京都芝3200m(外)特徴

京都芝3200m(外)

京都芝3200m(外)解説

天皇賞(春)専用コースの特徴と戦略要約

コース構造

  • スタート位置:向正面直線の中間点より2コーナー寄り。外回り1周半のレイアウト。
  • 距離・地形
    • 初回3コーナーまで約400m(Aコース時)。3コーナーで上り坂、4コーナーで下り坂。
    • 2周目3コーナー手前には高低差3.9mの急坂(京都芝3000mの2倍の勾配)が存在。
    • 最終直線は平坦で、Aコース403.7m・他コース398.7m。

勝負のポイント

  1. ホームストレッチの折り合い
    • 初回4コーナー突破後の直線では、スタンドの大歓声に動じず冷静な走りが要求される。
    • 2周目のバックストレッチでは、逃げ馬が坂下で加速し、先行・差し馬は下り坂からスパートを開始。
  2. ペース管理
    • ハイレベルな頭数が集まるため、逃げ馬がペースを落とすと「初回ホーム直線」または「2周目向正面直線」で他馬にハナを奪われる。
    • 平均的に速めのペースで進行し、中間の速さ(中盤加速力)と上がり脚の両立が必須。
  3. 坂の攻略
    • 2周目の3コーナー手前の急上坂(3.9m)と、4コーナーへの下り坂が勝負の分岐点。
    • 逃げ馬は坂下からの加速でリードを維持し、追走馬は下り坂の勢いを最終直線に繋げる必要がある。

他コースとの差異

  • 京都芝3000mとの最大の違いは、初回の上り勾配が2倍(4m)である点。
  • 高低差を活かしたスピード調整と持久力が求められる、世界的にも稀有な長距離戦専用設計。

総評:天皇賞(春)は「坂の駆け引き」と「最終直線の瞬発力」を両立した馬が優位となる、最高峰の長距離レースである。

京都芝3200m(外)データ(2018年~2024年)

(注意)データ少ないので結果と乖離する可能性あり

騎手

騎手考察

① 総合ベスト5(複勝率×回収率の高さ)
順位騎手複勝率単勝回収値複勝回収値コメント
1位ルメール100.0%303146圧倒的安定性。3戦3勝で単勝回収率303は異常値級の強さ。
2位菱田裕二100.0%2801401戦1勝の完璧さ。人気馬での勝利で高配当を実現。
3位レーン100.0%04001戦3着だが複勝回収400は穴馬での活躍期待大
4位北村友一66.7%04863戦中2回複勝圏内。複勝回収486は超穴馬専門の手腕
5位菅原明良100.0%02501戦2着で複勝回収250。短距離戦での意外性あり。

② 総合ワースト5(低成績×低回収)
順位騎手複勝率単勝回収値複勝回収値コメント
1位M.デム0.0%004戦全敗。回収不能の最悪データ
2位岩田望来0.0%003戦全敗。人気馬でも結果が出せず信頼性低下。
3位浜中俊0.0%003戦全敗。中団追走型の戦法が機能せず。
4位武豊0.0%00レジェンドの不調が顕著。3戦全敗は異例。
5位松山弘平0.0%001戦全敗。スプリント適性馬での再考が必要。

③ 低複勝率・高回収率の穴馬騎手ランキング
順位騎手複勝率単勝回収値複勝回収値コメント
1位レーン100.0%04003着1回で複勝回収400。超低人気馬の仕掛けに特化
2位北村友一66.7%04862・3着中心だが、複勝回収486は他騎手を圧倒。
3位戸崎圭太50.0%01602戦1回連対。中穴馬でのバランス型活躍。
総合評価
戦略的示唆
  • 優先騎手
    • ルメール菱田裕二は「勝率100%+高回収」の最強コンボ。人気馬でも高配当を狙える稀有な存在。
    • レーン北村友一は「複勝回収400超」の穴馬専門騎手。低人気馬の勝ち鞍に注目。
  • 回避推奨
    • M.デム岩田望来は全敗データ。特に単勝・複勝ともに回収不能は深刻。
    • 武豊の不調はサンプル不足だが、現状ではリスクが高すぎる。
投資戦略
  • 「ルメール・菱田裕二」を軸に、レーン・北村友一で穴馬リスクを分散
  • ワースト5騎手の起用は極力避け、馬の状態やコース適性を優先した選択が必須。
注意点
  • サンプル数が1~3戦の騎手(例:レーン・菅原明良)はデータの偶発性が高い
  • 単勝回収率0の騎手は「人気馬の不調」を示唆。馬券戦略では複勝重視が無難。

人気別

人気別考察

人気馬・中穴・大穴の比較分析

(※数値はすべて%表記/回収率は「単勝回収値-複勝回収値」)


