2025年12月 7日 5回中京2日目 中京11 チャンピオンズカップ3歳以上・オープン・G1(定量)(国際)(指定) ダート 1800m 15:40発 走 各ファクターによる総合ランキング
| 総合順位 | 馬番 | 馬名 | 騎手名 | 総合点 | 人気 | オッズ | 結果 |
| 1 | 2 | ダブルハートボンド | 坂井瑠星 | 547.3 | 3人気 | 7.3倍 | 1着 |
| 2 | 16 | ○外 ルクソールカフェ | ジェル| | 500.0 | 6人気 | 10.7倍 | 15着 |
| 3 | 7 | ラムジェット | 三浦皇成 | 499.9 | 7人気 | 12.8倍 | 3着 |
| 4 | 12 | ナルカミ | 戸崎圭太 | 473.8 | 1人気 | 2.2倍 | 13着 |
| 5 | 14 | ペプチドナイル | 藤岡佑介 | 467.4 | 12人気 | 116.1倍 | 12着 |
| 6 | 11 | シックスペンス | ルメール | 456.9 | 5人気 | 10.2倍 | 11着 |
| 7 | 8 | ウィルソンテソーロ | 川田将雅 | 450.0 | 2人気 | 7.3倍 | 2着 |
| 8 | 13 | サンライズジパング | 池添謙一 | 441.8 | 9人気 | 28.2倍 | 8着 |
| 9 | 15 | ペリエール | 佐々木大 | 438.9 | 15人気 | 244.5倍 | 10着 |
| 10 | 6 | ハギノアレグリアス | 岩田康誠 | 431.8 | 11人気 | 114.8倍 | 6着 |
| 11 | 3 | メイショウハリオ | 武豊 | 426.5 | 8人気 | 16.2倍 | 4着 |
| 12 | 10 | テンカジョウ | 国分優作 | 414.3 | 10人気 | 55.6倍 | 7着 |
| 13 | 4 | セラフィックコール | 西村淳也 | 400.7 | 14人気 | 155.6倍 | 9着 |
| 14 | 9 | アウトレンジ | 松山弘平 | 392.9 | 4人気 | 8.2倍 | 5着 |
| 15 | 5 | 地ヘリオス | 原優介 | 390.5 | 16人気 | 331.8倍 | 14着 |
| 16 | 1 | ウィリアムバローズ | 岩田望来 | 384.3 | 13人気 | 143.8倍 | 16着 |
【2025 チャンピオンズカップ(G1) 回顧】新女王誕生!ダブルハートボンドがハナ差の激闘を制す!1番人気ナルカミは撃沈の波乱
12月の中京、ダート界の頂上決戦「チャンピオンズカップ」。今年は3歳新星ナルカミが圧倒的支持を集めましたが、結果は予想を覆す激しい展開となりました。
勝ったのは4歳牝馬ダブルハートボンド!
直線の叩き合い、ウィルソンテソーロとのハナ差の接戦を制し、見事にダート界の頂点に立ちました。
まずは全着順の結果表をご覧ください。
2025年 チャンピオンズカップ(G1) 全着順・結果
| 着順 | 枠番 | 馬番 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | タイム | 着差 | 人気 | 単勝 |
| 1 | 1 | 2 | ダブルハートボンド | 牝4 | 56 | 坂井瑠星 | 1:50.2 | 3 | 7.3 | |
| 2 | 4 | 8 | ウィルソンテソーロ | 牡6 | 58 | 川田将雅 | 1:50.2 | ハナ | 2 | 7.3 |
| 3 | 4 | 7 | ラムジェット | 牡4 | 58 | 三浦皇成 | 1:50.6 | 2 1/2 | 7 | 12.8 |
| 4 | 2 | 3 | メイショウハリオ | 牡8 | 58 | 武豊 | 1:50.6 | 頭 | 8 | 16.2 |
| 5 | 5 | 9 | アウトレンジ | 牡5 | 58 | 松山弘平 | 1:51.0 | 2 1/2 | 4 | 8.2 |
