中山芝2200m

中山芝2200m解説
コースの概要
- スタート地点: スタンド前直線の入口付近
- 1コーナーまでの直線距離: 約432m
- 高低差: スタートから200mほどで急坂を上る(1〜2コーナー中間で最頂部)
- 2コーナー出口からの下り: ゆるやかに下り、急な下りに変わる
- 3コーナー半ばから平坦: 内回りと合流し、下った勢いを保ちながら4コーナーへ
- ゴール前直線距離: 310m(中央4場の中で最短)
- ゴール前の高低差: 約2.2mの急坂
- コース設定: A、B、Cの3パターン
レース展開の考察
上級条件の特性
- 流れの変化:
- 上級条件では、3コーナーから競馬が速くなる傾向があり、特にこの地点でのペースアップが顕著。
- 下級条件に比べ、早めの競馬が求められるため、スタミナが重要。
- 逃げ・先行馬の有利度:
- 中山芝2000と同様の有利度で、全体としては中位。
- 逃げやすいが、チョイ差しが難しいため、逃げ馬が有利になりやすい。
- 向正面の影響:
- 向正面が下りであるため、全体的にペースが速くなりやすい。
- マクリが利かない。
- 内枠の差し馬に注意が必要。
スタートからゴールまでの流れ
- スタートから1コーナー:
- 432mの直線は長く、最初はゆっくりしたペースになるが、急坂が待ち受けているため、自然と減速する。
- 2コーナー出口から3コーナー:
- 下りの勢いを保ちながら、内回りと合流し、スピードに乗りやすい。
- 4コーナーから直線:
- 4コーナーを回る際、勢いを保ちながら直線に向かうが、急坂が待っているため、ここでのスタミナが試される。
中山芝2200mデータ(2019年~2024年)
騎手

騎手考察
良い騎手(複勝率が高く、回収率も良好)
- ルメール
- 複勝率: 52.4%(トップクラス)
- 単勝回収値: 74(平均以上)
- 複勝回収値: 87(プラス収支に近い)
- 特徴: 勝率21.4%と安定した実力。複勝賭けると利益が出やすい。
- 川田将雅
- 複勝率: 60.0%(最高)
- 単勝回収値: 126(利益が出やすい)
- 複勝回収値: 106(プラス収支)
- 特徴: 出走数は少ないが、圧倒的な勝率(33.3%)と回収力。
- 田辺裕信
- 複勝率: 38.0%
- 単勝回収値: 379(異常に高い)
- 複勝回収値: 127(プラス収支)
- 特徴: 単勝の回収値が突出。穴騎手として有効。
- M.デムーラ
- 複勝率: 44.4%
- 複勝回収値: 110(プラス収支)
- 特徴: 連対率は低めだが、複勝では堅実。
悪い騎手(複勝率・回収率が低い)
- 大野拓弥
- 複勝率: 11.8%(最低クラス)
- 単勝回収値: 44
- 複勝回収値: 20(大幅なマイナス)
- 特徴: 連対率も7.8%と極端に低い。
- 内田博幸
- 複勝率: 14.0%
- 単勝回収値: 31(著しく低い)
- 特徴: 勝率4.7%で回収率も悪く、リスクが高い。
- 柴田大知
- 複勝率: 16.3%
- 複勝回収値: 54(マイナス)
- 特徴: 回収率が低く、勝率も7.0%と不安定。
- 吉田豊
- 複勝率: 12.9%
- 単勝回収値: 120(一見良いが複勝回収値は48)
- 特徴: 複勝では期待薄。
その他注目騎手
- 横山武史
- 複勝率34.4%に対し、複勝回収値67。ややマイナスだが、勝率14.8%とそこそこ。
- 津村明秀
- 複勝回収値117と高いが、単勝回収値43。複勝限定で検討余地あり。
- 岩田康誠
- 複勝回収値80と悪くないが、サンプル数が少ないため要注意。
まとめ
- 複勝ベットで狙うべき騎手: ルメール、川田将雅、田辺裕信
- 単勝ベットで狙うべき騎手: 田辺裕信(回収値379が突出)
- 避けるべき騎手: 大野拓弥、内田博幸、柴田大知
回収率の観点では、複勝でルメール・川田・M.デム、単勝で田辺裕信が特に有効です。一方、大野拓弥や内田博幸はデータ上明確なマイナス要因となっています。
人気別

人気別考察
- 5番人気以内の着内率と、回収率がかなり良い為、堅めのコースになる。
- 中穴でも着内に来るが回収率が低いので期待値が低い。(9番人気は回収率が良い)
クラス別

