福島芝2000m

福島芝2000m解説
【コース概要】
- スタート位置:4コーナーのポケット(ホームストレッチ右端)、下り坂スタート
- 最初の直線距離:約505m(Aコース時)で長め
- コース全体の高低差:1.9m(小さいがアップダウンが多い)
- 最後の直線距離:
- Aコース:292.0m
- Bコース:297.5m
- Cコース:299.7m
【高低差と地形の特徴】
- スタート直後は小さく下って上る → 再び緩やかに下る
- 2コーナー最底部 → 向正面で緩やかに上り
- 向正面の尾根を500m走り、直線へ
- 直線の残り400mから下り → 残り約150mから再び上り
【レース展開の傾向】
- 最初の直線が長くテンのペースは速くなりがち(1800mより速いことも)
- 平均ペースでも持久力勝負になりやすい(高低差は小さくても、起伏が多くスタミナが削られる)
【脚質・位置取り傾向】
- 逃げ・先行の有利度:中位レベル(福島芝1800mよりやや劣るが、逃げ切り率はやや上)
- 標準的な決着パターン:
- 中団〜先行馬が、直線で「チョイ差し」する形
- 上がり重視の傾向が強い
- 枠・位置取りの有利不利:
- 先行馬は内目の方が良い傾向
【総合評価】
- 見た目以上にスタミナを要するタフなコース
- 速いペースへの対応+持久力+最後のひと脚が重要
- 展開や位置取りによって差し・先行のどちらにもチャンスがある中立バランスのコース設計
福島芝2000mデータ(2019年~2024年)
騎手

騎手考察
① 複勝率・単勝回収率・複勝回収率の総合上位ベスト5
第1位:富田暁
→ 複勝率41.2%、単勝回収値216、複勝回収値132
回収率2項目が飛び抜けて高く、複勝率も4割超えと文句なし。騎乗数は少ないが、穴で狙うなら見逃せないジョッキー。
第2位:戸崎圭太
→ 複勝率47.5%、単勝回収値87、複勝回収値92
好調安定のリーディング常連。回収値も高水準で安定感抜群。信頼のエース。
第3位:永野猛蔵
→ 複勝率31.0%、単勝回収値54、複勝回収値203
複勝率自体は中堅だが、複勝回収値が200超えと異常値。人気薄で好走しており、穴党に注目される存在。
第4位:三浦皇成
→ 複勝率34.1%、単勝回収値72、複勝回収値85
率も回収もバランスよくまとまっており、堅実なタイプ。人気に応える場面が多い印象。
第5位:角田大和
→ 複勝率29.6%、単勝回収値103、複勝回収値85
複勝率3割に迫る水準を維持しつつ、単勝回収値100超え。波乱含みのレースで穴を空ける傾向あり。
② 複勝率・単勝回収率・複勝回収率の総合下位ベスト5
第1位:斎藤新
→ 複勝率17.4%、単勝回収値58、複勝回収値43
複勝率が低く、回収値もワースト級。信頼度は低く、相当な人気薄でない限り手を出しにくい。
第2位:原優介
→ 複勝率13.3%、単勝回収値112、複勝回収値46
単勝回収は高いが、複勝に関しては率・回収値ともに最低クラス。安定性に難があるタイプ。
第3位:永島まなみ
→ 複勝率19.2%、単勝回収値102、複勝回収値57
率と回収がどちらも低調。人気以上に走る傾向は見えづらい。
第4位:荻野極
→ 複勝率23.7%、単勝回収値24、複勝回収値63
単勝回収値の低さが致命的。全体的にパフォーマンスに乏しい印象。
第5位:石橋脩
→ 複勝率21.6%、単勝回収値34、複勝回収値71
経験値はあるが、近年は数字面で厳しい。回収値の低さが目立ち、妙味には欠ける。
③ 複勝率は低いが単・複の回収値が高いジョッキー ベスト3
第1位:原優介
→ 複勝率13.3%、単勝回収値112、複勝回収値46
率は低いが、単勝回収値は100超え。ハマった時の破壊力はあるが、狙い所が極端に限定される。
第2位:永島まなみ
→ 複勝率19.2%、単勝回収値102、複勝回収値57
回収だけ見れば悪くないが、複勝率が2割を切る。中穴程度の一発狙いか。
第3位:斎藤新
→ 複勝率17.4%、単勝回収値58、複勝回収値43
数値的には苦しいが、単回収は5割超えで一発気配はあり。超人気薄の激走待ちタイプ。
④ まとめ・総合評価
