- 中山芝1800m

中山芝1800m解説
コースの概要
- スタート地点: 正面スタンド前直線の半ば
- 1コーナーまでの距離: 約205m(Aコース時)、Cコースでは167m
- 高低差: スタート地点から急坂が待ち構えており、1〜2コーナーまで上り坂。
- 向正面の直線: 平坦
- 3〜4コーナー: 緩い下り坂
- ゴール前直線距離: 310m(中央4場の中で最短)
- ゴール前の高低差: 約2.2mの急坂
- コース設定: A、B、Cの3パターン
コースの特性
- スタートから1コーナーまで:
- スタート後すぐに急坂が待ち受け、1コーナーまでの距離が短いため、スピードが出にくい。
- 1〜2コーナー中間までは上り坂が続く。
- 向正面の平坦部分:
- 向正面では平坦なコースが続き、ここで加速が可能。
- 3〜4コーナーは緩い下り坂で、ペースが上がりやすい。
- ゴール前の急坂:
- 最後の直線距離は310mで短いが、ゴール前に急な上り坂があるため、最後の瞬間の持続力が試される。
レース展開の考察
- 逃げ・先行馬の有利性:
- テンの遅いペースになることが多く、逃げ・先行馬が有利。
- スタートが上り坂であるため、1〜2F目が速くならず、自然と加速する。
- ペースの影響:
- 向正面の下りでペースが早くなるが、マイル的な速めのミドルベースかスローペースのどちらかになる。
- どちらのパターンでも逃げ・先行馬が馬券圏内に入ることが多い。
- 脚質の有利度:
- 逃げ・先行の有利度は芝1800の中では中の上位だが、全体では中位。
- 差し馬の有利度も中位であり、脚質的に逃げ・先行馬が期待値が高い。
内枠の利点
- 内枠の有利性:
- 内回りコースは芝が傷みにくく、内枠が有利。
- 逃げ馬は4〜12番が良好で、3番より内は競争が激しくなりやすい。
- 偶数枠の優位性:
- 逃げ・先行馬ともに偶数枠が有利で、特に外枠は12番までが望ましい。
- 差し馬は15番より外が不利になる傾向がある。
結論
中山競馬場の内回りコースは、急坂と短い直線が特徴で、特に逃げ・先行馬に有利な展開が期待されます。内枠の馬が有利であり、偶数枠の利点も見逃せません。コースの特性を理解し、脚質や枠順の影響を考慮することが、レース予想の成功につながります。
中山芝1800mデータ(2019年~2024年)
騎手

騎手考察
🏆 トップ5騎手(おすすめ騎手)
- 川田将雅
- 圧倒的な勝率37.5%(全騎手中1位)
- 複勝率68.8%(1位)
- 単勝回収値162・複勝回収値124(共に最高値)
→ 騎乗数は少ないが、騎乗時は絶対的な強さを発揮
- ルメール
- 勝率25.0%(2位)・複勝率52.9%(2位)
- 連対率44.1%(1位)
→ 安定性と勝率の高さが光る実力派
- 横山武史
- 複勝率51.5%(3位)
- 複勝回収値101(トップクラス)
→ 複勝馬券で最も回収効率が良い
- 戸崎圭太
- 勝率19.8%(4位)
- 複勝率36.0%
→ 安定した成績を誇るベテラン
- 横山和生
- 単勝回収値100(高回収)
- 勝率10.0%
→ 穴馬券狙いで有効
⚠️ ワースト5騎手(要注意騎手)
- 田辺裕信
- 単勝回収値25(最低値)
- 勝率4.0%(ワースト2位)
→ 回収効率が極端に悪い
- 丹内祐次
- 複勝率13.8%(最下位)
- 連対率6.4%(最下位)
→ ほとんど勝負にならない
- 吉田豊
- 複勝率17.9%
- 単勝回収値51だが騎乗数が少ない
→ データ上不利
- 丸田恭介
- 複勝回収値30(最低値)
- 複勝率17.1%
→ 回収不能レベル
- 津村明秀
- 単勝回収値35
- 勝率7.5%
→ 安定性・回収率ともに低い
📊 データの特徴
- 川田将雅は圧倒的な数値(勝率37.5%)だが、騎乗数が少ない点に注意
- ルメールと横山武史は安定性と回収率のバランスが良い
- ワーストグループは勝率・回収率ともに低く、投資効率が悪い
人気別

人気別考察
- 7番人気までの回収率が高い。穴馬が注目されがちになり、実際は堅く決まる傾向にある。
- 人気馬が優秀で、回収率も高くなる。
- 人気馬と7番人気までの中穴馬で馬券を購入すると回収率が向上する。
- 8番人気以降になると、複勝回収率が下がる為大穴馬の期待値がかなり低くなる。
クラス別

クラス別考察
- クラスが上がるにつれて、荒れる傾向にあるが、G2になると堅く決まる傾向にある。
- 低クラスでは2勝くらすまでは、堅くきまる。
- OPEN(L)とG3になると荒れ傾向にあり穴馬の期待値がかなり高くなる。
脚質×上がり3F

