中京芝1200m

中京芝1200m解説
【中京芝1200mの掟】常識を疑え!逃げ・先行馬が沈む「魔の急坂」徹底攻略
スプリント戦(短距離戦)と聞けば、誰もが**「逃げ・先行馬が有利」と考えますよね?しかし、その常識が全く通用しない、恐ろしいコースが存在します。それが、今回解説する「中京芝1200m」**です。
この記事を読めば、なぜこのコースで先行馬がバタバタと失速するのか、そして本当に狙うべきはどの脚質の馬なのか、その全てが分かります。ライバルがセオリー通りに先行馬を買っている間に、あなたはこのコースの本質を見抜いて高配当を掴みましょう!
結論:このコースで勝つための新常識
- 「逃げ・先行有利」は嘘!むしろ不利!
- 狙いは「差し馬」。特に人気薄の差し馬は宝の山。
- カギは「ゴール前の急坂」。ここで全てが決まる。
1. コースレイアウト分析:なぜ先行馬が潰れるのか?
このコースの最大の特徴は、**「長い下り坂」と「ゴール前の急坂」**という極端な組み合わせにあります。
- スタート~3コーナー:向正面からスタートし、すぐに約700m続く長い下り坂に入る。
- 3~4コーナー:下り坂のままコーナーに進入。馬はスピードに乗りやすい。
- ゴール前直線:412.5m。
- 残り340m地点:それまでの下り坂から一転、高低差2.0mの急な上り坂が始まる。
- 残り240m地点:坂を上り切ってからはほぼ平坦。
【ポイント:魔の急坂の罠】
先行馬は、前半の長い下り坂で楽にスピードに乗ります。しかし、それは自分の意思以上にペースが上がっている状態。そのトップスピードのまま最後の直線に入った瞬間、目の前に現れるのが**「中山競馬場に次ぐ急坂」**です。ここで一気に脚が上がってしまい、後方から脚を溜めていた馬にまとめて交わされてしまうのです。
さらに、中京競馬場の芝はパワーを要する軟らかめの馬場。これも先行馬のスタミナを削ぐ一因となっています。
2. レース展開と脚質の有利不利
この特殊なレイアウトが、他の競馬場とは全く異なる力関係を生み出します。
- ペース:前半から速くなるスプリント戦らしい展開。しかし、先行馬は坂を意識してやや控えめになることも。
- 絶対的に有利な脚質:
- 差し馬:このコースの主役。人気馬の信頼度も高く、14番人気までコンスタントに馬券に絡むなど、まるで他のコースの「先行馬」のような好成績を収めています。
- 不利な脚質:
- 逃げ馬:1、2番人気はかろうじて粘るが、3番人気以下は壊滅的。安易な逃げ馬狙いは禁物。
- 先行馬:逃げ馬同様、人気薄(8番人気以下)はほぼ馬券になりません。
- 追い込み馬:差し馬ほどではないが、逃げ馬よりは好走率が高いという逆転現象が起きています。
3.【馬券戦略】このコースで儲けるための最終結論
以上の分析から、具体的な馬券の狙い方をまとめます。
評価 | 狙い目 | ポイント |
◎ 本命 | 差し馬 | このコースの絶対的な主役。特に中団あたりで脚を溜め、坂を力強く駆け上がれる馬が理想。馬券の軸はここから選ぶべき。 |
○ 対抗 | 追い込み馬 | 差し馬ほどではないが、展開が向けば2、3着に突っ込んでくる。3連系のヒモとして妙味あり。 |
▲ 穴 | 人気薄の差し馬 | 他の競馬ファンが先行馬に目を向けている間に、人気のない差し馬を狙うのが高配当への近道。 |
△ 警戒 | 内枠(1~3番)の差し馬 | 差し馬天国だが、内枠は馬群に包まれて動けなくなるリスクも。捌ける騎手かどうかは要チェック。 |
消 | 人気薄(3番人気以下)の逃げ・先行馬 | このコースで最も期待値の低い馬券。セオリーに囚われて買うと痛い目にあいます。迷わず「消し」でOK。 |
【まとめ】
「中京芝1200mは、差し馬を買うレース」
このシンプルな鉄則を頭に叩き込んでください。出馬表を見たら、まず先行馬の人気を疑い、中団あたりで競馬をする「差し馬」を探すことから始めましょう。このコースの常識破りな特性を理解することこそが、勝利への唯一の道です。
中京芝1200mデータ(2019年~2024年)
騎手

