キタサンブラック産駒特徴

種牡馬特徴
  1. 馬体
  2. 血統表
  3. 戦歴
    1. 【名馬列伝】キタサンブラック:国民に愛されたまつり馬、最強への道
    2. PROFILE:競走成績サマリー
    3. HISTORY:最強への軌跡
  4. 特徴
  5. 代表産駒
  6. キタサンブラック産駒 データ(2014年~2024年)
    1. 母父馬
    2. 騎手
    3. 人気
    4. コース(芝編)
    5. コース(ダート編)
    6. 馬場状態
    7. 【ダートコース編:道悪適性は本物!特に不良馬場は鬼】
    8. 【最終結論】芝・ダート問わず道悪は買い!ただしダートの「稍重」だけは例外
    9. 脚質ラスト3F
    10. 【Part1:脚質データ分析】この産駒、前に行けば鬼!
    11. 【Part2:上がり3Fデータ分析】この産駒はスタミナタイプか?キレるタイプか?
    12. 【総合結論】キタサンブラック産駒は「先行力」と「末脚」を兼ね備えた、完全無欠の二刀流!
    13. 馬体重
    14. 【総括】キタサンブラック産駒で勝つための馬体重戦略!
    15. 年齢
    16. 【Part2:月別データで見る詳細な成長曲線】
    17. 【総合結論】キタサンブラック産駒は「2歳夏にピークを迎え、4歳・6歳で復活する驚異の成長持続力タイプ」
    18. 間隔
    19. 【驚異の叩き良化!】キタサンブラック産駒、本当の勝負は休み明け何戦目だ?
    20. 馬番
    21. 【複勝率での総合評価】結論:キタサンブラック産駒は断然「内枠・中枠」有利!
    22. 【偶数・奇数で差はあるか?】データが示す、キタサンブラック産駒の「馬番の傾向」
    23. 【大外枠は買いか?消しか?】平均データとの比較で暴く、キタサンブラック産駒の真実

馬体

血統表

戦歴

【名馬列伝】キタサンブラック:国民に愛されたまつり馬、最強への道

その馬の名がコールされるたび、競馬場に「まつり」の大合唱が響き渡った。デビュー当初は決してエリートではなかった一頭の馬が、ひたむきな走りでファンの心を掴み、そして誰もが認める「現役最強」の座へと駆け上がっていく。国民的アイドルホース、キタサンブラックの栄光の軌跡を振り返ります。


PROFILE:競走成績サマリー

  • 通算成績:20戦12勝(3歳~5歳)
  • 最高レーティング:124ポンド(2017年)
  • 主なG1勝ち鞍(計7勝)
    • 天皇賞・春(2回)、ジャパンカップ有馬記念天皇賞・秋大阪杯菊花賞
  • 主なG2勝ち鞍:京都大賞典、セントライト記念、スプリングステークス
  • 主な受賞歴年度代表馬(2016年、2017年の2年連続)
  • 特記事項:JRA・G1・7勝は歴代最多タイ(当時)、獲得賞金は歴代1位(当時)

HISTORY:最強への軌跡

■ 3歳シーズン:挫折からの菊花賞制覇

3連勝でスプリングS(G2)を制し、クラシックの有力候補として名乗りを上げます。しかし、本番の皐月賞では3着、そして世代の頂点を決める日本ダービーでは14着と大敗。エリート街道からは一度、完全に脱落します。

しかし、夏を越して成長を遂げたキタサンブラックは、秋に反撃を開始。**セントライト記念(G2)を快勝すると、クラシック最終戦の菊花賞(G1)**で、見事に世代の頂点に立ち、待望のG1初制覇を成し遂げました。

■ 4歳シーズン:現役最強への序章

古馬となり、その強さに磨きがかかります。春には伝統の長距離戦・**天皇賞・春(G1)を制し、G1・2勝目。秋には、国内外の強豪が集うジャパンカップ(G1)**を見事な逃げ切りで勝利し、G1・3勝目を飾ります。年末の有馬記念ではクビ差の2着に惜敗したものの、この年の活躍が評価され、2016年の年度代表馬に選出されました。

■ 5歳シーズン:絶対王者、そして伝説へ

キャリアの絶頂期を迎えた5歳シーズンは、まさに圧巻の一言でした。

  • 春の古馬三冠
    この年からG1に昇格した初年度の大阪杯を制覇。続く天皇賞・春では、ディープインパクトが持つレースレコードを0.9秒も更新する驚異的な走りで連覇を達成。
  • 雨中の激闘、そして有終の美
    秋は、歴史的な不良馬場で行われた天皇賞・秋を、持ち前のパワーと精神力で制覇。連覇を狙ったジャパンカップこそ3着に敗れましたが、引退レースとして臨んだ有馬記念では、ファン投票1位の支持に応え、完璧な逃げ切り勝ち。G1・7勝目の金字塔を打ち立て、有終の美を飾りました。

その圧倒的な強さで、2年連続となる年度代表馬に輝き、伝説の名馬としてターフを去りました。

【総括】
ダービーでの大敗という挫折を乗り越え、ひたむきな走りでG1タイトルを積み重ね、ついには誰もが認める「最強馬」へと上り詰めたキタサンブラック。その強さ、タフさ、そして何よりファンを魅了するスター性は、まさに国民的アイドルホースと呼ぶにふさわしいものでした。競馬場に響き渡った「まつり」の大合唱は、この馬がどれだけ多くの人々に愛されていたかの証明として、これからも長く語り継がれていくことでしょう。

特徴

■ 法則①:距離は不問の万能性!ベストは「芝の中距離」と「ダート長距離」

  • 距離カテゴリーを完全制覇
    キタサンブラック産駒の最大の特徴は、その驚異的な距離適性の幅広さです。芝・ダートを問わず、スプリント戦から長距離戦まで、あらゆる距離で勝ち星をあげています。
  • 最も信頼できるのは「芝の中距離」
    その万能性の中でも、イクイノックスやソールオリエンスといった代表産駒が示す通り、最もパフォーマンスが安定するのは**「芝の中距離(1800m~2000m)」**です。勝率・連対率・3着内率の全てが優秀で、馬券の軸として絶大な信頼を置くことができます。
  • 隠れたお宝は「ダートの長距離」
    馬券的な妙味という観点から、絶対に見逃せないのが**「ダートの長距離戦」です。サンプル数は少ないものの、勝率は18.8%**という驚異的な数値を記録。ダートでのスタミナ比べになった際、この血統は他を圧倒する強さを見せます。単勝のアタマで高配当を狙うなら、ここが最大のチャンスです。

■ 法則②:コースは「東京」が得意、「新潟芝」が鬼門

  • 得意舞台は「東京競馬場」
    産駒の真価が問われるのは、直線の長い**「東京競馬場」**です。芝・ダートを問わず、非常に優秀な成績を収めています。
    • 東京芝:連対率が高く、連軸として最適。
    • 東京ダート:3着内率が高く、3連系のヒモとして信頼できます。
  • 明確な苦手コースは「新潟の芝」
    一方で、同じ直線の長いコースでも、**「新潟競馬場の芝」**は明確な苦手としています。データ上、勝率でワーストを記録しており、何らかの適性的なミスマッチがあるようです。新潟の芝コースで人気になっているキタサンブラック産駒は、疑ってかかるべき危険な存在と言えます。
  • 新潟でも「ダート」は走る
    興味深いことに、新潟でも**「ダートコース」**に限れば、東京以上に素晴らしいパフォーマンスを発揮します。この「芝はダメだが、ダートは買い」という極端な傾向は、馬券検討における重要なヒントとなります。

