ステイヤーズS 2025 総合ランキング
| 総合順位 | 馬番 | 馬名 | 騎手名 | 合計点 | 人気 | オッズ | 結果 |
| 1 | 6 | ミクソロジー | 石川裕紀 | 512.6 | 13人気 | 78.1倍 | 12着 |
| 2 | 7 | クロミナンス | ルメール | 512.2 | 1人気 | 3.5倍 | 3着 |
| 3 | 11 | ヴェルミセル | 鮫島克駿 | 489.6 | 3人気 | 7.1倍 | 8着 |
| 4 | 12 | ワープスピード | 菅原明良 | 487.7 | 8人気 | 18.0倍 | 5着 |
| 5 | 9 | シルブロン | マーカンド | 440.7 | 10人気 | 18.6倍 | 9着 |
| 6 | 2 | メイショウブレゲ | 石橋脩 | 439.7 | 12人気 | 68.0倍 | 10着 |
| 7 | 3 | ホーエリート | 戸崎圭太 | 439.6 | 2人気 | 4.4倍 | 1着 |
| 8 | 1 | ヴェルテンベルク | 松若風馬 | 436.3 | 7人気 | 11.9倍 | 6着 |
| 9 | 14 | チャックネイト | 佐々木大輔 | 414.3 | 4人気 | 7.6倍 | 7着 |
| 10 | 5 | ピュアキアン | 吉田豊 | 409.8 | 11人気 | 40.9倍 | 14着 |
| 11 | 4 | マイネルカンパーナ | 津村明秀 | 383.1 | 5人気 | 11.6倍 | 2着 |
| 12 | 13 | ワイズゴールド | 菅原隆一 | 376.7 | 14人気 | 342.3倍 | 13着 |
| 13 | 8 | ブレイヴロッカー | 荻野極 | 376.2 | 9人気 | 18.3倍 | 4着 |
| 14 | 10 | ラスカンブレス | プイシャ | 365.6 | 6人気 | 11.6倍 | 11着 |
【2025 ステイヤーズS(G2) 回顧】紅一点の輝き!4歳牝馬ホーエリートが3600mの長旅を制す!1番人気クロミナンスは猛追及ばず3着
師走の中山名物、平地最長距離重賞「ステイヤーズステークス(G2)」。通称“中山のマラソンレース”とも呼ばれるタフな一戦です。
今年は1番人気に8歳馬クロミナンスが推されましたが、勝ったのはなんと4歳牝馬のホーエリート!
牡馬顔負けのスタミナと、戸崎騎手の完璧なエスコートで激戦を制しました。
まずは全着順の結果表をご覧ください。
2025年 ステイヤーズS(G2) 全着順・結果
| 着順 | 枠番 | 馬番 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | タイム | 着差 | 人気 | オッズ |
| 1 | 3 | 3 | ホーエリート | 牝4 | 55 | 戸崎圭太 | 3:47.2 | 2 | 4.4 | |
| 2 | 3 | 4 | マイネルカンパーナ | 牡5 | 57 | 津村明秀 | 3:47.3 | 3/4 | 5 | 11.6 |
| 3 | 5 | 7 | クロミナンス | 牡8 | 57 | C.ルメール | 3:47.3 | ハナ | 1 | 3.5 |
| 4 | 5 | 8 | ブレイヴロッカー | セ5 | 57 | 荻野極 | 3:47.3 | クビ | 9 | 18.3 |
| 5 | 7 | 12 | ワープスピード | 牡6 | 57 | 菅原明良 | 3:47.5 | 3/4 | 8 | 18.0 |
| 6 | 1 | 1 | ヴェルテンベルク | 牡5 | 57 | 松若風馬 | 3:47.5 | クビ | 7 | 11.9 |
| 7 | 8 | 14 | チャックネイト | セ7 | 57 | 佐々木大 | 3:47.6 | クビ | 4 | 7.6 |
| 8 | 7 | 11 | ヴェルミセル | 牝5 | 55 | 鮫島克駿 | 3:47.6 | ハナ | 3 | 7.1 |
| 9 | 6 | 9 | シルブロン | 牡7 | 57 | マーカンド | 3:47.7 | 1/2 | 10 | 18.6 |
| 10 | 2 | 2 | メイショウブレゲ | 牡6 | 57 | 石橋脩 | 3:48.1 | 2 1/2 | 12 | 68.0 |
| 11 | 6 | 10 | ラスカンブレス | 牡4 | 57 | プイシャ | 3:48.1 | クビ | 6 | 11.6 |
| 12 | 4 | 6 | ミクソロジー | セ6 | 57 | 石川裕紀 | 3:48.3 | 1 | 13 | 78.1 |
| 13 | 8 | 13 | ワイズゴールド | 牝5 | 55 | 菅原隆一 | 3:48.8 | 3 | 14 | 342.3 |
| 14 | 4 | 5 | ピュアキアン | 牡4 | 57 | 吉田豊 | 3:50.9 | 大差 | 11 | 40.9 |
レース回顧・分析
■4歳牝馬がスタミナ勝負を制圧!ホーエリート
勝ったのは戸崎圭太騎乗の2番人気、ホーエリートでした。
レースはピュアキアンが大逃げを打つ展開でしたが、離れた3番手という絶好位をキープ。2周目の向こう正面から徐々にポジションを上げ、4コーナーでは早め先頭に立つブレイヴロッカーを射程圏に入れました。
直線に入るとしぶとく伸び、内から迫るマイネルカンパーナ、外から強襲するクロミナンスを振り切ってゴール。
牝馬がこの過酷な3600mを制するのは並大抵のことではありません。55kgの斤量恩恵があったとはいえ、スタミナと精神力の強さを証明しました。
■大接戦の2着争い
2着には5番人気のマイネルカンパーナ。
道中は勝ち馬を見るような5番手で進め、直線でもしぶとく脚を伸ばしました。勝ち馬には0.1秒及びませんでしたが、ゴール前での粘り腰は見事。中山の長距離適性の高さを見せつけました。
■1番人気クロミナンスは届かず3着
単勝3.5倍の1番人気クロミナンスは、ハナ差及ばず3着でした。
ルメール騎手は後方待機策を選択。道中は10~11番手で脚を溜め、直線で大外へ持ち出すと、上がり3ハロン最速となる33.5秒の鬼脚を繰り出しました。
3600m走って最後に33秒台の脚を使うのは驚異的ですが、結果的には前が止まらない展開と位置取りの差が出ましたね。負けて強しの内容ではありました。
■9番人気ブレイヴロッカーが大健闘
4着に入ったのは9番人気のブレイヴロッカー。
4コーナーで先頭(通過順位1位)に立つ積極的な競馬を見せました。最後は上位3頭に飲み込まれましたが、着差は「3/4+ハナ+クビ」差と僅差。オッズ18倍とお買い得な存在でしたが、ここで復調気配を感じさせました。
■その他気になった馬
3番人気に推されたヴェルミセルは中団待機も伸びきれず8着。4番人気チャックネイトも7着と、上位人気の一角が崩れる結果となりました。
また、逃げたピュアキアンは最後は大差の最下位。この距離での逃げの難しさを改めて感じる結果となりました。
【総評】
上位4頭が「3分47秒2~3」の中にひしめく大激戦でした。
勝ったホーエリートは、これで長距離適性を完全に証明。来年の天皇賞(春)へ向けて、牝馬ながら楽しみなステイヤーが誕生しました。


