- 馬体
- 血統表
- 戦歴
- 特徴
- 代表産駒
- ハービンジャー産駒 データ(2014年~2024年)
- 母父馬
- 騎手
- 人気
- コース(芝編)
- コース(ダート編)
- 馬場状態
- 【芝コース編:道悪は鬼門どころか、むしろ大歓迎!特に重馬場は買い】
- ① 良馬場との比較:本当の鬼門は「稍重」!「重」「不良」でむしろ復活する
- 脚質ラスト3F
- 【Part1:脚質データ分析】この産駒、前に行っても粘れない?
- 【Part2:上がり3Fデータ分析】この産駒はスタミナタイプか?キレるタイプか?
- 【総合結論】ハービンジャー産駒は「中団から、スタミナを活かした持続力のある末脚で差し込む」タイプ!
- 馬体重
- 【総括】ハービンジャー産駒で勝つための馬体重戦略!
- 年齢
- 【Part2:月別データで見る詳細な成長曲線】
- 【総合結論】ハービンジャー産駒は「2歳夏にピークを迎え、4歳春に復活する成長力タイプ」
- 間隔
- 【叩き良化型か?】ハービンジャー産駒、本当の勝負は休み明け何戦目だ?
- 馬番
- 【複勝率での総合評価】結論:ハービンジャー産駒は「中枠の内寄り」がベスト!
- 【偶数・奇数で差はあるか?】データが示す、ハービンジャー産駒の「馬番の傾向」
- 【大外枠は買いか?消しか?】平均データとの比較で暴く、ハービンジャー産駒の真実
馬体

血統表

戦歴
【名馬列伝】ハービンジャー:たった一度の輝きで世界を震撼させた、レコードブレイカー
その競走生活は、あまりにも短く、そしてあまりにも鮮烈だった。遅咲きの才能が、キャリアの絶頂期にただ一度だけ見せた、競馬史に残る圧巻のパフォーマンス。世界最強の称号を手に入れ、彗星の如くターフを去った名馬、ハービンジャーの軌跡を振り返ります。
PROFILE:競走成績サマリー
- 通算成績:9戦6勝(3歳~4歳 / イギリス)
- 最高レーティング:135ポンド(2010年・世界ランキング1位)
- 主なG1勝ち鞍:キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス
- 主な重賞勝ち鞍:ハードウィックS(G2)、オーモンドS(G3)、ジョンポーターS(G3)、ゴードンS(G3)
HISTORY:遅れてきた大器、覚醒への軌跡
■ 3歳:才能の片鱗
3歳4月と比較的遅いデビュー。キャリア3戦目にして、芝12F(約2400m)の**ゴードンステークス(G3)**を制し、重賞初勝利を飾ります。この時点では、まだ数多くいる将来有望な素質馬の一頭に過ぎませんでした。
■ 4歳:覚醒、そして伝説への序章
本格化したのは4歳シーズン。始動戦のジョンポーターS(G3)を皮切りに、オーモンドS(G3)、ロイヤルアスコット開催のハードウィックS(G2)と、いずれも12F(約2400m)以上の重賞を3連勝。圧倒的な強さで、欧州中長距離戦線の主役へと躍り出ます。
■ 伝説のキングジョージ:競馬史に残る11馬身差の衝撃
そして、運命の2010年7月、欧州最高峰のレースの一つ**「キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス(G1)」**。前年の覇者で凱旋門賞2着のユームザイン、そしてこの年の英ダービーとエクリプスSを連勝し、1番人気に推されていた天才・ワークフォースなど、まさに世界選抜と言える強豪が集結しました。
2番人気でゲートインしたハービンジャーは、直線で持ったまま先頭に立つと、そこから後続を突き放す一方。鞍上が軽く促すだけで、その差はみるみるうちに開いていきました。
結果は、2着に11馬身差をつける圧勝。
走破タイム2分26秒78は、当時のコースレコードを大幅に更新する驚異的なもの。
この衝撃的なパフォーマンスにより、この年の**世界ランキング1位となる「135ポンド」**という、歴史的にも極めて高いレーティングが与えられました。
■ 悲運の引退:絶頂期での突然の幕切れ
キングジョージの圧勝劇から、凱旋門賞制覇は確実とまで言われ、次走の英インターナショナルステークスに向けて調整されていました。しかし、その矢先の8月、調教中に左前脚の管骨を骨折。ターフに復帰することは叶わず、キャリアの絶頂期で、あまりにも早くその競走生活に幕を下ろすこととなりました。
【総括】
もし、あのまま無事であったなら、凱旋門賞をどれほどの差で勝っていたのか。競馬史にその名を刻む「もしも」を、最も強く語られる一頭がハービンジャーです。しかし、キングジョージで見せたただ一度の、しかしあまりにも強烈な輝きは、彼が真の世界最強馬であったことを雄弁に物語っています。その偉大な能力とスタミナは、種牡馬として日本に輸入され、多くのG1馬を送り出すことで、新たな伝説を紡いでいます。
特徴
【馬券攻略】データが示す、ハービンジャー産駒「3つの黄金法則」
父ハービンジャーが世界に見せつけた、圧倒的なパワーとスタミナ。その力強い血は産駒へと受け継がれ、特にタフな条件で無類の強さを発揮します。ここでは、ハービンジャー産駒で勝つための「3つの黄金法則」をデータに基づいて解説します。
■ 法則①:狙いは「パワーが活きる芝」、特に「道悪」と「洋芝」
- 本質は力の要る馬場を得意とする「芝ホース」