■ 法則③:(補足情報)成長力について

ご提供いただいたデータには直接の記述はありませんが、父キタサンブラック自身がそうであったように、産駒も**古馬になってから本格化する「成長力」**を大きな武器としています。2歳、3歳時に伸び悩んでいた馬が、古馬になってからG1戦線で活躍するケースは、今後も数多く見られるでしょう。長期的な視点で注目すべき血統です。

【総括】
キタサンブラック産駒を狙う際は、**「芝の中距離」「ダートの長距離」「東京競馬場(芝・ダート問わず)」という3つのキーワードを覚えておいてください。そして、「新潟の芝コース」**では評価を下げることを忘れてはいけません。この非常に分かりやすい取捨選択が、あなたの馬券収支を大きく改善させる鍵となるでしょう。

代表産駒

  • イクイノックス
    • 主な勝ち鞍ジャパンカップ有馬記念天皇賞・秋(連覇)、宝塚記念ドバイシーマクラシック(首G1)
    • コメント:父が果たせなかったクラシック制覇の夢を、息子が世界レベルで達成。G1を6連勝し、2年連続で年度代表馬に輝くとともに、世界No.1レーティングを獲得した、歴史に名を刻むスーパーホースです。
  • ソールオリエンス
    • 主な勝ち鞍皐月賞(G1)
    • コメント:常識外れのコース取りから、異次元の末脚でクラシック一冠目を制覇。父とは異なるタイプの強さで、世代の頂点に立ちました。
  • ウィルソンテソーロ
    • 主な勝ち鞍JBCクラシック(Jpn1)
    • コメント:芝からダートへ転向し、その才能が完全に開花。日本のダート界の頂点に立ち、父の万能性を証明しました。
  • コナコースト
    • 主な勝ち鞍桜花賞(G1) ※2着ですが、G1での活躍馬としてここに記載
    • コメント:牝馬クラシックの第一弾で2着と好走。牝馬戦線でも父の血が通用することを示しました。

■ 重賞戦線を賑わせた個性派の猛者たち

G1タイトルにはあと一歩届かなくとも、その個性的な走りでファンを魅了し、重賞戦線を力強くリードした実力馬たちです。

  • ガイアフォース(セントライト記念)
  • スキルヴィング(青葉賞)
  • ラヴェル(アルテミスステークス)
  • クリスマスパレード(紫苑ステークス)
  • ジャスティンスカイ(京都金杯) ※洛陽SはLのため、より格上の重賞勝ち鞍を記載

■ 多彩なカテゴリーで活躍する実力馬たち

G1で上位争いを演じた馬や、障害レースで頭角を現した馬など、父譲りのタフさで様々な舞台で活躍する産駒たちです。

  • エコロデュエル(京都ジャンプステークス、中山大障害2着)
  • サトノエピック(東京ダービー2着)
  • ヒップホップソウル(紫苑ステークス2着、フラワーカップ2着)
  • ニホンピロキーフ(マイラーズカップ3着)

【総括】
キタサンブラック産駒は、初年度から世界王者イクイノックスを輩出したことからも分かる通り、そのポテンシャルは計り知れません。芝の中長距離はもちろん、ダートやマイル、さらには障害レースまで、あらゆるカテゴリーで活躍馬を送り出しており、父キタサンブラックが持っていた万能性と成長力を見事に受け継いでいます。今後、父を超えるような歴史的名馬が次々と登場することを期待させてくれる、現代競馬を代表するトップサイアーです。

キタサンブラック産駒 データ(2014年~2024年)

母父馬

【第1位】 × Cape Cross
(複勝率 85.7%, 単勝回収率 247, 複勝回収率 118)

サンプル数は7戦と少ないながら、その成績はまさに圧巻の一言。歴史的名馬イクイノックスを輩出したこの配合は、**複勝率85.7%**という驚異的な安定感に加え、単勝回収率247という破壊力も兼ね備えています。データ上、見つけたら逆らってはいけない「究極の黄金配合」です。

【第2位】 × Giant’s Causeway
(複勝率 52.2%, 単勝回収率 127, 複勝回収率 131)

第2位は、母父Giant’s Causeway。**複勝率52.2%**という抜群の安定感に、単複ともに120を超える素晴らしい回収率。人気薄での好走が非常に多く、馬券的な妙味に溢れています。安定感と妙味を完璧に両立させた、非の打ちどころがない配合です。

【第3位】 × チチカステナンゴ
(複勝率 57.9%, 単勝回収率 122, 複勝回収率 125)

母父チチカステナンゴとの配合が3位。こちらも**複勝率57.9%**という驚異的な数値を記録。単複の回収率も120を超えており、Giant’s Causewayと甲乙つけがたい、まさにパーフェクトな成績です。

【第4位】 × Bernardini
(複勝率 36.0%, 単勝回収率 128, 複勝回収率 108)

第4位は、母父Bernardini。複勝率36.0%と安定しており、単複の回収率がともに100を超えている点が最大の魅力です。人気以上のパフォーマンスを引き出し、コンスタントに好走してくれる、非常にバランスの取れた好配合と言えるでしょう。

【第5位】 × ロードカナロア
(複勝率 38.7%, 単勝回収率 52, 複勝回収率 114)

母父ロードカナロアとの配合は、安定感と複勝での妙味が光ります。**複勝率38.7%**と高く、複勝回収率も114とプラスを記録。単勝での期待値は低いですが、3連複の軸やヒモ穴として非常に面白い存在です。

② データが警告!避けるべき「危険な配合」ワースト5

次に、同じ3指標で総合評価が低かった、つまり馬券的には手が出しにくい「危険な配合」です。たとえ人気でも、これらの血統背景を持つ場合は慎重な判断が必要です。

【第1位】 × ヴィクトワールピサ
(複勝率 23.8%, 単勝回収率 49, 複勝回収率 45)

残念ながらワースト1位は、母父ヴィクトワールピサ。複勝率、単勝回収率、複勝回収率の全てが壊滅的な数値です。データ上はその人気に全く応えられていません。最も避けるべき配合と言えるでしょう。

【第2位】 × Danehill Dancer
(複勝率 40.9%, 単勝回収率 41, 複勝回収率 47)

複勝率は高いですが、単複の回収率が壊滅的です。これは、人気を背負って惨敗するケースが多いことを示しています。典型的な「名前で売れて妙味がない」パターンであり、非常に危険な配合です。

【第3位】 × ダイワメジャー
(複勝率 19.2%, 単勝回収率 46, 複勝回収率 61)

**複勝率19.2%**は絶望的で、そもそも馬券に絡む確率が極端に低いのが致命的です。回収率も低く、データ上は全く走らない配合と言えます。

【第4位】 × キングヘイロー
(複勝率 39.1%, 単勝回収率 86, 複勝回収率 65)

複勝率は悪くないように見えますが、複勝回収率65という低さが見過ごせません。人気先行で過剰評価されている可能性が高く、馬券的な妙味は皆無です。

【第5位】 × シンボリクリスエス
(複勝率 39.4%, 単勝回収率 95, 複勝回収率 66)

キングヘイローと同様の傾向にあります。安定感はあっても、馬券で利益を出すという観点からは非常に厳しいと言わざるを得ません。

③ 穴党必見!一発逆転の「妙味配合」ベスト3

ここでは、「複勝率は標準的か、それ以下だが、回収率に特筆すべき点がある」、つまり「来た時にしっかり儲かる!」という、穴党ファンに捧げる妙味あふれる配合を3つピックアップしました。(※プロンプトの「騎手」は「母父馬」の誤りと判断し、解説します)

【第1位】 × Bernardini
(複勝率 36.0%, 単勝回収率 128, 複勝回収率 108)

総合ランキングでも上位に入りましたが、その本質は「妙味」にあります。複勝率36.0%は決して低くありませんが、単複ともに回収率が100を超えている点は、穴党にとっても無視できない最大の魅力です。

【第2位】 × Numerous
(複勝率 38.5%, 単勝回収率 163, 複勝回収率 75)

この配合は、単勝回収率163という破壊力が魅力です。複勝率は高いですが、勝ち切る時は人気薄という傾向が強く、単勝やアタマ固定の3連単で狙うと面白い配合です。

【第3-位】 × エンパイアメーカー
(複勝率 26.7%, 単勝回収率 107, 複勝回収率 84)

**複勝率26.7%**と明確に低い中で、単勝回収率が100を超えている点に注目です。典型的な「来るか来ないか」のタイプですが、来た時の見返りは大きい。ダート替わりなどで一発の魅力を秘める配合です。

④ まとめ:配合相手で激変!血統の相性を見抜いて馬券に活かせ!

