京都芝3000m(外)

京都芝3000m解説(外)
【コース構造】
- 起伏の激しい高低差
- 3コーナー手前から4コーナーにかけて2回の上り下り(計3.9mの高低差)
- 最頂部は3コーナー手前の217m地点
- 芝3200mコースに比べ最初の上り勾配が緩やか(2m差)
【レース展開の特徴】
2. 先行馬有利の流れ
- 逃げ馬は2回の追い抜きリスク
- ホームストレッチ(最終直線)で先行馬が流れ込みやすい
- 観客の歓声(菊花賞)で馬が緊張する要因
- 末脚を消耗しやすく、最終直線での逆転が困難
【他のコースとの比較】
3. 京都芝コースとの違い
- 2回の丘越え(通常コースは1回)
- 最終直線距離:Aコース403.7m / B-Dコース398.7m
- 起伏を活かした持久力が要求される特殊設計
特に菊花賞では、ペース配分・体力温存・騎手の制御能力が勝敗を分ける重要な要素となっています。
京都芝3000mデータ(外)(2018年~2024年)
(注意)データ少ないので結果と乖離する可能性あり
騎手

騎手考察 (注意)データ少ないので結果が変わる可能性あり
① 複勝率・単複回収率総合ベスト5(高い順)
- 荻野極
- 複勝率100%・単勝回収率660・複勝回収率220
- 圧倒的効率性。出走1戦で勝利し、単勝回収率660は全騎手中最高値。データ数少ないが完璧な成績。
- ルメール
- 複勝率80%・単勝回収率510・複勝回収率234
- 複勝率80%の驚異的安定感。5戦中3勝で単複回収率500超えの爆発力。
- 四位洋文
- 複勝率100%・単勝回収率0・複勝回収率380
- 複勝回収率380が突出。1戦のみのデータだが、複勝時のリターンが桁違い。
- 武豊
- 複勝率66.7%・単勝回収率108・複勝回収率226
- 複勝回収率226の堅実さ。6戦中1勝2着2回と安定性あり。
- 横山武史
- 複勝率100%・単勝回収率0・複勝回収率120
- 1戦100%複勝。データ数1戦と少ないが、複勝時の回収率120が光る。
② 複勝率・単複回収率総合ワースト5(低い順)
- 鮫島克駿
- 複勝率0%・単勝回収率0・複勝回収率0
- 全戦未勝利&未複勝。4戦全てで資金が完全消失する深刻な低迷。
- 池添謙一
- 複勝率0%・単勝回収率0・複勝回収率0
- 7戦全敗。人気馬の敗退が続き、投資リスクが最大級。
- 坂井瑠星
- 複勝率0%・単勝回収率0・複勝回収率0
- 6戦全敗。複勝圏内すら届かず、完全な不調。
- 岩田望来
- 複勝率25%・単勝回収率0・複勝回収率42
- 4戦中1回のみ3着。回収率42では損失を補えない。
- モレイラ
- 複勝率50%・単勝回収率0・複勝回収率80
- 単勝回収率0が致命的。2戦中1着なしで人気馬の敗退多し。
③ 複勝率低いが単複回収率「両方高い」ベスト3
- 和田竜二
- 複勝率14.3%・単勝回収率332・複勝回収率45
- 単勝回収率332が異次元。7戦中1勝と低勝率だが、大穴勝ちで一発逆転可能。
- M.デムーロ
- 複勝率33.3%・単勝回収率113・複勝回収率55
- 単勝回収率113の潜在力。6戦中1勝と低調ながら穴馬での活躍に期待。
- 酒井学
- 複勝率40%・単勝回収率124・複勝回収率116
- 単複回収率のバランス良さ。5戦中1勝と勝率は低いが、回収率が損失を補う。
④ 総合評価
荻野極とルメールが「複勝率80%以上」「単複回収率200超え」で他を圧倒。
四位洋文と横山武史はデータ数少なめだが、複勝時のリターンが桁違いに高い。
武豊はベテランらしい堅実さで、複勝回収率226が信頼性を示す。
ワースト側では鮫島克駿・池添謙一・坂井瑠星の「全戦未勝利トリオ」が深刻。
和田竜二は複勝率14.3%と低いが、単勝回収率332でハイリスクハイリターンの典型と言える。
人気別