ダートもこなしますが、勝ち鞍の約9割は芝コースに集中しています。しかし、高速決着のスピード勝負よりも、パワーとスタミナが問われる、タフな馬場でこそ真価を発揮するタイプです。 - 「道悪」は問答無用で買い
ハービンジャー産駒の最大の狙い目が、馬場が渋った**「芝の重馬場・不良馬場」**です。時計がかかる馬場になることで、産駒の持つパワーが他馬を圧倒し、信頼性が格段にアップします。雨が降ったら、ハービン-ジャー産駒にとっては恵みの雨と捉えるべきです。 - 得意舞台は「札幌・函館」の洋芝
デビュー当初から定評のある**「札幌・函館」**の洋芝コースは、今なお絶対的な得意舞台です。時計のかかりやすい洋芝は、産駒の適性に完璧にマッチしています。 - 関東圏の「東京・中山」も注目
近年は、直線の長い東京や、急坂のある中山といった、底力が問われる関東圏のコースでも好成績を収めています。
■ 法則②:2歳戦から動けるが、真の本格化は「4歳牡馬」
- 2歳戦から活躍できる完成度の高さ
2歳G1馬を輩出しているように、キャリアの早い段階から活躍できる完成度の高さも兼ね備えています。2歳戦、特に距離のあるレースでは常に注意が必要です。 - しかし、真の狙い目は「4歳牡馬」
ハービンジャー産駒のもう一つの大きな特徴が、「成長力」です。特に「牡馬」は、古馬となり本格化を迎える4歳で、勝率・連対率・3着内率の全てで素晴らしい成績を残します。3歳時に伸び悩んでいた馬が、4歳になって大変身を遂げるケースは頻繁に見られます。
■ 法則③:(補足情報)距離適性について
ご提供いただいたデータには直接の記述はありませんが、父ハービン-ジャー自身が2400mで世界レコードを樹立したように、産駒も基本的にはスタミナ豊富で中長距離を得意としています。特に2000m以上のレースで、そのパワーと持続力が活きる傾向にあります。
【総括】
ハービンジャー産駒を狙う際は、**「力の要る芝コース(特に道悪や洋芝)」「2歳戦」そして何より「本格化を迎えた4歳牡馬」**という3つのキーワードを覚えておいてください。これらの好条件が重なった時、父譲りの圧倒的なパワーとスタミナを武器に、勝ち負けを演じてくれる可能性が非常に高いでしょう。
代表産駒
■ G1/J-G1ウィナー:国内外で頂点を極めた王者たち
まずは、競馬界最高の栄誉であるG1/J-G1タイトルを獲得し、歴史にその名を刻んだトップホースたちです。
- ブラストワンピース
- 主な勝ち鞍:有馬記念(G1)
- コメント:父のパワーを最も色濃く受け継いだ一頭。グランプリレース・有馬記念を制し、父に初の中央G1タイトルをプレゼントしました。
- ディアドラ
- 主な勝ち鞍:秋華賞(G1)、ナッソーS(英G1)
- コメント:国内で牝馬三冠の最終戦を制すと、その後は世界を転戦。イギリスのG1を制覇するなど、世界を舞台に活躍した女傑です。
- ノームコア
- 主な勝ち鞍:ヴィクトリアマイル(G1)、香港カップ(G1)
- コメント:マイル女王に輝いた後、香港では2000mのG1を制覇。父譲りの成長力と距離万能性を見せつけました。
- ペルシアンナイト
- 主な勝ち鞍:マイルチャンピオンシップ(G1)
- ナミュール
- 主な勝ち鞍:マイルチャンピオンシップ(G1)
- モズカッチャン
- 主な勝ち鞍:エリザベス女王杯(G1)
- チェルヴィニア
- 主な勝ち鞍:優駿牝馬(オークス)、秋華賞
- ニシノデイジー
- 主な勝ち鞍:**中山大障害(J-G1)**連覇
- コメント:平地の重賞で活躍した後、障害へ転向。障害界の最高峰レースを連覇し、父の新たな可能性を示しました。
- アルマヴェローチェ
- 主な勝ち鞍:阪神ジュベナイルフィリーズ(G1)
■ G2・G3戦線の主役たち
G1タイトルにはあと一歩届かなくとも、その確かな実力で重賞戦線を力強くリードし、ファンを沸かせた猛者たちです。
- ローシャムパーク(オールカマー、函館記念)
- ドレッドノータス(京都大賞典、京都2歳ステークス)
- ファントムシーフ(共同通信杯)
- ベルーフ(京成杯)
- プロフェット(京成杯)
- ヒンドゥタイムズ(小倉大賞典)
■ 多彩なカテゴリーで活躍する重賞ウィナー
牝馬限定戦や3歳限定戦、サマージョッキーシリーズなどで、その個性的な輝きを放った馬たちです。
- ハッピーアワー(ファルコンステークス)
- サマーセント(マーメイドステークス)
- フィリアプーラ(フェアリーステークス)
- プレサージュリフト(クイーンカップ)
- エミュー(フラワーカップ)
- ケイティクレバー(東京ジャンプステークス)
- ヨカグラ(小倉サマージャンプ)
【総括】
ハービンジャー産駒は、有馬記念や秋華賞といったクラシックディスタンスのG1はもちろんのこと、マイルG1や2歳G1、さらには障害G1まで、非常に幅広いカテゴリーでチャンピオンを輩出しています。その根底にあるのは、父から受け継いだ「パワー」と「スタミナ」、そして古馬になってからも成長を続ける「成長力」です。今後も、様々な舞台で我々を驚かせてくれる産駒が登場することでしょう
ハービンジャー産駒 データ(2014年~2024年)
母父馬

① 総合力で選ぶ!本当に頼れる「黄金配合」ベスト5
ここでは「複勝率(安定感)」「単勝回収率(爆発力)」「複勝回収率(妙味)」の3指標を総合的に評価し、馬券的な価値が極めて高い「黄金配合」をランキング化しました。迷ったらこの配合を探してください!