騎手考察
【騎手編】コースを熟知した「坂の達人」は誰だ?
このタフなコースを乗りこなす真の腕利きは誰なのか?データがその答えを教えてくれます。
① 総合評価ランキング BEST5【信頼と破壊力を兼備する5人】
(複勝率 + 単勝回収値 + 複勝回収値の合算値で評価)
順位 | 騎手 | 総合スコア | コメント |
1位 | ドイル | 2161.0 | まさに異次元の存在。 サンプルは少ないながら、複勝率50%・単勝回収値1766・複勝回収値345と圧巻の数字。短期免許の外国人ジョッキーがこのコースに乗ってきたら、問答無用で「買い」です。 |
2位 | 斎藤新 | 346.0 | 複勝率は22%と低いものの、単複の回収率が共に150超え。人気薄での一発が非常に魅力的な大穴ジョッキーと言えます。 |
3位 | 横山武史 | 369.3 | こちらも複勝率は平均的ですが、単勝回収値256は特筆もの。人気薄の馬を勝ち切らせる勝負強さが光ります。 |
4位 | 団野大成 | 306.5 | 複勝率約30%を維持しつつ、単勝回収値181を記録。安定感と妙味を両立しており、馬券の軸としてもヒモとしても非常に頼りになります。 |
5位 | 池添謙一 | 273.4 | 複勝率約30%、単勝回収値150。勝負どころを知り尽くしたベテランが、人気薄の馬をきっちり馬券内に導きます。 |
② ワースト評価ランキング BEST5【名手でも苦戦…今回は静観が妥当か】
順位 | 騎手 | 総合スコア | コメント |
1位 | 吉田隼人 | 75.6 | 41鞍騎乗して複勝率14.6%、回収率も壊滅的。このコースとは致命的に相性が悪いと言わざるを得ません。 |
2位 | 和田竜二 | 88.3 | 65鞍と騎乗数は多いものの、複勝率12.3%と低迷。人気サイドでの取りこぼしも多く、信頼しづらい状況です。 |
3位 | 小沢大仁 | 115.6 | 勝ち星はあるものの、アベレージが低く回収率も伴わない。積極的に狙う材料に乏しいです。 |
4位 | ルメール | 142.8 | 世界の名手もこのコースでは苦戦。複勝率は43.8%と高いですが、人気馬に騎乗しての成績と考えると、回収率の低さは物足りません。 |
5位 | 松山弘平 | 133.4 | 騎乗数は多いが、回収率が非常に低い。人気馬での好走が中心で、妙味ある馬券という観点では狙いにくいジョッキーです。 |
③ 穴党必見!複勝率は低いが回収率が鬼の騎手 BEST3
「たまにしか来ないけど、来たらデカい」そんな一発大駆けタイプの騎手です。
| 順位 | 騎手 | 複勝率 | 単/複回収値 | コメント |
| :— | :— | :— | :— |
| 1位 | 斎藤新 | 22.0% | 168 / 156 | まさにこのランキングの筆頭。5回に1回しか馬券に絡みませんが、その一撃は単複ともに超高配当。見つけたら積極的に狙いたい大穴騎手です。 |
| 2位 | 幸英明 | 28.4% | 129 / 69 | 複勝率はそこそこですが、単勝回収値129は優秀。数多くの騎乗経験から、人気薄でも勝ち切るツボを心得ています。 |
| 3位 | 西村淳也 | 24.5% | 95 / 70 | 回収率はギリギリプラスではありませんが、複勝率が低い中で勝ち星を挙げている点は評価できます。人気薄での一発に注意。 |
④【騎手編まとめ】
ドイル騎手のような短期免許の外国人ジョッキーは別格。日本人騎手では団野大成騎手、池添謙一騎手が安定感と妙味を両立しています。大穴を狙うなら、回収率モンスターの斎藤新騎手、勝負強い横山武史騎手は外せません。
人気別

人気別考察
【人気別傾向】上位人気は信頼できるが、ヒモ荒れに注意!
このコースは他のレースと比べて、人気馬の信頼度がどうなっているのでしょうか。
- 人気馬(1~4番人気):【活躍】
- 1番人気は平均データとほぼ同じ信頼度。2番人気は複勝率・回収率ともに平均を上回っており、**1、2番人気は比較的信頼できます。**しかし、3、4番人気は信頼度がやや落ちます。
- 中穴人気馬(5~8番人気):【不振だが妙味あり】
- 複勝率は平均より軒並み低いですが、**6番人気(単106)、7番人気(単103)、8番人気(複99)**と、特定の人気帯で回収率が跳ね上がります。ピンポイントで狙う価値あり。
- 大穴人気馬(9~18番人気):【一発あり】
- 複勝率は低いものの、12番人気、13番人気、15番人気、16番人気で単勝回収率100超えを記録。大穴馬が勝ち切る波乱も十分考えられます。
【結論】
**「1、2番人気から、中穴・大穴へ流す」**のが基本戦略。特に6、7番人気の単勝や、12番人気以降の超人気薄が馬券に絡むケースを想定しておくと、高配当に近づけます。
クラス別

