京都競馬場

京都競馬場リニューアル概要
グランドオープン
- 日付: 2023年4月22日
- 工事期間: 2年5カ月
- 総工費: 880億円
- 愛称: センテニアル・パーク京都競馬場(開設100周年にちなむ)
コース改修の特徴
- 芝・ダートの全面改修:
- 芝:
- 20cmの砕石層、30cmの山砂、20cmの改良材を含んだ砂の3層を入れ替え。
- 野芝の上に洋芝(イタリアンライグラス)をオーバーシード。
- エアレーション作業を実施し、クッション性を向上。
- ダート:
- 20cmの砕石層、20cmの山砂を入れ替え。
- 上部に9cmのクッション砂を水で洗浄し、砕けにくい粒を残す。
- 芝:
コースレイアウトの変更
- 外回りコースの4コーナー:
- 内柵の位置を調整し、直線に向かう角度が緩やかに。
- ジョッキーから「回りづらい」という声を受けての改善。
- 勝負どころのカーブが曲がりやすくなり、能力がより反映されやすい舞台に。
馬場コンディション
- クッション性:
- カチカチの馬場ではなく、クッションが利いている
- 地下パイプの暗渠管の増設により、水はけが良化し、雨が降っても悪化しにくく、回復も早くなる。
馬券の狙い目
- 開幕週の戦略:
- 先行馬が優勢になる可能性が高い。
- 平坦なコースでスピードが求められるため、さばきが軽く、フットワークの良い馬が好成績を収めると予想される。
- 内枠の逃げ・先行馬を狙うのがセオリー。
パドックの変更
- 動線のスムーズ化:
- 装鞍所とパドックの距離が約100メートル短縮。
- パドックから馬場入りまで約180メートル短縮。
- 馬にも人にもストレスが少なくなる効果がある。
まとめ
リニューアルされた京都競馬場は、芝・ダートともに絶好のコンディションを整え、コースレイアウトも改善されています。開幕週は先行馬が優勢になると予想され、内枠の馬を狙うことが的中馬券の鍵となるでしょう。新しい馬場状態を考慮して、的中を目指しましょう。
京都芝コースの解説
基本情報
- 幅員:
- 内回り・外回りともに3〜4角を除いてほぼ全周35m(Aコース)。
- 3〜4角はほぼ27m、内回りの一部が38m。
- 冬期の変更:
- 12月1日から3月31日まで、除雪スペース確保のため外機を内に5m移動。
- 実質的な転目が狭くなり、出走可能頭数が2頭程度減少。
コースの特徴
- 平坦なコース:
- 京都は全体的に平坦で、3角にポツンと小山がある形状。
- 内回りは丘の中腹部、外回りは最頂部を通る。
- 距離による平坦部の比率:
- 芝1200から芝2400までの距離延長に伴い、平坦部の比率が増加。
- 芝3000から丘越えが2細になるため、芝2400と芝3000の間にはスタミナ要求度の大きな差が生じる。
スパートの強制
- スパートのタイミング:
- どのコースでも坂の下りからスパートが求められる。
- ゴール前直線に上りがないため、上がり時計や全体時計が速くなりやすい。
春の開催と芝の状態
- 芝の特徴:
- 改装工事により野芝の上に洋芝(イタリアンライグラス)を使用。
- エアレーション作業を実施し、クッション性を向上。
- コースローテーション(年によって異なる):
- ローテーション:
- 10月: 4回京都 Aコース
- 11月: 5回京都 前4日 Bコース、後5日 Cコース
- 2月: 1回京都 Aコース
- 5月: 2回京都 Bコース
- 6月: 3回京都 約6日 Cコース、後6日 Dコース
- ローテーション:
- コースの切り替え:
- A→Bが4m、B→Cが3m、C→Dが3mの移動。
- Aコースからの戻しがあり、内の10mが良くなるため、芝が全面的に刷新されると考えられる。
まとめ
京都芝コースは、平坦なコースでありながらも特有の小山が存在し、距離によって平坦部の比率が増えるのが特徴です。また、春の開催では外伸びが注意され、芝の状態やコースローテーションがレース結果に大きな影響を与えます。排水性の改善と芝の管理にも力を入れており、馬場状態の変化には注意が必要です。
京都競馬場芝コース改装後データ
騎手データ

調教師データ

馬主データ

種牡馬データ

京都競馬場のダートコースの解説
基本情報
- 1周距離: 1608m
- ゴール前直線: 329m
- 高低差: 3m
- 幅員: 25m
- 砂厚: 9cm
1周距離の比較
- JRAダートコース:
- 1608mはJRAダートで2番目に大きい。
- 東京の1899mには及ばないが、中京の1530mとは大きな差がある。
- 他の競馬場のダートコースは1400〜1500m程度が一般的。
- アメリカのダートコースとの類似性:
- アメリカの多くのダートコースは1周1マイル(約1609m)で、京都はこれに近い。
- 例: ビムリコ競馬場、チャーチルダウンズ競馬場もそれぞれ1609m。
- 地方競馬との比較:
- 大井外回り、盛岡、門別は1周1600mでほぼ同じ大きさ。
ゴール前直線の特徴
- 長さ: 329mはJRAのダートコースで5番目の長さ
コーナーの形状
- 3~4角の特徴:
- 「角」形状のコーナーで、曲がりの合計が180度よりも大きい。
- 日本独特の形状で、海外や地方では阪神競馬場のみ。
- ダートコースの特性:
- 3角からゴールまで下るため、700m地点が実質的な追い出し地点。
- 向正面が上り、3~4角から直線にかけて下る特徴を持つ。
京都と阪神の関係
- 類似性:
- 京都と阪神は実際に似た特性を持っており、成績が連動することが多い。
- 両競馬場は同じ関西地域に位置している。
凍結防止剤の使用
- 使用時期: 1〜2月の厳寒期に連続開催。
- 散布例: 1回開催の1月8日と2回開催の2月6日に散布。
- 効果: 凍結防止剤は砂に粘り気を与え、時計がかかる可能性があるが、具体的な影響については確証がない。
まとめ
京都競馬場のダートコースは、1周距離やゴール前直線の長さにおいてアメリカの競馬場に類似しており、特有のコーナー形状を持っています。凍結防止剤の使用に関しては、馬場状態に影響を与える可能性があるものの、予想においてはあまり重要なファクターと考えられていないようです。これらの特徴を理解することで、レース予想に役立てることができるでしょう。
京都競馬場ダートコース改装後データ
騎手データ

調教師データ

馬主データ

種牡馬データ
