阪神ダート1200m

阪神ダート1200m解説
コース特性
- スタート位置:向正面直線の左端(2コーナー出口)から。
- 前半(~200m):平坦 → 中盤(残り1000m~):緩い下り坂が4コーナー出口まで続く。
- 最終直線(352.7m):残り200mから急坂(上り)。
- コース全体:長くゆるやかな下り + 最後の短い上り。ダート発走で下り傾斜は緩いため、極端にハイペースにはなりにくい。
レース展開の傾向
- 逃げ・先行馬が圧倒的に有利(特に逃げ馬)。
- 逃げ馬は人気薄(8番人気以下)でも2番人気級の成績を出す。
- 先行馬は大外枠が有利(内枠はスタートで窮屈になりやすい)。
- 後方からの差し・追い込みは難しい:前が流れ込みやすく、ペースが崩れにくい。
- 外枠有利(特に14頭立て以下では大外枠が激走)。
- コーナーが大きいため距離損はあるが、ブン回せる利点が勝る。
脚質別勝率(3着内)
- 逃げ(最有力)
- 先行(大外枠が特に好走)
- 差し・追い込み(不利)
注意点
- 偶数枠の逃げ馬はさらに安定。
- 人気薄の逃げ馬(~8番人気)も要チェック。
- 角コーナーのため、ラップが落ちにくく平均ペースが速め。
結論:「逃げるが勝ち」のコース。外枠の逃げ・先行馬を重点的に狙うと期待値が高い。
阪神ダート1200mデータ(2019年~2024年)
騎手

騎手考察
優れた騎手(複勝率・回収率が高い)
- 川田将雅
- 複勝率61.5%(全騎手中トップ)
- 単勝回収値104、複勝回収値88
- 勝率36.9%と圧倒的な安定感。高配当レースでも結果を出しており、実力と回収力の両立が光る。
- 北村友一
- 複勝率41.5%(川田に次ぐ2番手)
- 単勝回収値120(全騎手最高)
- 勝率15.1%ながら連対率32.1%と穴騎手としての価値が高く、単勝での回収率が特に優秀。
- 吉田隼人
- 複勝回収値123(全騎手最高)
- 複勝率31.7%と平均的だが、回収率が突出。低人気馬での複勝圏内入着が多く、投資効率が高い。
- 武豊
- 複勝率38.6%、回収値は単勝93・複勝71
- ベテランらしい安定感。勝率17.0%と経験を活かしたレース運びが特徴。
課題のある騎手(複勝率・回収率が低い)
- 和田竜二
- 複勝率24.7%に対し、単勝回収値35(全騎手最低)
- 勝率5.1%と低迷。人気馬に騎乗しても結果が出ず、回収面でのリスクが極めて高い。
- 松若風馬
- 複勝率14.8%(ワースト2位)、複勝回収値53
- 勝率4.7%と未勝利が多く、連対率10.7%も低い。現状は積極的な支持が難しい。
- 団野大成
- 複勝回収値62(低水準)、複勝率20.3%
- 勝率6.5%と低く、人気馬での敗戦が目立つ。回収率の改善が必要。
- 幸英明
- 複勝率23.6%、単勝回収値58
- 勝率9.3%と期待値に応えられていない。連対率17.1%も平均以下。
- 坂井瑠星
- 勝率: 6.1%
- 連対率: 14.8%
- 複勝率: 26.1%
- 単勝回収値: 25(全騎手中最低クラス)
- 複勝回収値: 55(ワースト3位レベル)
総評
- 川田将雅と北村友一は複勝率・回収値の両方で優れ、特に単勝狙いの場合は北村の高回収値が注目される。
- 吉田隼人は複勝回収値123と突出しており、低人気馬への騎乗時に有効。
- 逆に和田竜二や松若風馬や坂井瑠星、団野大成、幸英明はデータ上明確な弱点があり、現状では支持リスクが高い。
- 岩田望来や松山弘平は複勝率30%台半ばで安定するが、回収値が平均的で「堅実だが爆発力に欠ける」傾向。
人気別

人気別考察
- 10番人気から複勝率が一桁台になる。回収率もかなり低くなる。為極端に荒れることは少ないレースになる。
- 基本的には中荒れで、人気馬も来るが、中穴馬も来る傾向にある。
クラス別