今回の分析から、キタサンブラック産駒は、母父馬との配合相手によってパフォーマンスが天国と地獄ほど変わることが明らかになりました。

Cape CrossGiant’s Causewayのような、産駒の能力を最大限に引き出す「黄金配合」。
一方で、ヴィクトワールピサダイワメジャーのように、相性が悪ければ全く走らない「危険な配合」。
そして、BernardiniNumerousのように、特定の条件下で妙味を発揮する「個性派配合」。

これらの「血統の化学反応」を理解することが、馬券収支を向上させるための強力な武器となります。ぜひ、この分析をあなたの馬券戦略に取り入れ、血統の奥深い世界を堪能しながら、的中に繋げてください!

騎手

【第1位】 草野太郎騎手
(複勝率 55.0%, 単勝回収率 342, 複勝回収率 127)

文句なしの第1位は、障害専門の草野太郎騎手です。**複勝率55.0%**という驚異的な安定感を誇りながら、単勝回収率342、複勝回収率127と、いずれも100を超える素晴らしい成績。障害レースにおけるこのコンビは、まさに無敵と言える「究極の黄金タッグ」です。

【第2位】 北村友一騎手
(複勝率 41.0%, 単勝回収率 92, 複勝回収率 148)

第2位は、北村友一騎手。このコンビの最大の魅力は、複勝回収率148という突出した数値です。これは、人気薄の馬で2,3着に食い込み、高配当を演出するケースが非常に多いことを示しています。複勝率も41.0%と高く、馬券に加えるだけで配-当が跳ね上がる可能性を秘めた、非常に「美味しい」コンビです。

【第3位】 横山典弘騎手
(複勝率 54.5%, 単勝回収率 89, 複勝回収率 134)

ベテラン横山典弘騎手も、キタサンブラック産駒との相性は抜群です。**複勝率54.5%**と非常に高く、複勝回収率も134と素晴らしい妙味を誇ります。単勝での期待値は低いですが、3連系の軸やヒモ穴として、これ以上ない頼れる存在です。

【第4位】 川田将雅騎手
(複勝率 53.2%, 単勝回収率 100, 複勝回収率 91)

**複勝率53.2%**という高い安定感に加え、単勝回収率も100とプラス域。人気馬をきっちり勝利に導くだけでなく、人気薄でもしっかりと結果を出す、非常にバランスの取れた好成績です。

【第5位】 横山和生騎手
(複勝率 46.9%, 単勝回収率 140, 複勝回収率 95)

このコンビの魅力は、単勝回収率140という破壊力にあります。複勝率も46.9%と非常に高く、安定感も十分。人気薄の馬でも勝ち切る勝負強さを持っており、見つけたら積極的に狙う価値があります。

② データが警告!避けるべき「危険なコンビ」ワースト5

次に、同じ3指標で総合評価が低かった、つまり馬券的には手が出しにくい「危険なコンビ」です。たとえ人気でも、これらの組み合わせは慎重な判断が必要です。

【第1位】 武豊騎手
(複勝率 28.0%, 単勝回収率 39, 複勝回収率 45)

残念ながらワースト評価となったのは、父の主戦でもあった武豊騎手。複勝率が低い上に、単複の回収率も壊滅的。データ上、最も手が出しにくい組み合わせです。

【第2位】 田辺裕信騎手
(複勝率 31.8%, 単勝回収率 98, 複勝回収率 49)

複勝回収率49という低さが見過ごせません。単勝での一発は稀にあるものの、安定感の欠如は否めず、馬券の軸としては極めて危険なコンビと言えるでしょう。

【第3位】 佐々木大輔騎手
(複勝率 31.0%, 単勝回収率 63, 複勝回収率 60)

複勝率が低く、単複の回収率も低い水準にあります。この産駒との相性はデータ上、あまり良くないようです。

【第4位】 ルメール騎手
(複勝率 61.2%, 単勝回収率 66, 複勝回収率 79)

**複勝率61.2%**は驚異的ですが、ワースト評価としました。その理由は、あまりにも人気が集中しすぎるため、単勝回収率が66と極めて低くなっている点です。軸としての信頼度は高いですが、単勝や馬連で勝負するには、低いオッズと常に向き合う必要があります。

【第5位】 横山武史騎手
(複勝率 48.6%, 単勝回収率 92, 複勝回収率 79)

イクイノックスの主戦ですが、全体的な相性で見ると、複勝回収率の低さが気になります。人気先行で妙味が薄い傾向にあります。

③ 穴党必見!一発逆転の「妙味コンビ」ベスト3

ここでは、「複勝率は標準的か、それ以下だが、回収率に特筆すべき点がある」、つまり「来た時にしっかり儲かる!」という、穴党ファンに捧げる妙味あふれるコンビを3組ピックアップしました。

【第1位】 幸英明騎手
(複勝率 28.9%, 単勝回収率 276, 複勝回収率 93)

このカテゴリの筆頭は、幸英明騎手とのコンビでしょう。複勝率28.9%は今回分析した中でも特に低い数値ですが、それを補って余りあるのが単勝回収率276という破壊力。まさに「人気薄で勝ち切る」という、穴党が最も好むパターンを地で行くコンビです。

【第2位】 池添謙一騎手
(複勝率 35.0%, 単勝回収率 172, 複勝回収率 87)

こちらも総合ランキングと重複しますが、まさに妙味の塊。複勝率35.0%は決して低くありませんが、単勝回収率172は驚異的。「来るか来ないか」がはっきりしたタイプですが、頭で狙えば特大のホームランが期待できる、夢のあるコンビです。

【第3-位】 内田博幸騎手
(複勝率 30.8%, 単勝回収率 128, 複勝回収率 83)

複勝率が30.8%と標準レベルの中で、単勝回収率が128という点に注目です。典型的な「勝ち切る時は人気薄」というタイプ。ベテランの手腕で、人気薄の馬を上位に導きます。

④ まとめ:騎手との「化学反応」を見抜き、馬券戦略を最適化せよ!

今回の分析から、キタサンブラック産駒が騎手によってパフォーマンスを大きく変える、非常に「相性」が重要な血統であることが明らかになりました。

  • ルメール騎手川田将雅騎手のような、複勝率は高いが妙味は薄い「鉄板軸タイプ」。
  • 草野太郎騎手横山典弘騎手のように、安定感と妙味を完璧に両立させる「万能タイプ」。
  • 幸英明騎手池添謙一騎手のように、高配当を運んでくれる「一発長打タイプ」。
  • 北村友一騎手のように、ヒモに加えるだけで配当が跳ね上がる「妙味ヒモタイプ」。
  • そして、武豊騎手田辺裕信騎手のように、データ上は手が出しにくい「危険なコンビ」。

これらの騎手ごとの「個性」と「相性」を深く理解し、レースの状況に応じて騎手を選択することが、馬券収支を向上させるための強力な武器となります。ぜひ、この分析をあなたの馬券戦略に加え、的中に繋げてください!