データを総合すると、富田暁の回収率の高さと安定した複勝率は特筆に値し、少ない騎乗数でもしっかり結果を残すタイプ。戸崎圭太は堅実性と信頼感でトップクラス。永野猛蔵や角田大和も人気薄での好走が多く、回収妙味あり。
一方で、斎藤新・原優介・永島まなみは安定感に欠け、穴狙い限定で注意すべきジョッキーといえる。
総じて、信頼性を求めるなら戸崎・三浦・田辺ら中堅上位陣、波乱を狙うなら富田・永野・角田といった若手・乗鞍少なめ組をピンポイントで押さえる戦略が有効です。
人気別

人気別考察
■ 人気馬(1〜4番人気)の活躍傾向
- 平均複勝率:47.9%(1〜4番人気平均)
- 本レース複勝率:43.8%(1〜4番人気平均)
- 平均単勝回収値:78.3
- 本レース単勝回収値:85.3
〈評価〉
人気馬はやや不振傾向。
複勝率は平均より4ポイント程度ダウンしており、信頼性が下がっている。
一方で、単勝回収値がやや上昇しており、勝った時のリターンは改善している。
つまり、「勝ち切れないがハマった時は配当妙味あり」の状態。
■ 中穴人気馬(5〜8番人気)の活躍傾向
- 平均複勝率:19.4%(5〜8番人気平均)
- 本レース複勝率:22.2%(5〜8番人気平均)
- 平均単勝回収値:76.3
- 本レース単勝回収値:79.0
〈評価〉
中穴人気馬は健闘している部類。
複勝率・単勝回収値ともに平均を上回る成績で、信頼度も配当妙味も上昇傾向。
特に6番人気が複勝率30.3%、複回収100と優秀で、中穴層の中では最注目。
■ 大穴人気馬(9〜18番人気)の活躍傾向
- 平均複勝率:6.2%(9〜16番人気平均)
- 本レース複勝率:6.4%(9〜16番人気平均)
- 平均単勝回収値:61.6
- 本レース単勝回収値:73.4
〈評価〉
大穴人気馬は全体としては平均並みだが、回収妙味がやや上昇。
複勝率はほぼ横ばいだが、単勝・複勝回収値ともに向上しており、人気薄の激走に当たれば妙味大。
特に12番人気・16番人気あたりに高回収値の波乱要素あり。
■ 総括
- 人気馬は勝ち切れず、複勝率が低下傾向。過信は禁物で、相手候補に下げるのもアリ。
- 中穴人気馬は平均以上の活躍で、妙味も十分。特に6番人気は好成績で狙い目。
- 大穴人気馬は的中率こそ低いが、回収率的には狙い方次第で一撃が狙える存在
クラス別

クラス別考察
■ 各クラスごとの評価
クラス | 単勝回収値 (平均 → 本レース) | 複勝回収値 (平均 → 本レース) | 評価 |
---|---|---|---|
新馬 | 78 → 46 | 72 → 65 | ① 堅いレース |
未勝利 | 65 → 129 | 70 → 101 | ② 荒れるレース |
1勝 | 70 → 62 | 73 → 74 | ③ 平均的なレース |
2勝 | 71 → 35 | 74 → 63 | ① 堅いレース |
3勝 | 89 → 50 | 79 → 113 | 単勝:① 堅いレース 複勝:② 荒れるレース(ミックス傾向) |
OPEN(非L) | 該当データなし | 該当データなし | ④ 該当なし |
OPEN(L) | 65 → 39 | 74 → 57 | ① 堅いレース |
G3 | 79 → 57 | 76 → 62 | ① 堅いレース |
G2 | 該当データなし | 該当データなし | ④ 該当なし |
G1 | 該当データなし | 該当データなし | ④ 該当なし |
■ 総合コメント
- 全体的には「堅いレース傾向」が強い(特に新馬・2勝・OP・G3クラス)。
- 未勝利クラスだけは荒れ傾向が顕著で、妙味ある穴馬の台頭が多い可能性。
- 3勝クラスは単勝は堅く、複勝は波乱含みの「トリッキーな傾向」があり注意が必要。
- 重賞(G2・G1)とOP非Lは開催なし(④)。
脚質×上がり3F

脚質×上がり3F考察
■ 脚質別の比較と評価
脚質 | 複勝率(平均 → 本) | 複勝回収値(平均 → 本) | 評価 |
---|---|---|---|
逃げ | 39.1% → 29.8% | 138 → 130 | ❌ 悪い(平均より低下) |
先行 | 35.5% → 36.9% | 99 → 137 | ✅ 有効(平均より向上) |
中団 | 20.3% → 21.6% | 71 → 87 | ✅ 有効(平均より向上) |
