阪神芝2400m

阪神芝2400m解説
- スタート地点:正面スタンド前直線右寄り(芝2000mと同じ位置)
- コース形状:外回りを1周強(スタンド前直線半ばからスタート、1角まで330m)
- 直線距離:
- Aコース:473.6m(開催前半に使用、幅員がBより3m狭い)
- Bコース:476.3m(開催後半に使用)
- 高低差:
- 直線半ばまで下り→残り200m付近から急坂(120mで1.8mの勾配)。
- スタート直後と4角半ばにも坂あり。
- スタミナ要求度:かなり高い(長い平坦と急坂が影響)。
- 脚質適性:
- 逃げ・先行が「中の下位」有利だが、距離の割に逃げ切りが目立つ。
ポイント:直線の長さと終盤の急坂が勝負の鍵。コース幅や開催時期(A/Bコース)も戦略に影響。
阪神芝2400mデータ(2019年~2024年)
騎手

騎手考察
複勝率が高く、回収率も良好な騎手(おすすめ)
1. ルメール(Christophe Lemaire)
- 複勝率:91.7%(12戦中11戦で3着以内)
- 複勝回収値:120(投資効率が高い)
- 特徴:圧倒的な安定感。単勝勝率33.3%もトップクラスで、人気馬に乗ればほぼ確実に複勝圏内に入る。
2. 川田将雅
- 複勝率:72.7%(33戦中24戦で3着以内)
- 複勝回収値:96(若干マイナスだが、安定性は高い)
- 特徴:3着以内に入る確率が非常に高く、複勝賭けに適している。単勝勝率30.3%もトップレベル。
3. 武豊
- 複勝率:55.0%(20戦中11戦で3着以内)
- 複勝回収値:88(若干低めだが、信頼性は高い)
- 特徴:ベテランらしく、人気馬に乗った時の安定感がある。単勝回収値101と、単勝狙いも可能。
4. 池添謙一
- 複勝率:52.6%(19戦中10戦で3着以内)
- 複勝回収値:104(プラス収支)
- 特徴:サンプル数は少ないが、複勝回収値が104と効率的。連対率47.4%も高め。
複勝率は高いが回収率が低い騎手(要注意)
1. 鮫島克駿
- 複勝率:36.0%(25戦中9戦で3着以内)
- 複勝回収値:102(プラスだが、複勝率が低い)
- 特徴:単勝勝率32.0%と高いが、1着以外はほとんど複勝圏外(16戦で未複勝)。不安定なため、単勝狙いが向く。
2. 和田竜二
- 複勝率:40.4%(47戦中19戦で3着以内)
- 複勝回収値:86(マイナス傾向)
- 特徴:複勝率は平均的だが、単勝回収値237と極端に低く、人気馬の穴役。
3. 浜中俊
- 複勝率:40.9%(22戦中9戦で3着以内)
- 複勝回収値:75(回収率が低い)
- 特徴:単勝回収値7と極端に悪く、人気馬でも結果を出せないケースが多い。
複勝率・回収率ともに低い騎手(避けた方が無難)
1. 幸英明
- 複勝率:15.4%(39戦中6戦で3着以内)
- 複勝回収値:55(著しく低い)
- 特徴:単勝回収値10と最悪クラス。人気馬でもほとんど結果を出せていない。
2. 松若風馬
- 複勝率:18.2%(33戦中6戦で3着以内)
- 複勝回収値:50(回収不能レベル)
- 特徴:勝ち切れないケースが多く、複勝賭けには向かない。
3. 酒井学
- 複勝率:20.0%(20戦中4戦で3着以内)
- 複勝回収値:159(一見高いが、複勝率が低すぎる)
- 特徴:複勝回収値は高いが、20戦中4戦しか複勝しないためギャンブル性が高い。
結論
✅ 複勝賭けでおすすめ騎手
- ルメール(複勝率91.7%、回収値120) → 圧倒的安定感
- 川田将雅(複勝率72.7%、回収値96) → 3着以内に入る確率が高い
- 武豊(複勝率55.0%、回収値88) → ベテランならではの信頼性
⚠️ 単勝狙いなら検討可(ただしリスクあり)
- 鮫島克駿(単勝勝率32.0%、複勝回収値102) → 1着or外れの二極化
- 松田大作(単勝回収値329) → 穴馬に乗ることが多い
❌ 避けるべき騎手
- 幸英明(複勝率15.4%、回収値55) → 成績が不安定
- 松若風馬(複勝率18.2%、回収値50) → 回収不能レベル
最も信頼できるのはルメールで、複勝率91.7%は他を圧倒しています。
川田将雅も安定性が高く、複勝戦略に適しています。逆に、幸英明や松若風馬は複勝賭けには向きません。
人気別