人気

人気馬(1~4番人気)の動向:平均以上に大活躍!信頼度は極めて高い

まず、レースの主役となるべき1番人気から4番人気の「人気馬」グループです。

結論から言うと、キタサンブラック産駒レースにおける人気馬の信頼性は、平均データよりも明らかに高く、非常に活躍しています。レースは堅く収まりやすい傾向にあると言えるでしょう。

具体的に見ると、**1番人気の勝率は平均33.5%に対し、キタサンブラック産駒レースでは38.6%**へと大幅に上昇。2番人気も勝率19.7%→22.5%3番人気も複勝率41.5%→46.8%、**4番人気も勝率9.3%→10.2%**と、軒並み全ての数値を上回っています。

これは、**「キタサンブラック産駒が上位人気に支持された場合、その人気に応える確率が平均的な馬よりもはるかに高い」**ということを意味します。特に1~3番人気の信頼度は抜群で、馬券の軸として非常に頼りになる存在です。

中穴人気馬(5~8番人気)の動向:平均以下の不振傾向、波乱の主役にはなれない

次に、馬券の妙味を左右する5番人気から8番人気の「中穴人気馬」グループです。

このグループの動向は明確で、全ての人気帯で平均以下の成績となっており、不振傾向にあります。

5番人気(26.7%→21.6%)、6番人気(21.7%→24.7%)、7番人気(16.3%→17.9%)、8番人気(12.9%→13.5%)と、6番人気以降がわずかに上回るのを除けば、複勝率は軒並み平均データと変わらないレベルです。

回収率を見ても、8番人気の単勝回収率がやや高いのを除けば、妙味のあるデータは見当たりません。これは、**「キタサンブラック産駒の中穴馬は、人気以上に走ることが少なく、馬券的な期待値は低い」**ことを示唆しています。

大穴人気馬(9~18番人気)の動向:こちらも不振、ただし9番人気以降に一発の魅力

最後に、高配当の使者となる9番人気以下の「大穴人気馬」グループです。

結論として、キタサンブラック産駒レースにおける大穴人気馬も、平均データと比べて成績が振るわず、不振傾向にあります。大波乱が起きる可能性は、平均的なレースよりも低いと言えるでしょう。

10番人気、11番人気の複勝率は、軒並み平均データを下回っており、馬券に絡むことはほとんど期待できません。

ただし、このデータには一つだけ注目すべき点があります。それは9番人気以降の単勝回収率です。

  • 9番人気:単勝回収率163
  • 12番人気:単勝回収率155
  • 14番人気:単勝回収率168

これは、「ごく稀に、二桁人気に近い馬が勝ち切って、とんでもない大穴をあける」ことがある、ということを示しています。

【要約】キタサンブラック産駒レースで勝つための戦略

  • 人気馬(1~4番人気)は信頼度が高い:順当な決着が多く、軸馬はここから選ぶのが基本。
  • 中穴(5~8番人気)は軽視が基本:平均よりも好走率が低く、積極的に狙うべきではない。
  • 大穴(9番人気以下)も基本は軽視:大波乱の主役にはなれない。ただし、夢を見るなら9番人気以降の単勝を少額だけ買うのは面白いかもしれない。

総じて、キタサンブラック産駒が絡むレースは**「上位人気馬が非常に強く、中穴以下の馬が台頭しにくい、極めて平穏な決着になりやすい」**という傾向にあります。馬券を組む際は、大穴狙いで手広く流すよりも、上位人気馬を中心に、点数を絞って勝負するのが有効となるでしょう。

コース(芝編)

① 場所別での得意・不得意は?

まず、どの競馬場でパフォーマンスが上がるのか、あるいは下がるのかを見ていきましょう。

  • 【得意な競馬場】 札幌・小倉
    この産駒が最も得意とするのは、意外にも札幌競馬場です。特に芝1200mでは、複勝率44.4%と驚異的な安定感を誇り、単勝回収率105、複勝回収率140と、妙味も兼ね備えたパーフェクトな成績を収めています。
    次いで得意なのが小倉競馬場芝1200mでは複勝回収率146芝1800mでは単勝回収率141と、どちらのコースでも素晴らしい回収率を記録しており、「小倉の鬼」としての顔を持っています。
  • 【苦手な競馬場】 新潟・中山(1600m)
    データ上、明確に苦手としているのが新潟競馬場です。芝1800m(外回り)では単複の回収率が36/38と壊滅的。直線が長いコースでも、新潟は合わないようです。
    中山・芝1600mも鬼門で、複勝率24.4%、単複の回収率も40/58と低迷。この2つの条件では、人気でも疑ってかかるべきでしょう。

② 距離別での得意・不得意は?

次に、産駒の根幹的な能力を示す距離適性を見ていきましょう。

  • 【得意な距離】 1800m~2000m(中距離)がベスト、ただしスプリントもこなす
    この産駒は、1800m~2000mが主戦場と言える、典型的な中距離ホースです。データを見ても、好成績のほとんどがこの距離に集中しています。特に東京の1800m、2000mや、小倉の1800mでは高いパフォーマンスを発揮します。
    意外にも、1200mのスプリント戦も得意で、札幌や小倉、函館といったローカル競馬場で素晴らしい成績を残しています。
  • 【苦手な距離】 2400m
    データ上、2400mは明確な苦手距離です。東京・芝2400mでは、複勝率こそ31.6%と悪くないものの、単複の回収率が35/37と壊滅的です。父キタサンブラックのイメージとは異なり、スタミナが問われる長距離戦は苦手なようです。

③ 複勝率と回収率での総合評価

最後に、安定感(複勝率)と妙味(回収率)を総合的に評価し、「本当に狙うべきコース」と「避けるべきコース」を結論付けます。

  • 【結論:絶対に買うべきベスト3コース】
    1. 札幌・芝1200m(単回105/複回140): 単複ともに回収率は驚異的。これ以上ない「究極の黄金条件」です。夏競馬で見かけたら、迷わず勝負すべきです。
    2. 小倉・芝1200m(単回116/複回146): こちらも複勝回収率が非常に高く、複勝率も安定。小倉のスプリント戦は絶好の狙い目です。
    3. 阪神・芝1600m外(単回237/複回87): サンプル数は少ないですが、単勝での一発の魅力は十分。阪神マイルで人気薄になっていれば、絶好の狙い目です。
  • 【結論:原則として消すべきワースト3コース】
    1. 東京・芝2400m(単回35/複回37): 複勝率・回収率ともに壊滅的。この条件では絶対に手を出してはいけません。
    2. 新潟・芝1800m外(単回36/複回38): こちらも全く走りません。明確な苦手コースです。
    3. 中山・芝1600m(単回40/複回58): 回収率が低く、好走するイメージが全く湧かない苦手条件です。

【総括】
キタサンブラック産駒の馬券を買う際は、「ローカルのスプリント戦」と「東京・小倉の中距離戦」を鉄則とすべきです。そして、「2400m以上の長距離戦」と「新潟競馬場」では評価を下げることを忘れてはいけません。この非常に分かりやすい取捨選択が、あなたの馬券収支を大きく改善させる鍵となるでしょう。

コース(ダート編)

① 場所別での得意・不得意は?

まず、産駒のパフォーマンスが競馬場によってどう変わるのかを見ていきましょう。

  • 【得意な競馬場】 東京・新潟
    この産駒が最も得意とするのは、意外にも東京競馬場です。特にダート1600mでは、複勝率53.8%と驚異的な安定感を誇り、単勝回収率136、複勝回収率125と、妙味も兼ね備えたパーフェクトな成績を収めています。
    次いで得意なのが新潟競馬場ダート1800mでは複勝率55.2%、単勝回収率123、複勝回収率117と、こちらも素晴らしい妙味を誇ります。
  • 【苦手な競馬場】 京都・小倉
    データ上、明確に、そして致命的に苦手としているのが京都競馬場です。1800m(単回18/複回51)、1900m(単回26/複回46)と、どの距離を走っても回収率が壊滅的。
    小倉競馬場も鬼門で、1700mでは複勝率・回収率ともに低迷。この2つの競馬場では、人気でも疑ってかかるべきでしょう。

② 距離別での得意・不得意は?

