ディープインパクト産駒特徴

種牡馬特徴

ディープインパクト馬体

血統表

戦歴

競走成績 14戦12勝(2~4歳・日仏)

最高レーティング 127L (06年)

主な勝ち鞍

ジャパンC、有馬記念、宝塚記念、 天皇賞・春、ダービー、皐月賞、菊花賞、阪神大賞典、 弥生賞、神戸新聞杯。有馬記念2着。

特徴

1. コース適性(芝コース)

✅ 中央競馬場(東京・京都・阪神・中山)の芝コースが最強

  • 東京・京都芝:瞬発力と末脚を活かした圧倒的強さ。
  • 阪神・中山芝も安定した成績(中央芝全般で馬券対象候補)。
  • ローカル競馬場(福島・新潟・小倉など)でも強いが、信頼性は中央よりやや落ちる。

2. 馬場状態

  • 良馬場で最大のパフォーマンスを発揮。
  • ダート不良馬場でも意外に強く、穴馬として狙える場合あり。

3. 人気・オッズの傾向

  • 人気馬(1~5番人気)での出走が多いが、10番人気以下でも複勝率8.6%と穴馬としての可能性あり。
  • 近走不振でも潜在能力が高い馬は要チェック(人気落ちた馬で好走パターンあり)。

4. ダート戦の意外性

  • 芝馬ながらダート(特に不良馬場)で好成績を残す産駒が一定数存在。

【馬券戦略のポイント】

  1. 軸馬は中央芝(東京・京都)から選ぶ
    • 特に良馬場時は最優先で検討。
  2. 穴馬は「10番人気以下」or「ダート不良馬場」で探す
    • 複勝率8.6%の低人気馬や、ダート転向馬に注目。
  3. ローカル開催では少し慎重に
    • 中央芝ほどの安定感はないため、人気・オッズをよく見極める。

→ 中央芝の実力馬を軸に、低人気馬やダート穴馬を織り交ぜるのが効率的!

代表産駒

【牝馬三冠・GI級レース勝ち馬】

  1. ジェンティルドンナ
    • 主な勝ち鞍: 牝馬三冠(桜花賞・オークス・秋華賞)・ジャパンカップ・ドバイシーマクラシック
    • 特徴: 日本競馬史上最強クラスの牝馬。長距離から中距離まで万能。
  2. グランアレグリア
    • 主な勝ち鞍: マイルチャンピオンシップ(2回)・桜花賞
    • 特徴: スピード重視のマイル女王。短距離~マイルが得意。
  3. ラヴズオンリーユー
    • 主な勝ち鞍: オークス・ブリーダーズカップ(フィリー&メアターフ)
    • 特徴: 海外でも実績を残した国際派牝馬。
  4. ヴィブロス
    • 主な勝ち鞍: 秋華賞・ドバイターフ
    • 特徴: 芝中距離の堅実な牝馬。
  5. ショウナンパンドラ
    • 主な勝ち鞍: ジャパンカップ・秋華賞
    • 特徴: 秋のGIレースで活躍した実力馬。
  6. マリアライト
    • 主な勝ち鞍: 宝塚記念・エリザベス女王杯
    • 特徴: 芝中長距離の重賞勝ち馬。
  7. スノーフォール
    • 主な勝ち鞍: 英オークス・ヨークシャーオークス(海外GI)
    • 特徴: 欧州で活躍した日本産馬。

【牡馬・せん馬のGI級レース勝ち馬】

  1. コントレイル
    • 主な勝ち鞍: 牡馬三冠(皐月賞・日本ダービー・菊花賞)・ジャパンカップ
    • 特徴: 無敗の三冠馬。中長距離のエリート。
  2. サトノダイヤモンド
    • 主な勝ち鞍: 有馬記念・菊花賞
    • 特徴: 長距離戦の王者。
  3. アルアイン
    • 主な勝ち鞍: 大阪杯・皐月賞
    • 特徴: 芝中距離の強豪。
  4. ワールドブレミア
    • 主な勝ち鞍: 天皇賞(春)・菊花賞
    • 特徴: 長距離路線のスターホース。
  5. リアルインパクト
    • 主な勝ち鞍: 安田記念・ジョージライダーS(海外重賞)
    • 特徴: マイル~中距離のスピード馬。
  6. ミッキーアイル
    • 主な勝ち鞍: マイルチャンピオンシップ・NHKマイルカップ
    • 特徴: マイル専門の速い馬。
  7. エイシンヒカリ
    • 主な勝ち鞍: イスパーン賞(仏G2)・香港カップ
    • 特徴: 海外でも活躍した国際派。
  8. サクソンウォリアー
    • 主な勝ち鞍: 2000ギニー(英クラシック)・レーシングポストトロフィー
    • 特徴: 欧州の大レース勝ち馬。
  9. フィアースインパクト
    • 主な勝ち鞍: マカイビーディーヴァS・トゥーラクH
    • 特徴: 海外の芝重賞で活躍。

【まとめ】

  • 牝馬は「ジェンティルドンナ」「グランアレグリア」が圧倒的スター。
  • 牡馬は「コントレイル」「サトノダイヤモンド」が日本長距離の代表馬。
  • 海外GI勝ち馬も多く(スノーフォール、サクソンウォリアー等)、国際的な活躍が目立つ。

ディープインパクト データ(2014年~2024年)

母父馬

① 総合力で信頼できる!【儲かる母父馬】ベスト5

まずは「複勝率(安定感)」「単勝回収率(爆発力)」「複勝回収率(妙味)」の3つの指標を総合的に評価し、馬券的な価値が極めて高い母父馬をランキングにしました。軸馬選びで迷ったら、この5頭に注目です!