【第1位】 × デュランダル
(複勝率 45.1%, 単勝回収率 77, 複勝回収率 114)
文句なしの第1位は、母父デュランダルとの配合です。**複勝率45.1%**という驚異的な安定感を誇りながら、複勝回収率も114とプラス域。出走すれば半数近くが馬券に絡み、かつヒモに来るだけで馬券の旨味が増すという、まさに理想的な配合です。3連系の軸としては、これ以上ない「究極の黄金配合」と言えるでしょう。
【第2位】 × アグネスデジタル
(複勝率 43.8%, 単勝回収率 53, 複勝回収率 92)
第2位は、母父アグネスデジタル。この配合の最大の魅力は、デュランダルに次ぐ**複勝率43.8%**という抜群の安定感です。単勝での妙味はありませんが、複勝回収率も92と優秀。芝・ダートを問わない万能性を受け継ぎ、どんな条件でも大崩れしない信頼感があります。
【第3位】 × ファルブラヴ
(複勝率 34.9%, 単勝回収率 78, 複勝回収率 95)
母父ファルブラヴとの配合が3位。**複勝率34.9%**という高い安定感に加え、複勝回収率も95と非常に優秀。2,3着のヒモ穴として、非常に頼りになる存在です。
【第4位】 × アグネスタキオン
(複勝率 27.3%, 単勝回収率 80, 複勝回収率 86)
第4位は、母父アグネスタキオン。複勝率は標準的ですが、単複の回収率がともに80を超えている点が魅力です。人気以上のパフォーマンスを引き出し、コンスタントに好走してくれる、非常にバランスの取れた好配合と言えるでしょう。
【第5位】 × キングカメハメハ
(複勝率 24.6%, 単勝回収率 82, 複勝回収率 82)
サンプル数が多い中で、単複の回収率がともに82と、安定した妙味を提供してくれるのが母父キングカメハメハです。複勝率はやや低いですが、馬券的な期待値は高く、常にマークしておきたい配合です。
② データが警告!避けるべき「危険な配合」ワースト5
次に、同じ3指標で総合評価が低かった、つまり馬券的には手が出しにくい「危険な配合」です。たとえ人気でも、これらの血統背景を持つ場合は慎重な判断が必要です。
【第1位】 × フジキセキ
(複勝率 20.7%, 単勝回収率 44, 複勝回収率 45)
残念ながらワースト1位は、母父フジキセキ。複勝率、単勝回収率、複勝回収率の全てが壊滅的な数値です。データ上はその人気に全く応えられていません。最も避けるべき配合と言えるでしょう。
【第2位】 × ネオユニヴァース
(複勝率 21.0%, 単勝回収率 29, 複勝回収率 65)
ワースト2位は母父ネオユニヴァース。複勝率が低い上に、単勝回収率29という数値が致命的です。全く勝ち切れない傾向が顕著です。
【第3位】 × ゼンノロブロイ
(複勝率 18.2%, 単勝回収率 49, 複勝回収率 63)
**複勝率18.2%**は絶望的で、そもそも馬券に絡む確率が極端に低いのが致命的です。回収率も低く、データ上は全く走らない配合と言えます。
【第4位】 × グラスワンダー
(複勝率 26.7%, 単勝回収率 57, 複勝回収率 56)
複勝率は悪くないように見えますが、単複の回収率が壊滅的です。これは、人気を背負って惨敗するケースが多いことを示しています。典型的な「名前で売れて妙味がない」パターンです。
【第5位】 × ディープインパクト
(複勝率 21.3%, 単勝回収率 84, 複勝回収率 64)
サンプル数が最も多い中で、この複勝率の低さと複勝回収率の低さは見過ごせません。単勝での一発は稀にありますが、安定感がなく、馬券の軸としては極めて危険な配合と言えるでしょう。
③ 穴党必見!一発逆転の「妙味配合」ベスト3
ここでは、「複勝率は標準的か、それ以下だが、回収率に特筆すべき点がある」、つまり「来た時にしっかり儲かる!」という、穴党ファンに捧げる妙味あふれる配合を3つピックアップしました。
【第1位】 × マンハッタンカフェ
(複勝率 16.3%, 単勝回収率 85, 複勝回収率 83)
この配合は、まさにこのカテゴリの定義にピッタリです。複勝率16.3%は非常に低いですが、それを補って余りあるのが単複ともに80を超える回収率。「来る確率は低いが、来た時は人気薄でしっかり馬券になる」という、典型的な穴党向けのパターンです。
【第2位】 × シンボリクリスエス
(複勝率 26.6%, 単勝回収率 84, 複勝回収率 76)
複勝率は標準的ですが、単勝回収率84と健闘しています。パワータイプの血統同士の組み合わせで、タフな展開になった時に、人気薄で一発の魅力を秘める配合です。
【第3-位】 × アドマイヤベガ
(複勝率 25.7%, 単勝回収率 89, 複勝回収率 85)
複勝率が標準レベルの中で、単複ともに回収率が85を超えている点に注目です。勝ち切る力、ヒモに絡む妙味の両方を兼ね備えた、非常にバランスの取れた穴配合です。
④ まとめ:配合相手で激変!血統の相性を見抜いて馬券に活かせ!
今回の分析から、ハービンジャー産駒は、母父馬との配合相手によってパフォーマンスが天国と地獄ほど変わることが明らかになりました。
デュランダルやアグネスデジタルのような、産駒の能力を最大限に引き出す「黄金配合」。
一方で、フジキセキやディープインパクトのように、相性が悪ければ全く走らない「危険な配合」。
そして、マンハッタンカフェのように、特定の条件下で妙味を発揮する「個性派配合」。
これらの「血統の化学反応」を理解することが、馬券収支を向上させるための強力な武器となります。ぜひ、この分析をあなたの馬券戦略に取り入れ、血統の奥深い世界を堪能しながら、的中に繋げてください!
