札幌ダート1700mコース

札幌ダート1700m解説
札幌ダート1700m完全攻略!「先行力」と「持続力」が勝利の鍵
数多くのレースが組まれる札幌の主力コース「ダート1700m」。一見すると単純なようで、実はこのコース特有の“勝利の法則”が存在します。今回はその法則を徹底的に解剖し、あなたの馬券戦略をアップデートします!
特徴①:JRA屈指の「平坦」コースが生む高速決着
まず、このコースを語る上で欠かせないのが、その物理的な特徴です。
- 極限まで平坦な馬場: 高低差はわずか0.9m。これはJRA全競馬場の中で2番目に平坦なコースです。坂によるパワー消耗が少ないため、各馬の持つスピードがそのままタイムに反映されやすく、時計の速い高速決着になりがちです。
- スピードが落ちにくい大回りコーナー: コース全体が丸みを帯び、コーナーのカーブが非常に緩やかです。そのため、コーナリングで減速する必要が少なく、道中も息が抜けません。
特徴②:息つく暇なし!「スピードの持続力」が問われるレース展開
上記のコース特徴から、レース展開は極めて特徴的になります。
- スローペースは皆無: スタートからゴールまで、ほぼ一定の速いペースでレースが流れます。序盤の先行争いが激しく、道中もペースが緩まないため、「スローペースからの瞬発力勝負」という展開にはなりません。
- 問われるのは持続力: バテずに最後まで同じスピードを保てるか、という**「スピードの持続力」**が勝敗を分けます。ラストは全馬がバテながらの追い比べになるため、底力が試されるタフなコースです。
特徴③:勝利への最短ルートは「4コーナーで好位」にいること
このコースで最も重要なのが脚質戦略です。結論から言えば、前で競馬ができる馬が圧倒的に有利です。
- 先行馬が絶対的有利: 好位でレースを進め、直線で抜け出す「先行馬のチョイ差し」が最も有効な勝ちパターン。その有利度は、数あるダート中距離コースの中でも最上位クラスです。
- 逃げ馬も粘れるが勝ち切れないケースも: 逃げ馬も悪くありませんが、展開利が薄く、目標にされて最後に交わされる場面も目立ちます。
- 差し・追い込みは絶望的: 後方からの差しはまず届きません。勝負するためには、3~4コーナーでマクって順位を上げ、**「4コーナーの出口までに先行集団に取り付く」**ことが絶対条件となります。
【結論】札幌ダート1700m 勝利への3か条
このコースを攻略するポイントは、非常にシンプルです。
- 脚質は「先行馬」を絶対視する。
- スロー専用のキレるタイプではなく、「スピードを持続できる馬」を狙う。
- 予想の最終結論は「4コーナーで前にいそうな馬」から入る。
枠順の有利不利はほとんどないため、純粋にこの3つの条件を満たす馬を探し出すことが、札幌ダート1700m攻略の最短ルートと言えるでしょう。
札幌ダート1700mデータ(2019年~2024年)
騎手