【第1位】 Essence of Dubai
(複勝率45.5%, 単勝回収率165, 複勝回収率114)

堂々の第1位はEssence of Dubaiです。複勝率45.5%という驚異的な安定感に加え、単勝回収率165、複勝回収率114と、いずれも100を大幅に超える素晴らしい数値を記録しています。これは、人気に関わらずコンスタントに好走し、かつ配当的な妙味も提供してくれるという、まさに理想的な母父馬であることを示しています。データ上、見つけたら無条件で買いと言えるレベルです。

【第2位】 Kingmambo
(複勝率37.3%, 単勝回収率146, 複勝回収率91)

第2位には、常に高いアベレージを誇るKingmamboがランクイン。特筆すべきは単勝回収率146という数値で、人気薄の馬が勝ち切るケースが非常に多いことを物語っています。複勝率も37.3%と高く、安定感も十分。複勝回収率も91と高水準で、馬券の軸としてもヒモとしても、非常に頼りになる存在です。

【第3位】 Ghostzapper
(複勝率35.6%, 単勝回収率232, 複勝回収率83)

一発の破壊力ならこの馬がナンバーワンかもしれません。Ghostzapperが3位に入りました。単勝回収率232という数字は、他の追随を許さない圧倒的なもので、「大穴メーカー」としての資質を証明しています。複勝率は35.6%と標準的ですが、その分、人気薄での激走が期待できるため、高配当を狙うファンにとっては夢の詰まった血統と言えるでしょう。

【第4位】 キングカメハメハ
(複勝率37.9%, 単勝回収率100, 複勝回収率90)

日本の競馬を代表するキングカメハメハが4位です。複勝率37.9%という高い安定感に加え、単勝回収率も100とプラス域を確保。大崩れが少なく、それでいて妙味も提供してくれるという、非常にバランスの取れた優等生です。どんなレースでも常に上位争いに加わってくる産駒が多く、馬券戦略のベースとして考えたい一頭です。

【第5位】 フレンチデピュティ
(複勝率33.4%, 単勝回収率108, 複勝回収率89)

5位はフレンチデピュティ。複勝率は33.4%と上位4頭に比べるとやや見劣りしますが、単勝回収率が108と100を超えている点が最大の魅力です。安定感よりも、むしろ人気薄でこそ狙いたいタイプで、馬券に組み込むことで思わぬ高配当を運んできてくれる可能性を秘めています。

② データが警告!【危険な母父馬】ワースト5

次に、同じく3つの指標で評価が低かった、つまり馬券的には手が出しにくい母父馬のランキングです。たとえ人気でも、これらの血統背景を持つ場合は一度立ち止まって考える必要があります。

【第1位】 Sadler’s Wells
(複勝率34.6%, 単勝回収率40, 複勝回収率59)

残念ながらワースト1位は、世界的な大種牡馬Sadler’s Wellsです。複勝率は平均レベルですが、単勝回収率40、複勝回収率59という数値は壊滅的です。これは、その偉大な名前から過剰に人気になり、全くリターンが見合っていないことを示しています。典型的な「名前で売れて中身が伴わない」パターンで、馬券的には最も避けたい母父馬と言えます。

【第2位】 Marju
(複勝率36.8%, 単勝回収率67, 複勝回収率62)

Sadler’s Wellsと同様に、回収率の低さが際立つのがMarjuです。複勝率は36.8%と悪くないように見えますが、単勝・複勝ともに回収率が60台というのは非常に厳しいです。馬券圏内に来ても配当が安く、馬券的な妙味は皆無と言っていいでしょう。

【第3位】 シンボリクリスエス
(複勝率38.8%, 単勝回収率48, 複勝回収率82)

複勝率38.8%は立派な数字ですが、単勝回収率48という低さが致命的です。これは産駒が「勝ちきれない」傾向にあることを強く示唆しています。2着、3着は多いものの、頭で狙うには非常にリスクが高いタイプ。馬券の組み立てが非常に難しいことから、ワースト上位にランクせざるを得ません。

【第4位】 Storm Cat
(複勝率35.5%, 単勝回収率66, 複勝回収率74)

こちらも世界的な名血ですが、母父としては苦戦しています。全ての数値が平均以下で、特に回収率の低さが目立ちます。血統的な魅力で人気を集めやすい分、馬券的には旨味がなく、積極的に買う理由は見当たりません。

【第5位】 Hawk Wing
(複勝率42.6%, 単勝回収率60, 複勝回収率77)

複勝率が42.6%と非常に高いにも関わらず、ワースト評価としました。その理由は、これだけ馬券に絡んでいるのに単勝回収率が60しかない点です。つまり、人気サイドでの好走がほとんどで、穴馬としての魅力が全くありません。軸としての信頼度は高いかもしれませんが、儲けるという観点からは妙味の薄い血統です。

③ 穴党ファン必見!一発逆転の【妙味血統】ベスト3

ここでは、「複勝率は低いが、単勝回収率と複勝回収率の両方が高い(または妙味がある)」という、まさに穴党のための母父馬をピックアップしました。高配当を狙うなら、この3頭は絶対に見逃せません!

【第1位】 Monsun
(複勝率23.4%, 単勝回収率109, 複勝回収率70)

このカテゴリの筆頭はMonsunでしょう。複勝率23.4%は今回分析した中でも特に低い数値で、普段はなかなか馬券に絡みません。しかし、ひとたび好走すれば、単勝回収率109が示す通りしっかりとリターンをもたらしてくれます。まさに「忘れた頃にやってくる」タイプで、人気薄で見かけたら迷わず押さえておきたい存在です。

【第2位】 Galileo
(複勝率36.5%, 単勝回収率107, 複勝回収率84)

複勝率は36.5%と決して低くはありませんが、「来た時に妙味がある」という点でランクイン。欧州の名門血統らしく、日本の軽い馬場では評価を落とされることもありますが、条件が合った時の強さは本物です。単勝回収率107という数値が、そのポテンシャルを証明しています。

【第3位】 ブライアンズタイム
(複勝率26.5%, 単勝回収率96, 複勝回収率76)

複勝率が26.5%と低い一方、単勝回収率は96と健闘しています。これは、人気薄の産駒が時折大駆けすることを示唆しています。全体的な信頼度は低いものの、スタミナが問われるようなタフな展開になった際に、その血が騒ぐのかもしれません。ハマった時の一発を狙うなら、面白い選択肢の一つです。

④ まとめ:血統の「個性」を理解し、馬券戦略を深化させよう!

今回のデータ分析から、母父馬にはそれぞれ明確な「個性」があることが浮き彫りになりました。

Essence of DubaiKingmamboのように、安定感と回収率を両立させる「優等生タイプ」。
Ghostzapperのように、普段は静かでも一発の破壊力が凄まじい「ホームランバッタータイプ」。
Tapitのように、とにかく安定して上位に来る「アベレージヒッタータイプ」。
そして、Sadler’s Wellsのように、名前ばかりが先行して馬券的には危険な「見かけ倒しタイプ」。

これらの個性を理解し、レースの条件やオッズと照らし合わせることで、あなたの予想はより深く、そして的確なものになるはずです。ぜひ、この分析をあなたの馬券戦略に取り入れ、競馬をさらに楽しんでください!