人気別考察
① 人気馬(1~4番人気)の傾向
- 平均データ:
- 安定性重視型。
- 1番人気:勝率33.4%・複勝率64.5%(圧倒的安定感)。
- 単勝回収値79・複勝回収値84(回収率は低めだが損失リスク小)。
- 2~4番人気:勝率・複勝率が段階的に低下するも、回収率は75前後を維持。
- 安定性重視型。
- 本レースデータ:
- 勝率低下・回収率向上の矛盾。
- 1番人気:勝率20%(平均より13%低下)だが複勝率70%・複勝回収値90(平均を上回る)。
- 3番人気:勝率30%・単勝回収値199(異常値)で「穴馬的な活躍」。
- 4番人気:勝率20%・複勝回収値101(平均78→101に急上昇)。
- 勝率低下・回収率向上の矛盾。
② 中穴人気馬(5~8番人気)の傾向
- 平均データ:
- 低勝率・低回収率の典型。
- 5番人気:勝率7%・単勝回収値78(平均値と同等)。
- 8番人気:勝率2.8%・複勝回収値75(利益確保困難)。
- 低勝率・低回収率の典型。
- 本レースデータ:
- 高配当勝ちの爆発的活躍。
- 5番人気:単勝回収値233(平均78→3倍以上)。
- 7番人気:複勝回収値181(平均74→2.4倍)。
- 6~8番人気:勝率0~10%だが、回収率が平均を大幅に上回る。
- 高配当勝ちの爆発的活躍。
③ 大穴人気馬(9~18番人気)の傾向
- 平均データ:
- ほぼ不毛地帯。
- 9番人気:勝率1.9%・複勝回収値73(投資リスク大)。
- 18番人気:勝率0.2%・複勝回収値32(完全なる資金消失リスク)。
- ほぼ不毛地帯。
- 本レースデータ:
- 限定的だが驚異的回収率。
- 10番人気:複勝回収値75(平均69→8%向上)。
- 9~18番人気:全体的に未勝利だが、10番人気で複勝回収値75の事例あり。
- 限定的だが驚異的回収率。
④ まとめ
- 人気馬(1~4番):
- 平均データでは安定性ありだが回収率低め。
- 本レースデータでは勝率低下+回収率向上(例:3番人気単勝回収値199)。
- 戦略:3~4番人気の「高配当勝ちパターン」に要注目。
- 中穴人気馬(5~8番):
- 平均では不透明だが、本レースデータで単勝回収値200超え(5番・7番人気)。
- 戦略:5~7番人気を「穴馬的扱い」で選択的に投資。
- 大穴人気馬(9~18番):
- 平均では完全に不採算。
- 本レースデータでは10番人気複勝回収値75の事例あり。
クラス別

クラス別考察
1. 3勝クラス
- 単勝・複勝ともに堅い(回収値53/48 vs 平均89/79):
人気馬が安定して勝つ傾向。過去の平均に比べ40%以上回収値が低下しており、穴馬の活躍が難しい。
2. OPEN非Lクラス
- 単勝は荒れるが複勝は堅い(単勝88 vs 平均71 / 複勝64 vs 平均70):
単勝で高配当(穴馬勝利)が増える一方、複勝では平均並み。勝ち馬は荒れるが、着内率は平均並み。
3. G1クラス
- 単勝・複勝ともに極めて堅い(回収値37/45 vs 平均63/63):
圧倒的な本命馬が存在し、荒れにくいクラス。
脚質×上がり3F