クラス別考察
- 全体的に堅いコースになる。クラスに関係なく堅い。
- 1勝クラスでは他クラスより荒れる傾向にある。
脚質×上がり3F

脚質×上がり3F考察
- 逃げ先行馬の着内率と回収率が優秀。
- 差し追い込みになると、着内率と回収率がかなり下がる。
- マクリになると着内率と回収率が突出して良くなる。
- 後半にかけて前目で競馬できれば着内率が高くなる。
- ラスト3Fになると3位までで好成績。
- 4位から5位までなら複勝率は良いが、回収率がかなり下がるため、期待値が低い。
- 6位以下になると、着内率と回収率が極端に下がる。ある程度のスピードは必要になる。
種牡馬

種牡馬考察
⭐ 高パフォーマンス種牡馬(複勝率・回収率が高い)
- リアルスティール
- 複勝率: 43.8%(トップクラス)
- 単勝回収値: 498(圧倒的に高い)
- 複勝回収値: 155(プラス収支)
- 特徴: 勝率25.0%と高く、単勝・複勝ともに回収率が良い。穴馬の親として最適。
- シルバーステート
- 複勝率: 56.3%(全種牡馬中最高)
- 複勝回収値: 198(大幅な利益が見込める)
- 特徴: 連対率43.8%と安定感抜群。複勝ベットで強い。
- キタサンブラック
- 複勝率: 38.5%
- 複勝回収値: 196(シルバーステートに次ぐ高さ)
- 特徴: 勝率23.1%と高く、複勝で回収率が良い。
- ノヴェリスト
- 複勝率: 40.0%
- 複勝回収値: 107(プラス収支)
- 特徴: 勝率20.0%と安定し、複勝で狙い目。
- スワーヴリチャード(サンプル少ないが異常値)
- 複勝率: 75.0%(最高値)
- 単勝回収値: 117
- 複勝回収値: 120
- 注意: 出走数4頭と少ないため、今後のデータ待ち。
⚡ 単勝狙いで有力な種牡馬
- ディープインパクト
- 単勝回収値: 111(安定して高い)
- 複勝率: 33.7%(平均的)
- 特徴: 人気種牡馬だが、単勝で回収率が良い。
- モーリス
- 単勝回収値: 118
- 勝率: 12.5%(やや高め)
- 特徴: 単勝で狙う価値あり。
⚠ 注意が必要な種牡馬(回収率・勝率が低い)
- ゴールドシップ
- 勝率: 4.5%(最低クラス)
- 単勝回収値: 61(マイナス)
- 特徴: 複勝回収値92とややマシだが、単勝は避けた方が無難。
- ハーツクライ
- 勝率: 5.3%
- 単勝回収値: 39(著しく低い)
- 特徴: 複勝回収値51と期待薄。
- ドゥラメンテ
- 単勝回収値: 18(最悪クラス)
- 特徴: 複勝率31.4%とそこそこだが、単勝は絶対に避ける。
- スクリーンヒーロー
- 複勝率: 16.1%(低い)
- 特徴: 連対率9.7%と不安定。
総評
- 複勝ベットで狙うべき種牡馬:
リアルスティール、シルバーステート、キタサンブラック、ノヴェリスト
→ 複勝回収値が高く、安定した成績。 - 単勝ベットで狙うべき種牡馬:
リアルスティール(回収値498)、ディープインパクト、モーリス - 避けるべき種牡馬:
ゴールドシップ(勝率低い)、ハーツクライ(回収値悪い)、ドゥラメンテ(単勝回収値18)
特に「リアルスティール」と「シルバーステート」は複勝で非常に有力です。
前走距離

前走距離考察
🔍 主な傾向
- 「同距離」or「±200m以内」の馬が最も安定
- 同距離: 勝率9.6%(最高)、複勝率24.6%
- ±200m以内: 複勝回収値72(有利)
→ 距離変化が小さい馬は良好。
- 大幅な距離変化は成績低下
- 500m以上延長: 勝率1.1%(事実上勝てない)、回収値10(最悪)
- 500m以上短縮: 勝率8.7%(やや高め)
→ 延長馬は避け、短縮馬は穴候補として検討。
- 回収率の傾向
- 複勝では「±200m以内」「今回延長」で回収値72とやや有利。
🎯 まとめ
- 好条件の馬
「±200m以内」の馬(回収値72)が最適。
「同距離」も安定するが回収値は平均的(52)。
「今回短縮」馬(勝率7.5%)が高配当の可能性あり。 - 避けるべき馬
「500m以上延長」(勝率1.1%)は割り引く必要がある。
前走コース

前走コース考察
- 前走同コースからの出走だと成績は良いが、回収率がかなり低くなる。
- 前走直線の長いコース(東京、中京、新潟)だと回収率が悪くなる傾向にある。(前走中京芝2000mの回収率は高い)
- サンプル数は少ないが福島からの出走だと回収率が良くなる。