阪神芝1600m

阪神芝1600m解説
. コースの特徴
- 向正面直線からスタートし、外回り3角までの直線距離は444m
- 3~4角部分は682mと長く、ゴール前直線は474m(Aコーズ473.6m/Bコース476.3m)
- 4角半ばから緩やかな下りが始まり、ゴール手前で急坂(120mで1.8mの勾配)を上る
- 外回りの京都芝1600mに似たコース形態
2. 脚質別の適性
- 逃げ:スピードのある馬なら枠番に関係なく先手可能。少頭数大外枠は内を見ながら緩めに走れるため有利
- 先行:内外の有利不利は少ないが、横綱相撲に耐えるスタミナが必要
- 差し:主役級の脚質。内め中枠(5~9番)はやや不利。大外枠が有利
- 追い込み:長い直線が苦手だと不利
3. 重要な要素
- 3~4角の長い区間でスピードを維持できるスタミナ
- ゴール前の急坂を越える脚力
- 少頭数レースでは大外枠が有利(特に逃げ・差し)
- 人気薄の先行馬より人気薄の差し馬が期待できる傾向
4. コースパターン
- スタート→長い直線(444m)→大きな3角→長いバックストレッチ(682m)→4角→下り坂→急上坂(120m)→ゴール
このコースでは、長い区間でスピードを維持できるスタミナと、最後の急坂を越える脚力が勝敗を分けます。特に3~4角の長い区間をどのように走り切る能力が求められるため、単純なスピードだけではなく、スタミナ勝負になることが多いです。
阪神芝1600mデータ(2019年~2024年)
騎手

騎手考察
【複勝馬券で狙い目の騎手 TOP5】
1位 川田将雅
- 複勝率56.8%(全騎手中1位)・複勝回収値85
- 3着以内に入る確率が圧倒的。単勝回収値もプラスで、最優先で狙える騎手。
2位 ルメール(C.ルメール)
- 複勝率46.9%・複勝回収値78
- 複勝率は川田に次ぐ2位。回収値は低いが、軸にするには良い印象。
3位 横山典弘
- 複勝率32.8%・複勝回収値106(全騎手中1位)
- 回収値の高さが突出。複勝馬券で長期利益を狙える隠れた強者。
4位 坂井瑠星
- 複勝率33.1%・複勝回収値83
- 若手ながら複勝率・回収値のバランスが良い。人気馬以外でも活躍。
5位 岩田望来
- 複勝率27.9%・複勝回収値109
- 複勝率は平均的だが、回収値が極めて高い。低人気馬で好走する傾向あり。
【複勝回収値が低い要注意騎手】
ワースト1位 松山弘平
- 複勝率24.0%・複勝回収値49
- 回収値が50を切っており、複勝でも長期的に損する可能性大。
ワースト2位 藤岡康太
- 複勝率13.7%・複勝回収値37
- 複勝率・回収値ともに最低クラス。穴騎手としてもリスクが高い。
ワースト3位 和田竜二
- 複勝率23.3%・複勝回収値64
- ベテランだが回収値が低め。人気馬に騎乗時は特に注意。
【考察】
- 複勝馬券で利益を狙うなら「横山典弘」「岩田望来」が穴的。
- 両騎手は複勝回収値が100超えで、低人気馬での復配が期待できる。
- 川田・ルメールは安定性重視。馬券の軸にするのが有効。
- 松山弘平・藤岡康太は複勝馬券でも割引ことが必要。
※単勝回収値との比較
- 川田将雅(単勝101)単勝回収値高い・ルメール(単勝55)は単勝回収値低いものの複勝率は高い。
- 岩田望来(単勝59)・坂井瑠星(単勝88)は単勝も狙えるが、複勝がより安定。
「横山典弘」は複勝回収値106が最大の武器。
→ 複勝の穴馬券最終決め手としておすすめです
人気別