騎手

① 総合力で選ぶ!本当に頼れる「黄金タッグ」ベスト5
ここでは「複勝率(安定感)」「単勝回収率(爆発力)」「複勝回収率(妙味)」の3指標を総合的に評価し、馬券的な価値が極めて高い「ゴールデンコンビ」をランキング化しました。
【第1位】 吉田隼人騎手
(複勝率 29.9%, 単勝回収率 165, 複勝回収率 107)
文句なしの第1位は、吉田隼人騎手とのコンビです。複勝率は標準的ですが、単勝回収率165、複勝回収率107という、驚異的な数値を記録。人気薄での好走が非常に多く、馬券的な妙味に溢れています。単勝でも複勝でも、積極的に狙っていける「究極の黄金タッグ」です。
【第2位】 岩田望来騎手
(複勝率 32.0%, 単勝回収率 151, 複勝回収率 97)
第2位は、若手の岩田望来騎手。このコンビの最大の魅力は、単勝回収率151という突出した破壊力です。複勝率も32.0%と高く、安定感も兼備。人気薄で勝ち切る力も持っており、見つけたら積極的に狙いたいコンビです。
【第3位】 ルメール騎手
(複勝率 57.8%, 単勝回収率 101, 複勝回収率 86)
**複勝率57.8%**という異次元の安定感に加え、単勝回収率も101とプラス域。人気馬をきっちり勝利に導く技術は流石の一言です。複勝での妙味はありませんが、単勝や2連系の軸としては最強の存在です。
【第4位】 池添謙一騎手
(複勝率 30.6%, 単勝回収率 107, 複勝回収率 67)
「G1男」池添謙一騎手とのコンビも、単勝回収率107と妙味十分。複勝率は標準的ですが、大舞台での一発が期待できる、勝負強いコンビです。
【第5位】 佐々木大輔騎手
(複勝率 34.6%, 単勝回収率 76, 複勝回収率 93)
このコンビの魅力は、複勝回収率93という高い数値です。人気薄の馬で2,3着に食い込み、高配当を演出するケースが多いことを示しています。ヒモ穴として非常に魅力的な存在です。
② データが警告!避けるべき「危険なコンビ」ワースト5
次に、同じ3指標で総合評価が低かった、つまり馬券的には手が出しにくい「危険なコンビ」です。たとえ人気でも、これらの組み合わせは慎重な判断が必要です。
【第1位】 松山弘平騎手
(複勝率 23.9%, 単勝回収率 31, 複勝回収率 43)
残念ながらワースト評価となったのは松山弘平騎手とのコンビ。複勝率が低い上に、単複の回収率も壊滅的。データ上、最も手が出しにくい組み合わせです。
【第2位】 石橋脩騎手
(複勝率 21.1%, 単勝回収率 69, 複勝回収率 48)
松山騎手と同様、複勝率の低さと回収率の低さが目立ちます。馬券的な妙味は皆無で、積極的に買う理由を見つけるのは困難です。
【第3位】 藤岡佑介騎手
(複勝率 32.5%, 単勝回収率 21, 複勝回収率 61)
複勝率は悪くないですが、単勝回収率21という低さが致命的です。人気を背負って勝ちきれず、アタマで狙うのは極めて危険です。
【第4位】 岩田康誠騎手
(複勝率 25.5%, 単勝回収率 44, 複勝回収率 65)
ワースト4位は岩田康誠騎手。複勝率が低く、単複の回収率も低い水準にあります。この産駒との相性はデータ上、あまり良くないようです。
【第5位】 横山武史騎手
(複勝率 31.7%, 単勝回収率 46, 複勝回収率 65)
複勝率は悪くないですが、回収率の低さが見過ごせません。人気を裏切るケースが多く、馬券的な期待値は低いと言えるでしょう。
③ 穴党必見!一発逆転の「妙味コンビ」ベスト3
ここでは、「複勝率は標準的か、それ以下だが、回収率に特筆すべき点がある」、つまり「来た時にしっかり儲かる!」という、穴党ファンに捧げる妙味あふれるコンビを3組ピックアップしました。
【第1位】 吉田隼人騎手
(複勝率 29.9%, 単勝回収率 165, 複勝回収率 107)
総合ランキングでも第1位に輝きましたが、その本質は「究極の穴騎手」であることです。単複ともに異常なまでの回収率を誇り、人気薄のハービンジャー産駒に騎乗した際は、絶対に見逃してはならない存在です。
【第2位】 岩田望来騎手
(複勝率 32.0%, 単勝回収率 151, 複勝回収率 97)
こちらも総合ランキングと重複しますが、まさに妙味の塊。複勝率32.0%は決して低くありませんが、それを補って余りあるのが単勝回収率151という破壊力。「人気薄で勝ち切る」という、穴党が最も好むパターンを地で行くコンビです。
【第3-位】 池添謙一騎手
(複勝率 30.6%, 単勝回収率 107, 複勝回収率 67)
複勝率は標準的ですが、単勝回収率が107という点に注目です。典型的な「勝ち切る時は人気薄」というタイプ。複勝での妙味はありませんが、単勝やアタマ固定の3連単で狙うと面白いコンビです。
④ まとめ:騎手との「化学反応」を見抜き、馬券戦略を最適化せよ!
今回の分析から、ハービンジャー産駒が騎手によってパフォーマンスを大きく変える、非常に「相性」が重要な血統であることが明らかになりました。
- 川田将雅騎手やルメール騎手のような、複勝率は高いが妙味は薄い「鉄板軸タイプ」。
- 吉田隼人騎手や岩田望来騎手のように、高配当を運んでくれる「一発長打タイプ」。
- 佐々木大輔騎手や和田竜二騎手のように、ヒモに加えるだけで配当が跳ね上がる「妙味ヒモタイプ」。
- そして、松山弘平騎手や藤岡佑介騎手のように、データ上は手が出しにくい「危険なコンビ」。
これらの騎手ごとの「個性」と「相性」を深く理解し、レースの状況に応じて騎手を選択することが、馬券収支を向上させるための強力な武器となります。ぜひ、この分析をあなたの馬券戦略に加え、的中に繋げてください!
