阪神ダート1400m

阪神ダート1400m解説
コース概要
- スタート地点:芝コース(2コーナー奥ポケットの内側)から発走。ダート1200mスタートの延長線上(左に200m延長)に位置。
- 芝走行距離:外枠の馬は内枠より10~30m長く芝を走る。
- 3コーナーまで:542m(長い直線)。
- 最終直線:352.7m(残り200mから急坂)。
- 傾斜:
- 前半はダート本線に入ってから下り坂。
- 3~4コーナーは高速コーナーで下りの勢いを活かせる。
- ゴール前200mは急坂。
レース展開の傾向
- 逃げ・先行馬が有利(中距離ダート戦で中の上位有利度)。
- 特に逃馬が好成績(1番人気逃馬の勝率40%弱、連対率60%)。
- 人気薄の逃げ・先行馬も穴になることが多い。
- スピード重視:芝スタートで初速がつきやすく、オーバーペースになりがちだが、下り傾斜により楽に加速可能。
- 枠順の影響:
- 逃げ馬は内枠(1~3番)がハナを取りやすい。
- 先行馬は外枠(偶数枠)でゆっくりつけると有利。
- 極端な外枠は不利(先手争いで遅れやすい)。
勝馬の脚質
- 3着内の脚質分布:逃げ・先行が中心。差し馬は人気馬なら順当に決まることもあるが、全体的に前団主導。
- 芝の脚質が活きる:芝でのスピードがある馬は逃げ切りやすい。
注意点
- オーバーペースでも崩れにくい:下り傾斜で楽に走れるため、速いペースでも逃げ馬が居残る可能性あり。
- 人気薄の逃げ・先行馬に注目(回収率がプラスになる傾向)。
結論
「芝スタートでスピードに乗った逃げ・先行馬、特に人気薄の穴馬を警戒」するコース。枠順より実力とスタートダッシュが鍵
阪神ダート1400mデータ(2019年~2024年)
騎手

騎手考察
【評価が高い騎手】
- 川田将雅
- 複勝率61.3%(全騎手中トップ)
- 単勝回収率99、複勝回収率85
- 勝率34.2%・連対率49.5%と圧倒的安定感。
- 解説: 単勝・複勝ともに回収率が100に近く、馬券の信頼度が高い。特に複勝馬券は「ほぼ元が取れる」レベルで、穴騎手ではないが堅実性は随一。
- 武豊
- 複勝率37.4%、複勝回収率92
- 連対率28.5%と経験を活かした勝ち切る力が光る。
- 解説: 単勝回収率83と複勝回収率92のバランスが良く、人気馬に騎乗する機会が多いことを反映。複勝馬券は特に有力。
- 坂井瑠星
- 複勝率38.7%(若手トップクラス)
- 複勝回収率90と高効率。
- 解説: 12.7%の勝率ながら複勝馬券の回収率が90と高く、人気馬以外でも好走するため穴馬券としても注目。
- 田口貫太
- 単勝回収率167(全騎手最高)
- 勝率14.9%・複勝率29.9%。
- 解説: 単勝馬券の回収率が極めて高く、低人気馬の勝ちを拾える能力あり。ただし複勝率は低めで、3着以内の安定性に課題。
【回収率が低く課題のある騎手】
- 幸英明
- 複勝率22.7%、単勝回収率47
- 勝率7.4%と低く、馬券の元が取れない。
- 解説: 人気馬に騎乗しても凡走が目立ち、単勝・複勝ともに避けた方が無難。
- 松若風馬
- 複勝率16.2%(ワーストクラス)
- 単勝回収率52、複勝回収率56。
- 解説: 6.4%の勝率と低調で、馬券化はリスクが高い。
- 団野大成
- 複勝回収率51(全騎手中最低)
- 複勝率19.1%だが、回収率が悪化。
- 解説: 3着以内に入っても配当が低く、人気馬の失敗が多い可能性。
- 国分恭介
- 複勝回収率188(異常値)
- 複勝率16.7%だが、回収率が突出して高い。
- 解説: 低人気馬で3着内に入るパターンが多いが、勝率7%と不安定。穴馬券狙いなら複勝より単勝が向く。
【まとめ】
- 堅実派: 川田・武豊は複勝馬券で安定収益を狙える。
- 穴狙い: 田口貫太(単勝)や国分恭介(複勝)は高配当を期待できるがリスクあり。
- 避けるべき: 幸英明・松若風馬は回収率が低く、勝ち馬を拾うのが困難。
人気別

人気別考察
- 全体的に堅く決まる傾向にある。
- 6番人気以降で回収率が100を超えないので、穴馬の妙味がない。
- 人気馬の回収率が80を超えているので人気馬決着で予想するのが得策。
クラス別