人気別考察
1. 人気順位と勝率・複勝率の関係
- 圧倒的安定性の「1番人気」
- 勝率 37.6%、複勝率 68.5% と他の人気を大きく引き離す。
- 単勝回収値 92、複勝回収値 87 と、堅実な利益が期待できる。
- 傾向: 約3レースに1回は勝ち、2レースに1回は連対(1・2着)する。競馬の「本命」としての信頼性が高い。
- 2番人気以下は急激に成績が低下
- 2番人気: 勝率19.3% → 3番人気: 10.9% → 6番人気: 4.8% …と、人気が下がるほど勝率は半減。
- 複勝率も同様に低下(2番人気56.3% → 6番人気21.0%)。
- 例外: 4番人気(複勝率36.0%)が3番人気(33.8%)を上回るなど、中位人気に微妙な逆転現象あり。
2. 回収率の傾向
- 単勝回収値
- 1番人気(92)以外はすべて 100未満(=長期的には赤字)。
- 2番人気(78)や3番人気(58)でも回収困難。
- 複勝回収値
- 1-2番人気(87, 85)は比較的高いが、100を超えず。
- 低人気で突出した回収値:
- 11番人気(95)、9番人気(99)などが高い。
- ただし複勝率は極端に低い(11番人気6.4%、9番人気12.5%)。
- 傾向: 低人気は「当たれば大きい」が、頻度は非常に少ない。
3. 人気別の戦術的ポジション
人気帯 | 特徴 | 適した戦略 |
---|---|---|
1-2番人気 | 高勝率・安定複勝 | 堅実な複勝賭け、ボックス馬券 |
3-5番人気 | 複勝率20-36%、回収値60-80 | 穴狙いとの組み合わせ(ワイドなど) |
6-10番人気 | 複勝率8-21%、回収値58-85 | 高配当狙いの少量投資 |
11番以降 | 超低確率だが回収値95-120 | 大穴狙い(資金管理が必須) |
4. 特に注目すべきポイント
- 4番人気の意外な強さ
- 複勝率(36.0%)が3番人気(33.8%)より高く、回収値(80)も悪くない。
- 人気が割れやすいレースでは穴として機能する可能性あり。
最終結論
- 全体的傾向:
- 人気が高いほど勝率・複勝率は高いが、回収率は100を下回る。1番人気4番人気が優秀。
- 低人気は爆発力ありだが、当選頻度が極端に低い。
- 1番人気の安定性 vs. 低人気の高配当 という古典的なトレードオフが明確に表れたデータ。
- 人気馬も来るが、穴馬も来るコース。人気馬と穴馬を絡めた戦術が必要。
クラス別

クラス別考察
単勝回収値の傾向
- 低クラスほど単勝回収値が高い
- 未勝利(98)や新馬(96)など低クラスでは単勝回収値が高く、G1(33)や3勝(41)など特定のクラスでは極端に低い。
- 理由: 高クラス(特にG1)は人気馬の実力差が明確で、オッズが低くなりがちなため。一方、低クラスは不確定要素(未経験や実績不足)が多く、穴馬が勝つ可能性もあり、荒れやすい傾向がある。
- 例外の存在
- G3(184)は単勝回収値が突出して高いが、サンプル数が少ない(7勝/97)ため、特定のレースや馬の影響を受けた可能性がある。
- G2(97)やOP(91)も中程度の回収値だが、オープンクラスでは「L(リステッド競走)」の回収値が比較的高い荒れる傾向にある。
- G1の回収値の低さ(33)
- 最高峰のレースでは超有力馬が集中し、比較的固めに決まる傾向にある。
総合的な考察
低クラスでは単勝が荒れる傾向にるが、全体的には比較的固めに決まる。
open以上になると荒れやすい傾向にあるが、G1は固く決まりやすい。
脚質×上がり3F