騎手考察
騎手データ分析~信頼できる鞍上は誰だ?~
まずは馬を操るジョッキーに注目。どの騎手がこのコースを得意とし、どの騎手が苦戦しているのか。複勝率と回収率の観点から、狙うべき騎手と危険な騎手をランキング形式で見ていきましょう。
【好成績】複勝率・回収率 総合ランキングTOP5
- 小林勝太 騎手
複勝率18.8%と決して高くはありませんが、単勝回収率282、複勝回収率204という数字はまさに驚異的。このコースで彼が人気薄に乗っていたら、それは「馬券を買ってください」というサインです。見つけたら即買いレベルの「大穴ジョッキー」です。 - 横山和生 騎手
複勝率38.7%という高い安定感に加え、単勝回収率は206と破壊力も抜群。人気馬から穴馬まで、どんな馬でも馬券内に、しかもアタマで持ってくる腕は本物。非常に信頼できる騎手です。 - 武豊 騎手
複勝率50.0%、単勝回収率178、複勝回収率118と、すべての項目でハイレベル。レジェンドの円熟味溢れる手腕は、このコースでも健在。人気でも妙味があり、軸馬として最適任です。 - 丹内祐次 騎手
地元・札幌を知り尽くした男。200回以上の騎乗経験を誇り、単複回収率ともに100を超えています。人気薄でも軽視禁物の「地元の鬼」と言えるでしょう。 - 坂井瑠星 騎手
複勝回収率142という数字が光ります。単勝の妙味は薄いですが、複勝やワイド、3連複のヒモとして非常に魅力的な存在です。
【要注意】複勝率・回収率 総合ワースト5
- 黛弘人 騎手
100回以上騎乗して複勝率10.3%、回収率も壊滅的。このコースでは全く良さが出ておらず、問答無用で「消し」でいいでしょう。 - 亀田温心 騎手
複勝率16.9%と低く、特に複勝回収率43は厳しい数字。買い材料に乏しいです。 - 藤岡佑介 騎手
90回騎乗して回収率が単複ともに低調。人気になっても疑ってかかるべき騎手です。 - 菱田裕二 騎手
100回以上騎乗していますが、複勝率、回収率ともに振るいません。 - 吉田隼人 騎手
騎乗数は多いものの、単複の回収率が低く、馬券的な妙味に欠けます。
【穴党必見】一発逆転を狙える特注騎手TOP3
- 小林勝太 騎手
文句なしのナンバーワン。複勝率が2割弱という現実的な確率で、単勝・複勝どちらを買っても200超えのバックが見込める、まさに穴党の夢を乗せたジョッキーです。 - 横山和生 騎手
複勝率が高いため厳密な意味での穴騎手ではありませんが、単勝回収率206という数値は無視できません。彼が中穴人気の馬に乗る際は、単勝馬券で勝負する価値が十分にあります。 - 丹内祐次 騎手
単複回収率100超えという事実は、彼がオッズ以上の仕事をしている証拠。人気薄の丹内騎手は、常に警戒が必要です。
騎手データまとめ
武豊騎手とルメール騎手が複勝率50%超えで安定感の双璧。そこに回収率で勝負する横山和生騎手、小林勝太騎手、丹内祐次騎手が続く構図です。騎手の名前だけでなく、「どの騎手が美味しいのか」を知ることが重要です。
人気別

人気別考察
人気別データ分析~波乱の気配を察知せよ~
- 人気馬(1~4番人気)の傾向
1番人気、2番人気は平均データ通りで信頼できます。しかし、3番人気、4番人気は信頼度、回収率ともに平均より低く、不振傾向です。上位人気を信用しすぎるのは危険です。 - 中穴人気馬(5~8番人気)の傾向
このゾーンでは6番人気(複勝回収率85)、8番人気(複勝回収率92)が馬券的妙味あり。特に8番人気は複勝率も平均より高く、積極的に狙いたい存在です。 - 大穴人気馬(9番人気~)の傾向
このコースは大穴馬の天国です。9番人気が単勝回収率154、複勝回収率118。10番人気も単複回収率100超えと、とんでもないデータが出ています。下位人気だからといって安易に切ると痛い目にあいます。
クラス別

クラス別考察
クラス別データ分析~どの条件が荒れやすい?~
- 1勝クラス: 単複の回収率が共に低く、非常に堅いレースになる傾向です。
- 2勝クラス: 単複の回収率が共に高く、波乱含み。荒れるレースと見て良いでしょう。
- OPEN(L)(リステッド競走): 回収率が低く、こちらも堅いレースです。
- その他: 未勝利、3勝クラス、G3は平均的なレースと評価できます。
脚質×上がり3F

脚質×上がり3F考察
脚質データ分析~勝利への最短ポジションは?~
- 逃げ: 平均データより成績が悪く、有効な戦法ではありません。
- 先行: 複勝率49.6%、単複回収率も150前後と、極めて有効な勝ちパターンです。
- 中団・後方: 複勝率、回収率ともに壊滅的。全く通用しません。
- マクリ: 複勝率64.9%、回収率も200超え。道中で動ける馬がいれば最重要チェック対象です。
結論は明白。このコースは**「先行」して粘り込むか、「マクって」前を捕らえるかの二択**です。
上がり3Fデータ分析~末脚の重要度は?~
- 上がり1位~3位: 驚くべきことに、本レースでは上がり上位3頭の複勝率・回収率がすべて平均データを大幅に上回っています。特に上がり1位の馬は複勝率78.9%、単勝回収率382と、まさに異次元の成績。このコースは速い末脚がかなり影響します。
- 上がり6位~: 平均よりもさらに成績が悪化。鈍足の馬が馬券に絡むのは絶望的です。
結論として、「先行」して、そこから更に「速い上がり」を使える馬が最強、ということがデータから読み取れます。
馬番