人気

人気馬(1~4番人気)の動向:平均とほぼ同じ、信頼度は標準レベル
まず、レースの主役となるべき1番人気から4番人気の「人気馬」グループです。
結論から言うと、ハービンジャー産駒レースにおける人気馬の信頼性は、平均データとほぼ変わりません。つまり、「可もなく不可もなく、人気通りには走る」という標準的な傾向にあります。
具体的に見ると、1番人気の複勝率(馬券内に来る確率)は平均64.7%に対し、このデータでは64.1%。2番人気は51.9%に対し50.1%と、ほとんど差がありません。3番人気、4番人気も同様で、数値上は特筆すべき傾向は見られません。
これは、**「ハービンジャー産駒だからといって、上位人気馬の信頼度が極端に上がったり、下がったりすることはない」**ということを意味します。人気馬を評価する際は、平均的なレースと同じ感覚で、その馬自身の能力や状態を素直に判断すべきでしょう。
中穴人気馬(5~8番人気)の動向:平均以下の不振傾向、波乱の主役にはなれない
次に、馬券の妙味を左右する5番人気から8番人気の「中穴人気馬」グループです。
このグループの動向は明確で、全ての人気帯で平均以下の成績となっており、不振傾向にあります。
5番人気(26.7%→25.8%)、6番人気(21.7%→21.6%)、7番人気(16.3%→16.6%)、8番人気(12.9%→10.8%)と、7番人気がわずかに上回るのを除けば、複勝率は軒並み平均データを下回っています。
回収率を見ても、妙味のあるデータは見当たりません。これは、**「ハービンジャー産駒の中穴馬は、人気以上に走ることが少なく、馬券的な期待値は低い」**ことを示唆しています。
大穴人気馬(9~18番人気)の動向:こちらも不振、ただし10番人気に一発の魅力
最後に、高配当の使者となる9番人気以下の「大穴人気馬」グループです。
結論として、ハービンジャー産駒レースにおける大穴人気馬も、平均データと比べて成績が振るわず、不振傾向にあります。大波乱が起きる可能性は、平均的なレースよりも低いと言えるでしょう。
9番人気、11番人気以降の複勝率は、軒並み平均データを下回っており、馬券に絡むことはほとんど期待できません。
ただし、このデータには一つだけ注目すべき点があります。それは10番人気です。複勝率は平均8.6%と、平均7.8%をわずかに上回り、単勝回収率が116とプラスを記録しています。これは、「ごく稀に、10番人気の馬が勝ち切って高配当を演出する」ことがある、ということを示しています。
【要約】ハービンジャー産駒レースで勝つための戦略
- 人気馬(1~4番人気)は平均通りの信頼度:過信も軽視もせず、標準的な評価を下すのが正解。
- 中穴(5~8番人気)は軽視が基本:平均よりも好走率が低く、積極的に狙うべきではない。
- 大穴(9番人気以下)も基本は軽視:大波乱の主役にはなれない。ただし、夢を見るなら10番人気の単勝を少額だけ買うのは面白いかもしれない。
総じて、ハービンジャー産駒が絡むレースは**「上位人気馬がそれなりに走り、中穴以下の馬が台頭しにくい、比較的平穏な決着になりやすい」**という傾向にあります。馬券を組む際は、大穴狙いで手広く流すよりも、上位人気馬を中心に、点数を絞って勝負するのが有効となるでしょう。
コース(芝編)

① 場所別での得意・不得意は?
まず、どの競馬場でパフォーマンスが上がるのか、あるいは下がるのかを見ていきましょう。
- 【得意な競馬場】 阪神(1400m)・札幌・京都
この産駒が最も得意とするのは、意外にも阪神・芝1400mです。単勝回収率206、複勝回収率121と、全ての数字が異次元のレベル。まさに「阪神1400mの鬼」であり、この条件で見かけたら絶対に見逃せません。
次いで得意なのが札幌競馬場。芝1800mでは単勝回収率146と素晴らしい妙味を誇り、芝2000mでも複勝回収率102と、ヒモ穴としての魅力が光ります。夏競馬では絶対にマークが必要です。
京都競馬場も得意な舞台で、芝2000mでは複勝率38.3%、複勝回収率105と、非常に高いパフォーマンスを発揮します。 - 【苦手な競馬場】 東京(1600m)・小倉・中京
データ上、明確に苦手としているのが東京・芝1600mです。複勝率22.9%、単勝回収率30と、全ての数値が低迷。広い東京のマイル戦は鬼門です。
小倉競馬場も相性が悪く、芝2000m(単回36/複回54)、芝1800m(複回44)ともに回収率が低迷。
中京競馬場も、芝2000m、1600mともに回収率が低く、この3つの競馬場では、人気でも疑ってかかるべきでしょう。
② 距離別での得意・不得意は?
次に、産駒の根幹的な能力を示す距離適性を見ていきましょう。
- 【得意な距離】 2000mがベスト、1400mもこなす
この産駒は、2000mが主戦場と言える、典型的な中距離ホースです。データを見ても、好成績のほとんどが2000mに集中しています。特に京都・札幌の2000mでは、高いパフォーマンスと妙味を両立させています。
意外にも、阪神の1400mで驚異的な回収率を記録しており、この条件に特化した適性を持つ産駒もいるようです。 - 【苦手な距離】 1600m(マイル戦)
データ上、1600mは明確な苦手距離のようです。東京(単回30)、中京(単回34)、中山(単回49)、阪神(単回51)と、主要コースのほとんどで回収率が低迷。マイルのスピードに対応しきれない産駒が多いようです。
③ 複勝率と回収率での総合評価
最後に、安定感(複勝率)と妙味(回収率)を総合的に評価し、「本当に狙うべきコース」と「避けるべきコース」を結論付けます。
- 【結論:絶対に買うべきベスト3コース】
- 阪神・芝1400m(単回206/複回121): 単複ともに回収率は異次元レベル。これ以上ない「究極の黄金条件」です。この条件で見かけたら、迷わず勝負すべきです。
- 札幌・芝1800m(単回146/複回81): 単勝回収率の高さは非常に魅力的。夏競馬で一攫千金を狙うなら、この条件は見逃せません。
- 京都・芝2000m(単回90/複回105): 複勝率38.3%という驚異的な安定感に加え、複勝回収率もプラス。軸馬としてこれ以上ない条件です。
- 【結論:原則として消すべきワースト3コース】
- 東京・芝1600m(単回30/複回92): 単勝回収率30は絶望的。この産駒にとって、最も走らない条件の一つです。
- 小倉・芝2000m(単回36/複回54): こちらも全く走りません。明確な苦手コースです。
- 中京・芝1600m(単回34/複回51): 回収率が低く、好走するイメージが全く湧かない苦手条件です。
【総括】
ハービンジャー産駒の馬券を買う際は、「阪神の1400m」、「札幌の1800m」、「京都の2000m」を鉄則とすべきです。そして、「マイル戦全般」と「小倉・中京競馬場」では評価を下げることを忘れてはいけません。この非常に分かりやすい取捨選択が、あなたの馬券収支を大きく改善させる鍵となるでしょう。
コース(ダート編)

① 場所別での得意・不得意は?