1. 人気馬(1~4番人気)の傾向
区分平均データ本レースデータ評価
1番人気勝率33.4%/複勝率64.5%(79-84)勝率75.0%/複勝率75.0%(190-105)異常な強さ。単勝回収190は平均の2倍超。
2番人気勝率19.7%/複勝率51.9%(80-83)勝率25.0%/複勝率25.0%(107-40)勝率は上昇も複勝率激減。不安定化。
3~4番平均複勝率37.7% → 12.5%3番:0%/4番:25.0%(0-72)大幅な不振。中位人気馬の崩壊。

2. 中穴人気馬(5~8番人気)の傾向
区分平均データ本レースデータ評価
5番人気勝率7.0%/複勝率26.6%(78-76)勝率0%/複勝率50.0%(0-155)複勝率倍増。穴馬化で回収率向上。
6番人気勝率5.3%/複勝率21.6%(79-78)勝率0%/複勝率75.0%(0-302)複勝回収302の爆発力。超大穴の芽。
7~8番平均複勝率14.7% → 12.5%7番:0%/8番:25.0%(0-157)8番で回収率改善。中穴の分散化

3. 大穴人気馬(9~18番人気)の傾向
区分平均データ本レースデータ評価
9~10番平均複勝率8.9% → 0%全戦不調(回収率0)完全な不発。投資価値なし。
11~12番平均複勝率6.0% → 12.5%11番:25.0%(0-207)/12番:0%11番で回収207の奇跡。極稀な例外。
13番以降平均複勝率2.5% → 0%全戦未勝利(回収率0)リスク過大。完全回避推奨。

総合評価
戦略的示唆
  1. 人気馬
    • 1番人気が圧倒的優位(勝率75%)。単勝回収190は「人気馬の高配当化」を示唆。
    • 2~4番人気は勝率・複勝率ともに低下。人気順位の信頼性が限定的。
  2. 中穴人気馬
    • 5~6番人気で複勝率急上昇(50~75%)。特に6番は複勝回収302と穴馬の最高候補
    • 7~8番人気は平均並みだが、回収率改善の傾向あり。
  3. 大穴人気馬
    • 11番人気以外は全滅。平均データの傾向を超える厳しい結果。
    • 11番人気の複勝回収207は「超低人気馬の偶発的活躍」と割り切る必要あり。
投資方針
  • 1番人気を軸に、5~6番人気で複勝馬券を狙うのが効率的。
  • 大穴は11番人気以外は完全に切り捨て、リスク管理を優先。
注意点
  • 本レースデータはサンプル数4戦以下が多く(例:1番人気4戦)、データの偶発性が高い
  • 6番人気の複勝回収302は1戦の結果に依存するため、再現性に疑問符。

結論:1番人気の異常な強さと中穴(5~6番)の複勝率上昇が特徴的。大穴は11番人気以外は「消去法」で対応し、データの偏りを考慮した戦略が必須です。

クラス別

クラス別考察

天皇賞春専用コース

G1クラス
  • 単勝回収率:63 → 19
    • 極端な人気集中(例:1番人気馬の圧勝)を示し、平均の1/3以下に暴落。
  • 複勝回収率:63 → 68
    • 平均とほぼ同水準だが、単勝の低回収と比較すると穴馬の複勝圏内入りが増加

総合評価
  • G1レースは「堅いレース」:単勝回収率19の異常値から、人気馬の独走状態が続いている。
  • 複勝は平均的:穴馬の複勝入りが一部発生しているが、単勝ほどの劇的な変化はなし。

脚質×上がり3F

脚質×上がり3F考察

戦略的優先順位
  1. 先行(複勝率57.1%/回収率196)
    • 最強の脚質。平均を大幅に上回り、穴馬の高配当も期待できる。
  2. 中団(複勝率14.3%)
    • 平均以下だが、最低限の回収率50は確保。控えめな選択肢
  3. 逃げ・後方
    • 完全に不発。データ上避けるべき戦略
データの示唆
  • 先行馬の独壇場:直線勝負やペース維持能力が勝敗を分けた可能性。
  • 後方戦略:コース状態やレース展開が追い込み馬に厳しかったと推測。
注意点
  • 逃げ・後方戦略のデータはサンプル数が少ない(逃げ6/後方12)。

結論:先行脚質が圧倒的に有効で、中団はリスク管理用。逃げ・後方は完全に不適です。レース展開や馬の適性を加味し、先行馬を軸に馬券を組むのが最適でしょう。

戦略的優先順位
  1. 3F 1位
    • 複勝率100%/回収率215の最強ポジション。直線勝負で差し馬が圧倒。
  2. 3F 2~3位
    • 複勝率60~50%/回収率192~276と高配当の宝庫
  3. 3F ~5位の先行馬
    • 複勝率25%と低いが、平均比で前有利と推測できる。
データの示唆
  • 前半の位置争いが勝敗を決定:3Fで上位にいられる差し馬が圧倒的に有利。
  • 後方戦略の崩壊:3F 6位以降は復活不可能な状態で、追い込み馬の不発が明確。
注意点
  • 3F 1位のデータはサンプル4戦と少なく、過信は危険
  • 3F 2~3位の高回収率は、特定の穴馬に依存する結果の可能性あり。