次に、この産駒がどの距離でパフォーマンスを発揮するのか、その本質的な適性に迫ります。

  • 【得意な距離】 1600m~1800m(中距離)がベスト
    この産駒は、1600m~1800mが主戦場と言える、典型的な中距離タイプです。データを見ても、好成績のほとんどがこの距離に集中しています。特に東京1600m新潟1800mでは、軒並み高い回収率を記録しており、この条件がこの産駒の能力を最大限に引き出す「黄金条件」と言えます。
  • 【苦手な距離】 1200m(スプリント戦)と1400m
    データ上、1200mは明確な苦手距離のようです。新潟(複回37)や中山(複回133)では、成績が振るいません。
    1400mも同様に苦手としており、阪神、中京、京都と主要コースで回収率が低い水準にあります。スピードが問われる1400m以下の距離では、この産駒の持ち味であるスタミナとパワーが活きないようです。

③ 複勝率と回収率での総合評価

最後に、安定感(複勝率)と妙味(回収率)を総合的に評価し、「本当に買うべき条件」と「絶対に避けるべき条件」を結論付けます。

  • 【結論:絶対に買うべきベスト3コース】
    1. 東京・ダ1600m(単回136/複回125): 単複ともに回収率は驚異的。これ以上ない「究極の黄金条件」です。この条件で見かけたら、迷わず勝負すべきです。
    2. 新潟・ダ1800m(単回123/複回117): こちらも複勝回収率が非常に高く、複勝率も安定。新潟で見かけたら、積極的にヒモに加えたい存在です。
    3. 阪神・ダ1800m(単回137/複回100): 複勝率33.3%と高く、回収率も抜群。阪神コースで狙うなら、この条件です。
  • 【結論:原則として消すべきワースト3コース】
    1. 京都・ダ1800m(単回18/複回51): 複勝率・回収率ともに壊滅的。この条件では絶対に手を出してはいけません。
    2. 中京・ダ1400m(単回11/複回30): こちらも全く走りません。明確な苦手コースです。
    3. 小倉・ダ1700m(単回22/複回54): 回収率が低く、好走するイメージが全く湧かない苦手条件です。

【総括】
キタサンブラック産駒をダート戦で狙うなら、「東京の1600m」と「新潟・阪神の1800m」を鉄則とすべきです。そして、「1400m以下の短距離戦」と「京都・小倉競馬場」では評価を下げることを忘れてはいけません。この非常に分かりやすい取捨選択が、あなたのダート競馬の収支を大きく改善させる鍵となるでしょう。

馬場状態

① 良馬場との比較:馬場が悪化してもパフォーマンスは落ちないどころか、むしろ向上

  • 稍重(パフォーマンス向上、単勝に妙味)
    良馬場(勝率11.8%)から稍重(勝率14.6%)になると、勝ち切る確率が明確に上昇。複勝率もわずかに上がります。そして何より、単勝回収率が68から156へと倍以上に跳ね上がります。これは、道悪でパフォーマンスを落とす他馬を尻目に、人気薄でも勝ち切るケースが増えることを示しており、稍重は絶好の「買い」条件と言えます。
  • 重馬場(信頼度がさらにアップ)
    重馬場になると、**複勝率は37.6%**へと、良馬場や稍重を大きく上回る水準まで上昇。複勝回収率も109とプラス域に達します。勝ち切る妙味は稍重に劣りますが、馬券圏内に来る確率は最も高く、軸馬としての信頼度は抜群です。
  • 不良馬場(複勝での妙味が光る)
    不良馬場では、勝率は落ちますが複勝率は高いレベルを維持。特に複勝回収率148という異常値は、「超人気薄が2,3着に紛れ込んで高配当を演出する」ことを意味します。

② 複勝率と回収率での評価(芝コース)

  • 【結論:ベストな買い時】
    • 芝・稍重(単回156/複回83): 単勝での一発を狙うならこの馬場。最も妙味があります。
    • 芝・重馬場(単回80/複回109): 複勝率が最も高く、複勝回収率もプラス。3連系の軸として最適です。
    • 芝・不良馬場(単回26/複回148): 3連複やワイドのヒモ穴として、大穴狙いで一考の価値あり。

【芝コースの総括】
キタサンブラック産駒は、**芝コースに関しては典型的な「道悪巧者」**です。良馬場よりも、馬場が渋った方が全ての面でパフォーマンスが向上します。雨が降ったら、無条件で評価を上げるべき血統です。


【ダートコース編:道悪適性は本物!特に不良馬場は鬼】

次にダートコースのデータです。芝と同様、キタサンブラック産駒はダートの道悪も得意としています。

① 良馬場との比較:重馬場は同等、不良馬場で覚醒

  • 稍重(やや割引)
    良馬場(単回92)から稍重(単回64)になると、単勝での妙味が大きく低下。パフォーマンス自体は大きく変わりませんが、人気を裏切るケースが増えるようです。
  • 重馬場(ほぼ影響なし)
    重馬場になっても、複勝率・回収率ともに良馬場とほぼ変わらない数値を維持。問題なくこなせる範囲です。
  • 不良馬場(明確な得意条件・黄金条件)
    馬場が「不良」まで悪化すると、パフォーマンスが劇的に向上します。勝率が10.2%から14.3%へ、複勝率も26.3%から37.1%へと急上昇。さらに単勝回収率も120、複勝回収率も101と、いずれもプラス域に達します。「脚抜きの良い不良ダート」は、この産駒にとって最高の舞台のようです。

② 複勝率と回収率での評価(ダートコース)

  • 【結論:ベストな買い時】
    • ダート・不良馬場(単回120/複回101): パフォーマンスが最も向上し、単複ともにプラス回収が期待できる「黄金条件」。
    • ダート・良馬場(単回92/複回84): 信頼度と妙味のバランスが取れた基本条件。
  • 【結論:原則として消すべき条件】
    • ダート・稍重(単回64/複回78): 回収率の低下が示す通り、期待値の低い危険な条件。

【ダートコースの総括】
キタサンブラック産駒は、**ダートコースに関しても「道悪巧者」**と言えます。ただし、稍重だけは苦手で、不良馬場になると一気にパフォーマンスが上がるという、非常に極端な特性を持っています。


【最終結論】芝・ダート問わず道悪は買い!ただしダートの「稍重」だけは例外

キタサンブラック産駒の馬券戦略は、天候と馬場状態によって、その評価を大きく左右します。

  • 芝のレースで雨が降ったら…
    → 評価を上げるべき! 特に稍重は単勝の妙味、重・不良は複勝の妙味が抜群。
  • ダートのレースで雨が降ったら…
    → 稍重なら「消し」! 不良馬場なら「買い」!

この「芝なら道悪は全て買い、ダートは不良馬場だけが買い」という複雑な法則を頭に入れておくだけで、他の競馬ファンと大きく差をつけることができるはずです。

脚質ラスト3F

【Part1:脚質データ分析】この産駒、前に行けば鬼!

まずは、レース中の位置取り(脚質)によって、パフォーマンスがどう変わるのかを見ていきましょう。

逃げ・先行:平均をはるかに凌駕する「超」得意な勝ちパターン!

