2026年 アメリカジョッキークラブカップ(AJCC・G2)結果一覧
中山競馬場 芝2200m / 天候:晴 / 馬場:良
| 着順 | 枠番 | 馬番 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | タイム | 着差 | 通過順位 | 上り3F | 人気 | オッズ | 体重(増減) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 5 | 9 | ショウヘイ | 牡4 | 57 | 川田将雅 | 2:10.8 | – | 4-4-4-4 | 35.1 | 3 | 5.0 | 470(-2) |
| 2 | 7 | 14 | ドゥラドーレス | 牡7 | 57 | ルメール | 2:11.1 | 1 1/2 | 12-12-9-8 | 34.5 | 1 | 3.0 | 504(+6) |
| 3 | 8 | 16 | エヒト | 牡9 | 57 | 菅原明良 | 2:11.2 | 1 | 2-2-2-2 | 36.6 | 14 | 267.9 | 476(+12) |
| 4 | 3 | 5 | マテンロウレオ | 牡7 | 57 | 横山典弘 | 2:11.3 | 1/2 | 6-6-5-5 | 35.0 | 6 | 11.5 | 488(0) |
| 5 | 3 | 6 | サンストックトン | 牡7 | 57 | 松岡正海 | 2:11.3 | 頭 | 9-9-7-7 | 34.8 | 16 | 400.8 | 468(+4) |
| 6 | 6 | 12 | ディマイザキッド | 牡5 | 57 | 岩田望来 | 2:11.4 | 1/2 | 14-14-10-10 | 34.6 | 4 | 8.5 | 466(+2) |
| 7 | 2 | 4 | ジョバンニ | 牡4 | 56 | 松山弘平 | 2:11.5 | クビ | 12-12-14-13 | 34.5 | 2 | 4.4 | 480(+2) |
| 8 | 5 | 10 | ノースブリッジ | 牡8 | 57 | 岩田康誠 | 2:11.6 | 1/2 | 3-3-3-3 | 36.2 | 9 | 36.5 | 504(+4) |
| 9 | 6 | 11 | ニシノレヴナント | セ6 | 57 | 野中悠太 | 2:11.6 | クビ | 9-10-10-11 | 34.9 | 10 | 64.7 | 482(-4) |
| 10 | 7 | 13 | アルビージャ | 牡8 | 57 | 津村明秀 | 2:11.9 | 1 1/2 | 9-11-5-5 | 35.7 | 12 | 152.2 | 518(-6) |
| 11 | 2 | 3 | マイネルエンペラー | 牡6 | 58 | 戸崎圭太 | 2:12.1 | 1 1/2 | 15-15-14-13 | 35.1 | 5 | 9.1 | 494(+4) |
| 12 | 8 | 15 | ファウストラーゼン | 牡4 | 57 | 横山武史 | 2:12.2 | クビ | 16-16-16-16 | 34.3 | 7 | 12.9 | 460(+2) |
| 13 | 1 | 1 | チャックネイト | セ8 | 57 | キング | 2:12.2 | 頭 | 7-6-13-13 | 35.3 | 8 | 26.0 | 492(-8) |
| 14 | 1 | 2 | ホウオウノーサイド | 牡7 | 57 | 杉原誠人 | 2:12.3 | 1/2 | 5-5-10-11 | 35.5 | 15 | 315.3 | 488(0) |
| 15 | 4 | 7 | マイネルメモリー | 牡6 | 57 | 佐々木大 | 2:12.3 | 頭 | 7-8-7-8 | 35.8 | 13 | 258.1 | 480(+10) |
| 16 | 4 | 8 | アウスヴァール | セ8 | 57 | 古川吉洋 | 2:12.9 | 3 1/2 | 1-1-1-1 | 39.0 | 11 | 148.4 | 496(+8 |
1. レースラップと通過タイム
このレースは、最初の1000mを58.7秒で通過する非常に速いペース(ハイペース)で展開されました。
| 距離項目 | ラップタイム(秒) | 通過タイム(累積) |
|---|---|---|
| 200m | 12.4 | 12.4 |
| 400m | 11.3 | 23.7 |
| 600m | 12.0 | 35.7 |
| 800m | 11.4 | 47.1 |
| 1000m | 11.6 | 58.7 |
| 1200m | 11.7 | 1:10.4 |
| 1400m | 11.6 | 1:22.0 |
| 1600m | 11.9 | 1:33.9 |
| 1800m | 12.4 | 1:46.3 |
| 2000m | 12.0 | 1:58.3 |
| 2200m | 12.5 | 2:10.8 |
• 平均1F: 11.89秒
• 上がり3F: 35.67秒
• ハロン別上がり: 4F 48.8秒 / 3F 36.9秒 / 2F 24.5秒
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2. レースPCI(ペースコンフォートインデックス)
レース全体のペースの厳しさを示す指標です。
• レースPCI:45.4
• PCI3(上位3頭の平均PCI):51.37