クラス別考察
- 新馬戦からOPENまでしか行われないコースになる。
- 若干クラスが上がるほど、荒れる傾向にある。
- 全体で安定したレース傾向にある。
脚質×上がり3F

脚質×上がり3F考察
- 逃げ先行馬が圧倒的に有利。着内率も回収率もかなり良い為前残りの多いレースになる。
- 差し、追い込みになると、着内率も回収率も極端に下がる。
- ラスト3F5位以内なら着内率も高いが、それ以下になると、極端に下がる為やはり前残り傾向にある。
馬番

馬番考察
内枠不利で回収率も低くなる傾向にある。
中枠から外枠にかけて、成績は変わらないが、11~14番になると回収率が下がる。
偶数番と奇数番ではそこまで差はない。
大外になると平均的な成績だが、複勝率は上がる傾向にある。
種牡馬

種牡馬考察
優れた種牡馬(複勝率・回収率が高い)
- シャンハイボビー
- 複勝率37.9%(全種牡馬中トップ)
- 単勝回収値96、複勝回収値68
- 勝率13.8%、連対率27.6%と、少ない出走数ながら高い安定感。特に単勝での回収効率が良い。
- ドレフォン
- 複勝率31.4%、単勝回収値82
- 勝率14.3%と高く、連対率21.4%も平均以上。中~低人気馬で好走する傾向があり、単勝投資に適す。
- キンシャサノキセキ
- 複勝率31.3%、複勝回収値104(全種牡馬中最高)
- 単勝回収値44と低いが、複勝では極めて回収効率が良い。穴馬としての価値が高い。
- モーリス
- 複勝率29.5%、複勝回収値88
- 連対率24.6%と高いため、2着以内を狙う戦略に適する。単勝回収値66も悪くない。
- オルフェーヴル
- 複勝回収値120(全種牡馬で最高クラス)
- 複勝率21.0%と平均的だが、低人気馬の複勝圏内入着で高配当を期待できる。
課題のある種牡馬(複勝率・回収率が低い)
- アジアエクスプレス
- 複勝率15.3%(ワースト2位)、複勝回収値35(最低)
- 単勝回収値134と一見高いが、勝率7.1%・連対率10.6%と極端に低く、人気馬の敗戦が多い。
- メイショウボーラー
- 複勝率13.7%(ワースト1位)、単勝回収値27(最低レベル)
- 勝率3.6%と著しく低く、支持された馬がほぼ負ける。単複ともに避けるべき。
- ハーツクライ
- 複勝率14.0%、複勝回収値25(ワーストレベル)
- 連対率14.0%と低く、複勝圏内ですら回収不能。出走数も少ないがデータ信頼性は低い。
- サウスヴィグラス
- 複勝率22.0%、単勝回収値53
- 勝率9.2%と低く、人気馬の不振が目立つ。複勝回収値67も平均以下。
- エスポワールシチー
- 複勝回収値47(低水準)、複勝率22.6%
- 単勝回収値49と全体的に回収効率が悪く、支持リスクが高い。
総評
- シャンハイボビーとドレフォンは複勝率・単勝回収値の両方で優れ、堅実な選択肢。
- キンシャサノキセキとオルフェーヴルは複勝回収値が突出しており、穴馬狙いに最適。
- モーリスは連対率の高さから2着以内を軸にした馬券に向く。
避けるべき種牡馬
- アジアエクスプレスとメイショウボーラーはデータ上明確な弱点。
- 特にメイショウボーラーは単勝回収値27と論外の数字。
- ハーツクライは複勝回収値25と投資不能レベル
前走距離

前走距離考察
- 前走から同距離でも±200~±600でも成績回収率ともに差がない。
- 延長と短縮では、延長の勝率が悪く単勝回収率も下がる。
- 500m以上短縮になると着内率は下がるが、回収率は平均より高い。
前走コース

前走コース考察
- 前走芝コースからの変更は、単勝回収率は低いが複勝回収率は高くなる傾向にある。
- 前走京都からの出走で回収率が上がる。
- 大幅な距離短縮になると、複勝率回収率が良くなる。距離延長になると単勝回収率が悪くなる。
- 前走中京と中山前走同コースとの相性が悪い。