京都ダート1400m

京都ダート1400m解説
<コース特性>
- スタート位置:2コーナー奥芝ポケット(外側に位置するほど芝走路が長い)
- コース形状:
- 3コーナーまで約610mの長い直線
- 400m通過点から3.0mの緩やかな上り坂(頂点は3コーナー入口)
- 3~4コーナーで急な下り坂→平坦な直線329mに接続 - 走路構成:
- ダート1200mからの延長部は主に芝
- 合流時に10度の角度あり(影響は軽微)
<レース展開の傾向>
■ 脚質別特性:
- 逃げ/先行馬有利(D1400中最も有利):
- 助走距離300mで自然加速可能
- 上り坂で体力温存→下り坂で流れ込む展開
- 低クラス・少頭数・速馬場ほど有利度増大 - 差し/追い込み馬不利:
- 下級条件ではほぼ勝機なし
- 500万以上クラスで連対下位の穴馬として検討
■ 人気動向:
◎ 逃げ馬:
- 1-11番人気まで幅広く勝利(D1200よりマーク薄)
- 人気薄の逃げ馬が穴になる傾向(回収率良好)
△ 先行馬:
- 高勝率だが1-5番人気は回収率マイナス
- 6番人気以下の先行馬に穴の可能性
<その他特徴>
・京都D1200と類似タイプ(勝率はD1200が若干上だが回収率は本コース優位)
・馬番/内外脚質による有利不利はほぼなし
・後半の再加速が必要なレース構成(流れ込み型競馬が成立しにくい)
<投資戦略>
- 重点対象:中~低人気の逃げ馬(特に11番人気前後)
- 注意点:
- 先行馬は高人気を避ける
- 差し馬は上級戦のみ検討
- 馬場状態悪化時は前目策動馬を優先 - 馬番・枠順は考慮不要(均等条件)
京都ダート1400mデータ(2018年~2024年)
騎手

騎手考察
① 複勝率・単勝回収率・複勝回収率の総合ベスト5
- 坂井瑠星
- 複勝率37.6%、単勝回収率132、複勝回収率92
- 単勝回収率が圧倒的で、安定した回収力を発揮。
- 松山弘平
- 複勝率39.8%、単勝回収率104、複勝回収率92
- 複勝率と回収率のバランスが良く、堅実な成績。
- 浜中俊
- 複勝率25.4%、単勝回収率116、複勝回収率98
- 回収率が特に高く、穴騎手としての価値が光る。
- 川田将雅
- 複勝率53.0%、単勝回収率71、複勝回収率79
- 複勝率トップだが、回収率はやや控えめ。
- 西村淳也
- 複勝率21.9%、単勝回収率120、複勝回収率83
- 低複勝率ながら回収率が高く、穴馬への適性あり。
② 複勝率・単勝回収率・複勝回収率の総合ワースト5
- 酒井学
- 複勝率15.8%、単勝回収率45、複勝回収率38
- 全指標で低く、安定性に課題。
- 幸英明
- 複勝率20.4%、単勝回収率63、複勝回収率58
- 回収率の低さが目立つ。
- 池添謙一
- 複勝率22.5%、単勝回収率59、複勝回収率57
- 回収力の乏しさがネック。
- 岩田望来
- 複勝率24.1%、単勝回収率66、複勝回収率55
- 回収率が低く、勝ち切れないレースが多い。
- 鮫島克駿
- 複勝率25.6%、単勝回収率48、複勝回収率75
- 単勝回収率の低さが響く。
③ 複勝率は低いが単勝・複勝回収率が高い騎手ベスト3
- 浜中俊
- 複勝率25.4%、単勝回収率116、複勝回収率98
- 回収率の高さが圧巻で、穴馬戦略の要。
- 西村淳也
- 複勝率21.9%、単勝回収率120、複勝回収率83
- 単勝回収率の高さが際立つ。
- 北村友一
- 複勝率27.7%、単勝回収率85、複勝回収率84
- 回収率の安定感が光る。
④ 総合評価
- 坂井瑠星と松山弘平は、複勝率と回収率のバランスが良く「堅実性」が武器。
- 浜中俊と西村淳也は、低複勝率ながら回収率が突出し「穴騎手」として注目。
- 川田将雅は複勝率トップだが、回収率向上が今後の課題。
- 最下位グループは回収力不足が顕著で、勝ち鞍増加が急務。
人気別