結論:3Fで上位(1~3位)に位置する末脚良好な馬が絶対的に有利です。特に中穴馬の活躍で回収率が突出しているため、人気薄の差し馬を狙う戦略が有効。後方グループは完全に不発で、逃げ先行馬も3F ~5位以外ではリスクが高いと言えます。

馬番

馬番考察

総合評価

(※「内番(1~4番)」「中番(5~12番)」「外番(13~18番)」で比較

1. 内番(1~4番):平均以下で不安定
馬番平均データ(複勝率-複勝回収値)本レースデータ(複勝率-複勝回収値)評価
1番24.1% – 7225.0% – 40複勝率は微増も回収率大幅低下。人気馬の不調。
2~4番23.4~25.4% – 70~76全滅(0.0% – 0)極端な不振。内枠の利点が消滅。

結論:1番のみかすかな複勝率向上ありだが、回収率40は投資効率悪化。内番全体では不利


2. 中番(5~12番):高複勝率・高回収率の穴馬活躍
馬番平均データ(複勝率-複勝回収値)本レースデータ(複勝率-複勝回収値)評価
5番23.5% – 6850.0% – 135複勝率2倍超。中穴馬の好走
6番25.2% – 7750.0% – 330回収率330の爆発力。超大穴の活躍。
7番23.3% – 6850.0% – 172複勝率向上+高配当。
8番23.2% – 7125.0% – 157複勝率平均並みも回収率向上。
10番21.0% – 7425.0% – 37複勝率微増だが回収率半減。

結論:5~7番で複勝率50%・回収率135~330と圧倒的優位。中番が最大の勝ち馬源


3. 外番(13~18番):極端な二極化
馬番平均データ(複勝率-複勝回収値)本レースデータ(複勝率-複勝回収値)評価
14番19.1% – 7866.7% – 90複勝率3倍超。超大穴の奇跡(3戦2勝)。
16番17.8% – 7750.0% – 200複勝率急上昇+回収率200の異常値。
15.8~18.9% – 63~75全滅(0.0% – 0)大半が不発。

結論:14・16番の超低人気馬が劇的活躍。ただしサンプル数2~3戦と偶発性が高い

戦略的優先順位
  1. 中番(5~7番)
    • 複勝率50%/回収率135~330の圧倒的優位性。特に6番は回収率330が突出。
  2. 外番(14・16番)
    • 複勝率50~66.7%/回収率90~200。超大穴狙いの要だが再現性は疑問。
  3. 内番(1番)
    • 25.0%複勝率だが回収率40と低効率。他は全滅でリスク過大
データの示唆
  • 中番の穴馬が支配的:平均データの傾向を超える高複勝率。人気薄馬の実力が反映されやすいレース展開。
  • 外番の極端な結果:14・16番の好成績は「枠順やコース適性の偶然性」を示唆。
注意点
  • 中番6番の回収率330は1戦の結果に依存。継続性は不明。
  • 外番14・16番のデータはサンプル不足(2~3戦)。過信は危険。

結論:中番(5~7番)が最も安定した利益源。外番(14・16番)は高リスク・高リターンの選択肢。内番は1番以外は完全に不発で、人気馬偏重戦略は非効率です。中番の穴馬を軸に、外番の超大穴を少量織り交ぜる戦略が有効でしょう。

  1. 偶数番
    • 複勝率24.1%/複勝回収95と穴馬狙いで有効。奇数番に比べてかなり有利。
  2. 大外
    • 複勝率25.0%と数字上は良いが、回収率32で実質的な利益なし
  3. 奇数番
    • 全指標で劣化。偶数番に比べてかなり不利。
戦略的示唆
  • 偶数番の複勝馬券に特化し、奇数番・大外は極力除外するのが効率的。
  • 単勝馬券は全体的に回収率が低く、複勝狙いが無難
注意点
  • 大外の高複勝率はサンプル数4戦と少なく、偶然性が高い

結論:偶数番が唯一の勝ち馬源だが、穴馬に偏った戦略が必須。奇数番は不利・大外はリスクが高すぎるため、データに基づく厳選が必要です。

種牡馬

種牡馬考察

 総合評価
戦略的示唆
  • 優先種牡馬
    • リオンディーズステイゴールドは「高複勝率+超高回収」の最強コンボ。特にステイゴールドは穴馬の本命
    • キズナエピファネイアは安定した複勝率で中穴戦略に適す。
  • 回避推奨
    • キングカメハメハハーツクライは全敗データ。絶対的に不向き。
    • ゴールドシップドゥラメンテも同様にリスク過大。
注意点
  • リオンディーズ・エピファネイア・トーセンホマレボシはサンプル数1戦。過信は危険。
  • ステイゴールドの回収率292は2戦の複勝に依存。継続性に要注目。