騎手

【結論】この組み合わせで買うべき騎手ベスト5

安定感と馬券的な妙味を総合的に評価し、買うべき騎手をランキングにしました。各騎手の複勝率・単勝回収値・複勝回収値を合算した総合ポイントで順位付けしています。

第1位:浜中俊騎手
この組み合わせにおける「妙味の塊」と言えるのが浜中騎手です。複勝率は37.8%と上位陣の中では標準的ですが、特筆すべきは単勝回収率142という驚異的な数値。人気薄の馬を何度も勝利に導いている証拠であり、複勝回収率も88と優秀です。見つけたら単勝で積極的に狙いたい、穴党の頼れる存在です。

第2位:北村友一騎手
第2位は、安定感と回収率を高いレベルで両立させている北村友一騎手。複勝率42.0%という安定感に加え、単勝回収率107、複勝回収率101と、いずれも100を超える素晴らしい成績を収めています。人気馬でも人気薄でもきっちり馬券に絡み、かつ利益をもたらしてくれる、まさに「軸にも相手にも最適な騎手」と言えるでしょう。

第3位:吉田隼人騎手
吉田隼人騎手もまた、この組み合わせにおける穴騎手として非常に魅力的です。複勝率は33.9%とやや控えめですが、単勝回収率は129と浜中騎手に次ぐ高さを誇ります。馬券内に来る確率は高くなくとも、来た時の見返りは絶大。人気がない時ほど積極的に評価すべき騎手です。

第4位:川田将雅騎手
「絶対的信頼度」でランクインしたのが川田将雅騎手。単勝回収率こそ95と100を切りますが、30.7%という驚異的な勝率、そして58.3%という他の追随を許さない複勝率が光ります。この組み合わせにおいては、逆らわずに軸馬として信頼するのが最も賢明な判断と言えるでしょう。

第5位:岩田康誠騎手
ベテランの岩田康誠騎手が5位にランクイン。複勝率は30.5%と低いものの、それを補って余りあるのが単勝回収率129という破壊力です。吉田隼人騎手と同様、一発の魅力に賭ける価値のある騎手。人気薄での激走を見抜きたい場面で、彼の名前は必ずチェックすべきです。

【注意】この組み合わせで疑うべき騎手ワースト5

逆に、総合ポイントが低く、この組み合わせでは苦戦傾向にある騎手たちです。人気でも過信は禁物かもしれません。

第1位:三浦皇成騎手
残念ながら、最も評価が低くなったのは三浦皇成騎手です。複勝率28.3%に加え、単勝回収値37、複勝回収値60といずれも低い数値に留まっています。この組み合わせにおいては、馬の能力を最大限に引き出せていない可能性があり、積極的に買うのは難しい状況です。

第2位:岩田望来騎手
若手のホープ、岩田望来騎手ですが、この組み合わせではまだ結果が出ていないようです。複勝率は31.9%と平均以下で、単勝回収値57、複勝回収値77と馬券的な妙味も乏しいのが現状。今後の成長に期待ですが、現時点では静観が妥当でしょう。

第3位:戸崎圭太騎手
関東のトップジョッキーである戸崎圭太騎手も、この組み合わせではやや苦戦気味。複勝率は39.7%と悪くないものの、単勝回収値57、複勝回収値73と、人気に対してリターンが見合っていないケースが多いようです。人気サイドでの取りこぼしに注意が必要かもしれません。

第4-5位:和田竜二騎手・松山弘平騎手
和田竜二騎手、松山弘平騎手も同様に、複勝率、回収率ともに目立った数字を残せていません。コンスタントに上位争いをするイメージのある両騎手ですが、この特定の血統の組み合わせにおいては、他の騎手に妙味を譲る形となっています。

【穴党必見】複勝率は低いが妙味十分の騎手ベスト3

馬券の醍醐味はやはり穴!3着に来る確率は低いけど、来た時の見返りが大きい「ハイリスク・ハイリターン」な騎手をピックアップしました。

第1位:吉田隼人騎手
複勝率は33.9%と決して高くありませんが、単勝回収率129、複勝回収率85は特筆ものです。人気薄での一発を狙うなら、この騎手は外せません。相手や3連系のヒモとして絶対にマークすべき存在です。

第2位:藤岡佑介騎手
複勝率36.9%は平均レベルですが、単勝回収率101、複勝回収率88と、ともにプラス域が期待できる数値を叩き出しています。安定感と妙味のバランスが良く、中穴狙いの馬券を組む際には非常に頼りになります。

第3位:田辺裕信騎手
関東の穴騎手として知られる田辺騎手も、この組み合わせでその真価を発揮しています。複勝率35.2%に対し、単勝回収率106、複勝回収率84と妙味は十分。人気がない時こそ、彼の腕に期待したくなります。

【総括】データから見えた本当の狙い方

今回のデータ分析から、この「産駒×母父馬」の組み合わせにおいては、以下の2つの大きな傾向があることがわかりました。

一つは、川田将雅騎手やルメール騎手といったトップジョッキーが、その名に恥じない圧倒的な安定感を見せつけていること。彼らが騎乗する際は、素直に軸として信頼するのが的中への近道です。

もう一つは、浜中俊騎手、吉田隼人騎手、岩田康誠騎手といった騎手たちが、驚異的な回収率を記録していることです。彼らは「人気薄の馬を勝たせる」という、馬券ファンにとって最もありがたい仕事をしてのけています。

結論として、**「川田・ルメールを軸に、浜中・北村・吉田といった妙味ある騎手へ流す」**というのが、この組み合わせにおける最適解の一つと言えるでしょう。人気や知名度だけに惑わされず、データに基づいた騎手選びで、ぜひ大きな配当を掴んでください!

人気

人気馬(1~4番人気)の傾向:『活躍』

この種牡馬の産駒が人気サイドに支持された場合、その信頼度は平均よりもさらに高まります。

1番人気から4番人気までの全ての人気において、勝率・連対率・複勝率が平均データを上回っています。特に1番人気と2番人気の安定感は抜群で、連対率(2着以内に入る確率)は40%を超えており、軸馬としての信頼性は非常に高いです。この血統の人気馬は、素直に評価するのがセオリーと言えます。

中穴人気馬(5~8番人気)の傾向:『不振』

中穴人気に推された産駒は、平均データと比較してややパフォーマンスが落ちる傾向にあります。

勝率は平均とほぼ同じですが、連対率と複勝率が平均値を下回っています。これは、人気馬が上位を占め、残りの馬券圏内を人気薄の馬が奪っていくというレース展開になりやすいことを示唆しています。したがって、この血統の中穴人気馬を中途半端に狙うのは、妙味が薄いと言わざるを得ません。