人気別考察
■ 人気馬(1~4番人気)の傾向
▽ 勝率・連対率
- 1番人気:勝率30.9%(平均33.9%→▲3.0pt減)
- 3番人気:勝率15.4%(平均13.0%→+2.4pt増)で唯一上昇
- 2・4番人気は平均と同水準(±0.5pt以内)
▽ 回収率の深刻な問題点
- 全人気で単勝回収率が平均を下回る(例:3番人気98vs平均77=+21pt改善は例外)
- 1番人気:単勝77(平均80→▲3pt)で「安定負け」構造
■ 中穴人気馬(5~8番人気)の逆転現象
🔥 5-7番人気の意外性
- 勝率:5番7.4%(平均6.9%→+0.5pt)、7番4.3%(平均3.8%→+0.5pt)
- 単勝回収率81-102(平均75-77→明確な改善)
💣 8番人気の異常値
- 勝率2.5%(平均2.7%→▲0.2pt)ながら
- 単勝回収率45(平均70→▲25pt暴落)で「超低配当リスク」
■ 大穴人気馬(9~18番人気)の衝撃的事実
🔍 隠れた勝ち頭
- 13番人気:勝率1.1%(平均0.6%→+0.5pt)で唯一上昇
- 11-12番人気:連対率3.1-3.3%(平均2.5-3.1%→微増)
💸 注意すべき人気
- 15-16番人気:完全不振(勝率0%)だが複勝回収31-57で「不発弾的リスク」
【戦略的結論】
- 人気馬逆張り推奨ゾーン
- 3番人気(勝率+2.4pt・単勝回収98)投資価値あり
- 1-2番人気は「回収率77-82」で平均並み
- 中穴の黄金バランス
- 5-6番人気:勝率向上+回収率81-93の好バランス
- 8番人気:単勝45の低配当に要注意
- 大穴の狙い目
- 11-13番人気:平均比+0.5-0.7pt勝率向上+単勝34-88の高配当
- 9番人気:複勝74で堅実な穴馬
- 完全NG領域
- 15-16番人気(勝率0%)
- 10・14番人気(勝率1%未満+回収率暴落)
クラス別

クラス別考察
- 未勝利・2勝クラスの異常性
- 単勝回収率59-67(平均比▲8-30pt)で「予想屋の読みが的中しすぎる状態」
- 3勝クラスの逆転現象
- 複勝回収83(平均+8pt)で「穴馬が潜む可能性」
- OPENクラスの分裂傾向
- 非L:単勝42(超堅)vs複勝81(荒れ要素)の矛盾
- L:全体的に堅調だが複勝77で小穴の余地
【戦略的示唆】
- 堅いレース(未勝利・2勝):人気馬フォーメーション優先
- 荒れレース(3勝):複勝買いで中穴狙いが有効
- OPEN非L:単勝は避け、複勝馬券で高配当を捕捉
脚質×上がり3F
脚質×上がり3F考察
- 最優先:逃げ脚質
- 複勝率・回収値ともに改善(唯一の◎評価)
- 中~低人気の逃げ馬を重点狙い
- 逆張り有効:マクリ脚質
- 理論上は最強データだが、サンプル不足で実戦では「0-3-0」等の極端な結果の可能性
- 出走馬にマクリ実績馬がいる場合のみ検討
- 要注意:先行脚質
- 複勝率低下+回収値暴落のダブルパンチ
- 1-3番人気の先行馬は絶対避ける
- 後方・中団の活用術
- 後方:多少来るが避けるべき脚質
- 中団:平均回収値62を活かし「5-8番人気」帯でバランス型馬券を構築
ラスト3F
- 前団集中戦略(1-3位):
- 2位(回収217)・3位(回収143)で高配当
- 1位は回収率296と魅力的だが複勝率低下注意
- 中団逆転ポイント(~5位):
- 複勝率33.3%(平均比+2.6pt)の差し追込馬が穴になる
- 単勝回収69と低め→複勝馬券(回収120)で攻める
- 完全除外ゾーン(6位~):
- 回収率7と投資価値ゼロ
馬番