クラス別考察
- 全体的に回収率が低い為堅い傾向にある。
- 新馬戦は多少回収率が他より高い為少し荒れる。
- 重賞G3では、データ数は少ないが、複勝回収率が100を超えている為穴馬が来る可能性がある。
脚質×上がり3F

脚質×上がり3F考察
- 逃げ先行馬の、着内率と回収率が高い為前有利のコースになる。
- 差し追い込みになると、着内率と回収率がかなり下がる為割り引く必要がある。
- ラスト3Fで5位になると単勝回収率がかなり下がる為、足の持続力と最終直線でのスピードが必要になる。紛れが少なく実力そのものが発揮されるレースになる。
馬番

馬番考察
- 内枠の着内率と回収率が悪く不利な傾向にある。
- 特に最内1番はかなり成績が悪くなる。
- 8番以降になると成績が良くなり外枠有利な傾向にある。
- 大外発走での着内率と回収率が良い。
- 奇数番より偶数番発走のほうが着内率と回収率が良くなる。
種牡馬

種牡馬考察
【成績が優秀な種牡馬トップ3】
- キズナ
- 勝率14.1%・連対率19.0%・複勝率26.1%
- 単勝回収値91・複勝回収値67
- 特徴:勝率が全種牡馬中トップクラスで、回収値も高い。短距離~マイル路線で堅実な成績を残す産駒が多い。
- アメリカンペイトリオット
- 勝率17.1%(全体1位)・連対率22.9%
- 複勝回収値122(最高値)
- 特徴:出走数は少ないが、勝率と回収値が圧倒的。高価な馬券が期待できるが、サンプル数が少ないため今後の動向要チェック。
- パイロ
- 複勝率32.2%(全体3位)・連対率21.2%
- 単勝・複勝回収値がともに90前後
- 特徴:複勝率が高く、馬券の安定感がある。中距離~長距離で好走馬が多い。
【回収率が高くオススメできる種牡馬】
- ダイワメジャー
- 複勝回収値115(2位)・複勝率21.0%
- 長期戦で回収が見込めるが、勝率は低め(7.4%)。
- シニスターミニスター
- 複勝率32.3%(1位)・複勝回収値119
- 3着内に入る確率が高いが、単勝回収値は不安定。
【成績が振るわない要注意種牡馬】
- ロードカナロア
- 勝率6.8%・単勝回収値38(最低値)
- 人気馬が多い割に勝ち切れない産駒が目立ち、単勝馬券は厳しい。
- マジェスティックウォリアー
- 単勝回収値21(著しく低い)・勝率5.4%
- 人気馬の大敗が多く、単勝購入は避けるべき。
- ドゥラメンテ
- 複勝率17.3%(低い)・単勝回収値37
- クラシック血統だが、現役産駒の勝ち上がり率が低い。
【その他特徴的な種牡馬】
- ホッコータルマエ
- 単勝回収値256(異常値)・勝率9.4%
- 大穴馬が時々爆発するが、着外率も高い。
- モーリス
- 全指標が平均的で、馬券的には無難。
- オルフェーヴル
- 複勝率15.1%と低く、産駒の不振が目立つ。
結論
◎ 買うなら…
- キズナ・アメリカンペイトリオット・パイロの産駒は馬券対象として優秀。
- 複勝馬券ならシニスターミニスター・ダイワメジャーが安定。
× 避けるべき…
- ロードカナロア・マジェスティックウォリアーの単勝は危険。
- ドゥラメンテ・オルフェーヴルは人気馬でも勝ち切れない傾向あり
前走距離

前走距離考察
- 同距離が最も成績が良い
- 勝率8.5%・複勝率25.3%(最高)
- 単勝回収値は低い(51)が、複勝回収値(74)は安定。
- ±200m以内の微調整も悪くない
- 勝率7.7%・複勝率22.6%
- 単勝回収値(61)が同距離よりやや高い。
- 距離変更(延長/短縮)は不利
- 延長:勝率5.3%・複勝率15.2%(回収値も低い)
- 短縮:勝率5.0%・複勝率16.6%(複勝回収値76でややマシ)
- 極端な距離変更(±500m以上)は要注意
- 500m以上短縮:勝率4.5%・連対率7.2%(最低水準)
- 単勝、複勝回収率が他より高い為、まれに馬券に絡むことがある。
結論
- 同距離or±200m以内のレースが最も安定。
- 距離変更馬は勝率・回収値ともに低くなる。
- 極端な距離調整(特に短縮)は避けるべきだが、馬券妙味あり。
前走コース

前走コース考察
- 前走同距離からの出走だと着内率が良い傾向にある。
- 距離延長組と短縮組は着内率が下がる。
- 前走東京ダ1600からの出走だと着内率と複勝回収率がかなり良くなるため、要注目である。
- 前走芝出走だと着内率が良くなる。とくに京都芝1600と中京芝1400で回収率が向上する。