【2026年プロキオンS完全回顧】データが暴いた「必然の波乱」— ロードクロンヌの王道と血統が生んだ衝撃の真実

レース回顧

2026年 プロキオンステークス(G2)結果一覧

京都競馬場 ダート1800m / 天候:晴 / 馬場:良

着順枠番馬番馬名性齢斤量騎手タイム着差通過順位上り3F人気オッズ体重(増減)
1713ロードクロンヌ牡557横山和生1:51.03-3-3-336.614.4500(+12)
2816サンデーファンデー牡658角田大和1:51.1クビ2-2-2-236.91143.4528(+4)
311ルシュヴァルドール牡557藤岡佑介1:51.1クビ4-3-4-336.5812.7542(+6)
459ブライアンセンス牡657坂井瑠星1:51.2クビ8-7-8-736.425.5524(+4)
5815セラフィックコール牡658西村淳也1:51.51 3/414-14-15-1336.0711.8536(-2)
6714ハピ牡757菱田裕二1:51.61/216-16-16-1635.9916.2488(+2)
7510ジェイパームスセ657鮫島克駿1:51.6クビ11-12-12-1036.335.5510(+2)
8611ペイシャエス牡757田辺裕信1:51.81 1/413-12-13-1336.51245.2504(-8)
912サイモンザナドゥ牡657池添謙一1:51.91/24-5-4-537.346.7478(+4)
1047テーオーパスワード牡557高杉吏麒1:52.01/210-9-8-937.1511.0488(+4)
1123マーブルロック牡657酒井学1:52.11/21-1-1-138.015241.3530(+6)
1235ハナウマビーチ牡456団野大成1:52.33/411-9-8-1037.41027.4520(0)
13612シゲルショウグン牡657武豊1:52.37-7-6-537.6611.4532(+6)
1424テーオードレフォン牡757浜中俊1:52.72 1/26-6-6-738.014131.0506(+10)
1536クラウンプライド牡757ハマーハ1:53.658-9-8-1038.61349.7524(+23)
1648マリオロード牡757吉村誠之1:53.8114-14-13-1338.516249.9518(-2)

【簡易分析メモ】

  • ペース: 1000m通過 1:01.3(Ave-3F 37.20 / 上り最速 35.9)
  • 上がり最速: ハピ(35.9秒 / 6着)
  • 波乱の主役: サンデーファンデー(11番人気2着)
  • 総括: 1着から4着までが「クビ差」の連続という極限の接戦。好位から抜け出したロードクロンヌに対し、先行してしぶとく粘ったサンデーファンデーが大波乱を演出しました。

2026年 プロキオンステークス(G2)詳細レポート

2026年1月25日、京都競馬場で行われたプロキオンS。 1番人気が勝利しながらも、2着に11番人気が食い込み、3連単は約20万円の高配当となりました。

1. レース分析:ラップ&ペース

淀みのないペース配分が、各馬の地力を引き出すタフな一戦となりました。

項目内容指標の意味
走破タイム1:51.01着:ロードクロンヌ
1000m通過1:01.3標準的なミドルペース
レースPCI50.4前後半のバランスが取れた平均型
前後3F差+0.8秒やや前傾(前半の方が速い)

2. パフォーマンス・チェック

上位馬の粘りと、後方から追い上げた末脚の記録です。

着順馬名上がり3F人気備考
1着ロードクロンヌ36.61番人気好位から完璧な抜け出し
2着サンデーファンデー36.911番人気2番手から粘り込みの大波乱
3着ルシュヴァルドール36.58番人気内から鋭く伸びて3着確保
6着ハピ35.99番人気上がり最速。展開に泣く

3. 払戻金(JRA発表)

高配当となった馬連、3連単の配当に注目です。

【単勝・複勝】

券種番号払戻金人気
単勝13440円1番人気
複勝13 / 16 / 1170円 / 960円 / 400円1 / 11 / 8番人気

【連勝複式・単式】

券種組合せ払戻金人気
枠連7-81,910円7番人気
馬連13-1611,940円34番人気
馬単13 → 1618,130円51番人気

【ワイド・3連系】

券種組合せ払戻金
ワイド13-16 01-13 01-163,060円 920円 8,730円
3連複01-13-1636,040円
3連単13 → 16 → 01199,080円

【総評】 1番人気が勝ちながら、2着・3着に伏兵が入り込んだことで、馬連・馬単・3連単すべてで万馬券となりました。特にサンデーファンデーの粘り腰を読み切るのが、今回の馬券攻略の鍵でした。

2026年1月25日。冬の京都競馬場に集ったダートの強豪たちによる**プロキオンステークス(G2・ダート1800m)**は、競馬というスポーツが持つ「論理的な側面」と「爆発的な不確実性」の両面を、これ以上ないほど鮮明に描き出しました。

1番人気ロードクロンヌが王者の風格を見せて優勝を飾った一方で、2着には単勝43.4倍、11番人気の伏兵サンデーファンデーが激走。馬券を手に汗握らせたこの一戦を、ソースの統計データとレース展開の細部から徹底的に解剖します。なぜあの馬が勝ち、なぜあの人気馬が敗れたのか。3000文字の濃密な回顧録をお届けします。

1. レース概況:京都ダート1800mが求めた「適性」

まず注目すべきは、淀みのないラップ構成です。3番マーブルロックがハナを奪い、1000m通過は1分1秒3。これは京都のダートとしては、決して緩くないペースです。

  • レース全体のPCI(ペース・コンフォート・インデックス):50.4
  • 前後3Fの差:+0.8秒(前傾)