人気別考察
- 全体的に堅い傾向にある。
- 11番人気以内で決まる。
- 穴馬でも回収率が100を超えない。
クラス別

クラス別考察
全体的にクラス別での傾向はみられない。
G2で単勝回収率が高い為、単勝は穴馬が来ることがある。
脚質×上がり3F

脚質×上がり3F考察
- 差し馬より前なら、成績が変わらない為、実力が出やすいコースになる。
- しかし後方待機馬は、着内率と回収率が大きく下がる。
- マクリも着内率と、回収率は全体的な傾向と変わらない。
- ラスト3Fは3位以内でしか回収率が100を超えない為、最後の直線での瞬発力がかなり重要になることがわかる。
馬番

馬番考察
- 内枠の着内率と単勝回収率が高い為内枠有利になる。
- サンプルが少ないが外枠は不利な傾向にある。
- 偶数番と奇数番で差はない。
- 大外だと着内率は平均だが、回収率が低くなる傾向にある。
種牡馬

種牡馬考察
優秀な種牡馬(複勝率が高く、回収率も良好)
- キズナ
- 複勝率: 56.7%
- 複勝回収値: 107
- 特徴: 高い勝率(26.7%)と連対率(46.7%)を誇り、複勝率もトップクラス。回収率も100を超えており、安定した収益が期待できる。
- 評価: 短期戦(単勝・複勝)に最も適した種牡馬の一つ。
- ノヴェリスト
- 複勝率: 55.6%
- 複勝回収値: 80
- 特徴: 勝率44.4%と圧倒的な勝率を誇るが、出走数が少ない(9頭)。複勝回収値は80とやや低いが、勝率の高さは注目に値する。
- 評価: データが少ないため継続的な観察が必要だが、現時点では高能力。
- エピファネイア
- 複勝率: 39.0%
- 複勝回収値: 94
- 特徴: 複勝率は平均的だが回収率が安定。単勝回収値(294)も高い。
- 評価: 大量生産でも一定の成績を残す実績派。
- ドゥラメンテ
- 複勝率: 38.1%
- 複勝回収値: 106
- 特徴: 勝率は低い(4.8%)が、複勝率と回収値は非常に高い。連対率28.6%も悪くない。
- 評価: 複勝軸での運用に適している。
悪い種牡馬(複勝率・回収率が低い)
- ルーラーシップ
- 複勝率: 23.3%
- 複勝回収値: 47
- 問題点: 勝率6.7%、複勝回収値が47と大幅なマイナス。出走数が多い(60頭)にも関わらず成績が振るわない。
- 評価: 投資対象として不向き。
- ハービンジャー
- 複勝率: 24.0%
- 複勝回収値: 74
- 問題点: 勝率4.0%と極端に低く、複勝回収値も74と回収困難。
- 評価: 勝ち馬が少なく、複勝でも利益が出にくい。
- スクリーンヒーロー
- 複勝率: 27.3%
- 複勝回収値: 30
- 問題点: 複勝回収値が30と著しく低い。勝率は27.3%と高いが、複勝馬が少ない。
- 評価: 単勝狙いなら一部活用可能だが、複勝は避けるべき。
- モーリス
- 複勝率: 21.4%
- 複勝回収値: 38
- 問題点: 複勝率が低く、回収値も悪い。勝率14.3%はまあまあだが、安定性に欠ける。
- 評価: 現時点では期待外れ。
総評
- 複勝軸でおすすめ: キズナ、ドゥラメンテ、ノヴェリスト
→ 複勝率が高く、回収値も100前後で利益が見込める。 - 避けるべき: ルーラーシップ、ハービンジャー、スクリーンヒーロー
→ 回収率が極端に低く、投資リスクが高い。
前走距離