後方 | 7.5% → 3.8% | 30 → 13 | ❌ 悪い(大幅に低下) |
マクリ | 48.3% → 52.9% | 151 → 224 | ✅ 有効(明確に向上) |
■ 脚質戦略の有効度まとめ
- 逃げ:❌悪化傾向あり
- 複勝率・回収値ともに平均を下回る。このレースでは逃げ馬は過信禁物。
- 先行:✅安定かつ有効
- 複勝率は僅かに上昇、回収値は大きく改善しており、軸馬にも適す。
- 中団:✅堅実な改善
- 回収値・複勝率ともにやや上昇し、「馬券圏に絡む力あり」。
- 後方:❌大幅悪化
- 回収率も複勝率も半減以下。後方脚質は軽視してよい水準。
- マクリ:✅非常に有効
- 出走数は少ないものの、複勝率・回収値ともにトップレベル。特定馬には注目。
■ 結論(戦略の指針)
- ◎ 先行・中団・マクリが狙い目。
- ▲ 逃げ馬は疑問符、過信禁物。
- × 後方待機型は大きく割引対象。
■ 上がり3F順位別の比較と評価
3F順位 | 複勝率(平均 → 本) | 複勝回収値(平均 → 本) | 評価内容 |
---|---|---|---|
1位(最速) | 64.2% → 66.5% | 187 → 176 | ✅ 末脚がかなり影響する(やや上昇) |
2位 | 53.3% → 53.6% | 160 → 257 | ✅ 末脚が影響する(特に回収率大幅上昇) |
3位 | 44.1% → 41.8% | 138 → 191 | △ 複勝率はやや下がるが回収率は向上 → 脚は使うが精度問われる |
~5位(4~5位) | 28.5% → 31.8% | 93 → 125 | ✅ ある程度の末脚が必要 → 平均より馬券絡みしやすい |
6位以下 | 7.5% → 5.9% | 30 → 25 | ❌ 末脚不足では厳しい → 鈍足は通用しにくい |
■ 解釈と脚質戦略の示唆
◎ 上がり1位・2位が強力
- 複勝率・回収率ともに高水準。
- 末脚が鋭い馬がしっかり結果を出せるレース。
- 特に2位の回収率257は注目。妙味ある差し馬に注目。
○ ~5位までにもチャンスあり
- 複勝率も平均より高く、末脚にある程度のキレがあれば十分馬券に絡める。
- 「末脚上位3位以内に入れないと厳しい」ような極端な差し偏重レースではない。
△ 3位の複勝率は微減、でも回収率↑
- 穴馬が突っ込んでくる可能性あり。ヒモ荒れ狙いで注目。
❌ 6位以下は不利
- 平均以下の複勝率・回収率。直線で脚を使えない馬は軽視すべき。
■ 総合結論:このレースは「末脚の鋭さが結果に直結するレース」
- 差し有利なレース傾向
- 特に 上がり1~2位は高信頼度かつ妙味もある。
- 6位以下は切ってよい水準
- 「粘り込むだけ」では厳しく、最低限の脚が必要。
- 穴を狙うなら3位や~5位も視野に
- ヒモに付け足す戦略が有効。
馬番

馬番考察
✅ 各枠の複勝率比較(平均 → 本レース)
● 内番(1~4番)
馬番 | 平均複勝率 | 本レース複勝率 | 有利度評価 |
---|---|---|---|
1番 | 24.1% | 23.9% | ❌ わずかに下回る(やや不利) |
2番 | 25.4% | 22.0% | ❌ 明確に下回る(不利) |
3番 | 23.4% | 23.2% | ❌ わずかに下回る(やや不利) |
4番 | 25.0% | 16.2% | ❌ 大きく下回る(不利) |
▶ 総合:内番は全て平均以下。→ 不利傾向
● 中番(5~12番)
馬番 | 平均複勝率 | 本レース複勝率 | 有利度評価 |
---|---|---|---|
5番 | 23.5% | 18.3% | ❌ やや不利 |
6番 | 25.2% | 21.1% | ❌ やや不利 |
7番 | 23.3% | 25.4% | ✅ わずかに有利 |
8番 | 23.2% | 21.4% | ❌ わずかに不利 |
9番 | 21.7% | 27.1% | ✅ 明確に有利 |
10番 | 21.0% | 19.7% | ❌ やや不利 |
11番 | 19.8% | 19.0% | ❌ やや不利 |
12番 | 19.7% | 22.0% | ✅ わずかに有利 |