| 6 | 3 | 6 | ハギノアレグリアス | 牡8 | 58 | 岩田康誠 | 1:51.1 | 3/4 | 11 | 114.8 |
| 7 | 5 | 10 | テンカジョウ | 牝4 | 56 | 国分優作 | 1:51.2 | クビ | 10 | 55.6 |
| 8 | 7 | 13 | サンライズジパング | 牡4 | 58 | 池添謙一 | 1:51.3 | 3/4 | 9 | 28.2 |
| 9 | 2 | 4 | セラフィックコール | 牡5 | 58 | 西村淳也 | 1:51.4 | 1/2 | 14 | 155.6 |
| 10 | 8 | 15 | ペリエール | 牡5 | 58 | 佐々木大 | 1:51.4 | 頭 | 15 | 244.5 |
| 11 | 6 | 11 | シックスペンス | 牡4 | 58 | C.ルメール | 1:51.5 | 1/2 | 5 | 10.2 |
| 12 | 7 | 14 | ペプチドナイル | 牡7 | 58 | 藤岡佑介 | 1:52.3 | 5 | 12 | 116.1 |
| 13 | 6 | 12 | ナルカミ | 牡3 | 57 | 戸崎圭太 | 1:52.6 | 1 1/2 | 1 | 2.2 |
| 14 | 3 | 5 | ヘリオス | セ9 | 58 | 原優介 | 1:52.7 | 3/4 | 16 | 331.8 |
| 15 | 8 | 16 | ルクソールカフェ | 牡3 | 57 | ジェルー | 1:53.6 | 5 | 6 | 10.7 |
| 16 | 1 | 1 | ウィリアムバローズ | 牡7 | 58 | 岩田望来 | 1:54.7 | 7 | 13 | 143.8 |
レース回顧・分析
■完璧な立ち回り!ダブルハートボンド
坂井瑠星騎手の手綱さばきが冴え渡りました。
最内枠から好スタートを切ると、無理にハナを主張せず、先行争いをするウィリアムバローズとシックスペンスを見る形の3番手で折り合いをつけました。
1000m通過などのラップ推移を見ると、先行勢には苦しい流れでしたが、道中ラチ沿いで脚を溜め、直線でスムーズに外へ持ち出す王道の競馬。最後は外から強襲するウィルソンテソーロをハナ差凌ぎ切っての勝利。
4歳牝馬ながら、このメンバー相手に堂々の横綱相撲でした。精神面での成長が著しいですね。
■悲願まであと数センチ…ウィルソンテソーロ
2着はウィルソンテソーロ。単勝オッズは勝ち馬と同じ7.3倍の2番人気でした。
道中は中団9番手あたりを追走し、長く良い脚を使いましたが、最後は勝ち馬の勝負根性に屈しました。タイムは同じ1:50.2。本当に「勝ちに等しい内容」でしたが、G1のタイトルまであと一歩というレースが続いています。川田騎手も悔しい結果でしょう。
■1番人気ナルカミはまさかの13着
単勝2.2倍と圧倒的な支持を集めた3歳馬ナルカミは、見せ場なく13着に大敗しました。
好位4番手につけていたものの、勝負所での手応えが全くなく、直線ではズルズルと後退。
先行争いが激しくなったとはいえ、同じような位置にいたダブルハートボンドが勝っているため、展開のせいだけにはできません。初めての古馬一線級とのペース差に戸惑ったのか、あるいは状態面か。次走の巻き返しに注目したいところですが、今回はほろ苦い結果となりました。
■その他気になった馬
3着のラムジェットは後方12番手から上り36.9秒の脚を使って追い込みました。展開がハマった感はありますが、地力は見せました。
また、逃げたウィリアムバローズと2番手のシックスペンスはそれぞれ16着、11着と大敗。前の馬には厳しいサバイバルレースだったことが伺えます。
【総評】
ダブルハートボンドが新女王としてダート界に君臨することを高らかに宣言した一戦でした。一方で、世代交代を期待された3歳勢(ナルカミ、ルクソールカフェ)にとっては厚い壁を感じる結果に。
今後のダート戦線は、このダブルハートボンドを中心に、ベテラン勢がどう巻き返すかという図式になりそうです。