  • 逃げ
    • 複勝率:平均39.1% → 本レース38.4%(苦手)
  • 先行
    • 複勝率:平均35.5% → 本レース45.6%(超得意)
    • 回収率:単115/複105と、驚異的なプラス回収を記録。

【解説】
キタサンブラック産駒の強さは、前に行けた時に最大限発揮されます。「先行」の複勝率は平均を10%以上も上回っており、その信頼度は絶大です。さらに、**人気薄の馬が好位から抜け出して高配当をもたらす「黄金パターン」**となっています。「キタサンブラック産駒は、先行してこそ」ということを、まず頭に叩き込んでください。

中団・後方:平均以上にこなすが、差し切りは期待薄

  • 中団
    • 複勝率:平均20.3% → 本レース24.6%(得意)
  • 後方
    • 複勝率:平均7.5% → 本レース10.5%(得意)

【解説】
対照的に、中団より後ろでレースを進めると、キタサンブラック産駒の良さは薄れます。中団・後方でも複勝率は平均を上回っていますが、これは産駒全体のポテンシャルの高さによるもので、得意とは言えません。回収率も低く、差し切りを期待するのは危険です。

【脚質分析の結論】
キタサンブラック産駒は、**典型的な「前残り血統」**です。中団・後方からの差し切りは期待できず、いかにスムーズに先行できるかが全てと言っても過言ではありません。


【Part2:上がり3Fデータ分析】この産駒はスタミナタイプか?キレるタイプか?

次に、最後の直線のスピード(上がり3F)のデータから、キタサンブラック産駒の「脚の質」を解き明かします。

① 上がり上位(1~3位)の分析:他を圧倒する「末脚の切れ味」も武器!

  • 上がり1位:複勝率が平均64.2% → 本レース78.0%(超得意)
  • 上がり2位:複勝率が平均53.3% → 本レース71.1%(超得意)
  • 上がり3位:複勝率が平均44.1% → 本レース58.7%(超得意)

【解説】
キタサンブラック産駒が、レースで1~3番目に速い上がりを使えた場合の成績は、全ての順位で平均を大幅に上回っています。これは、キタサンブラック産駒が**「他を圧倒するトップクラスの末脚の切れ味」も持っていることの証明です。特に、上がり1位、2位の複勝回収率は驚異的。
結論として、複勝率が非常に高いことから、キタサンブラック産駒は
「末脚を生かしたレース」も非常に得意**なタイプです。

② 上がり中位以下(~5位、6位~)の分析:平凡な上がりでも粘れる「スタミナ」

  • 上がり~5位
    • 複勝率:平均28.5% → 本レース42.1%(超得意)
    • 回収率:単96/複113と、驚異的なプラス回収を記録。
  • 上がり6位~
    • 複勝率:平均7.5% → 本レース9.5%(得意)

【解説】
ここに、キタサンブラック産駒のもう一つの強さが隠されています。上がりタイムが4~5位と平凡であっても、複勝率は平均を13%以上も上回り、回収率は単複ともに100に迫るか超えます

これは何を意味するのか?
それは、キタサンブラック産駒が**「速い上がりを使わなくても勝負になるだけの、圧倒的な先行力とスタミナを兼ね備えている」ということです。つまり、「スタミナを生かした前目で粘るレース」も、末脚勝負と同じくらい得意**なのです。

【総合結論】キタサンブラック産駒は「先行力」と「末脚」を兼ね備えた、完全無欠の二刀流!

今回の二つの分析結果を統合すると、キタサンブラック産駒の驚くべき本質が見えてきます。

脚質データからは**「典型的な前残り血統」という側面が見えました。しかし、上がり3Fデータからは「他を圧倒する末脚も持っている」こと、そして「速い上がりがなくても粘り込めるスタミナも持っている」**ことが判明しました。

つまり、キタサンブラック産駒は、**「先行してそのまま押し切る」こともできれば、「好位で脚を溜めて、直線で他を置き去りにする末脚を使う」こともできる、まさに“完全無欠の二刀流”**なのです。

【最終的な馬券戦略】
この産駒を狙う上で最も重要なのは、**「いかにスムーズに先行できるか」**です。

  • 楽にハナを切れそうなメンバー構成か?
  • スムーズに好位を取れそうな枠順か?

この条件さえ満たせば、持ち前の**「スタミナ」で粘り込むか、「末脚」で突き放すか、どちらの展開になっても勝ち負けが期待できます。「前に行ける二刀流」**、これがキタサンブラック産駒を攻略する上での最大のキーワードです。ぜひ、この視点で予想を組み立ててみてください。

馬体重

① 体重別パフォーマンス:520kg台がベスト!大型馬ほど走るパワータイプ

まず、絶対的な馬体重によって、この産駒のパフォーマンスがどう変わるのかを見ていきましょう。

  • 【最も成績が良い】 520kg~539kgの雄大な馬体
    この産駒のパフォーマンスは、520kg~539kgのゾーンで明確なピークに達します。この体重帯の馬は、**勝率19.7%、複勝率40.9%**と、全てのカテゴリーの中で最高の成績を記録しています。父キタサンブラック自身の雄大な馬体を彷彿とさせる、しっかりとした馬格とパワーを武器に走るタイプであり、馬体が大きいことは絶対的な強みと言えます。
  • 【最も成績が悪い】 419kg以下の軽量馬
    対照的に、419kg以下の小柄な馬は、複勝率が7%台と極端に低く、明らかにパワー負けしている様子がうかがえます。回収率も低く、馬券検討からは大幅な割引が必要です。
  • 【特筆すべき穴馬体】 520kg~539kg
    最も成績が良い520kg~539kgのゾーンは、同時に単勝回収率122という高い数値を記録しています。これは**「大型馬で評価されにくいこの体重帯の馬が、人気薄で勝ち切るケースがある」**ことを示しています。高配当を狙う際には、この体重帯の馬の激走に注意が必要です。

② 複勝率と回収率での総合評価

安定感(複勝率)と妙味(回収率)を総合的に評価し、「本当に買うべき馬体」を結論付けます。

  • 【結論:ベストな馬体重(買いの馬体)】
    • 安定感で選ぶなら → 520kg~539kg(複勝率40.9%)
      好走率が突出しており、馬券の軸として最も信頼できるのがこのゾーンです。
    • 次点で信頼できるのは → 480kg~499kg
      520kg台に次いで安定感があり、出走数も多いためデータとしての信頼性も高いです。

③ 体重増減のパフォーマンス:同体重・プラス体重がベスト!大幅増も勝負気配!

次に、前走からの体重の増減が、パフォーマンスにどう影響するのかを分析します。ここに、この産駒のコンディションを見極める重要なヒントが隠されています。

  • 【体重が減った場合】 明確な割引対象!
    「今回減」の馬は、複勝率27.4%、単勝回収率72、複勝回収率74と、最もパフォーマンスが悪い危険なサインです。基本的に**マイナス体重は「絞りすぎ」**と判断し、割引が必要です。
  • 【同体重の場合】 パフォーマンス・妙味ともに最高!
    この産駒の好走サインは、**「同体重」**に明確に表れています。
    勝率14.4%、複勝率34.5%と3つのカテゴリの中で最も安定しており、さらに単勝回収率105とプラスを記録。前走から馬体を維持できていることが、最高のコンディションにある証と言えるでしょう。
  • 【体重が増えた場合】 安定感は高いが、妙味は薄い
    「今回増」の馬は、複勝率32.2%と高いレベルを維持しますが、回収率は平凡です。
    ただし、唯一の例外が**「+20kg~」の大幅増**の馬です。複勝率41.7%ながら、複勝回収率130という高い数値を記録。これは、休養明けなどで馬体が大きく成長した場合に、人気薄でヒモに絡むケースがあることを示唆しています。

【総括】キタサンブラック産駒で勝つための馬体重戦略!