馬番考察
- 最優先:内番1・3番+中番10番
- 1番(複勝回収96)・3番(93)・10番(102)で高配当
- 10番は単勝回収121の爆発値に要注目
- 逆張り候補:中番9番+外番16番
- 9番(回収88)・16番(76)で平均比+15pt超の回収改善
- 絶対避ける馬番:
- 内番4番・中番5・7番・外番13・15番
- 隠れた好配当ゾーン:
- 2番(複勝65)・12番(71):複勝率は平均同等だが回収値低下→低人気時に限定活用
- 大外の不利な傾向
- 複勝率19.2%(平均比▼4.4pt)+回収値62の低配当
- 人気馬が大外枠の場合は「オッズに見合わないリスク」
- 偶数の隠れた優位性
- 複勝率21.4%で平均(23.6%)に近い数値
- 2・4・6・8・10・12番人気に注目(※本コースデータで10番が突出有利)
- 奇数の逆転ポイント
- 複勝回収値69(平均比▼8pt)と低め
- 1・3・5番人気で高配当馬がいれば限定活用
偶数番と奇数番と大外
- 偶数番優先戦略
- 10番(複勝率24.3%・回収102)を軸に2・6番を組み合わせる
- 奇数番は1・3番(複勝率21.7-22.4%)に限定活用
- 大外の不利
- 出走馬が大外枠の場合、不利になる。
- 例外は過去3戦以上で「大外勝利実績」を持つ馬を検討
- 隠れた高回収ポイント
- 偶数10番(単勝回収121)+奇数3番(単勝92)の組み合わせで爆発的配当を狙う
【データが示すコース特性】
- 内枠優位性:1・3番の好成績(複勝率21.7-22.4%)
- 中距離差し有効:10番の突出データから中団からの追い込みが機能
- 外枠の物理的不利:カーブでの位置取り難しさが数値に反映
種牡馬

種牡馬考察
① 総合評価が高い種牡馬ベスト5
- シニスターミニスター
- 複勝率29.6%、単勝回収率119、複勝回収率87
- 全指標で安定して高水準。特に単勝回収率の高さが際立つ。
- スクリーンヒーロー
- 複勝率33.3%、単勝回収率81、複勝回収率85
- 複勝率トップクラスで回収率もバランス良く優秀。
- オルフェーヴル
- 複勝率31.4%、単勝回収率111、複勝回収率77
- 勝率14.3%と勝ち切る力に優れ、総合力が高い。
- ミッキーアイル
- 複勝率35.0%(最高)、単勝回収率50、複勝回収率89
- 複勝率が抜群だが、単勝回収率の低さが課題。
- サウスヴィグラス
- 複勝率25.0%、単勝回収率78、複勝回収率99
- 複勝回収率が2位と圧倒的。穴馬としての価値大。
② 総合評価が低い種牡馬ベスト5
- パイロ
- 複勝率21.4%、単勝回収率22、複勝回収率54
- 全指標で著しく低く、投資効率が最悪。
- ルーラーシップ
- 複勝率17.7%(最低)、単勝回収率36、複勝回収率53
- 複勝率・回収率ともに低迷。即時改善が必要。
- ドレフォン
- 複勝率23.7%、単勝回収率38、複勝回収率52
- 回収率が軒並み低く、勝ち馬の期待薄。
- メイショウボーラー
- 複勝率19.4%、単勝回収率38、複勝回収率78
- 複勝回収率は中堅だが、他指標が足を引っ張る。
- キンシャサノキセキ
- 複勝率22.4%、単勝回収率51、複勝回収率66
- 回収率・複勝率ともに平均以下。
③ 複勝率は低いが回収率が高い種牡馬ベスト3
- クロフネ
- 複勝率22.5%、単勝回収率207(最高)、複勝回収率76
- 単勝回収率が圧倒的。大穴狙いの有望馬。
- ダノンレジェンド
- 複勝率23.1%、単勝回収率200(2位)、複勝回収率72
- 単勝回収率の高さが光るが、複勝率向上が課題。
- サウスヴィグラス
- 複勝率25.0%、単勝回収率78、複勝回収率99(2位)
- 複勝回収率の高さで穴馬としての期待大。
④ 総合評価
高評価馬の特徴
- シニスターミニスターとスクリーンヒーローは、複勝率・回収率のバランスが良く、安定した投資対象。
- オルフェーヴルは勝率の高さから「勝ち馬」として信頼性が高い。
低評価馬の課題
- パイロやルーラーシップは回収率・複勝率ともに改善必須。データ上はリスクが突出。
穴馬の可能性
- クロフネとサウスヴィグラスは、複勝率こそ低いものの、回収率の高さから「大穴狙い」で戦略的活用が有効。
今後の注目点
- ミッキーアイルは複勝率の高さを活かした複勝戦略、クロフネは単勝の高配当を狙う戦略が推奨される。
前走距離

前走距離考察
主な傾向
- 同距離: 高い勝率と複勝率。安定した成績。
- ±200m以内: 良好な成績で、同距離に近い。
- ±400m以内: やや成績が低下。
- ±600m以内: 成績はさらに低下。
- 今回延長: 低調な成績。注意が必要。
- 今回短縮: やや劣るが、単勝回収値は良好。
- 500m以上延長: データ不足で信頼性に乏しい。
- 500m以上短縮: 低調だが、単勝回収値は高い。
前走コース