大穴人気馬(9~18番人気)の傾向:『活躍』

この種牡馬の産駒の最大の魅力は、人気薄での激走が平均よりも多い点です。

9番人気以下の、いわゆる大穴馬たちの成績を見ると、勝率・連対率・複勝率のいずれもが平均データを明確に上回っています。特に9番人気から14番人気あたりまでの馬券内への食い込みは目立ちます。人気馬から流す馬券を買う際に、相手としてこの血統の人気薄の馬を押さえておくと、思わぬ高配当に繋がる可能性を秘めています。

コース(芝編)

① 場所別ではどこが得意か

得意な競馬場:京都 > 阪神・東京 > 中京・札幌
苦手な競馬場:小倉・福島・函館

データ上、最も得意としているのは明らかに京都競馬場です。
特に「京都・芝1800m外」では複勝率48.0%、単勝回収率125、複勝回収率95と、安定感と馬券的妙味の両面で驚異的な成績を叩き出しています。また、「京都・芝1400m外」では単勝回収率264、複勝回収率122というとてつもない数値を記録しており、人気薄での爆発力が際立っています。

次いで阪神競馬場東京競馬場も得意な舞台です。阪神では1800m、東京では1600mや1800mで高い複勝率を維持しており、大崩れが少ないのが特徴です。

一方で、小倉・福島・函館といった、直線の短いローカル競馬場では全体的に成績が振るわず、複勝率が30%を下回るコースも目立ちます。広いコースで末脚を活かすタイプである可能性が高く、小回りコースでは評価を下げるのが賢明です。

② 距離別ではどの距離が得意か

得意な距離:1800m~2000m > 1600m、2200m~2400m
苦手な距離:1200m

最もパフォーマンスを発揮するのは1800m~2000mの中距離戦です。
阪神1800m(外)で複勝率44.5%、京都1800m(外)で48.0%、中京2000mで37.3%など、多くのコースで高い安定感を誇ります。この距離帯では馬券の軸として信頼できるでしょう。

マイル(1600m)戦や、やや距離が延びる2200m~2400mのレースでも好成績を残しています。特に2200m以上のレースでは単勝回収率が100を超えるコースが複数あり、距離が延びて人気が落ちる場面でこそ狙い目となる傾向があります。

逆に、1200mのスプリント戦は明らかに不得意です。多くのコースで複勝率が30%を下回っており、スピード勝負では分が悪いようです。

③ 複勝率と回収率で総合的に評価

安定感(複勝率)と馬券的な妙味(回収率)を両立している「お宝コース」を以下に挙げます。

  • 京都・芝1800m外(複勝率48.0% / 単回125)
    文句なしのベスト条件。高い好走率と妙味を兼ね備えており、見つけたら積極的に狙うべきです。
  • 京都・芝1400m外(複勝率40.0% / 単回264 / 複回122)
    回収率が異常な数値を示しており、超大穴を提供する「爆弾コース」です。人気がなくても絶対に無視できない条件です。
  • 中京・芝2000m(複勝率37.3% / 単回138)
    安定感も十分な上で、単勝回収率は138と非常に優秀。人気薄での勝ち切りが期待できるコースです。
  • 東京・芝1600m(複勝率37.0% / 単回103)
    出走数も多く信頼性が高い上で、回収率も100を超えています。安定して妙味を追求できる優良条件です。
  • 長距離戦(阪神3000mなど)
    サンプル数は少ないものの、「阪神・芝3000m」では単勝回収率360を記録するなど、長距離戦での大駆けには警戒が必要です。スタミナも豊富で、人気薄でも侮れない存在です。

コース(ダート編)

① 場所別ではどこが得意か

得意な競馬場:札幌・函館(夏競馬)、中京
苦手な競馬場:福島、新潟

データ上、最も注目すべきは夏場の北海道シリーズでの強さです。
「札幌・ダ1700m」では複勝率27.9%に対し複勝回収率は128と妙味十分。さらにサンプル数は少ないものの「札幌・ダ2400m」「函館・ダ2400m」「函館・ダ1000m」では複勝率50%を超え、回収率も驚異的な数値を記録しています。夏競馬で見かけたら積極的に狙いたいタイプです。

また、中京競馬場も得意な舞台と言えます。「中京・ダ1800m」では複勝率28.6%、単勝回収率106と安定感と妙味を両立。特筆すべきは「中京・ダ1400m」で、勝率は低いものの複勝率は40.4%、複勝回収率は163と、2~3着候補として非常に信頼できる存在です。

逆に、福島競馬場新潟競馬場では全体的に複勝率が低く、苦戦傾向が顕著です。直線の長い新潟コースや、小回りの福島コースでは持ち味を活かしきれていないようです。

② 距離別ではどの距離が得意か

得意な距離:2100m以上の中長距離、1800m
注意すべき距離:1400m(特に中京)、1200m以下の短距離(大穴狙い)

この馬の真骨頂はダートの中長距離戦にあります。
「東京・ダ2100m」では複勝率29.6%、複勝回収率109と安定。「中山・ダ2400m」「札幌・ダ2400m」「函館・ダ2400m」といった2400m以上のレースでは、いずれも高い複勝率を記録しており、距離が延びれば延びるほど信頼性が増すスタミナ型であることがわかります。

主戦場である1800mも、中京や京都では安定した成績を残しており、得意な距離帯と言えます。

面白いのは1400mで、中京では複勝率40.4%と滅法走るのに対し、阪神では15.9%と全く走りません。左回り巧者の可能性が考えられます。

1200m以下の短距離は、総じて複勝率は低いものの、「阪神・ダ1200m」で単勝回収率215、「中京・ダ1200m」で単勝回収率457を記録するなど、人気薄での一発大駆けが複数見られます。安定感はありませんが、超大穴を狙うならこの距離、というタイプです。

③ 複勝率と回収率で総合的に評価

安定感(複勝率)と馬券的な妙味(回収率)を両立している「お宝コース」と、逆に評価を下げたい「危険なコース」を以下に挙げます。

  • 【超お宝】中京・ダ1400m(複勝率40.4% / 複回163)
    勝ちきれないものの、驚異的な確率で2~3着に食い込み、高い回収率を誇ります。複勝や3連系のヒモとしてはこれ以上ない存在です。
  • 【お宝】札幌・ダ1700m(複勝率27.9% / 複回128)
    安定感と妙味のバランスが取れたベスト条件の一つ。夏競馬のこの条件では必ず押さえたいです。
  • 【お宝】東京・ダ2100m(複勝率29.6% / 複回109)
    出走数も多く信頼性の高いデータ。スタミナが問われるこの舞台では安定して力を発揮します。
  • 【大穴】阪神・ダ1200m、中京・ダ1200m
    複勝率は低いですが、単勝回収率はそれぞれ215、457と爆発的。人気がない時にこそ、単勝や馬単の頭で一考の価値があります。
  • 【危険】東京・ダ1600m、阪神・ダ2000m
    なぜか主場の根幹距離であるこの2コースでは、複勝率・回収率ともに壊滅的です。人気でも疑ってかかるべき条件と言えます。