  • 基本は「520kg台の大型馬」を狙え!馬体が大きいほど信頼度アップ!
  • 体重増減は「同体重」が最高の買いサイン!安定感と妙味を両立!
  • 「+20kg以上」の大幅増は、ヒモ穴として一考の価値あり!
  • 逆に、「マイナス体重」は割引が必要!

パドックで馬体を見るのが苦手な方でも、馬体重の発表をチェックするだけで、これだけの戦略を立てることができます。ぜひ、この「馬体重の法則」をあなたの馬券検討に活かしてください!

年齢

① パフォーマンスの推移:2歳がピークも、4歳・6歳で再浮上する驚異の持続力

  • 2歳: ここがキャリアの絶対的なピークです。**勝率13.1%、複勝率37.1%**は、全ての年齢の中で突出して高い数値を記録しています。この産駒は、**デビュー当初から非常に完成度が高い「早熟タイプ」**であることが、データから明確に読み取れます。
  • 3歳: 2歳時の勢いは落ち着き、複勝率は29.5%まで低下します。クラシックシーズンでは、過信は禁物です。
  • 4歳: ここでパフォーマンスが再浮上します。複勝率は31.6%と2歳時に迫る勢いで回復。古馬になってから、もう一度ピークを迎える**「成長力」**を兼ね備えています。
  • 5歳: 4歳の復活を境に、パフォーマンスは下降線をたどります。
  • 6歳: なんと、ここで再びパフォーマンスが向上。複勝率は29.6%まで戻り、父キタサンブラックを彷彿とさせる驚異的な成長持続力を見せつけます。

② 複勝率と回収率での評価(通年データ)

  • 【結論:ベストな買い時】
    1. 2歳(単回62/複回82): 複勝率が最も高く、軸としての信頼度はNo.1。
    2. 4歳(単回101/複回92): パフォーマンスが復活し、回収率も優秀。古馬になってから狙うならこの年齢。
    3. 6歳(単回106/複回80): 驚異の再浮上を見せるこの年齢は、単勝での妙味が抜群。
  • 【結論:原則として消すべき年齢】
    • 5歳: パフォーマンスが落ち込み、回収率も平凡。最も期待値の低い「中だるみ」の年です。

【Part2:月別データで見る詳細な成長曲線】

次に、2歳夏から6歳までのパフォーマンスを、季節ごとに区切った詳細なデータで見ていきましょう。ここに、この産駒の細かなコンディションの波が隠されています。

① パフォーマンスの推移:夏競馬と春競馬に強く、秋に妙味

  • 【2歳夏~秋:キャリア最高のスタートダッシュ】
    この産駒のパフォーマンスは、**2歳夏(7-9月)**に絶対的なピークを迎えます。複勝率38.7%は全データ中最高。夏競馬でデビューするキタサンブラック産駒は、絶対に見逃せません。
  • 【3歳~4歳:安定期の中の狙い目】
    3歳から4歳にかけては、複勝率が30%前後で安定します。その中で特に注目すべきは、**3歳春(1-3月)**の単勝回収率99、**4歳春(4-6月)の単勝回収率108、そして4歳秋(10-12月)**の単勝回収率120です。
  • 【5歳以降:夏と秋に一発大穴の可能性】
    5歳以降は全体的にパフォーマンスが低下しますが、その中でも6歳夏(7-9月)には勝率14.3%、単勝回収率290という異常値を記録。これは、「衰えたと判断されて人気を落とした古馬が、夏競馬で激走する」パターンと考えられます。

② 複勝率と回収率での評価(月別データ)

  • 【結論:ベストな買い時】
    1. 2歳・7-9月(単回83/複回94): 複勝率が異常に高く、回収率も優秀。
    2. 4歳・4-6月(単回108/複回83): パフォーマンスが復活し、単勝での妙味が光る絶好の狙い目。
    3. 4歳・10-12月(単回120/複回109): 単複ともにプラス回収が期待できる、妙味あふれる時期。
  • 【結論:大穴狙いのタイミング】
    • 6歳・7-9月(単回290/複回125): 複勝率は低いですが、単勝回収率が異常値。もし買うのであれば、「当たればラッキー」の精神で、単勝やアタマ固定の3連単で超大穴を狙うのが面白いでしょう。

【総合結論】キタサンブラック産駒は「2歳夏にピークを迎え、4歳・6歳で復活する驚異の成長持続力タイプ」

2つのデータを統合すると、この産駒の成長曲線がより鮮明になります。

この産駒は、「2歳時から完成度が高い早熟タイプでありながら、一度落ち込んだパフォーマンスを4歳、さらには6歳で再浮上させる、父譲りの驚異的な成長持続力も兼ね備える」と要約できます。

馬券戦略としては、

  • 「2歳馬」、特に「夏競馬(7-9月)の2歳馬」を無条件で信頼し、馬券の中心に据える。
  • 「3歳馬」は過信禁物。
  • 「4歳馬」、特に「春競馬(4-6月)」と「秋競馬(10-12月)」は絶好の狙い目。
  • 「6歳馬」は、特に夏場に超人気薄になっていれば、単勝での一発大穴を警戒する。

この「年齢と季節」の法則をあなたの馬券戦略に組み込むことで、より的確な取捨選択が可能になるはずです。

間隔

① 間隔によるパフォーマンスの変化:3週がベスト!休みすぎも使い詰めもOKな万能タイプ

まず、キタサンブラック産駒のパフォーマンスが、レース間隔によってどう変化していくのか、その全体像を捉えましょう。

  • 【パフォーマンスが最も高い間隔】 3週
    この産駒のパフォーマンスは、**3週(中2週)**の間隔で明確なピークを迎えます。**勝率14.2%、複勝率34.5%**は、全てのカテゴリーの中で突出して高い数値を記録しています。これは、一度レースを使った後、間隔を詰めすぎず、あけすぎずに順調に次走へ向-かえた時に、最高のパフォーマンスを発揮できることを示しています。
  • 【パフォーマンスが上がる間隔】 4週、10週以上の休み明け、初出走、連闘
    キタサンブラック産駒の驚くべき点は、その万能性です。4週(複勝率29.9%)、10週以上の休み明け(複勝率30.1%)、初出走(複勝率31.6%)、そして意外にも連闘(複勝率30.3%)まで、幅広いローテーションで高いパフォーマンスを発揮します。
  • 【パフォーマンスが下がる間隔】 2週
    唯一、パフォーマンスが明確に下がるのが**2週(中1週)**の間隔です。複勝率26.9%と、他の間隔に比べて明らかに成績を落としています。

② 複勝率と回収率での総合評価

安定感(複勝率)と妙味(回収率)を総合的に評価し、「本当に買うべきローテーション」と「避けるべきローテーション」を結論付けます。

  • 【結論:ベストな買い時】
    • 3週(単回127/複回87): パフォーマンスが最も高く、単勝回収率もプラス域。文句なしの**「黄金のローテーション」**です。
    • 10~25週(単回112/複回83): 休み明けでも全く苦にせず、妙味も十分。
    • 連闘(単回71/複回106): 複勝率は高いですが、複勝での妙味が光ります。ヒモ穴として非常に面白い存在です。
  • 【結論:原則として消すべき危険なローテーション】
    • 2週(単回70/複回84): パフォーマンスが最も低く、馬券的な期待値も低い。

【驚異の叩き良化!】キタサンブラック産駒、本当の勝負は休み明け何戦目だ?