▶ 総合:中番は一部で有利だが平均するとやや不利~互角
● 外番(13~16番)
馬番 | 平均複勝率 | 本レース複勝率 | 有利度評価 |
---|---|---|---|
13番 | 18.9% | 17.2% | ❌ やや不利 |
14番 | 19.1% | 19.2% | ✅ ほぼ同等~有利 |
15番 | 16.9% | 13.6% | ❌ 不利 |
16番 | 17.8% | 21.9% | ✅ 有利 |
▶ 総合:外番はややバラつくが、平均より良好な結果もあり。中立~やや有利
🟨 総合評価(複勝率のみの観点)
区分 | 平均複勝率(目安) | 本レース平均(概算) | 傾向評価 |
---|---|---|---|
内番 | 約24.5% | 約21.3% | ❌ 不利(すべて平均以下) |
中番 | 約22.2% | 約22.6% | △ 互角かやや有利(ばらつきあり) |
外番 | 約18.2% | 約18.0% | △ 中立(内よりマシ) |
✅ 最終結論(複勝率基準)
- 有利順:中番 > 外番 > 内番
- 内枠は平均より明確に劣る成績で不利傾向。
- 中枠は馬によって差があり、全体的には互角かやや有利。
- 外枠はばらつきあるが、内より良好な成績もあり中立~やや有利。
馬番で見ると、内枠先行勢はやや不利になっており、脚をためて伸びる中枠・外枠の差し馬に向いた傾向が見て取れます。特に 9番・12番・16番 などは狙い目の可能性があります。
✅【1】奇数番 vs 偶数番の複勝率・回収率比較(本レースデータ)
区分 | 複勝率 | 複勝回収値 | 評価 |
---|---|---|---|
偶数番 | 20.4% | 91 | 🔺 わずかに有利(複勝率・回収値共に高い) |
奇数番 | 21.5% | 73 | 🔺 複勝率は高いが回収値が低い(人気傾向) |
▶ 解説
- **複勝率は奇数番がやや高い(21.5% vs 20.4%)**ですが、複勝回収値では偶数番が優勢(91 vs 73)。
- これは、奇数番に人気馬が多く、回収効率が下がっている可能性が高いです。
- 一方で、偶数番は平均的な好走率でありながら回収効率が高く、穴馬の活躍も含まれていると推察できます。
✅ 総合評価:偶数番の方が馬券的にやや有利(特に回収効率面で)
✅【2】大外(16番)の有利度評価:平均データ vs 本レースデータ
区分 | 複勝率 | 複勝回収値 | 評価 |
---|---|---|---|
平均値 | 22.2% | 68 | ―(基準値) |
本レース | 21.1% | 96 | 🔺 複勝率ほぼ同等、回収値高い(お買い得) |
▶ 解説
- 複勝率:平均(22.2%)に対して本レース(21.1%)はわずかに下回るが、ほぼ同等水準。
- 複勝回収値:本レース96は平均の68を大きく上回る → 妙味のある成績。
- 大外は不利になりがちな枠だが、このレースでは不利を覆す好成績&高回収率を示している。
✅ 評価:大外は「明確に有利」とまではいかないが「妙味あり」で狙える枠
✅ 総合結論
比較対象 | 評価 |
---|---|
偶数 vs 奇数 | ✅ 偶数番がやや有利(回収効率面) |
大外の有利度 | ✅ 複勝率は標準だが回収率は高く「買える枠」 |
→ このレースでは「奇数より偶数がやや良好」「大外は侮れない存在」という結果になっています。枠のバイアスを逆手に取った狙い方も有効でしょう。
種牡馬

種牡馬考察
■① 総合上位ランキング(複勝率・単勝回収率・複勝回収率の総合評価)
総合的な「好走率+馬券妙味」で高い水準を示した種牡馬TOP5を以下に示します。
🥇1位:キズナ
- 複勝率:37.5%/単勝回収値:171/複勝回収値:119
- → 安定感と爆発力を兼備。軸にもヒモにも使える万能型。
🥈2位:アイルハヴアナザー
- 複勝率:40.0%/単勝回収値:187/複勝回収値:113
- → 母数は少ないが高打率&高回収。少数精鋭の穴専用兵器。
🥉3位:ダイワメジャー
- 複勝率:36.0%/単勝回収値:145/複勝回収値:101
- → 複勝率・回収値ともにバランス良好。信頼と妙味を両立。
4位:ジャスタウェイ