馬場状態

① 良馬場に比べて馬場状態が悪くなるとどうなるか

  • 芝コースの場合
    良馬場から稍重になってもパフォーマンス(複勝率)に大きな変化はありません。しかし、「重馬場」になると複勝率はほぼ変わらないまま、単勝回収率が77から155へと爆発的に上昇します。これは、世間の評価以上に重馬場を得意としており、人気薄で勝ち切るケースが多いことを示しています。ただし、「不良馬場」まで悪化すると、さすがに複勝率が27.2%まで低下し、パフォーマンスが落ちます。
  • ダートコースの場合
    ダートは芝以上に馬場状態による変化が顕著です。良馬場から馬場が湿っていく(稍重→重→不良)につれて、パフォーマンスが向上します。特に**「不良馬場」では複勝率が良馬場の21.6%から32.6%へと10%以上も急上昇**し、別馬のような走りを見せます。ダートに関しては、馬場が渋れば渋るほど買いと言えるでしょう。

② 芝別とダート別の考察

【芝コースの評価】

  • 得意:芝・重馬場(複勝率33.9% / 単回155 / 複回94)
    芝コースにおける最大の狙い目はこの重馬場です。複勝率は良馬場と遜色ないレベルを維持しつつ、回収率は大幅にアップします。これは「隠れ道悪巧者」の典型的なデータであり、人気がない時ほど積極的に狙うべき「お宝条件」です。
  • 普通:芝・良/稍重(複勝率 約34-35% / 回収率 約75)
    良馬場や稍重では、高い複勝率が示す通り安定して走ります。しかし、回収率は70台と低く、人気通りの決着になりやすいため馬券的な妙味は薄いです。軸としての信頼は置けますが、儲けさせてはくれない条件です。
  • 不得意:芝・不良馬場(複勝率27.2% / 回収率 低)
    重馬場まではこなしますが、限界を超えた不良馬場ではパフォーマンスが明確に低下します。この条件では評価を下げるべきです。

【ダートコースの評価】

  • 得意:ダート・不良馬場(複勝率32.6% / 複回127)
    ダートではこの不良馬場が文句なしのベスト条件です。複勝率は芝の良馬場に匹敵するほどの高さまで跳ね上がり、複勝回収率も127と非常に優秀です。脚抜きの良いスピードの出るダートでこそ、この馬の真価が発揮されます。見つけたら積極的に買うべきです。
  • 次点:ダート・重馬場(複勝率24.4% / 複回92)
    不良馬場ほどではありませんが、重馬場でも複勝率は良馬場より高く、複勝回収率も92と妙味があります。勝ち切るまではいかなくとも、ヒモ穴として警戒すべき条件です。
  • 普通~不得意:ダート・良/稍重
    良馬場は平凡な成績で、特に強調できる点はありません。稍重に関しては、複勝率は良馬場と変わりませんが、回収率が大きく落ち込んでおり、馬券的には最も手が出しにくい条件と言えます。

③ 複勝率と回収率での総合評価

  • 芝コースの狙いは、「重馬場」一択。安定感(複勝率)と爆発力(回収率)を兼ね備えています。
  • ダートコースの狙いは、「不良馬場」がベストで、次点が**「重馬場」**。馬場が湿れば湿るほど評価を上げるべきです。
  • 逆に、芝の不良馬場ダートの稍重は、パフォーマンスや妙味が落ちるため、見送りが賢明な条件と言えるでしょう。

脚質ラスト3F

【総括】全ての脚質で平均を凌駕する『万能型』。特に前に行けば鬼に金棒

結論から言うと、この種牡馬の産駒は**全ての脚質において平均データを大幅に上回っており、特定の脚質を苦手とすることがない、驚異的な「万能型」**です。

その中でも**「逃げ」「先行」策を取った際のパフォーマンスは傑出しており、複勝率は50%に迫ります。**これがこの血統の最大の武器と言えるでしょう。しかし、後方に控えた場合でも平均の馬よりはるかに高い確率で馬券に絡むため、脚質を理由に評価を下げるのは非常に危険と言えます。


以下で、脚質ごとに詳細を解説します。

逃げ:『超得意』

  • 複勝率:48.4%(平均比:+9.3%)
  • 単勝回収値:246(平均比:+37) / 複勝回収値:144(平均比:+6)

この種牡馬の産駒が逃げた場合、その信頼度は平均的な逃げ馬をはるかに凌駕します。 複勝率は平均より約10%も高く、ほぼ2回に1回は馬券になる計算です。回収率も軒並み向上しており、馬券的な妙味も十分。「この血統の逃げ馬は黙って買い」と言えるレベルの得意戦法です。

先行:『超得意』

  • 複勝率:48.4%(平均比:+12.9%)
  • 単勝回収値:112(平均比:+12) / 複勝回収値:98(平均比:-1)

この血統の産駒にとって、「先行」が最も安定し、能力を発揮できる王道の戦法です。複勝率は平均を10%以上も上回る48.4%という驚異的な数値を記録しています。複勝回収率は平均とほぼ同じですが、これは人気サイドの馬がしっかり好走している証拠でもあります。レースの中心はこの先行馬たちと考えて間違いないでしょう。

中団:『得意』

  • 複勝率:32.0%(平均比:+11.7%)
  • 単勝回収値:65(平均比:+8) / 複勝回収値:78(平均比:+7)

一般的には好走率がガクッと落ちる中団待機策ですが、この種牡馬の産駒は中団からでも平均をはるかに上回る成績を残しています。複勝率は平均の1.5倍以上あり、回収率も向上。これは、優れた瞬発力や勝負根性を持ち合わせている証拠であり、控える競馬にも十分対応できることを示しています。

後方:『得意』

  • 複勝率:16.0%(平均比:+8.5%)
  • 単勝回収値:30(平均比:+5) / 複勝回収値:41(平均比:+11)

一般的には絶望的とされる後方からの競馬でも、この種牡馬の産駒は平均の2倍以上の複勝率を叩き出しています。回収率も軒並み向上しており、並の馬では届かないような位置からでも馬券圏内に突っ込んでくる非凡な末脚を持っていることがわかります。人気薄の差し・追い込み馬でも、この血統であれば軽視は禁物です。

