東京ダート１３００ｍコース
東京ダート１３００ｍ解説
コースの概要
- スタート地点: 向正面半ば
- 3コーナーまでの直線距離: 約342m
- ゴール前直線距離: 502m
- コースの特徴:
- スタート直後に小さな凹凸（コブ）を越える。
- 3コーナー半ばでコースの最底部に達する。
- ゴール直前に上り坂がある。
- 最後の直線には平坦な200mの区間が存在。
脚質の影響
- 逃げ・先行馬の有利度:
- 逃げ馬や先行馬が有利な傾向はあるが、他の競馬場（特にD1400やマイル以下）に比べるとやや不利。
- 特に東京D1400-D1600に比べ、1300mは逃げ・先行が不利とされる。
- レース展開:
- スタート直後の凹凸により、2F目は速くなりにくい。
- コブの最頂部が残り1000m地点で、ゴールまでの距離が長いため、手綱を抑え気味になることが多い。
- 平均ペースが速めになりやすく、特にパワーが要求される。
- パワーと持ち時計:
- 直線に向いてからの追い出しが重要で、最後の坂越えも考慮する必要がある。
- ダート血統で持ち時計が上位の馬が強い傾向が見られる。
- 特殊な距離:
- 1300mはJRAの中で唯一の距離であり、そのため特異なレース展開が期待される。
結論
東京ダート1300mコースは、スタート直後の凹凸や長い直線距離、最後の上り坂など、特有の条件が多く、脚質による影響が顕著です。特に逃げ・先行馬は他場に比べて不利な面があり、パワーと持ち時計が重要な要素となります。このコースでの成功には、ダート血統の馬が有利であることが示唆されています。
東京ダート１３００ｍコースデータ(２０１９年～２０２４年)
騎手
騎手考察
1. 勝率・複勝率が高く安定した「本命型」騎手
◎ 圧倒的な安定感を誇る騎手
- ルメール
- 勝率21.2%、複勝率54.5%（トップクラス）。
- 単勝回収率83、複勝回収率96と「勝率と回収率のバランスが最高」。
- 「人気馬に乗ることが多く、堅実に勝ちにくる」タイプ。
- 戸崎圭太
- 複勝率35.3%、単勝回収率75。
- 「中～高人気馬で安定した成績」を誇る。
▲ 勝率は高いが回収率低め
- 三浦皇成（勝率11.7%、単勝回収率49）
- 複勝率は高い（35.0%）が、単勝では期待薄。
→ ルメールと戸崎圭太は単勝・複勝どちらでも有力候補。
2. 複勝回収率が突出した「穴馬源泉」騎手
◎ 複勝で驚異的回収率
- 横山典弘
- 複勝率63.6%（最高）、複勝回収率160。
- 「出走数は少ないが、乗れば複勝で高配当」という特殊ケース。
- 田中勝春
- 複勝率38.9%、複勝回収率149。
- 「3着以内に入れば配当が大きい」傾向。
▲ 高配当だが安定性に欠ける騎手
- 内田博幸（単勝回収率366、複勝回収率103）
- 勝率10.3%と低く、「大穴を狙うなら単勝」だがリスク大。
→ 横山典弘や田中勝春は複勝穴馬として要チェック。
3. 勝率低めだが「コスパ良型」騎手
- 石橋脩
- 複勝率29.3%、複勝回収率82。
- 「人気薄めで、複勝なら好配当」のバランス型。
- 原優介
- 複勝回収率120（複勝率21.4%）。
- 「3着以内なら高配当」の隠れ玉。
→ 単勝は避け、複勝または馬連・ワイドで狙う価値あり。
4. 要注意な「回収率低迷」騎手
- 木幡巧也
- 複勝回収率43（最低クラス）。
- 「当たっても配当が低い」典型例。
- 江田照男
- 複勝回収率34。
- 勝率8.6%あるが、「資金効率が悪い」。
→ これらの騎手は優先度を下げるべき。
5. データから導く戦略例
(1) 単勝狙い
- ルメール（回収率83）
- 戸崎圭太（回収率75）
- 勝率・複勝率が高く、回収率も安定した2頭が最有力。
(2) 複勝で穴狙い
- 横山典弘（回収率160）※出走時のみ
- 田中勝春（回収率149）
- 内田博幸（回収率103）
(3) 馬連・ワイドのサブ候補
- 石橋脩・原優介
- 複勝回収率の高さを活かした組み合わせが有効。
総合評価
- 「単勝」ならルメール・戸崎圭太が軸候補。
- 「複勝」では横山典弘や田中勝春の高回収率に注目。
- 木幡巧也や江田照男は資金効率が悪いため、控えめに。
※横山典弘のような少数サンプル騎手は、データの信頼性に注意が必要です。
※田中勝春は複勝率・回収率のバランスが極めて優れています。
人気別
人気別考察
- 堅く決まるコースになる。
- １番人気の信頼度が高い。
- ５，６、７番人気の単勝回収率が高い為、単勝で狙ってみるのもあり。
- ７番人気までの着内率と回収率が高い。
- ８番人気以降でも回収率が高い人気もあるが、確率で考えるとコスパが悪い。
クラス別
クラス別考察
- 低クラス専用コース
- ３勝クラスで荒れ傾向にある。