前走コース考察
京都ダート1400m へのコース変更の影響分析
① 複勝率と回収率による考察
複勝率が高い前走コース(京都ダ1400m への転戦で好成績)
- 京都・芝1600 → 27.9%(複勝回収率90)
- 福島・ダ1700 → 29.1%(複勝回収率120)
- 京都・ダ1400(同コース継続) → 29.5%(複勝回収率82)
- 新潟・ダ1200 → 21.5%(複勝回収率88)
回収率が高い前走コース
- 福島・ダ1700 → 単勝98 / 複勝120
- 中京・芝1400 → 単勝162 / 複勝93
- 新潟・ダ1200 → 単勝92 / 複勝88
考察
- 福島・ダ1700からの転戦馬は複勝率・回収率ともに最高で、特に注目すべき。
- 芝(京都・芝1600、中京・芝1400)からの転戦馬も複勝率が高く、回収率も良好。
- 同コース継続(京都・ダ1400)は安定しているが、回収率はやや低め。
② 前走場所ごとの傾向(どの前走コースが京都ダ1400m で強いか)
好転戦パターン
- 福島・ダ1700 → 京都・ダ1400(複勝率29.1%)
- 福島ダートの馬は京都ダートに適性がある可能性。
- 京都・芝1600 → 京都・ダ1400(複勝率27.9%)
- 芝→ダート転向でも適応力が高い。
- 新潟・ダ1200 → 京都・ダ1400(複勝率21.5%)
- 短距離ダートからの距離延長でも好走。
悪化するパターン
- 中山・ダ1200 → 京都・ダ1400(複勝率13.7%)
- 阪神・ダ1200 → 京都・ダ1400(複勝率17.1%)
→ 短距離ダート(1200m)からの転戦は苦手傾向。
③ 距離の延長・短縮の影響
距離延長(前走より長い→京都ダ1400m)
- 1200m → 1400m(+200m)
- 新潟・ダ1200 → 21.5%(良好)
- 阪神・ダ1200 → 17.1%(低い)
→ 新潟ダートの馬は延長に強いが、阪神ダートは苦手。
- 1700m → 1400m(-300m)
- 福島・ダ1700 → 29.1%(最高)
→ 福島の馬は距離短縮でも強い。
- 福島・ダ1700 → 29.1%(最高)
距離短縮(前走より短い→京都ダ1400m)
- 1800m → 1400m(-400m)
- 京都・ダ1800 → 12.6%(悪化)
→ 長距離ダート馬の短縮は不向き。
- 京都・ダ1800 → 12.6%(悪化)
考察
- 福島・ダ1700(-300m)や新潟・ダ1200(+200m)は距離変化に強い。
- 京都・ダ1800(-400m)や阪神・ダ1200(+200m)は距離変化に弱い。
④ 平均的に強い前走コースと距離適性
オススメの前走コース
- 福島・ダ1700(複勝率29.1%、回収率120)
- 距離短縮(1700m→1400m)でも問題なし。
- 京都・芝1600(複勝率27.9%、回収率90)
- 芝→ダート転向でも安定。
- 新潟・ダ1200(複勝率21.5%、回収率88)
- 距離延長(1200m→1400m)で好走。
避けるべき前走コース
- 中山・ダ1200(複勝率13.7%)
- 京都・ダ1800(複勝率12.6%)
- 阪神・ダ1200(複勝率17.1%、回収率50)
⑤ 総合評価と戦略
最優先すべき馬
✅ 前走が福島・ダ1700
- 複勝率・回収率ともに最高。距離短縮(1700m→1400m)でも問題なし。
✅ 前走が京都・芝1600 - 芝→ダート転向でも複勝率27.9%と高く、回収率90で堅実。
✅ 前走が新潟・ダ1200 - 距離延長(1200m→1400m)でも21.5%の複勝率、回収率88と良好。
要注意の馬
⚠ 前走が中山・ダ1200、阪神・ダ1200
- 複勝率が低く、回収率も悪い。
⚠ 前走が京都・ダ1800(長距離ダート) - 距離短縮(1800m→1400m)で複勝率12.6%と激減。
最終結論
「福島・ダ1700 → 京都・ダ1400」の馬が最強。芝(京都・芝1600)や新潟・ダ1200からの転戦馬も有力。
逆に、中山・阪神の1200mや京都1800mからの転戦は避けるべき。