脚質×上がり3F考察
- 逃げ残りが起こりやすいコース。先行馬も成績が良く回収率もよい。
- 差しも決まるが、回収率が悪く期待値が薄い。
- 後方になるとかなり成績が落ち、回収率も特段悪い。
- マクリは、着内率はそこそこで回収率も普通。どちらかというとあまりよくない脚質戦法になる。
- ラスト3Fでは、5位までの着内率と回収率が高い為、前残りの確率が高いといえる。前目で走ることができればそこそこの末足で着内に残ることができる。
馬番

馬番考察
- 内枠有利なコースになる。しかし1,2,3番の回収率が悪い為、あまり内すぎると囲まれる可能性があり期待値が下がる。
- 内枠の着内率が高い割には、回収率が低いので、内枠というだけで過剰人気しすぎる傾向にある。
- 外枠では、逆に成績は下がるが、単勝回収率が100を超える馬番があるため、不利とはいえ強い馬が軽視されることがあるようだ。
- 奇数番と偶数番では、奇数番の単勝回収率で差があり、単勝では奇数番のほうが有効になる。
- 大外発走になる、着内率はそこそこだが、単勝回収率が高い為期待値が上がる。
種牡馬

種牡馬考察
🔥 【複勝率が高く、回収も期待できる優秀種牡馬 TOP5】
- ディープインパクト
- 複勝率: 32.3%
- 複勝回収値: 88
- 特徴: 133戦とサンプル数最多。複勝率・回収率のバランスが最強。「鉄板の安定感」
- ドゥラメンテ
- 複勝率: 33.7%
- 複勝回収値: 106
- 特徴: 複勝回収値が唯一100超え。「高配当馬を出しつつ複勝も堅い」
- ロードカナロア
- 複勝率: 37.3%(全種牡馬中最高)
- 複勝回収値: 67
- 特徴: 複勝率トップだが回収値はやや低め。「3着内に入りやすいが人気馬が多い?」
- キズナ
- 複勝率: 34.1%
- 複勝回収値: 104
- 特徴: ドゥラメンテに次ぐ高回収。「穴馬ファンにも優しい」
- リアルスティール
- 複勝率: 40.0%(圧倒的)
- 複勝回収値: 90
- 注意点: サンプル少(25戦)。「小データだが驚異の安定感」
💎 【隠れた高回収種牡馬】
- ローエングリン
- 複勝回収値106(ドゥラメンテ並み)+勝率19.0%。「超穴馬の可能性あり」
- ルーラーシップ
- 複勝率33.9%+回収値96。「2着・3着が多い微妙な馬券に注意」
🚨 【複勝率は高いが回収が悪い要注意馬】
- ゴールドシップ
- 複勝率21.4% + 回収値49。「期待値薄い」
- ハーツクライ
- 複勝率21.6% + 回収値51。「投資する価値薄」
- ジャスタウェイ
- 複勝率14.3%(最低) + 回収値27。「絶対避けるべき」
📈 まとめ
- 堅実派: ディープインパクト or キズナ(複勝率30%超+回収値80以上)
- ハイリターン狙い: ドゥラメンテ or ローエングリン(回収値100超え)
- 避けるべき: ゴールドシップ・ジャスタウェイ(回収値50以下は危険馬)
前走距離

前走距離考察
1. 同距離出走が最も安定(勝率・複勝率最高)
- 同距離の成績が最も良く、勝率9.7%、複勝率26.9%でトップ。
- 単勝回収値80、複勝回収値74と、他条件より回収率が高い。
- → 前走と同じ距離なら、実力通りに走る傾向が強い。
2. 距離微調整(±200m~±600m)はやや成績ダウン
- 距離が前走から±200m以内でも、勝率・複勝率は同距離より2~3%低下。
- ±400m以内や±600m以内ではさらに微減し、回収値も65~70と低め。
- → 少しの距離変更でも馬の適性に影響が出やすい。
3. 距離延長は苦戦(特に大幅延長は致命的)
- 今回延長の場合、勝率5.4%(同距離の約半分)、複勝率18.3%と大幅低下。
- 500m以上延長では、勝率0%、複勝率2.7%とほぼ馬券に絡まない。
- → 延長戦は不利。特に大幅延長(500m以上)は絶対避けるべき。
4. 距離短縮はややマシだが、不安定
- 今回短縮では勝率7.1%(延長よりマシ)、複勝回収値66と回収は悪くない。
- 500m以上短縮では勝率11.4%と高いが、サンプル少(44戦)で信頼性低い。
- → 短縮の影響は延長より小さいが、大幅短縮(500m以上)は単勝回収率が高い。
🔍 総合的な傾向まとめ
✅ 同距離が最安定(勝率・複勝率・回収値すべて最高)。
⚠️ 距離変更は全般的に不利(特に延長は大幅に成績ダウン)。
🚨 500m以上の延長はほぼ負け(複勝回収値5は論外)。
💡 短縮の影響は軽微だが、大幅短縮は単勝で期待値があがる。
前走コース

前走コース考察
- 前走から距離延長になると着内率が低く、回収率も悪くなる。
- 前走京都との相性がかなり良い。着内率も回収率もすべてにおいて良くなる傾向にある。
- 前走最終直線の長いコース(東京、阪神外、京都外、新潟、中京)になると単勝回収率が高くなるので、単勝で軽視されがちなのが伺える。
- 逆に前走最終直線の短いコース(函館、福島、中山、札幌)になると、回収率が悪い為過剰人気する傾向にあるようだ。