クラス別考察
クラス・脚質・上がり分析】レースの本質を見抜け!
クラス別傾向:クラスが上がるほど荒れる!
- 新馬・未勝利・1勝:**【堅いレース】**回収率が平均より軒並み低く、下級条件では比較的順当な決着が多いようです。
- 2勝クラス以上:**【荒れるレース】2勝クラス、3勝クラス、OPEN、G1で回収率が平均より高くなっています。特に2勝クラス(単104/複90)とG1(単103/複97)**は波乱傾向が顕著です。
脚質×上がり3F

脚質×上がり3F考察
脚質戦略:逃げ・先行有利も、中団に妙味あり
- 逃げ:**【有効】**複勝率・回収率ともに平均を上回る好成績。やはりスプリント戦のセオリー通り、逃げ馬は有利です。
- 先行:**【やや有効】**複勝率は平均より低いですが、回収率はプラス。前に行けるに越したことはありません。
- 中団:**【有効】**複勝率は平均より高いです。ゴール前の急坂があるため、先行馬がバテたところを差してくるパターンが多く、中団待機組にも十分チャンスがあります。
- 後方:**【悪い】**複勝率・回収率ともに壊滅的。後方一気の戦法はこのコースでは通用しません。
上がり3F分析:末脚は必須ではない!?
- 上がり1位:**【末脚がかなり影響するが…】**複勝率は高いものの、平均(66.2%)よりは大幅に低く(46.4%)、回収率も平凡。速い上がりを使えても勝ち切れないケースが多いことを示唆しています。
- 上がり2位・3位:**【末脚が影響する】**こちらは回収率が120超えと優秀。最速の上がりは無くても、しぶとく脚を使える馬に妙味があります。
- 上がり6位~:**【鈍足でも馬券内の可能性あり】**複勝率は平均(5.9%)を上回る10.4%。前々で粘り込む「バテ差し」が決まるタフなコースであることが分かります。
馬番

馬番考察
枠順・馬番:内~中枠の偶数番が狙い目
- 枠番:中枠(5~12番)が最も有利(複勝率22.0%)。次いで内枠(20.4%)、外枠(11.5%)の順。極端な外枠は不利です。
- 大外枠:**【不利】**複勝率、回収率ともに平均を大きく下回ります。
- 奇数・偶数:偶数番が圧倒的に有利。複勝率、回収率ともに奇数番を大きく上回ります。
種牡馬