- 複勝率:31.3%/単勝回収値:57/複勝回収値:154
- → 単勝妙味はやや低いが、複勝回収率が非常に優秀。
5位:ロードカナロア
- 複勝率:29.6%/単勝回収値:71/複勝回収値:163
- → 回収率の高さが光る。中穴からの一発が魅力的。
■② 総合下位ランキング(複勝率・回収率が低調な種牡馬)
不振傾向が強く、馬券的にも積極的に買いづらい種牡馬TOP5。
🥇1位:ドゥラメンテ
- 複勝率:18.2%/単勝回収値:25/複勝回収値:43
- → 回収値ともに最低水準。コース適性に難ありか。
🥈2位:エピファネイア
- 複勝率:20.8%/単勝回収値:28/複勝回収値:62
- → 馬券的妙味に欠ける。人気先行の傾向。
🥉3位:ディープインパクト
- 複勝率:17.9%/単勝回収値:52/複勝回収値:46
- → 名前ほどの成績が残せていない。過信は禁物。
4位:ステイゴールド
- 複勝率:19.4%/単勝回収値:52/複勝回収値:47
- → 可もなく不可もなくだが、妙味に欠ける。
5位:ルーラーシップ
- 複勝率:21.6%/単勝回収値:52/複勝回収値:75
- → 勝率・連対率が低く、軸としては不安定。
■③ 複勝率は低いが単・複回収値が高い種牡馬ベスト3
一見成績は平凡だが、穴馬として魅力的な種牡馬を抽出。
🥇1位:モーリス
- 複勝率:22.6%/単勝回収値:256/複勝回収値:118
- → 出走数は少なめだが、一撃力はトップクラス。
🥈2位:サトノクラウン
- 複勝率:26.3%/単勝回収値:199/複勝回収値:68
- → 勝率は高いが、複回値はもう一声。単勝狙い向き。
🥉3位:エイシンフラッシュ
- 複勝率:19.1%/単勝回収値:171/複勝回収値:86
- → 伏兵での激走が目立つ。人気薄で警戒。
■④ まとめ:総合評価と傾向
- 買える種牡馬:キズナ、アイルハヴアナザー、ダイワメジャー
→ 好走率・回収値ともにバランスがよく、信頼・妙味を兼ね備える。 - 妙味ある穴血統:モーリス、ロードカナロア、ジャスタウェイ
→ 複勝率以上に馬券的魅力が高い。人気薄で注目。 - 過信禁物:ドゥラメンテ、エピファネイア、ディープインパクト
→ ブランドに惑わされず、コース適性と成績を要確認。
前走距離

前走距離考察
■比較表:距離変化別 成績と傾向分析
距離変化 | 平均複勝率 | 本レース複勝率 | 差異 | 平均複回値 | 本レース複回値 | コメント |
---|---|---|---|---|---|---|
同距離 | 25.2% | 22.3% | ▼2.9pt | 74 | 65 | 安定だが、本コースではやや落ちる。買いの妙味は低め。 |
±200m以内 | 23.7% | 21.8% | ▼1.9pt | 74 | 76 | 成績は平均より少し下も、妙味は若干上昇。無難なゾーン。 |
±400m以内 | 23.0% | 21.5% | ▼1.5pt | 73 | 83 | 成績安定で、回収率もやや上昇=お買い得帯。 |
±600m以内 | 22.6% | 21.0% | ▼1.6pt | 73 | 84 | 大きく落ちないが、全体的に無難な中間層。 |
今回延長 | 18.8% | 17.9% | ▼0.9pt | 69 | 94 | 成績は平均並だが、回収率大幅UP=穴向き。 |
今回短縮 | 21.7% | 24.8% | ▲+3.1pt | 74 | 107 | 複勝率が平均より明確にUP、回収率も優秀で狙い目。 |
500m以上延長 | 12.8% | 7.1% | ▼5.7pt | 59 | 74 | 複勝率が激減。狙いづらいが、回収値はそこまで悪くない。 |
500m以上短縮 | 15.3% | 20.0% | ▲+4.7pt | 75 | 121 | 複勝率&複勝回収値が大幅改善=最も妙味あり。 |
■結論:距離変化による有利・不利の評価
◎有利(=複勝率が高く回収率も高い)
- 500m以上短縮:複勝率+4.7pt上昇&複回値121 → 明確に有利
- 今回短縮:複勝率+3.1pt上昇&複回値107 → 信頼+妙味あり
→ 距離短縮組(特に大幅短縮)は信頼性・妙味ともに高く、積極的に狙う価値あり!