前走距離考察
1. 同距離レース(距離変化なし)
- 勝率14.4%、複勝率37.7%と最も好成績。
- 単勝・複勝回収値も52/76と他に比べて高く、馬の実力が反映されやすい傾向。
- 「前走と同じ距離」は出走馬の適性判断がしやすく、人気馬が安定した結果を出しやすい。
2. 距離微調整(±200m以内)
- 勝率10.9%、複勝率33.6%と同距離に次ぐ成績。
- 回収値は同距離とほぼ同等(単勝55、複勝76)。
- 短距離⇔マイルなど小幅な距離変更は適応しやすいと推測。
3. 中程度の距離変化(±400~600m以内)
- 距離変化が大きくなるほど成績が低下:
- ±400m:勝率10.4% → ±600m:勝率9.5%
- 複勝回収値も70→67と減少。
4. 今回の距離延長
- 勝率7.8%と大幅に低下(特に500m以上延長では4.4%)。
- 複勝回収値60は低く、延長戦略はリスクが高い。
- 長距離適性がない馬が失速する可能性を示唆。
5. 今回の距離短縮
- 勝率9.5%(500m以上短縮は8.0%)で延長より好成績。
- 回収値が突出(単勝112、複勝80):
- 短縮時に好走するケースで高配当になりやすい。
- データ数が少ない(500m以上短縮は25レースのみ)ため、注意が必要。
総合的な傾向
- 安定性:同距離 > 微調整 > 短縮 > 延長
- 回収効率:短縮時に高配当が期待できるが、延長は避けるべき。
- 戦略的示唆:
- 複勝投票では「同距離・微調整」が堅実。
- 単勝で勝負する場合、短縮レースの穴馬に注目する価値あり。
- 500m以上の距離変化は極端な成績低下を招くため、馬の適性を厳密にチェックが必要。
※特に500m以上短縮の「単勝回収値212」はサンプル不足の可能性あり。過去の出走歴などで短縮適性を確認することが重要です。
前走コース

前走コース考察
良いコース(複勝率が高く、回収率も良好)
- 阪神・芝2400外
- 複勝率:42.6%
- 複勝回収値:94
- 特徴:連対率(26.5%)も比較的高く、複勝回収値が94と投資効率が非常に良い。同コース(◆マーク)でも同じ数値で安定している。
- 京都・芝1800外
- 複勝率:44.4%
- 複勝回収値:190
- 特徴:複勝率がトップクラスで、回収率も非常に高い(190)。勝率(22.2%)も良好で、短距離での安定感が光る。
- 札幌・芝2600
- 複勝率:41.2%
- 複勝回収値:167
- 特徴:複勝率が高く、回収値も167と非常に効率的。勝率(17.6%)も悪くない。
- 阪神・芝3200
- 複勝率:40.0%
- 複勝回収値:204
- 特徴:勝率(40.0%)が突出して高く、複勝回収値も204と最高。ただしデータ数が少ない(5レース)ため、注意が必要。
悪いコース(複勝率が低く、回収率も低い)
- 阪神・芝1800外
- 複勝率:16.1%
- 複勝回収値:28
- 特徴:複勝率が最低クラスで、回収値も28と非常に低い。勝率(6.5%)も低く、苦手コースと言える。
- 福島・芝2600
- 複勝率:15.4%
- 複勝回収値:46
- 特徴:複勝率が極端に低く、回収率も悪い。勝率(7.7%)も低め。
- 阪神・芝2200
- 複勝率:26.7%
- 複勝回収値:56
- 特徴:勝率(4.4%)と連対率(11.1%)が非常に低く、回収率もイマイチ。
- 小倉・芝2000
- 複勝率:25.0%
- 複勝回収値:43
- 特徴:勝率(4.5%)が低く、複勝回収値も43と低い。
総評
- おすすめコース:阪神・芝2400外、京都・芝1800外、札幌・芝2600
- 複勝率が40%を超え、回収値も90以上と投資効率が高い。特に阪神・芝2400外はデータ数も多く信頼性がある。
- 避けるべきコース:阪神・芝1800外、福島・芝2600
- 複勝率が15%前後と極端に低く、回収率も悪い。勝率も低いため、積極的に狙うのは難しい。
- 全体的な傾向で、距離延長になると着内率も回収率も下がる。
- 京都からの距離延長は着内率も、回収率も良好である。
- 前走同コースからの出走と距離短縮で成績が良くなる。