まず、産駒のパフォーマンスが競馬場によってどう変わるのかを見ていきましょう。
- 【得意な競馬場】 阪神(2000m)・函館
この産駒がダートで輝くのは、非常に限定的な条件です。
阪神・ダート2000mでは、複勝率25.9%ながら単勝回収率556、複勝回収率168と、全ての数字が異次元のレベル。まさに「阪神ダート2000mの鬼」であり、この条件で見かけたら絶対に見逃せません。
函館・ダート1700mも得意な舞台で、複勝率29.7%、単勝回収率215と、素晴らしい妙味を誇ります。夏競馬での一発に注意が必要です。 - 【苦手な競馬場】 中京・東京(1600m)・小倉
データ上、明確に、そして致命的に苦手としているのが中京競馬場です。1800m(単回14/複回29)、1900m(単回28/複回6)と、どの距離を走っても回収率が壊滅的。
東京競馬場も鬼門で、特に1600m(単回21/複回13)は全く走りません。
小倉競馬場も相性が悪く、複勝回収率47と低迷しています。
② 距離別での得意・不得意は?
次に、この産駒がどの距離でパフォーマンスを発揮するのか、その本質的な適性に迫ります。
- 【得意な距離】 2000m以上のスタミナ戦(ただし条件付き)
この産駒のダート適性は、2000m以上の、スタミナが要求される距離にわずかな光明が見えます。阪神2000mで高い回収率を記録しているのがその証拠です。
ただし、これはあくまで**「人気薄の時に、大穴として面白い」**レベルであり、絶対的な得意距離とは言えません。 - 【苦手な距離】 1800m以下のほぼ全ての距離
データ上、1800m以下の距離は壊滅的です。出走数が最も多い1800mですら、中山・新潟・中京・京都の全てで回収率が低迷。
1400m以下の短距離戦に至っては、阪神1400m(単回19)、東京1600m(単回21)など、単勝回収率が一桁~20台という絶望的な数値が並びます。スピードが問われるダート戦では、全く勝負になっていません。
③ 複勝率と回収率での総合評価
最後に、安定感(複勝率)と妙味(回収率)を総合的に評価し、「本当に買うべき条件」と「絶対に避けるべき条件」を結論付けます。
- 【結論:ごく稀に買うならこの条件(ベスト3)】
- 阪神・ダ2000m(単回556/複回168): 単複ともに回収率は異次元レベル。これ以上ない「究極の黄金条件」です。
- 函館・ダ1700m(単回215/複回75): 単勝回収率の高さは非常に魅力的。夏競馬で一攫千金を狙うなら、この条件は見逃せません。
- 東京・ダ1300m(単回420/複回200): サンプル数は少ないですが、単複ともに回収率が異常値。特殊条件として覚えておきたいコースです。
- 【結論:原則として消すべきワースト3コース】
- 東京・ダ1600m(単回21/複回13): 複勝率・回収率ともに壊滅的。この条件では絶対に手を出してはいけません。
- 中京・ダ1800m(単回14/複回29): こちらも全く走りません。明確な苦手コースです。
- 小倉・ダ1700m(単回5/複回47): 回収率が低く、好走するイメージが全く湧かない苦手条件です。
【総括】
ハービンジャー産駒をダート戦で狙うなら、**「2000m以上の長距離戦で、超人気薄の馬をヒモ穴として少額買う」以外に、有効な馬券戦略は見当たりません。
基本的には「ハービン-ジャー産駒のダート戦は消し」**と判断するのが、最も賢明な馬券戦略と言えるでしょう。芝での華々しい活躍とは裏腹に、ダートではその能力を発揮できていないのが現状です。
馬場状態

【芝コース編:道悪は鬼門どころか、むしろ大歓迎!特に重馬場は買い】
まずは芝コースのデータから。ハービンジャー産駒は、そのパワフルな血統背景を存分に発揮し、芝の道悪を得意としています。
① 良馬場との比較:馬場が渋るほどパフォーマンスは向上
- 稍重(パフォーマンス維持、妙味は低下)
良馬場(複勝率23.8%)から稍重(複勝率24.1%)になっても、パフォーマンスは全く落ちません。ただし、回収率はやや低下します。 - 重馬場(明確な得意条件・黄金条件)
馬場が「重」になると、パフォーマンスはさらに向上します。勝率が7.7%から9.6%へ、複勝率も23.8%から24.5%へとアップ。そして何より、単勝回収率が65から96へと急上昇します。これは、道悪でパフォーマンスを落とす他馬を尻目に、ハービンジャー産駒のパワーが存分に活かされ、人気薄でも勝ち切るケースが増えることを示しています。 - 不良馬場(明確な苦手条件)
重馬場までは得意ですが、「不良」まで馬場が悪化すると、パフォーマンスは急落します。複勝率は18.9%まで下がり、回収率も低迷。明確な割引対象です。
② 複勝率と回収率での評価(芝コース)
- 【結論:ベストな買い時】
- 芝・重馬場(単回96/複回78): パフォーマンスが向上し、単勝回収率も大幅にアップする「黄金条件」。
- 芝・稍重(単回48/複回61): パフォーマンスは維持しますが、妙味は薄れます。
- 【結論:原則として消すべき条件】
- 芝・不良馬場(単回32/複回43): 全ての数値が低く、手を出さないのが賢明です。
【芝コースの総括】
ハービンジャー産駒は、芝コースに関しては典型的な「道悪巧者」です。特に重馬場は、馬券的な妙味が増す絶好の狙い目と言えるでしょう。ただし、不良馬場まで行くと逆に走らないという点は、絶対に覚えておくべきです。
① 良馬場との比較:本当の鬼門は「稍重」!「重」「不良」でむしろ復活する
- 稍重(明確な苦手条件・最大の罠)
前回「道悪は苦手」と一括りにしてしまいましたが、これは大きな誤りでした。ハービンジャー産駒が最もパフォーマンスを落とすのは、「稍重」の時です。
良馬場(勝率4.8%, 複勝率16.7%)から稍重になると、勝率は1.2%、複勝率は12.6%へと急落。さらに単勝回収率は58から12へ、複勝回収率も51から39へと、全ての数値が壊滅的に悪化します。
「ダートの稍重」は、この産駒にとって問答無用の「消し」条件であり、馬券的な最大の罠と言えます。 - 重馬場(明確な得意条件に一変)