マクリ:『超得意』

  • 複勝率:55.4%(平均比:+7.1%)
  • 単勝回収値:198(平均比:+46) / 複勝回収値:142(平均比:-9)

もともと好走率の高いマクリ戦法ですが、この種牡馬の産駒はそれをさらに上回る55%超えの複勝率を誇ります。単勝回収値も大幅にアップしており、勝負どころで自ら動いていける持続力とスタミナ、そして勝負根性を兼ね備えていることを証明しています。この戦法を取れる馬は、高く評価すべきです。

① 上がり上位(1位~3位)の評価 → 『末脚を活かすレースが超得意』

この種牡馬の産駒が上がり3Fで1位~3位の時計を記録した場合、複勝率は平均データを6%~12%も上回っており、末脚の切れ味が傑出していることは明らかです。

  • 3F 1位:複勝率 76.3%(平均比:+12.1%
  • 3F 2位:複勝率 62.4%(平均比:+9.1%
  • 3F 3位:複勝率 50.3%(平均比:+6.2%

これらは、レースで上位の上がりタイムを出せる馬が、他の馬よりも圧倒的に高い確率で馬券に絡むことを示しています。つまり、スローペースからの瞬発力勝負のような、末脚の鋭さが問われる展開はまさにお手の物です。

ただし、回収率は平均データを下回る傾向にあります。これは、この種牡馬の産駒が「切れる脚を持っている」ことが広く知られており、人気になりやすいためと考えられます。それでもこの高い複勝率は、その人気に応えるだけの能力があることの証明に他なりません。

② 上がり下位(~5位、6位~)の評価 → 『スタミナを活かして前で粘るのも得意』

驚くべきことに、この種牡馬の産駒は速い上がりが使えないようなタフな展開でも、平均以上に好走します。

  • 3F ~5位:複勝率 33.5%(平均比:+5.0%
  • 3F 6位~:複勝率 8.2%(平均比:+0.7%

上がり4位~5位の馬の複勝率は平均を5%も上回っています。これは、鋭い決め手比べにならなかった場合でも、バテずに粘り込めるスタミナや持続力を持っている証拠です。

さらに特筆すべきは、上がり6位以下という、通常では馬券に絡むのが絶望的な状況でも、複勝率が平均を上回っている点です。これは、ハイペースの消耗戦や、前に行った馬がそのまま粘り込むような展開にも強いことを示しています。

【結論としての脚質戦略】

この種牡馬の産駒を狙う際は、「末脚の鋭さ」と「先行しての粘り強さ」の両面から評価する必要があります。

  • スローペースが予想されるレースでは、過去のレースで最速上がりの実績がある馬を素直に信頼すべきです。
  • ハイペースが予想されるレースでは、先行力があり、簡単にはバテないタイプの馬を高く評価すべきです。

展開に応じて好走するタイプは変わりますが、どちらの展開になっても平均以上のパフォーマンスを発揮できる、非常に有利な特性を持った種牡馬と言えます。

馬体重

【総括】ベスト体重は440kg台。大幅な馬体減は危険信号、逆に大幅増は絶好の狙い目!

結論から言うと、この馬のパフォーマンスが最も安定するのは馬体重440kg~459kgです。

そして馬券戦略上、最も重要なポイントは体重の増減にあります。10kg以上の大幅な馬体減は不調を示す危険なサインですが、逆に20kg以上の大幅な馬体増は「成長」と捉えるべき絶好の買いサインとなります。


① 馬体重別で比べてみてどの馬体重が一番成績が良いか悪いか

最も成績が良い:『440kg~459kg』

データ上、最もパフォーマンスを発揮するのは馬体重440kg~459kgの範囲です。このゾーンの**複勝率は35.4%**と全区分の中で最高値を記録しており、勝率・連対率も高い水準で安定しています。馬格とパワーのバランスが最も取れているのが、この体重帯だと考えられます。

最も成績が悪い:『399kg以下』および『540kg以上』

パフォーマンスが最も悪いのは、極端に馬格が小さい399kg以下の馬です。複勝率は18.4%まで落ち込み、他の馬と比べて明らかに力不足の傾向が見られます。同様に、540kg以上の大型馬も複勝率が28.0%と低迷しており、太め残りや持て余すケースが多いようです。


② 複勝率と回収率で評価して

安定しているが妙味は薄いゾーン:『420kg~499kg』

馬体重420kg~499kgの広い範囲では、複勝率が32%~35%と非常に安定しています。馬券の軸として信頼しやすいのはこのゾーンです。しかし、その安定感ゆえに人気になりやすく、単勝・複勝回収率は70~80台に留まります。つまり「人気通りには走るが、儲けさせてはくれない」ゾーンと言えます。

安定感と妙味を両立するゾーン:『400~419kg』と『500~519kg』

馬券的な妙味という観点では、この2つのゾーンが狙い目です。

  • 400kg~419kg:複勝率29.2%とまずまずの成績ながら、単勝回収値は100。小柄でも人気以上に走る馬が多いことを示しています。
  • 500kg~519kg:複勝率34.2%と高い安定感を持ちつつ、単勝回収値は102。大型馬の中でも、このゾーンは能力と人気のバランスが良く、馬券的な価値があります。

③ 体重の増減では体重が減ると同体重と増えるで成績がどう変化するか

体重の増減は、この馬の調子を測る上で非常に重要な指標となります。

体重減:『大幅減は危険信号』

  • -10kg以上の馬体減は、明らかにパフォーマンスが低下します。特に「-20kg以下」まで減ってしまうと複勝率は4.3%と壊滅的になり、手出しは無用です。これは体調不良や調整の失敗を示唆する危険なサインです。
  • 「-9kg~-4kg」の小幅な減少であれば、複勝率は32.8%と平均レベルを保っており、適度に絞れたと判断できます。

同体重:『安定の証』

  • 「-3kg~+3kg」の同体重圏内では、複勝率33.1%と安定した成績を残しています。馬体が維持できていることは、順調な証拠と言えるでしょう。ただし、回収率は70台と低く、馬券的な妙味はありません。

体重増:『大幅増はむしろ絶好の買いサイン』

  • 小幅な増加(+4kg~+19kg)は、同体重とほぼ同じく安定した成績です。
  • 注目すべきは**「+20kg以上」の大幅な馬体増です。この場合、勝率は18.5%、複勝率は38.7%と全区分の中で最高値を記録します。これは太め残りではなく、馬自身の「成長分」**と解釈するのが正しく、絶好の狙い目となります。