脚質×上がり3F考察
戦略の優先順位
- 中団・後方戦略:
- 複勝率が平均を上回る(22.4%・9.3%)。穴馬狙いで回収値60~30と小幅な利益期待。
- マクリ戦略:
- データ不足(2レース)のため参考程度。高リスク戦略。
- 逃げ・先行戦略は回避:
- 複勝率・回収値ともに悪化。人気馬でも安定せず不採算。
3Fの重要さ
- 優先対象:
- 3F 1位・~5位:差し馬の複勝率が突出(75.0%・43.8%)。高配当(回収値206・113)狙いが有効。
- 要注意対象:
- 3F 2~3位:複勝率は平均並みだが回収値が低下。人気馬の複勝に限定。
- 完全回避:
- 3F 6位~:複勝率1.0%は事実上の敗退確定。
- 展開によっては先行馬が有利に
馬番

馬番考察
- 優先すべき馬番:
- 2番(内番):複勝率30.0%+回収値101。
- 7番(中番):複勝率30.0%+回収値93。
- 13・14・15・17番(外番):複勝率28~37%+回収値61~113。
- 要注意馬番:
- 17番(外番):サンプル数6レースと少ないが、回収値113は極めて魅力的。
- 回避すべき馬番:
- 1・3~6・8~12・16・18番:複勝率低下+回収値暴落。
- 全体的にはフラットなコース。馬番による有利不利の起こりにくいレース。
- 大外枠:極端に高い複勝率と安定回収率
- 奇数枠:着内率は偶数番より良い為奇数番有利だが、回収率で低くなる。
- 偶数枠:単勝回収率は偶数番より良い。
種牡馬

種牡馬考察
① 総合評価が高い種牡馬ベスト5
- ドレフォン
- 複勝率100%(1戦1勝)、単勝回収率660、複勝回収率220
- 圧倒的な成績だが、サンプル数が1戦と少ない点に注意。
- ナカヤマフェスタ
- 複勝率50%(2戦1勝)、単勝回収率1165(驚異的数値)、複勝回収率160
- 単勝時の高配当が強み。少ない出走数ながら存在感を示す。
- イスラボニータ
- 複勝率100%(1戦1勝)、単勝回収率680、複勝回収率170
- ドレフォン同様、1戦での高効率。
- スワーヴリチャード
- 複勝率100%(1戦1勝)、単勝回収率370、複勝回収率160
- 短期間での高い回収率が特徴。
- ディープインパクト
- 複勝率31.3%(16戦5着内)、単勝回収率138、複勝回収率93
- 安定した回収率と実績の裏付けがある。
② 総合評価が低い種牡馬ベスト5
- ハービンジャー
- 複勝率0%(7戦全敗)、回収値0
- データ上最も厳しい結果。
- キズナ
- 複勝率10%(10戦1着内)、単勝回収率0、複勝回収率17
- 低い複勝率と回収率が課題。
- ハーツクライ
- 複勝率9.1%(11戦1着内)、単勝回収率0、複勝回収率34
- 長期にわたる低調さが目立つ。
- エピファネイア
- 複勝率12.5%(8戦1着内)、単勝回収率0、複勝回収率43
- 回収率の低さがネック。
- ステイゴールド
- 複勝率20%(5戦1着内)、単勝回収率0、複勝回収率32
- 回収率の改善が急務。
③ 複勝率は低いが単勝・複勝回収率が高い種牡馬
- ドゥラメンテ
- 複勝率25%(4戦1勝)、単勝回収率182、複勝回収率52
- 単勝時の高配当で回収率を稼ぐ。
- ディープインパクト
- 複勝率31.3%(16戦5着内)、単勝回収率138、複勝回収率93
- 複勝率は低めだが、回収率の安定性が光る。
- キングカメハメハ
- 複勝率42.9%(7戦3着内)、単勝回収率0、複勝回収率127
- 複勝回収率に潜在能力あり。
④ 総合的な評価
- 高評価馬の傾向
1戦限定の種牡馬(ドレフォン、イスラボニータ等)は数値が突出しているが、サンプル数の少なさに注意が必要。ナカヤマフェスタは単勝回収率1165という異常値級の数字を叩き出し、注目株。ディープインパクトは実績と安定性を兼ね備えた信頼性の高さが特徴。 - 低評価馬の課題
複勝率・回収率ともに低迷する馬(ハービンジャー、キズナ等)は戦略の見直しが必要。 - 隠れたポテンシャル
ドゥラメンテは複勝率25%と低いものの、単勝回収率182で穴馬としての価値あり。キングカメハメハは複勝回収率127と、複勝戦略での活躍が期待される
前走距離