- 複勝回収率ではどのクラスでも同じくらい。
- 単勝で荒れる傾向(新馬クラス、未勝利クラス、３勝クラス)にある。
脚質×上がり３F
脚質×上がり３F考察
- 逃げ先行馬も強いが差し馬も来る傾向にある。
- 追い込みは着内率も回収率も低い為、軽視必須。
- 差し馬の回収率が高い為、末足良い馬は人気なくても馬券内に来る可能性あり。
- ラスト３Ｆでは、５位までなら回収率が高い為、前目で決まることのほうが多いが穴馬が差し届くこともあるようだ。
馬番
馬番考察
- 内枠有利だが、最内１番は着内率も回収率も悪い。
- 全体的に中枠と外枠の着内率と回収率が悪いが大外１６番になると着内率と単勝回収率が良くなる。
- ８番の着内率と回収率が良い。
- 偶数番と奇数番では成績はそこまで変わらないが、単勝回収率でかなりの差がある。単勝なら偶数番で狙ってみるのもあり。
- 大外発走になると、着内率も回収率も優秀で安定している為狙い目である。
種牡馬
種牡馬考察
1. 高勝率＆高単勝回収率の「本命型」種牡馬
- ダノンレジェンド
- 勝率24.1%（最高）、単勝回収率127。
- 「圧倒的な勝率」だが、複勝回収率49と低いため「単勝専用」。
- 連対率31.0%と安定感あり。
- トゥザワールド
- 勝率23.5%、単勝回収率490（異常値級）。
- 「大穴馬だが、勝てば超高配当」。リスクは高いが、単勝穴狙いに最適。
- アジアエクスプレス
- 勝率14.7%、単勝回収率178。
- 「中穴～人気馬で好配当」のバランス型。
→ 単勝で狙うならダノンレジェンド・トゥザワールドが有力。
2. 複勝率＆複勝回収率が突出した「堅実穴馬」
- サウスヴィグラス
- 複勝率39.3%（3着以内4割）、複勝回収率157。
- 「人気馬ながら複勝で高配当」という稀有な特性。
- ロージズインメイ
- 複勝率35.0%、複勝回収率292（最高値）。
- 「3着以内に入れば超大穴」。出走時は要チェック。
- イスラボニータ
- 複勝回収率184（複勝率28.0%）。
- 「中穴馬で配当が大きい」傾向。
→ 複勝賭けならサウスヴィグラス・ロージズインメイが最優先。
3. 複勝率・複勝回収率どちらも高い「コスパ良型」
- ドレフォン
- 複勝率32.4%、複勝回収率82。
- 「人気薄めで複勝なら適度な配当」のバランス型。
- ミッキーアイル
- 複勝率33.3%、複勝回収率93。
- 「3着以内に入れば十分なリターン」。
→ 馬連・ワイドで他の高複勝率馬と組み合わせるのが有効。
4. 要注意な「回収率低迷」種牡馬
- カレンブラックヒル
- 複勝回収率40（最低クラス）。
- 勝率13.6%あるが、「当たっても配当が低い」。
- プリサイスエンド
- 複勝回収率41。
- 「資金効率が悪く、優先度低め」。
- エスポワールシチー
◦ 複勝率23.7％ 複勝回収率64
◦ 資金効率悪い - ダイワメジャー
◦ 複勝率19.4％ 複勝回収率41
◦ 回収率最低値
5. データから導く戦略例
(1) 単勝で勝負する場合
- ダノンレジェンド（勝率24.1%）
- トゥザワールド（単勝回収率490）※超高配当だがリスク大
- アジアエクスプレス（回収率178）
(2) 複勝で堅実に狙う場合
- サウスヴィグラス（複勝回収率157）
- ロージズインメイ（回収率292）
- イスラボニータ（回収率184）
(3) 馬連・ワイドのサブ候補
- ドレフォン×サウスヴィグラス
- ミッキーアイル×ロードカナロア
(４)要注意な種牡馬
- カレンブラックヒル
- プリサイスエンド
- エスポワールシチー
- ダイワメジャー
前走距離
前走距離考察
- 同距離が依然トップクラス
- 勝率9.4%（全条件中最高）
- 複勝率25.4%
- 回収値は単勝60・複勝57（複勝回収値がやや低いのが特徴）
- ±200m以上になると成績は悪くなるが回収率アップ
- 複勝率19.8～20.8
- 単勝回収率70～81
- 意外な結果
- 今回延長で単勝回収値87複勝回収値86
- 500m以上短縮で単勝回収値301（サンプル少ない）
◼ まとめ
- 同距離は安定しているが回収率が低くなる。
- 距離変更が長い方が回収率が高くなる。
- 距離延長のほうが回収率が良くなる。
- ５００Ｍ以上の距離短縮だと着内率も低いし、複勝回収率もかなり低い為、注意が必要。
前走コース
前走コース考察
- 前走同コースになると着内率は良いが、回収率が悪くなる。
- 前走芝になるとかなり着内率が落ちるが、単勝回収率が高いので単勝で狙うのはあり。
- 前走から大幅な距離短縮は要注意。
- 前走中山、阪神、札幌、福島になると着内率が落ちる。
- 前走中京、東京、新潟だと着内率が良くなる傾向にある。