【特注】初出走・休み明け

  • 体重増減データがない「不・初・未」の馬は、**複勝率46.9%**という驚異的な数値を叩き出しています。これは、フレッシュな状態で能力を発揮できる証拠であり、休み明けや初出走でも全く割り引く必要はなく、むしろ積極的に評価すべきです。

年齢

【総括】典型的な早熟型。2歳~3歳春が絶対的なピーク。古馬になってからは苦戦するが、6歳春に大穴を開ける特殊な狙い目も。

結論から言うと、このデータが示すのは**「典型的な早熟型」**の競走馬(またはその産駒)の姿です。2歳時がパフォーマンスの絶対的なピークで、3歳の春まで高い能力を維持しますが、4歳以降は加齢とともに明確に成績が下降していきます。

ただし、馬券的な妙味という観点では、3歳の秋や、完全に終わったと思われた6歳の春に激走するという面白い傾向も隠されています。


① どの年齢でパフォーマンスが上がるか下がるか

パフォーマンスが上がる時期(ピーク期):『2歳~3歳春』

  • 2歳時が絶対的な頂点です。特にデビュー直後の**「2歳・7-9月」では複勝率が59.9%**と、出走すれば半数以上が3着以内に入るという驚異的な成績を誇ります。
  • この高いパフォーマンスは**「3歳・1-3月」のクラシックシーズン序盤まで維持**されます。この時期までは、能力が他馬より秀でていると考えて良いでしょう。

パフォーマンスが下がる時期(下降期~衰退期):『3歳夏以降』

  • 「3歳・4-6月」あたりから、複勝率が40%を割り込み始め、パフォーマンスに陰りが見え始めます。これは、周囲の馬が成長してきて、能力的な優位性が薄れてくるためと考えられます。
  • 4歳になると成績は明確に下降トレンドに入ります。特に**「4歳・7-9月」以降は勝率が1桁台、複勝率も30%を割り込み**、好走率が大きく低下します。
  • 5歳、6歳、7歳以上と、年齢を重ねるごとにパフォーマンスは右肩下がりに落ちていきます。7歳以上になると複勝率は13.1%まで低下し、好走するのはかなり難しくなります。

② 複勝率と回収率で考察

絶対的な信頼度を誇るが、妙味は薄い『2歳~3歳春』

  • この期間は複勝率が40%~60%と極めて高く、馬券の軸としての信頼度は抜群です。
  • しかし、その強さは広く知られているため人気になりやすく、単勝・複勝回収率は70~80台に留まります。つまり、「非常に強いが、馬券的に儲けさせてはくれるわけではない」時期です。

馬券的な妙味が生まれる『3歳秋』と『5歳以降』

  • 3歳・10-12月:
    複勝率37.5%と安定感を保ちつつ、単勝回収値が102とプラス域に達します。春の実績で人気になった後、夏を越して少し評価が落ちたこの時期が、馬券的には最初の狙い目となります。
  • 5歳・4-6月、10-12月:
    複勝率は20%台後半まで落ち込みますが、単勝回収値がそれぞれ9699と100に迫ります。能力の衰えは明らかですが、人気が完全に落ちるため、時折オッズ以上の走りを見せることがあります。
  • 6歳・1-3月:
    このデータにおける**最大の「お宝条件」**です。複勝率は25.1%と低いですが、単勝回収値は151という驚異的な数値を記録しています。これは、多くの人が「もう終わった」と見限ったベテランが、年明けのレースで激走し、大穴を開けるパターンがあることを示唆しています。この時期の6歳馬は、人気がなくても注意が必要です。

手出し無用の『4歳夏以降』と『7歳以上』

  • 4歳・7-9月以降は、複勝率が下がる一方で回収率も低いままで、馬券的な妙味が全くありません。過去の実績に引きずられて人気になりやすい、最も危険な時期と言えます。
  • 7歳以上になると、好走率・回収率ともに低迷し、基本的には手が出しにくい条件となります。

間隔

【総括】理想は3~4週の間隔。休み明けも即買い、初出走は鬼。使い詰めは危険信号

結論から言うと、この馬のパフォーマンスが最も安定するのは**「3週」から「4週」という、ゆとりのあるローテーション**です。また、10週以上の休み明けでも全く苦にせず、むしろデビュー戦(初出走)では驚異的な強さを見せる「鉄砲駆け」タイプです。

一方で、連闘や2週といった間隔の詰まったローテーションや、休み明け6戦目以降の使い詰めは明らかにパフォーマンスが低下するため、避けるべき条件と言えます。


① 複勝率と回収率で評価して

安定して好走するが、妙味は薄い「王道ローテ」

  • 4週、5~9週、10~25週
    これらの間隔では、複勝率が31%~34%と非常に安定しており、馬券の軸として信頼できるローテーションです。特に「4週」は複勝率34.4%と最も高い数値を示しています。しかし、その安定感ゆえに人気になりやすく、回収率は70台に留まります。「人気通りには走るが、儲けさせてはくれない」堅実な条件です。

安定感と妙味を両立する「お宝ローテ」

  • 3週
    複勝率33.4%と安定感を保ちつつ、単勝回収値が92と妙味があります。適度に間隔を空けたこのローテーションは、馬券的にも最もバランスが取れた狙い目と言えるでしょう。
  • 初出走他
    複勝率47.5%、単勝回収値93と、文句なしの「ドル箱」条件です。仕上がりが早く、デビュー戦から能力を全開にできるタイプで、逆らわずに買うのが正解です。

パフォーマンスが落ちる「危険なローテ」

  • 連闘、2週
    これらの詰まった間隔では、複勝率が30%を下回り、回収率も70台と低迷します。疲労が抜けきらず、本来の力を発揮できていない可能性が高いです。
  • 明け6戦~
    休み明けから使い続けられた6戦目以降は、複勝率が23.8%まで大きく落ち込み、回収率も低く、明らかにパフォーマンスが低下します。

② どの間隔でパフォーマンスが良くなるか悪くなるか

パフォーマンスが良くなる間隔

  • ベストパフォーマンス:『3週』『4週』
    データが示す通り、この馬にとって最も理想的な間隔は3~4週間です。心身ともにリフレッシュし、最高の状態でレースに臨めるのがこのローテーションと考えられます。
  • 休み明けも得意
    「10~25週」や「半年以上」といった休み明けでも、複勝率は30%を超えており、大きくパフォーマンスを落とすことはありません。むしろフレッシュな状態で走れることを好むタイプで、「鉄砲駆け」が利きます。