数値が50を大きく下回る「45.4」という結果は、このレースが**先行馬にとって極めて厳しい「前傾ラップ(ハイペース)」**であったことを裏付けています。
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3. 払戻金(配当)一覧
9番人気のショウヘイが勝利し、14番人気のエヒトが3着に入ったことで、高額配当となりました。
| 種類 | 組番 | 払戻金(円) | 人気 |
|---|---|---|---|
| 単勝 | 9 | 500 | |
| 複勝 | 9 / 14 / 16 | 180 / 140 / 3,200 | |
| 枠連 | 5-7 | 640 | (2) |
| 馬連 | 09-14 | 850 | (2) |
| 馬単 | 09-14 | 1,720 | (4) |
| ワイド | 09-14 | 380 | (2) |
| 09-16 | 21,080 | (66) | |
| 14-16 | 12,260 | (53) | |
| 3連複 | 09-14-16 | 69,470 | (117) |
| 3連単 | 09-14-16 | 219,610 | (486) |
エヒト(16番)の複勝が3,200円、さらにワイドや3連系でも万馬券を超える大きな配当が記録されています
2026年1月25日、中山競馬場で行われたアメリカジョッキーCC(G2)。 伝統のG2一戦は、戦前の予想を上回る過酷な「消耗戦」となりました。次代を担う4歳馬の台頭、そして単勝14番人気・9歳の古豪が巻き起こした大波乱。データと展開の両面から、この熱い一戦を徹底的に振り返ります。
1. レース展開:1000m通過58.7秒の超ハイペース
幕開けは、8番アウスヴァールの果敢な逃げでした。これに16番エヒトが続き、後続を5〜6馬身引き離す縦長の展開。
驚くべきはそのラップです。最初の1000m通過は58.7秒。 中山の芝2200mという舞台設定を考えれば、極めて速い流れです。2ハロン目に11.3秒、4ハロン目にも11.4秒を記録するなど、道中で息の入る瞬間がほとんどない、タフなレースとなりました。
4コーナーで逃げたアウスヴァールが脱落すると、一旦はエヒトが先頭に。しかし、そこへ好位で虎視眈々と脚を伸ばしたショウヘイと、大外から豪脚を繰り出したドゥラドーレスが襲いかかり、最後はショウヘイが力強く突き抜けました。
2. データで見る「消耗戦」の実態(PCI分析)
今回のレースを象徴するのが**PCI(ペースコンフォートインデックス)**の数値です。
- レースPCI:45.4(かなりのハイペース、消耗戦)
- 上位3頭の平均PCI3:51.37
レース全体が「前崩れ」の厳しい展開だった一方で、上位に入った馬たちはその過酷な流れの中でも絶妙にエネルギーを温存し、バランスの取れた走りをしていたことがわかります。
3. 上位入線馬のパフォーマンス評価
| 着順 | 馬番 | 馬名 | 斤量 | タイム | 上り3F | 評価・備考 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1着 | 9 | ショウヘイ | 57kg | 2:10.8 | 35.1 | 4歳馬。好位4番手から完璧な抜け出し。 |
| 2着 | 14 | ドゥラドーレス | 57kg | 2:11.1 | 34.5 | 出走馬中最速の末脚。展開を味方に追い込み。 |
| 3着 | 16 | エヒト | 57kg | 2:11.2 | 36.6 | 9歳の古豪。2番手追走から驚異の粘り。 |
【1着】ショウヘイ:新時代の旗手へ
鞍上の川田将雅騎手は、この条件で**複勝率100%**という驚異的なデータを保持していましたが、まさにその期待に応えるエスコート。4歳馬は統計的にも勝率が高く、若さと勢いがこの消耗戦を制する鍵となりました。
【2着】ドゥラドーレス:ルメールの真骨頂
後方12番手から、上がり34.5秒という異次元の末脚を披露。ハイペースで先行勢が苦しくなる展開を完全に見越した、冷静な追い込みでした。
4. 【深掘り】なぜ14番人気エヒトは激走できたのか?
今レース最大のトピックスは、単勝267.9倍のエヒトが3着に粘り込んだことでしょう。統計上は「消し」の条件(9歳・長期休養明け)が揃っていましたが、それを覆した要因は4つあります。
- 絶妙な「離れた2番手」 アウスヴァールの暴走気味の逃げに深追いせず、自身のPCIを「46.9」に抑えたことで、スタミナをギリギリまで持たせることができました。
- 休養明けを感じさせない坂路調教 37週の休み明けながら、最終追切りで4F 52.1秒をマーク。1月から入念に乗り込まれた成果が、最後の急坂での粘りに繋がりました。
- 中山適性と脚質の利 統計的にこの条件での「先行」は複勝回収値100超。年齢による衰えをコース適性でカバーしました。
- 迷いのない早仕掛け 4コーナーで早めに先頭に立つ積極策。これがマテンロウレオらの追撃をハナ差で凌ぐ決定打となりました。
5. まとめと今後の展望
今回のAJCCは、**「4歳馬の勢い」と「ベテランの意地」**が交錯する見応えのある一戦でした。 勝ったショウヘイは重賞2勝目を挙げ、春のG1戦線へ向けて大きな手応えを掴みました。また、12着に敗れたものの上がり最速34.3秒を叩き出したファウストラーゼンなど、次走以降で展開が向けば面白い存在も確認できました。
過酷なペースを勝ち抜いた各馬の、次なるステージに期待しましょう!
筆者:プロ競馬ブロガー 本記事は2026年AJCCのレース結果に基づき、データ分析と展開回顧をまとめたものです。