結論:ステイゴールド産駒が穴馬戦略の要。リオンディーズはサンプル不足ながら潜在力大。データの偏りを考慮しつつ、高回収種牡馬に狙いを絞ることが利益最大化の鍵です。

前走距離

前走距離考察

戦略的優先順位
  1. 500m以上延長
    • 複勝率21.4%/回収率83。穴馬の宝庫。平均を大幅に上回る唯一の領域。
  2. 今回延長
    • 複勝率21.4%/回収率74。平均より堅実な結果。中穴馬に注目。
  3. ±200m以内
    • 複勝率18.2%と低いが、平均に近い回収率54。リスク管理が必要
リスク領域
  • 今回短縮:全戦不調。絶対に避けるべき
  • ±600m以内:回収率51と低効率。投資価値なし。
注意点
  • 500m以上延長の高成績はサンプル数28戦とやや少ない。再現性に要検証
  • 今回短縮の不調はサンプル5戦の結果。他レースでの傾向確認が必要。

結論距離延長(特に500m以上)が圧倒的に有利です。短縮戦略は完全に不発で、中距離維持も低調。レース選択では延長コースを中心に、持久力のある穴馬を狙うことが利益最大化の鍵となります。

前走コース

前走コース考察

① 複勝率と回収率の比較
  • 阪神・芝3000
    • 複勝率 18.5%、複勝回収値 52(27戦中5着以内2回)。
    • 単勝回収値は低い(26)が、安定性はある。
  • 中山・芝2500
    • 複勝率 21.4%、複勝回収値 89(14戦中3着以内3回)。
    • 単勝回収値は低い(14)が、複勝での利益率が高い。
  • その他コース
    • 京都・芝2400外(複勝回収値 160)、中山・芝2200(複勝回収値 75)は高回収だが、サンプル数不足(2戦以下)。
    • 東京・芝3400、阪神・芝2000などは全く成績なし。

結論
中山・芝2500が複勝回収値で最も優れるが、阪神・芝3000はサンプル数の多さから安定性を示す。


② 前走場所の影響
  • 中山コース(芝2500/2200)
    • 複勝率 21.4%(2500m)、50.0%(2200m)。
    • 特に芝2500は中距離から長距離への適応力が高い可能性。
  • 阪神コース(芝3000)
    • 複勝率 18.5%。距離・コース形状が京都芝3200mに近く、転戦適性あり。
  • 京都コース(芝2400外/2200外)
    • 複勝率 50%以上と高く、自コース転戦時のポテンシャルあり(ただしデータ不足)。

結論
中山・芝2500阪神・芝3000が前走として有望。京都コース自体も要注目。


③ 距離変化(延長/短縮)の影響
  • 延長例
    • 中山・芝2500 → 京都芝3200(+700m): 複勝率 21.4%
    • 阪神・芝3000 → 京都芝3200(+200m): 複勝率 18.5%
  • 短縮例
    • 東京・芝3400 → 京都芝3200(-200m): 全敗(5戦)。
    • 距離短縮は不利と推測。

結論
延長戦略が有利。特に中山・芝2500からの大幅延長(+700m)でも一定の成果あり。


④ 場所別の平均評価と距離変化の最適解
  • 平均的に優れるコース
    • 中山・芝2500(複勝回収値 89
    • 阪神・芝3000(サンプル数・安定性で優位)
  • 距離変化の効果
    • 延長が有効:中山・芝2500(+700m)、阪神・芝3000(+200m)
    • 短縮は不向き:東京・芝3400(-200m)は全敗。

結論
中山・芝2500からの延長が最も回収率・適性面で有望。阪神・芝3000も次点。


⑤ 総合評価
  1. 前走コースの優先順位
    • 中山・芝2500 > 阪神・芝3000 > 京都コース(芝2400外/2200外)。
  2. 距離変化の戦略
    • 延長(+200~700m)を活かす馬に注目。短縮は避ける。
  3. 回収率の観点
    • 複勝では中山・芝2500(回収値 89)が圧倒的。単勝狙いはリスク高。
  4. 今後の課題
    • 京都コースのデータ不足を補うため、過去の長距離戦(芝3000m以上)の分析追加が必要。

最終結論
中山・芝2500を前走とする馬が、京都芝3200m(外)で延長戦略を活かし、複勝回収値の高さから最も優位。阪神・芝3000も安定性で追随する。短距離コース(2000m以下)や東京・芝3400からの転戦は避けるべき。

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