パフォーマンスが悪くなる間隔

  • 『連闘』『2週』
    間隔を詰めて使われると、成績は明確に悪化します。タフさに欠ける面があるか、一度使うと回復に時間がかかるタイプなのかもしれません。

③ 明け何戦目が成績が良くなるか

  • 最も良い:『明け初戦』
    「初出走他」のデータが示す通り、休み明け初戦が最もパフォーマンスを発揮します。「10~25週」の休み明けも好成績で、フレッシュな状態がベストであることは明らかです。
  • 次に良い:『明け3戦目』『明け4戦目』
    休み明け2戦目はやや成績を落とす、いわゆる「2走ボケ」の傾向が見られますが、3戦目、4戦目で再びパフォーマンスが安定します。特に明け3戦目は単勝回収値96と妙味があり、狙い目となります。
  • 注意すべき:『明け5戦目』
    複勝率はやや下がりますが、単勝回収値は108と高い数値を示しています。好走率は落ちるものの、人気がなくなった頃に激走して穴を開けるパターンがあるため、注意が必要です。
  • 最も悪い:『明け6戦目以降』
    使い込まれた6戦目以降は、疲労の蓄積からか成績がガクッと落ち込みます。このローテーションでは、評価を大きく下げるべきです。

馬番

【総括】全ての枠で平均を凌駕する『枠不問』の万能型。特に中枠からの競馬がベストパフォーマンス

結論から言うと、この種牡馬の産駒は全ての枠番において平均データを大幅に上回っており、特定の枠を苦手とすることがない、驚異的な「枠不問」タイプです。

その中でも、複勝率の観点から見ると、わずかながら「中番(5~12番)」が最も安定した成績を残しています。しかし、内外の差はほとんどなく、どの枠からでも能力を発揮できると考えて問題ありません。


内番(1~4番):『得意』

  • 複勝率(種牡馬):34.3% (平均:24.5% / 平均比:+9.8%
  • 回収率: 単勝・複勝ともに平均を上回る傾向にあり、特に1番・4番枠では妙味も十分。

この種牡馬の産駒は、内枠を全く苦にしません。
一般的に不利とされることもある最内の1番枠ですら、複勝率は平均を11.3%も上回る35.4%を記録。単勝回収値も92と高く、むしろ歓迎すべき枠と言えます。他の内枠の馬番でも軒並み高い数値を叩き出しており、馬群に包まれても問題なく能力を発揮できる勝負根性を持っていることがわかります。

中番(5~12番):『超得意』

  • 複勝率(種牡馬):34.0% (平均:22.2% / 平均比:+11.8%
  • 回収率: 全体的に回収率も安定しており、特に5番、8番、9番、10番、12番で妙味があります。

この種牡馬の産駒にとって、中枠が最もパフォーマンスを発揮できるゾーンと言えるかもしれません。
特に7番、8番、9番あたりでは複勝率が35%~38%という非常に高い数値を記録しています。馬群の中ほどでスムーズにレースを進め、直線で力を発揮するという、この血統の王道の勝ちパターンに最も繋がりやすいのが中枠だと考えられます。

外番(13~18番):『得意』

  • 複勝率(種牡馬):28.4% (平均:17.7% / 平均比:+10.7%
  • 回収率: 14番枠が単勝回収値90、複勝回収値94と妙味があります。他の外枠も平均以上の数値を記録。

一般的に不利とされることが多い外枠ですが、この種牡-馬の産駒にとっては全く問題になりません。
複勝率は平均データを10%以上も上回っており、外からスムーズに先行したり、自分のペースでレースを運んだりすることが得意であることがうかがえます。距離ロスを気にせず、むしろ自分の力を出し切りやすい枠として、プラスに評価できます。


【複勝率での総合的な得意度まとめ】

複勝率だけで見た場合、この種牡馬の産駒の枠番の得意度は以下のようになります。

中番(34.0%) ≧ 内番(34.3%) > 外番(28.4%)

データ上は**「中番」と「内番」がほぼ互角で最も得意とし、「外番」も平均を大きく上回る得意な条件**です。内外の差はほとんどなく、どの枠に入っても安定して高いパフォーマンスが期待できる、非常に信頼性の高い種牡馬と言えます

【奇数番vs偶数番】結論:有利不利はほぼ無し!強いて言えば偶数番に妙味

まず、奇数番と偶数番のどちらが有利かを比較します。

  • 複勝率(好走率)の比較
    • 奇数番:33.5%
    • 偶数番:33.4%
    複勝率の差はわずか0.1%であり、これは統計的に**「全く差がない」**と言えます。この種牡馬の産駒は、奇数枠で後入れのメリットも、偶数枠で待たされないメリットも、どちらも平等に活かせる(あるいは影響を受けない)ようです。
  • 回収率(馬券の妙味)の比較
    • 奇数番:単勝回収値 77 / 複勝回収値 75
    • 偶数番:単勝回収値 81 / 複勝回収値 80
    回収率に注目すると、単勝・複勝ともに偶数番の方がわずかに高い数値を示しています。これは、同じくらいの能力を持っていても、奇数番より偶数番の馬の方がオッズ的な妙味があるケースがやや多いことを示唆しています。

【結論】

好走率においては**奇数番と偶数番に有利不利の差は全くありません。**ただし、馬券的な妙味を追求するならば、わずかながら偶数番の方に分があると言えるでしょう。


【大外枠の得意度】結論:大外枠は『超得意』!

次に、平均データと比較して大外枠の得意度を解説します。

  • 複勝率(好走率)の比較
    • 種牡馬データ(大外):34.5%
    • 平均データ(大外):22.2%
    この種牡馬の産駒が大外枠に入った場合、**複勝率は平均的な馬よりも12.3%も高くなります。これは驚異的な差であり、大外枠は苦手どころか「超得意」**と断言できます。一般的に距離ロスなどの不利が懸念される大外枠を全く苦にせず、むしろ自分の力を最大限に発揮できる条件であると考えられます。
  • 回収率(馬券の妙味)の比較
    • 種牡馬データ(大外):単勝回収値 71 / 複勝回収値 75
    • 平均データ(大外):単勝回収値 66 / 複勝回収値 68
    回収率を見ても、**単勝・複勝ともに平均データを上回っています。**これは、大外枠の不利を過度に嫌われて人気が落ちた場合でも、きっちりと馬券に絡んでくることを示しています。

【結論】

この種牡馬の産駒にとって、大外枠は一般的な不利をものともしない、歓迎すべき絶好の条件です。馬群に包まれる心配なくスムーズにレースを運べるメリットを最大限に活かせるタイプであり、大外枠に入ったからといって評価を下げる必要は全くありません。

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