△やや有利(回収率が改善)
- ±400m・±600m以内:回収率UP → 手堅く狙える安定層
▼不利(複勝率が平均より下がる)
- 同距離:信頼感はあるが、回収妙味が減少=人気馬に偏重
- 500m以上延長:複勝率-5.7ptで最も成績が悪化=危険領域
■総合まとめ
- 本コースでは距離短縮組(特に大幅短縮)は明確に好成績&回収効率も良い。
- 一方、500m以上延長組は信頼度が大きく低下。軽視が妥当。
- 「同距離=安心」ではあるが、オッズ妙味は期待できないので人気の過信は禁物。
➡️ 本コースにおける「距離短縮馬」の選定が馬券の鍵となる!
前走コース

前走コース考察
① 複勝率と回収率の総合的考察
前走コース | 複勝率 | 複勝回収値 | コメント |
---|---|---|---|
中山・芝2200 | 43.2% | 197 | 突出して高い複勝率と回収率。非常に有利。 |
阪神・芝2000 | 34.1% | 125 | 複勝率・回収値ともに優秀。狙いたい条件。 |
東京・芝1600 | 30.8% | 142 | 複勝率高く回収率も良好。距離短縮+コース替わりに好感。 |
東京・芝2000 | 27.0% | 79 | 複勝率まずまず、回収率は平均的。 |
福島・芝2000(同コース) | 22.6% | 66 | 基準となるコース。複勝率・回収率は平均的。 |
小倉・芝2000 | 19.2% | 64 | 複勝率・回収率とも低め。あまり有利とは言えない。 |
中山・芝2000 | 20.9% | 54 | 複勝率・回収率とも低めであまり有利ではない。 |
ポイント:
- 距離やコース形態の近い「中山芝2200」「阪神芝2000」「東京芝1600」からの臨戦は成績・回収率とも良好。
- 「福島芝2000(同コース)」は基準として平均的。
- 小倉や中山2000はあまり好成績が出ていない。
② 前走場所の平均的な良し悪し
- 良い前走場所:
- 中山・芝2200(複勝率43.2%、回収値197)
- 阪神・芝2000(34.1%、125)
- 東京・芝1600(30.8%、142)
- 東京・芝2000(27.0%、79)
- 悪い前走場所:
- 小倉・芝2000(19.2%、64)
- 中山・芝2000(20.9%、54)
- 新潟・芝1800外(20.0%、65)
③ 距離延長と短縮どちらが良いか(※距離差はおおよそ)
- 中山芝2200→福島芝2000(短縮約200m):非常に良い成績
- 阪神芝2000→福島芝2000(同距離またはわずかな延長):良い成績
- 東京芝1600→福島芝2000(延長約400m):成績良し
- 小倉芝2000→福島芝2000(同距離またはわずかな延長):成績低調
距離短縮(中山2200→福島2000)が特に有利で、逆に距離延長は場所によって異なるが、東京1600→福島2000は良い傾向。
④ 総合的に見て「どの場所が有利か」「距離変化は短縮か延長か」
前走場所 | 距離変化 | 複勝率 | 回収率 | 総合評価 |
---|---|---|---|---|
中山芝2200 | 短縮 | 43.2% | 197 | 最高評価:距離短縮が有利 |
阪神芝2000 | 同距離 | 34.1% | 125 | 非常に良好 |
東京芝1600 | 延長 | 30.8% | 142 | 良好:距離延長でも問題なし |
東京芝2000 | 同距離 | 27.0% | 79 | 平均以上 |
福島芝2000 | 同コース | 22.6% | 66 | 基準 |
小倉芝2000 | 同距離 | 19.2% | 64 | 劣勢 |
→ 距離「短縮」が非常に良い傾向にあり、かつ「中山芝2200」など距離が長めで高評価な場所からの短縮が最も好成績。
⑤ まとめ:総合評価
- 福島芝2000への臨戦は、前走が「中山芝2200」のように距離短縮でありかつ高評価のコースなら最も狙い目。
- 阪神芝2000や東京芝1600からの臨戦も成績が良く、距離延長や同距離であっても信頼度高い。
- 一方で、小倉芝2000など場所的に評価が低いコースからの臨戦は成績・回収率ともに低調で要注意。
- 距離変化では、距離短縮が明確に有利。特に距離長めのコースからの短縮は狙い目が大きい。