝利は市場的にはサプライズですが、総合ランキング6位という評価はついており、まったくのノーマークではありませんでした。2着エコロブルームは5-5-4の好位から堅実に伸び、鉄板視されていたヴァルキリーバースには及ばないまでも、ベテランらしい安定感を見せました。3着ドロップオブライトも5-3-3の絶好位から粘り込み、上位3頭はいずれも「前が止まりやすいペースの中で中団の好位につけていた馬」という共通点があります。逆に、単騎で流れを作ったメタルスピードは1-1-1から最後は15着に沈み、ハイペースを単独で作る損な役回りとなりました。事前に軸として推していたミナデオロ(総合1位・7番人気)は道中12-13-14とまったく位置を取れず9着に終わり、総合ランキングの評価と実際の位置取りが噛み合わなかった一戦でした。

⑦まとめ:次走注目馬・評価保留の馬

次走注目

ピコローズ:中団からの差し切りで初重賞制覇。位置取りの巧さが光り、次走も同型の展開なら安定した競馬ができそうです。

ドロップオブライト:7歳馬ながら絶好位から3着と衰えを感じさせない内容。距離短縮などでもう一つ上を狙えそうです。

フォルテアンジェロ:上り3F・PCIともに数値最上位ながら位置が悪く6着。次走で早めに好位を取れれば上位争いに加われる素材です。

評価保留

ミナデオロ:総合1位の評価も、実際は終始後方で全く見せ場なく9着。位置取りが悪かった原因を次走までに見極めたい一頭。

ヴァルキリーバース:市場1番人気の支持を裏切る16着。道中の位置取りが完全に後手に回っており、展開の巻き添えと見るべきか慎重に評価したいところです。

メタルスピード:単騎逃げから15着に大敗。ハイペースを1頭で作った反動が大きく、レース質そのものは評価が難しい一戦でした。

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