馬番考察
枠順データ分析~有利なゲートはどこだ?~
- 内枠(1~4番): 複勝率が低く、特に3番、4番が不振。有利な枠とは言えません。
- 中枠(5~12番): 6番、7番、8番、9番、10番と好成績の枠がズラリ。間違いなく有利なゾーンです。
- 外枠(13番~): 中枠に比べると見劣りします。
- 枠順の有利度まとめ: 複勝率で比較すると中枠が最も有利です。
- 奇数番 vs 偶数番: データ上はほぼ互角。有利不利はほとんどありません。
- 大外枠の有利度: 平均並みで、特に有利不利はありません。
種牡馬

種牡馬考察
種牡馬データ分析~コースに眠る黄金血脈~
【好成績】種牡馬 総合ランキングTOP5
- ホッコータルマエ
複勝率33.3%と安定している上に、単勝回収率247、複勝回収率157と、回収率が突き抜けています。このコースの「隠れ王者」です。 - ハーツクライ
芝のイメージが強いですが、このコースでは複勝率37.3%、複勝回収率129と非常に優秀。ダート替わりのハーツ産駒は狙い目です。 - マジェスティックウォリアー
複勝率33.0%、単勝回収率126、複勝回収率107と、安定感と妙味のバランスが取れた優良種牡馬です。 - ヘニーヒューズ
複勝率31.7%に複勝回収率127。複勝系の馬券で軸にするならこの馬。信頼度は抜群です。 - スクリーンヒーロー
複勝回収率159という一点突破の魅力。ヒモに入れておけば高配当を運んできてくれるかもしれません。
【要注意】種牡馬 総合ワースト5
- キズナ
複勝率は23.7%ありますが、回収率が壊滅的。人気を裏切るケースが非常に多く、危険な人気馬の代表格です。 - ロードカナロア
キズナと同様、人気先行で回収率が伴いません。 - ジャスタウェイ
複勝率、回収率ともに低調で、買い材料に乏しいです。 - パイロ
複勝回収率が55と低く、妙味がありません。 - キンシャサノキセキ
こちらも回収率が低く、積極的に狙うのは難しいでしょう。
【穴党必見】高配当を運ぶ種牡馬TOP3
- リオンディーズ
複勝率25.5%ながら、単勝回収率は211。まさに一発大駆けの魅力に溢れています。人気薄なら迷わず買いです。 - ロージズインメイ
複勝率23.3%で単勝回収率143。こちらも単勝で妙味のある種牡馬です。 - ディープインパクト
言わずと知れた大種牡馬ですが、このコースでは単複回収率100超えの「穴メーカー」として機能。ダートでの産駒は人気が落ちるため、絶好の狙い目になります。
種牡馬データまとめ
ホッコータルマエが回収率でトップ。ハーツクライ、マジェスティックウォリアー、ヘニーヒューズが安定勢力。穴ならリオンディーズ、ディープインパクト。キズナ産駒は危険と覚えておきましょう
前走距離

前走距離考察
距離変化データ分析~ローテーションの妙~
- 同距離組: 平均並みの成績で、可もなく不可もなし。
- 距離延長組: 単勝回収率が94と、平均よりかなり高くなっています。スタミナが問われるこのコースへの距離延長はプラスに働くことが多いようです。
- 距離短縮組: 回収率が低く、馬券的な妙味はありません。
結論として、前走より距離を延長してきた馬の方が狙い目と言えます。
前走コース

前走コース考察
前走コースデータ分析~勝利への王道ローテ~
コース変化の総合評価
滞在組である「前走・札幌ダ1700m」「前走・函館ダ1700m」が馬券の中心ですが、回収率は平凡。本当に美味しいのは、全く別のローテーションです。
狙うべきは「東京からの遠征組」
データ上、最も注目すべきは本州からの遠征組、その中でも東京競馬場からの転戦組です。
特に**「前走・東京ダ1600m」組は単勝回収率215と、驚異的な成績を叩き出しています。これはこのコースにおける鉄板の黄金ローテーション**と言えるでしょう。
距離延長組に妙味あり
「東京ダ1600m」以外にも、「阪神ダ1400m」や「京都ダ1900m」など、好成績のローテーションは距離延長で臨むパターンに集中しています。