ここが今回の考察の核心です。稍重で大きくパフォーマンスを落とすにもかかわらず、馬場がさらに渋って「重馬場」になると、成績は劇的に向上します。
**勝率は6.7%、複勝率は21.5%**へと、良馬場を上回る水準まで回復。そして何より、単勝回収率が58から91へ、複勝回収率が51から74へと大幅に改善します。
これは、中途半端に時計が速くなる稍重は苦手だが、さらにパワーが要求される重馬場は、父ハービンジャーの血が騒ぐ得意な舞台であることを示しています。 - 不良馬場(こちらも得意条件)
「不良」まで馬場が悪化しても、パフォーマンスは高いレベルを維持します。複勝率は16.9%と良馬場と同レベルですが、単勝回収率84、複勝回収率83と、回収率は良馬場を大きく上回ります。特に複勝回収率83は、全馬場の中で最高の数値です。
② ダートコースにおける考察
ハービンジャー産駒は、**「ダートの稍重が大の苦手で、それを超えて馬場が渋る(重・不良)と、むしろパフォーマンスと妙味が上がる」**という、非常に極端で特殊な適性を持っています。
- 得意な馬場: 重馬場と不良馬場。特に重馬場は、好走率・回収率ともに向上する「黄金条件」。不良馬場は、2,3着に来た際の妙味が抜群で、ヒモ穴として非常に魅力的です。
- 苦手な馬場: 稍重。全ての数値が壊滅的に悪化する、絶対的な「消し」条件です。
- 基準となる馬場: 良馬場。しかし、その成績は褒められたものではなく、回収率も低いことから、積極的に狙うべきではありません。
③ 複勝率と回収率での評価
- 【結論:ベストな買い時】
- ダート・重馬場(単回91/複回74): パフォーマンスと回収率が最もバランス良く向上する「最高の狙い目」。
- ダート・不良馬場(単回84/複回83): 複勝回収率が最も高く、3連複やワイドのヒモ穴として、これ以上ない妙味を誇ります。
- 【結論:原則として消すべき条件】
- ダート・稍重(単回12/複回39): 回収率が示す通り、最も期待値の低い「絶対的な消し条件」。
- ダート・良馬場(単回58/複回51): わざわざこの条件で狙う必要はない、妙味の薄い条件。
【総括】
ハービンジャー産駒のダート馬券戦略は、天候と馬場状態によって、その評価を細かく調整する必要があります。
- ダートのレースで雨が降り…
- 「稍重」になったら → 問答無用で「消し」!
- 「重」「不良」まで悪化したら → 評価を大幅に上げて「買い」!
この「稍重だけがダメで、それ以上の道悪は買い」という極めて特殊な法則を頭に入れておくだけで、他の競馬ファンと大きく差をつけることができるはずです。
脚質ラスト3F

【Part1:脚質データ分析】この産駒、前に行っても粘れない?
まずは、レース中の位置取り(脚質)によって、パフォーマンスがどう変わるのかを見ていきましょう。
逃げ・先行:平均以下の苦手な戦法
- 逃げ
- 複勝率:平均39.1% → 本レース33.6%(苦手)
- 先行
- 複勝率:平均35.5% → 本レース38.4%(得意)
【解説】
意外にも、ハービンジャー産駒は**「逃げ」の戦法を苦手としています。複勝率が平均を5%以上も下回っており、ハナを切ると目標にされてしまい、粘りきれないようです。
一方で、「先行」**は平均を上回る複勝率を記録しており、こなせる範囲です。
中団・後方:平均以上にこなす自在性
- 中団
- 複勝率:平均20.3% → 本レース22.2%(得意)
- 後方
- 複勝率:平均7.5% → 本レース7.7%(平均レベル)
【解説】
対照的に、中団からの競馬は平均を上回る得意なパターンです。後方からでも平均レベルには走れており、この産駒が**「前々で粘り込む」タイプではなく、「中団あたりで脚を溜めて、直線で勝負する」**タイプであることを示唆しています。
【脚質分析の結論】
ハービンジャー産駒は、**典型的な「差し馬血統」**です。逃げ・先行といった前々の競馬は得意ではなく、中団からの差しが最も信頼できる勝ちパターンと言えるでしょう。
【Part2:上がり3Fデータ分析】この産駒はスタミナタイプか?キレるタイプか?
次に、最後の直線のスピード(上がり3F)のデータから、ハービンジャー産駒の「脚の質」を解き明かします。
① 上がり上位(1~3位)の分析:スタミナを活かした末脚が武器
- 上がり1位:複勝率が平均64.2% → 本レース64.3%(平均レベル)
- 上がり2位:複勝率が平均53.3% → 本レース54.4%(得意)
- 上がり3位:複勝率が平均44.1% → 本レース39.6%(苦手)
【解説】
ハービンジャー産駒が、レースで1~2番目に速い上がりを使えた場合の成績は、平均レベルか、それを上回る優秀なものです。しかし、上がり3位になると、複勝率・回収率ともに平均を大きく下回ります。
これは、ハービンジャー産駒が**「一瞬のキレ味で勝負するタイプではない」ことを示しています。最速級の脚は使えるものの、それはスタミナに裏打ちされた「長く良い脚」であり、瞬発力比べになると分が悪いようです。
結論として、複勝率・回収率が平均レベルか、それ以下であることから、「末脚を生かしたレース」は絶対的な得意パターンとは言えません**。
② 上がり中位以下(~5位、6位~)の分析:スタミナ勝負は明確な「苦手分野」
- 上がり~5位
- 複勝率:平均28.5% → 本レース22.3%(苦手)
- 回収率:単49/複73と、平均を大幅に下回っています。
- 上がり6位~
- 複勝率:平均7.5% → 本レース4.8%(苦手)
- 回収率:単13/複20と、壊滅的。
【解説】
この結果は非常に明確です。ハービンジャー産駒は、上がりタイムが4位以下になると、馬券的な期待値が急激に低下します。これは**「平凡な上がりの脚しか使えない馬が、前で粘り込んで高配当を演出するケースが、平均的なレースよりもはるかに少ない」**ことを意味します。
つまり、ハービンジャー産駒は**「スタミナを生かした前目で粘るレース」が明確に苦手**であり、速い上がりを使えなければ、好走することは極めて難しいのです。
【総合結論】ハービンジャー産駒は「中団から、スタミナを活かした持続力のある末脚で差し込む」タイプ!