脚質×上がり3F考察
1. 逃げ馬が最強!
- 勝率15.4%・単勝回収値215と圧倒的に効率が良い。
- 複勝回収値も130と高く、安定性も抜群。
2. 3F(最終600m)1位の馬は爆発的回収値
- 勝率34.1%・単勝回収値388と他を圧倒。
- 複勝でも195と高く、単勝・複勝どちらでも最適。
3. 3F2~3位も有力
- 単勝回収値126~209、複勝172~174と高効率。
- 特に複勝では3位(172)が2位(174)と同等で穴馬狙いに最適。
4. 後方脚質・3F6位~は避けるべき
- 勝率1.2~2.7%・回収値13~44と論外。
結論
「逃げ馬×3F1位」 に集中すれば最高効率。次点で 「3F2~3位の先行馬」 の複勝も安定する。
直線が長い為、ラスト3Fでのスタミナ切れや直線スピードでの逆転が可能なコースにる。
馬番

馬番考察
1. 高回収値の馬番
- 2番(単勝140・複勝91)、4番(単勝155・複勝96)、**10番(単勝127・複勝84)**が特に回収値が高い。
- **9番(単勝79・複勝93)**は複勝回収値が高く、安定性あり。
2. 勝率・連対率が高い馬番
- 8番(勝率9.6%)、9番(勝率10.1%)、**6番(連対率20.7%)**が上位。
- **2番(勝率9.1%・連対率19.1%)**も安定した成績。
3. 避けるべき馬番
- 15番以降は勝率・回収値ともに極端に低い(例:15番単勝23・複勝19)。
- 11番~18番は全体的にパフォーマンスが低く、特に18番(勝率1.4%)は論外。
4. 偶数の馬番が有利
- **偶数馬番(回収値98)**は奇数(63)より明らかに効率的。
結論
**「2番・4番・10番」、「9番」が効率的。6番・8番も連対率が高く狙い目。逆に外枠(15番以降)**は避けるべき。偶数の馬番を重視するのが◎。
全体的に内枠有利にあるが、外枠では軽視されがちなので、複勝で狙うのもあり。14番17番では複勝回収率100越え。
種牡馬

種牡馬考察
【複勝率トップ3】安定性の高い種牡馬
- キングカメハメハ (32.9%)
- 複勝回収値50と低めだが、勝率16.5%・連対率28.2%と圧倒的安定感。
- ディープインパクト (33.0%)
- 複勝回収値76でバランス良好。勝率11.2%と安定した実績。
- リアルスティール (32.3%)
- 複勝回収値116と驚異的高効率。勝率12.9%と穴馬として有望。
【複勝回収値トップ3】高配当を狙える種牡馬
- リアルスティール (116)
- 複勝率32.3%と高く、回収値も最高。穴馬戦略の要。
- キタサンブラック (102)
- 複勝率27.9%に対し単勝回収値304と爆発力あり。
- キズナ (113)
- 複勝率25.7%ながら回収値が突出。安定性と高配当を両立。
【要注意】複勝率は高いが回収値が低い馬
- ディープインパクト (複勝率33.0%→回収値76)
人気集中でオッズが低くなりがち。 - キングカメハメハ(複勝率32.9%→回収値50)
複勝は安定するが、配当は期待薄。
【穴馬おすすめ】回収値100超えの隠れ玉
- ブリックスアンドモルタル (複勝回収値115)
勝率19.0%と極めて高く、複勝28.6%の好バランス。 - エピファネイア (単勝172/複勝98)
単勝の爆発力が魅力。複勝も高水準。 - キタサンブラック(単勝304/複勝102)
単勝の爆発力が魅力。複勝も高水準。
結論
- キングカメハメハやディープインパクト複勝率は優秀だが回収値低め。成績以上に人気してしまう。
- 高配当狙いなら
リアルスティール・キタサンブラックの単勝or複勝。 - 穴馬候補
ブリックスアンドモルタルやエピファネイアに注目。
前走距離