次に、「休み明け何戦目」でパフォーマンスがピークに達するのかを分析します。ここに、キタサンブラック産駒のコンディションの波を見極める鍵が隠されています。

① パフォーマンスの推移:叩けば叩くほど良くなる!5戦目がピーク

この産駒は、一度休養を挟むと、レースを使いながら徐々に調子を上げていく、典型的な**「叩き良化型」**です。しかも、そのピークは一般的なイメージよりもかなり遅く訪れます。

  • 明け2戦目: 休み明け初戦を叩かれた次のレースですが、複勝率26.3%と、まだ本調子とは言えません。
  • 明け3戦目: ここでパフォーマンスが一段階上がります。**勝率12.3%、複勝率33.2%**と、2戦目から明確に良化。単勝回収率も124と高く、本格化の兆しが見える狙い目です。
  • 明け4戦目: 3戦目の勢いは一度落ち着きます。
  • 明け5戦目: ここでパフォーマンスが再び爆発し、キャリアのピークを迎えます。**勝率15.7%、複勝率34.9%**と、全てのカテゴリーの中で最も高い好走率を記録。使い込まれて本格化するタイプが多いようです。

② 複勝率と回収率での総合評価

安定感(複勝率)と妙味(回収率)を総合的に評価し、「本当に買うべきタイミング」を結論付けます。

  • 【結論:ベストな買い時(黄金のタイミング)】
    • 明け5戦目(単回102/複回94): パフォーマンスが最も高く、妙味も十分。文句なしの絶好の狙い目です。
    • 明け3戦目(単回124/複回94): 最初にピークを迎え、単勝での妙味が光る。こちらも絶好の狙い目です。
    • 明け4戦目(単回112/複回81): 単勝での一発を狙うなら、このタイミングも面白い。
  • 【結論:評価に注意が必要なタイミング】
    • 明け2戦目: 叩いた上積みはあるものの、まだ本格化前。過信は禁物です。

【総括】
キタサンブラック産駒のローテーション戦略は、**「3週間隔がベスト。休み明けも連闘もこなす万能性を持つが、中1週だけは苦手。典型的な叩き良化型で、3戦目と5戦目に明確なピークを迎える」**と要約できます。この法則を頭に入れて、馬券検討に臨んでみてください。

馬番

内枠(1~4番):平均を大幅に上回る、絶対的な得意ゾーン!

  • 複勝率
    • 1番:平均24.1% → 本レース27.6%(得意)
    • 2番:平均25.4% → 本レース33.5%(超得意)
    • 3番:平均23.4% → 本レース32.5%(超得意)
    • 4番:平均25.0% → 本レース31.3%(超得意)
  • 回収率
    • 4番(単129/複93)は単複ともに妙味十分。

【解説】
キタサンブラック産駒は、内枠(1~4番)を絶対的な得意ゾーンとしています。すべての馬番で複勝率が平均を3%~8%以上も大きく上回っており、内枠に入った際の安定感は他の馬とは比較になりません。特に2番、3番、4番は複勝率30%超えと驚異的な数値を記録。父キタサンブラック自身もそうであったように、インコースでロスなくレースを進めるのが非常に上手いことの証拠です。

中枠(5~12番):枠による有利不利が明確なゾーン

  • 複勝率
    • 5番、7番、8番、9番、10番、11番、12番は平均を大きく上回る得意な枠です。
    • 6番は平均をわずかに上回る程度です。
  • 回収率
    • 7番(複99)、10番(単129/複113)、11番(単119)、12番(単133)は単複ともに妙味十分。

【解説】
中枠(5~12番)も、全体的に平均を大きく上回る得意なゾーンですが、その中でも7番、11番は複勝率が37%前後に達し、特に高いパフォーマンスを発揮します。
回収率の観点からは、10番、11番、12番といったやや外寄りの枠で妙味が出ています。これは、内枠ほどの信頼性はないものの、人気が落ちた時に好走するケースがあることを示唆しています。

外枠(13番~18番):平均レベルか、それ以下。明確な割引ゾーン

  • 複勝率
    • 13番~18番の全ての枠で平均を上回っていますが、内・中枠ほどの信頼度はありません。
  • 回収率
    • 全体的に回収率は低く、妙味は薄い傾向にあります。

【解説】
外枠(13番~18番)は、内・中枠に比べると、明らかにパフォーマンスが落ちます。複勝率が平均を上回っている枠もありますが、これはキタサンブラック産駒全体のポテンシャルが高いためであり、この産駒の得意条件とは言えません。外枠からスムーズにレースを運ぶのが、他の枠に比べて不得手であることが分かります。

【複勝率での総合評価】結論:キタサンブラック産駒は断然「内枠・中枠」有利!

複勝率だけで総合的に評価すると、キタサンブラック産駒の得意な枠は非常に明確です。

  • 内枠(1~4番):平均複勝率24.5% → 本レース平均31.3%(+6.8%)
  • 中枠(5~12番):平均複勝率22.9% → 本レース平均32.1%(+9.2%)
  • 外枠(13~18番):平均複勝率17.9% → 本レース平均25.4%(+7.5%)

【あれ?外枠も平均を上回っている?データの罠を解説】
上記の計算上、外枠も平均を上回っているように見えますが、これは種牡馬データ全体の複勝率が高い(全体の複勝率が約30%と、平均的な馬より走る産駒である)ためです。

重要なのは、**「内枠・中枠に比べて、外枠のパフォーマンスがどうか」**という点です。

  • 内枠・中枠の平均複勝率:約31.7%
  • 外枠の平均複勝率:25.4%

この比較から、外枠の複勝率は、この産駒の平均的なパフォーマンスよりも6%以上も低いことが分かります。つまり、この産駒の能力を最大限に発揮できるのは、間違いなく**「内枠」「中枠」**なのです。


【偶数・奇数で差はあるか?】データが示す、キタサンブラック産駒の「馬番の傾向」

次に、キタサンブラック産駒が、偶数番と奇数番のどちらでより高いパフォーマンスを発揮するのかを見ていきましょう。

結論から言えば、わずかな差ではありますが、データ上は「奇数番」が有利です。

  • 複勝率(安定感)の比較
    • 偶数番:29.4%
    • 奇数番:31.8%
  • 回収率(妙味)の比較
    • 単勝回収率:偶数番 89 vs 奇数番 82
    • 複勝回収率:偶数番 80 vs 奇数番 81

複勝率は奇数番が明確に上回っていますが、単勝回収率は偶数番がリード。一長一短ですが、安定感の指標である複勝率で奇数番が上回っていることから、総合的には奇数番の方がやや有利と結論付けられます。


【大外枠は買いか?消しか?】平均データとの比較で暴く、キタサンブラック産駒の真実

最後に、多くの競馬ファンが頭を悩ませる「大外枠」について、キタサンブラック産駒が本当に得意なのかを、競馬全体の平均データと比較して徹底解剖します。

結論から言えば、キタサンブラック産駒にとって「大外枠」は、平均的な馬よりもはるかに走る「得意」な条件です。

  • 複勝率(安定感)の比較
    • 平均データ(大外):22.2%
    • キタサンブラック産駒データ(大外):32.0%
    まず複勝率を見てみましょう。平均的な馬が大外枠で馬券に絡む確率は22.2%ですが、キタサンブラック産駒はそれを9.8%も上回る32.0%という非常に高い数値を記録しています。これは、大外枠の不利を全く苦にしないどころか、むしろ得意としていることの何よりの証拠です。
  • 回収率(妙味)の比較
    • 単勝回収率:平均 66 → キタサンブラック産駒 86
    • 複勝回収率:平均 68 → キタサンブラック産駒 81
    次に回収率を見ると、単複ともに平均を大きく上回っています。

【総括】
キタサンブラック産駒の枠順戦略は、「内枠・中枠が絶対的に有利。ただし、大外枠も平均以上にこなせる万能性を持つ」と要約できます。特に2番、3番、4番の妙味は抜群。そして、大外枠に入ったからといって安易に評価を下げるのは禁物です。枠順が出た際は、ぜひこの傾向を思い出して、予想に役立ててください。

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