この数値が示すのは、逃げ馬だけが得をするスローでもなければ、差し馬だけが届く極端なハイペースでもない、**「実力馬が実力通りに走り切るためのミドルペース」**であったということです。この展開により、前方の馬には最後まで垂れないスタミナが、後方の馬には自力で差を詰めるスピードが求められる過酷な舞台となりました。

結果、上位4頭が「クビ・クビ・クビ」の差で入線。コンマ数秒、わずか数センチの差を分けたのは、事前のデータが示していた「期待値」の差でした。

2. 覇者ロードクロンヌ:データが証明した「1番人気の必然」

単勝4.4倍の1番人気に応えたロードクロンヌ。その勝利は、偶然ではなく、統計的に最も勝利に近いポジションにいたからこその結果でした。

① 先行力の優位性とラップ管理

ロードクロンヌは道中、終始3番手の好位をキープ。統計データによれば、京都ダート1800mにおける**「先行」脚質の複勝率は44.2%、複勝回収値は122**と非常に優秀です。 特筆すべきは本馬自身のPCI「51.6」という数値。レース全体のペース(50.4)よりもわずかに脚を溜めることに成功しており、これが最後、逃げ粘るサンデーファンデーを外からねじ伏せる「上がり36.6秒(全体3位タイ)」の末脚を支えました。

② 勝利を呼び込んだ「13番枠」と「横山和生騎手」

今回の分析で最も衝撃的だったのが、馬番「13番」の期待値です。統計上、単勝回収値209という全馬番の中で突出した数値を誇っていた13番枠を引き当てたことが、ロードクロンヌにとって最大の追い風となりました。 また、鞍上の横山和生騎手はこの条件で複勝率47.6%。勝負どころを熟知したベテランのような落ち着きで、1番人気の重圧を跳ね除けました。

③ 四位厩舎の「9週間」という魔法

四位洋文調教師は当該条件で複勝率32.5%と好相性。さらに「休み明け5〜9週」という間隔は単勝回収値141と、最も馬がリフレッシュして力を出せる期間です。前走から+12kgの500kgという馬体重は、まさにパワーとスピードが最高潮に達した状態での出走でした。

3. 2着サンデーファンデー:血統が呼び込んだ「11番人気の激走」

本レース最大のサプライズ、11番人気2着のサンデーファンデー。しかし、血統オタクやデータ派のブログ読者なら、この激走にニヤリとしたはずです。なぜなら、この馬はソース内で**「最高クラスの期待値」**を叩き出していたからです。

① 回収率471%の「超・期待値血統」

サンデーファンデーの血統背景を見てみましょう。

  • 父:スズカコーズウェイ(単回収値471 / 複回収値152 / 複勝率44.4%)
  • 母父:スマートボーイ(単回収値471 / 複回収値211 / 複勝率66.7%)

この組み合わせは、京都のダートにおいて「出ているだけで買い」と言えるほどの爆発力を秘めていました。人気は低かったものの、血統的な適性は出走馬中トップクラスだったのです。

② 外枠16番からの理想的な積極策

「外枠の先行馬は不利」という定説を覆し、16番枠から果敢に2番手を確保。自身のPCIは50.5と、レース平均とほぼ一致するラップで走り切りました。これは「無理心中」の逃げではなく、自身の持てるスタミナを100%効率的に使い切る戦術でした。

4. 3着ルシュヴァルドール:枠と実績がもたらした粘り

8番人気ながら3着に食い込んだルシュヴァルドール。この馬の好走もまた、論理的な裏付けがありました。

① 「1番枠」を活かした最短コース

多頭数のダート戦において、内枠の立ち回りは勝負を分けます。1番枠を引き当てた本馬は、複勝率23.5%の利を活かし、終始インコースの4番手付近をロスなく追走。直線で大型馬(542kg)らしいパワフルな伸びを見せました。

② 格上の実績:OPEN(L)組の強み

前走ベテルギウスS(オープンL)を勝利していたルシュヴァルドール。「前走OPEN(L)組」は複勝回収値118という高いカテゴリー。さらに、上がり3F 36.5秒(全体2位)の鋭い脚を先行しながら繰り出せたことが、大混戦の3着争いを制する決め手となりました。

5. まとめ:データから学ぶ「次走へのバイブル」

2026年プロキオンステークスが我々に教えてくれたのは、「王道の安定感」と「血統の爆発力」のバランスです。

  1. 先行勢の圧倒的な有利さ:京都ダート1800mでは、PCI 50前後で立ち回れる先行馬をまず軸に据えること。
  2. 馬番の魔力:13番(ロードクロンヌ)の単回収値209、1番(ルシュヴァルドール)の利など、枠順は複勝率以上に回収期待値を重視すべき。
  3. 血統の隠れサイン:スズカコーズウェイやスマートボーイといった、特定の舞台で跳ね上がる「回収率特化型血統」を見逃さないこと。

ロードクロンヌは今後、G1戦線でも「大崩れしない主役」として注目を集めるでしょう。一方で、サンデーファンデーのような血統馬が適性舞台で見せる「一発」こそが、競馬予想の醍醐味であることを私たちは改めて知らされました。

今回の分析結果を皆さんの「競馬ノート」に書き込み、次なる京都ダート戦に備えましょう。データは嘘をつきません。ただ、そのデータをどう解釈するかが、勝利への唯一の道なのです。

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