前走距離考察
1. 同距離出走が最も安定
- **勝率9.7%・複勝率27.6%**と全カテゴリーで最高数値。
- 回収値(単勝77・複勝79)も平均以上で、**「慣れた距離」**の安定感が光る。
- 特に中距離~長距離戦では同距離馬を優先すると勝率アップ。
2. 距離変更時の注意点
- 短縮(7.4%勝率)と延長(3.4%勝率)で回収率に明暗
- 延長時は勝率が激減(3.4%)するが、単勝回収値111と高め。人気薄馬が好走する可能性あり。
- 短縮は勝率7.4%と平均的だが、回収値(単勝50)が低く、人気馬中心の結果に。
- 極端な距離変更(±500m以上)は要注目
- 500m以上短縮は勝率17.1%と高く、回収率も高め。逆に500m以上延長は未勝利(0勝/5戦)。
3. 回収値の特徴
- 延長戦の単勝(111)が最高効率
- 低勝率(3.4%)だが、人気薄馬が勝つと高配当になる傾向。
- ±200m以内(単勝76・複勝77)がバランス良好
- 距離適応の不安が少なく、堅実な選択肢。
4. 実践的な戦略
- 基本は「同距離」or「±200m以内」を優先
- 複勝率23.5~27.6%と安定。
- 大穴狙いなら「延長戦の単勝」
- 回収値111と高く、波乱を起こしやすい。
- 短縮馬は人気次第で選択
- 単勝回収値50と低いため、オッズが高い場合に限定。
結論
前走同距離からの出走が成績安定しているが、回収率はあまり変わらない。
ポイントとしては、前走より距離延長で勝率は低いが、単勝を狙うのがおすすめ。
500m以上短縮馬は、さらに馬券妙味ある為、注目が必要。
前走コース

前走コース考察
1. 高勝率・高回収値コース
- 新潟・芝1600外
- 勝率15.7%(全コース中トップ)、複勝率31.3%
- 単勝回収値74、複勝56とやや低めだが、勝率の高さが光る。
- 阪神・芝1800外
- 勝率12.2%、複勝率30.6%
- 複勝回収値76と安定しており、人気馬が好走しやすい。
- 福島・芝1800
- 勝率18.8%(サンプル少なめ)、複勝回収値109
- 穴馬狙いで有効だが、データ数に注意。
2. 複勝回収値が高いコース
- 小倉・芝1200
- 単勝回収値374と爆発力抜群。勝率6.3%と低いが、大穴狙いに最適。
- 京都・芝1400外
- 複勝回収値100、勝率4.4%と低めだが、複勝なら安定した回収が期待できる。
- 東京・芝1800
- 複勝回収値98、複勝率33.3%と高く、人気馬の複勝が堅実。
3. 安定性の高いコース
- 阪神・芝1600外(同コース)
- 勝率11.5%、複勝率30.4%
- 単勝回収値100、複勝80とバランスが良く、軸馬候補として最適。
- 中京・芝1600
- 勝率10.2%、複勝率30.1%
- 単勝回収値83と平均的で、人気馬の複勝がおすすめ。
4. 注意すべきコース
- 中山・芝1600
- 勝率3.3%、複勝回収値46と極端に低い。避けるべきコース。
- 阪神・芝1400
- 勝率3.5%、**複勝率15.2%**と苦戦する馬が多い。
5. 穴馬狙いのコース
- 京都・芝1400
- 単勝回収値513と異常値レベル。勝率4.8%と低いが、大穴が出やすい。
- 札幌・芝1500
- 複勝回収値90、勝率9.1%と穴馬として有望。
まとめ
- 全体的に前走最終直線の長いコースのほうが成績が良い(東京、阪神外、中京、新潟)。
- 距離短縮だと成績は良いが回収率が下がる。
- 距離延長で複勝率は下がるが回収率は上がる傾向にある。
- 前走直線の短いコースからの出走は割り引く必要がある(中山、小倉、阪神内周り)。