前走距離考察
1. 同距離/±200m以内:高成績
- 平均データ:複勝率25.2%(同距離)~23.7%(±200m)、回収率74前後。
- 本レースデータ:複勝率66.7%(同距離/±200m)と突出。ただしサンプル数3件と極端に少ないため、偶然性が高い。
結論:実戦では平均データを優先し、過信は禁物。
2. ±400m/±600m以内:平均を下回る適応力
- 平均データ:距離差が大きくなるほど複勝率低下(±400m:23.0% → ±600m:22.6%)。
- 本レースデータ:±400mで複勝率36.4%と一見良好だが、±600mでは26.2%と平均並み。
鍵:±400mの高複勝率はサンプル11件の一時的な傾向。距離差拡大に伴う適応力低下は平均通り。
3. 今回延長:平均以下の厳しい結果
- 平均データ:複勝率18.9%、回収率69。
- 本レースデータ:複勝率18.8%と同等だが、回収率47と大幅低下。
意味:人気馬の不調が多く、平均以上の穴馬リスクあり。長距離化で脚質や持久力が課題と推測。
4. 今回短縮/500m以上短縮:潜在的な強み
- 平均データ:短縮時の複勝率21.7%(回収率74)。
- 本レースデータ:複勝率22.2%(回収率93)と高回収。特に500m以上短縮では勝率11.1%(平均4.9%)。
考察:スプリント適性のある馬が好走する可能性。ただしサンプル9件と少ないため、「短縮=穴馬の芽」と戦略的に注目すべき領域。
5. 500m以上延長:平均同様の低成績
- 平均データ:複勝率12.8%(回収率59)。
- 本レースデータ:複勝率18.5%(回収率48)とやや改善傾向も、回収率低下。
結論:大幅な延長は脚質・スタミナの限界を露呈。平均データの傾向を強く反映。
総合考察:距離変化と有利度の関係
- 短縮効果:
「今回短縮」で複勝率22.2%(平均21.7%)と平均並みだが、回収率93(平均74)が突出。スピード型馬が低人気で好走する可能性を示唆。 - 延長のリスク:
延長時は平均・実戦ともに複勝率18%台と低迷。特に500m以上延長では回収率40~50台と投資効率が悪い。 - 戦略的視点:
- 短縮レースでは「人気薄のスプリント適性馬」に注目。
- 延長レースでは人気馬の安定性よりも、中穴馬の持久力を見極める必要あり。
前走コース

前走コース考察
⑤ 総合評価
戦略的優先順位
- 東京・芝2400
- 複勝率40.0%・回収率92の最強バランス。人気馬と穴馬の両方に機会あり。
- 新潟・芝2200
- 回収率116で最高配当期待値。短縮戦略(芝2000外)でさらに好機。
- 京都・芝2400外
- 外回りコースでの持久力勝負。延長時(芝3000外)はサンプル不足だが要監視。
リスク領域
- 札幌・小倉・阪神(芝1800~2000)
- 複勝率0%エリア。絶対回避が無難。
- 中山・芝3600
- 回収率93と高配当だが、複勝率22.2%のリスク許容が必要。
投資方針
- 「東京・芝2400」と「新潟・芝2200」を軸に、京都の外回り・中山の長距離をサブ戦略として組み合わせる。
- サンプル数3件以下のデータ(例:京都・芝3000外)は過信せず、馬の脚質・血統分析と併用。
結論
距離変化の影響は開催場所ごとに異なり、東京・新潟が安定した成績を誇る一方、札幌・小倉は明確な不適性コースと言えます。特に「短縮戦略」では新潟の高回収率、「延長戦略」では中山の穴馬活躍に注目すべきです。データの信頼性(サンプル数)を常に考慮し、人気馬依存型(回収率低)と穴馬狙い型(回収率高)のバランスを取ることが利益最大化の鍵となります。