- 中山芝1600m

中山芝1600m解説
コースの概要
- スタート地点: 外回り使用、木線1角の外側にある専用ポケット
- 2コーナーまでの直線距離: 240m
- 高低差: スタート地点は高低差5.3mの最高地点
- ゴール前直線距離: 310m
- コースの特徴:
- 2コーナー出口から長い下りに入る。
- 向正面後半で下り傾斜が緩み、3角半ばから4角はほぼ平坦。
- 最底点から急な上りを経てゴールに至る。
コースの特性
- スタートから2コーナーまで:
- スタート後、緩やかに下るコースを走り、2コーナーで外回り本線に合流。
- この初期の下りが、馬に加速度を与える。
- 下りの影響:
- 下り坂の影響で、3〜4コーナーはゆるい高速コーナーとして機能する。
- 直線に流れ込む際のスピードが重要で、逃げ・先行馬に有利。
- ゴール前の急坂:
- ゴール前には高低差約2.2mの急坂があり、最後の瞬間の持続力が試される。
レース展開の考察
- 先行馬の有利性:
- 逃げ、先行の有利度は芝マイルの中では上位。
- 先行馬には内枠が特に有利で、10番より内の枠に入ると大きなアドバンテージを得られる。
- 偶数枠のメリット:
- 偶数枠は好スタートにつながり、先行馬だけでなく他の脚質の馬にもプラス。
- スタートが悪いと列の後ろに入って動きが取れなくなるリスクがあるため、偶数枠の利点は注目されるべき。
- 3着内馬の脚質分布:
- 内枠の馬が有利であることは広く知られているが、その影響が配当面で減少している。
- 開幕週が内有利になるのと同じ理屈で、内の馬は距離得ができる。
コース設定の影響
- 仮柵によるコース設定:
- コース設定はA、B、Cの3パターンがあり、近年はCコースが使用されることが多い。
- Cコースでは逃げ馬の好走確率が高くなる傾向がある。
結論
中山競馬場の外回りコースは、下り坂からの加速と高速コーナーが特徴で、特に先行馬に有利な展開が期待されます。内枠の馬が有利ですが、偶数枠の利点も見逃せません。コースの特性を理解し、脚質や枠順の影響を考慮することが、レース予想の成功につながります。
中山芝1600mデータ(2019年~2024年)
騎手

騎手考察
優秀な騎手
- ルメール
- 複勝率45.3%(トップクラス)、単勝回収値71、複勝回収値66。
- 勝率25.2%も最高で、圧倒的な実力。ただし回収値はプラスではないため、人気馬に集中しやすい。
- M.デムーロ
- 複勝率42.0%、単勝回収値91、複勝回収値105(プラス回収)。
- 複勝回収値が唯一のプラス。穴馬に乗せても結果を出す能力があり、馬券戦略的に有利。
- 戸崎圭太
- 複勝率41.1%、単勝回収値81、複勝回収値90。
- 連対率28.9%も高く、2着以内の安定感がある。複勝回収値も90と高め。
- 三浦皇成
- 複勝率36.2%、単勝回収値59、複勝回収値91。
- 複勝回収値が91と高く、穴馬での複勝が期待できる。
要注意騎手
- 杉原誠人
- 複勝率13.2%(最下位クラス)、単勝回収値112、複勝回収値67。
- 単勝回収値が高いが、複勝率の低さから安定性に欠ける。
- 内田博幸
- 複勝率13.6%、単勝回収値115、複勝回収値93。
- 単勝回収値は高いが、複勝率が低く、人気薄馬に乗る傾向あり。
- 木幡巧也
- 複勝率15.8%、単勝回収値84、複勝回収値65。
- 回収値が全体的に低く、馬券対象としての優先度は低い。
- 大野拓弥
- 複勝率22.7%、単勝回収値75、複勝回収値73。
- 回収値が低く、勝率7.9%と低め。人気馬でも結果が出にくい。
穴騎手(回収率が高く、価値あり)
- 津村明秀
- 複勝回収値89と高く、複勝率24.7%は中位。穴馬券向き。
- 北村宏司
- 複勝回収値81、単勝回収値67。低人気馬で複勝が狙える。
- 石川裕紀
- 複勝回収値110(最高値)。複勝率20.3%と低めだが、大穴で的中すればリターンが大きい。
総評
- 最強騎手はルメールとM.デムーロ。特にM.デムーロは複勝回収値がプラスで、馬券戦略的に有利。
- 穴騎手は津村明秀・北村宏司・石川裕紀。複勝回収値が高く、低人気馬での複勝が狙い目。
- 要注意は杉原誠人・内田博幸・木幡巧也。複勝率が低く、回収も期待しにくい。
人気別

人気別考察
【1-5番人気:高安定ゾーン】
1番人気から5番人気までの馬は、高い着内率と良好な回収率を誇ります。特に注目すべきは:
- 1番人気:複勝率61.4%(3着以内確率)・単勝回収値75
- 2番人気:複勝率46.6%・単勝回収値84
- 3番人気:複勝率40.8%・単勝回収値89
- 4番人気:複勝率36.7%・複勝回収値92(最高値)
- 5番人気:複勝率29.6%・複勝回収値81
このゾーンは「勝率と回収率のバランスが最も良い」エリアです。特に4番人気は複勝回収値92と高く、効率的な投資が可能です。
【6-8番人気:狙い目ゾーン】
6-8番人気になると勝率は低下しますが、回収率は依然良好:
- 6番人気:複勝率21.4%・単勝回収値74
- 7番人気:複勝回収値100(プラス回収)
- 8番人気:単勝回収値90
【9番人気以降:ハイリスクゾーン】
9番人気以降は急激に期待値が低下:
- 勝率1%未満
- 複勝率6.8%以下
- 回収値も軒並み低い
特に15-16番人気は勝率0%で、資金の無駄になる可能性が高いです。
まとめ
極端に荒れるコースではないが、人気馬と中穴馬の期待値が高いコースになる。
クラス別

クラス別考察
- 1勝クラスまでは堅く決まる傾向にある。
- 2勝クラスからOPENまでは多少荒れ傾向にある
- 重賞ではG2,G3と堅く決まる傾向にある。
脚質×上がり3F

脚質×上がり3F考察
- 逃げ馬の回収率がかなり良い為、人気薄の逃げ残りが起こりやすいコースになる。
- 先行馬も逃げ馬と着内率は変わらないが、回収率で劣る。
- 差し馬より後ろになると、着内率も回収率も下がる為軽視する必要がある。
- マクリでの着内率と回収率が良い為、長くいい脚の使える馬の期待値が高い。
- ラスト3Fでは、5位までなら回収率が高い為、前残りの多いコースになる。