① 総合評価ランキング BEST5【信頼と破壊力を兼ね備えた最強の血統】
(複勝率 + 単勝回収値 + 複勝回収値の合算値で評価)
順位 | 種牡馬 | 総合スコア | コメント |
1位 | アメリカンペイトリオット | 938.7 | 文句なしのNo.1! 複勝率35.7%に対し、単勝回収値は驚異の730。大穴を開けるパワーと適性は他の追随を許しません。産駒を見つけたら、人気薄でも絶対に軽視してはいけない血統です。 |
2位 | ゴールドアリュール | 502.5 | ダート血統の常識を覆す爆走! 複勝率45.5%という高い安定感を誇りながら、単勝回収値は303。このコース特有のパワーが問われる馬場が、この血統のポテンシャルを最大限に引き出しています。 |
3位 | エイシンヒカリ | 455.0 | 一発長打の魅力が満載。 複勝率は25%とやや低いものの、単勝回収値349は圧巻の一言。人気薄でこそ真価を発揮する、穴党にとってはたまらない血統です。 |
4位 | ロードカナロア | 336.8 | スプリント王の貫禄。 複勝率30%超え、単複回収率も100超えと、安定感・妙味ともにトップクラス。このコースの王道血統として、常に馬券の中心に考えるべき存在です。 |
5位 | キタサンブラック | 313.5 | 中長距離のイメージが強いですが、産駒のパワーとスタミナはこのタフなスプリント戦でも活きます。複勝率38.5%、単勝回収値179と、軸にも穴にもなる万能性が魅力です。 |
② ワースト評価ランキング BEST5【名門血統がまさかの不振…過信は禁物!】
人気になりやすい一方で、このコースでは結果が出ていない種牡馬たちです。思い切って「消し」も視野に入れましょう。
順位 | 種牡馬 | 総合スコア | コメント |
1位 | モーリス | 88.0 | 50頭が出走して複勝率わずか16.0%。回収率も壊滅的で、このコースとは致命的に相性が悪いと言えます。人気でも疑ってかかるべき筆頭です。 |
2位 | ディスクリートキャット | 99.7 | 12頭が出走して馬券内ゼロ。勝ち負けにすら絡めておらず、現状では手が出せません。 |
3位 | ミッキーアイル | 105.5 | スピードタイプの産駒が多いですが、このコースの急坂で失速するケースが目立ちます。複勝率・回収率ともに低く、厳しい戦いが続いています。 |
4位 | キンシャサノキセキ | 113.9 | G1を連覇したコースですが、産駒の成績は奮いません。複勝率20.9%は物足りず、回収率も低迷。かつての得意コースというイメージは払拭すべきです。 |
5位 | ディープインパクト | 152.4 | 複勝率は23.4%と悪くないように見えますが、人気馬での好走が中心。回収率が低く、妙味という点では全く魅力がありません。 |
③ 穴党必見!「複勝率は低いが、一撃がデカい」ロマン砲 BEST3
アベレージは低いけど、当たれば万馬券!そんな夢を見させてくれるハイリスク・ハイリターンな血統です。
| 順位 | 種牡馬 | 複勝率 | 単/複回収値 | コメント |
| :— | :— | :— | :— |
| 1位 | エイシンヒカリ | 25.0% | 349 / 81 | 4回に1回しか馬券に絡みませんが、勝つ時の破壊力は凄まじいものがあります。単勝で高配当を狙うなら、この血統は外せません。 |
| 2位 | ゴールドアリュール | 45.5% | 303 / 154 | 複勝率は高いですが、単勝回収値303という数字は「穴メーカー」としての側面も強く示しています。ダート血統というだけで人気が落ちるなら、絶好の狙い目です。 |
| 3位 | バゴ | 44.4% | 178 / 75 | こちらも複勝率は優秀ですが、単勝回収値178は立派な穴メーカーの数字。欧州の重厚なスタミナ血統が、このタフなコースで輝きを放ちます。 |
④【血統編まとめ】買うべきは「パワーとスタミナ」、そして「一発の破壊力」!
このコースの血統傾向を分析して見えてきたのは、**「一般的なスプリント血統の常識が通用しない」**という事実です。
- 【王道】ロードカナロア
このコースの絶対王者。安定感と回収率を両立しており、迷ったらまずこの産駒から。 - 【パワー型】アメリカンペイトリオット、ゴールドアリュール、キタサンブラック、バゴ
ゴール前の急坂をものともしないパワーとスタミナが最大の武器。ダートや中長距離のイメージで人気が落ちていれば、積極的に狙うべきです。 - 【一発屋】エイシンヒカリ
いつ爆発するか分からない時限爆弾のような存在。高配当を夢見るなら、この血統は無視できません。 - 【危険信号】モーリス、キンシャサノキセキ
人気になりやすい一方で、成績が伴っていません。安易に飛びつくと火傷する可能性が高いでしょう。
結論として、このコースは「軽いスピード」よりも「坂を駆け上がるパワー」が求められる特殊な舞台です。 血統表を見るときは、短距離実績だけでなく、父が持つパワーやスタミナの要素にも注目してみてください。そこに、高配当馬券への近道が隠されています!
前走距離コース


前走コース距離考察
ローテーション分析:狙いは「距離短縮組」と「特定コース」から!
- 距離変化:大きな有利不利はありませんが、**「500m以上の大幅な距離短縮組」**は単勝回収値256と一発の魅力があります。
- 前走コース:
- 【A評価】新潟・芝1200m組:複勝率は平均的だが、単勝回収値328と爆発力あり。
- 【A評価】東京・芝1400m組:距離短縮組。複勝率23.8%、単勝回収値113と妙味十分。
- 【B評価】福島・芝1200m組:単勝回収値151。小回りからの臨戦は穴を開ける。
- 【C評価】阪神・芝1200m組:複勝率は高いが、単勝回収値17と人気サイドでの好走が中心。
- 【消】小倉・芝1200m組:出走数は最多だが、複勝率・回収率ともに低調。相性が悪い。
【最終結論】中京芝1200mで勝つための馬券戦略
すべてのデータを統合した、このレースの「必勝法」を伝授します。
- 軸馬候補:
- 脚質:「逃げ」または「中団」から差せる馬。
- 枠順:「中枠(5-12番)」の「偶数番」。
- 血統:「ファインニードル」「War Front」などコース巧者の血統。
- 相手に加えるべき馬:
- 騎手:「団野大成」「池添謙一」、大穴で「斎藤新」「横山武史」。
- 人気:「6,7番人気」の単勝や、「12番人気以降」の超人気薄。
- ローテ:「東京1400m」や「新潟1200m」からの臨戦馬。
- 消すべき危険な馬:
- 騎手「吉田隼人」「和田竜二」が騎乗する馬。
- 血統「モーリス」産駒。
- 前走が「小倉1200m」だった馬。
この戦略を基に馬券を組み立てれば、難解な中京芝1200mも怖くありません。ぜひこの記事を参考に、大的中を掴み取ってください!