今回の二つの分析結果を統合すると、ハービンジャー産駒の驚くべき本質が見えてきます。
脚質データからは**「中団からの差しが得意」という側面が見えました。そして、上がり3Fデータからは「一瞬のキレ味勝負は苦手だが、最速級の長く良い脚は使える」こと、そして「スタミナで粘り込む競馬は不得手」**であることが判明しました。
つまり、ハービンジャー産駒は、**「先行して粘り込む」のでも、「後方から一瞬のキレで差し切る」のでもなく、「中団あたりでじっくり脚を溜め、直線で持ち前のスタミナを活かした、持続力のある末脚で他馬をねじ伏せる」という、非常に分かりやすい“スタミナ差しタイプ”**の血統なのです。
【最終的な馬券戦略】
この産駒を狙う上で最も重要なのは、**「この馬が、直線で長く良い脚を使える状況にあるか?」**という一点に尽きます。
- 買いの条件
- ハイペースが予想され、スタミナが問われる消耗戦になりそうな時。
- 直線が長く、存分に末脚を活かせるコース(東京、阪神外回りなど)。
- 前が止まりやすい、時計のかかる馬場状態の時。
- 消しの条件
- スローペースが予想され、直線での瞬発力勝負になりそうな時。
- 先行馬が有利な、前残りの展開が予想される時。
- 器用さが求められる小回りコースで、包まれるリスクがある時。
ハービンジャー産駒の馬券を買う際は、「先行粘り込み」や「一瞬のキレ」に期待してはいけません。全てを、その**「無尽蔵のスタミナから繰り出される、持続力のある末脚」**に賭けられるかどうか。それが、ハービン-ジャー産駒を攻略する最大の鍵となります。
馬体重

① 体重別パフォーマンス:520kg台がベスト!大型馬ほど走るパワータイプ
まず、絶対的な馬体重によって、この産駒のパフォーマンスがどう変わるのかを見ていきましょう。
- 【最も成績が良い】 520kg~539kgの雄大な馬体
この産駒のパフォーマンスは、520kg~539kgのゾーンで明確なピークに達します。この体重帯の馬は、**勝率10.9%、複勝率29.3%**と、全てのカテゴリーの中で最高の成績を記録しています。父ハービンジャー自身の雄大な馬体を彷彿とさせる、しっかりとした馬格とパワーを武器に走るタイプであり、馬体が大きいことは絶対的な強みと言えます。 - 【最も成績が悪い】 419kg以下の軽量馬と540kg以上の超大型馬
対照的に、419kg以下の小柄な馬は、複勝率が11%台と極端に低く、明らかにパワー負けしている様子がうかがえます。また、540kg以上の超大型馬も、複勝率12.9%と成績が振るわず、大きすぎるのも良くないようです。これらの極端な馬体の馬は、割引が必要です。 - 【特筆すべき穴馬体】 540kg~
最も成績が悪い540kg以上のゾーンですが、単勝回収率157という異常値を記録しています。これは**「超大型馬で評価されにくいこの体重帯の馬が、人気薄でごく稀に勝ち切るケースがある」**ことを示しています。高配当を狙う際には、この体重帯の馬の激走に注意が必要です。
② 複勝率と回収率での総合評価
安定感(複勝率)と妙味(回収率)を総合的に評価し、「本当に買うべき馬体」を結論付けます。
- 【結論:ベストな馬体重(買いの馬体)】
- 安定感で選ぶなら → 520kg~539kg(複勝率29.3%)
好走率が突出しており、馬券の軸として最も信頼できるのがこのゾーンです。 - 次点で信頼できるのは → 460kg~479kg
520kg台に次いで安定感があり、出走数も多いためデータとしての信頼性も高いです。
- 安定感で選ぶなら → 520kg~539kg(複勝率29.3%)
③ 体重増減のパフォーマンス:同体重がベスト!大幅増減は妙味あり
次に、前走からの体重の増減が、パフォーマンスにどう影響するのかを分析します。ここに、この産駒のコンディションを見極める重要なヒントが隠されています。
- 【体重が減った場合】 パフォーマンスは平凡だが、大幅減に妙味
「今回減」の馬は、複勝率22.0%と、3つのカテゴリの中で最も低くなっています。ただし、-20kg以上の大幅減では、勝率7.7%、単勝回収率186と妙味が出てきます。 - 【同体重の場合】 パフォーマンスが最も安定!
この産駒の好走サインは、**「同体重」**に明確に表れています。
**勝率9.2%、複勝率24.8%**と3つのカテゴリの中で最も安定しており、単勝回収率も79と悪くありません。前走から馬体を維持できていることが、好走のサインと言えるでしょう。 - 【体重が増えた場合】 安定感に欠けるが、大幅増に妙味
「今回増」の馬は、複勝率22.4%と安定感に欠けます。しかし、+20kg以上の大幅増の馬は、複勝率24.1%ながら、複勝回収率108という高い数値を記録。これは、休養明けなどで馬体が大きく成長した場合に、人気薄でヒモに絡むケースがあることを示唆しています。
【総括】ハービンジャー産駒で勝つための馬体重戦略!
- 基本は「520kg台の大型馬」を狙え!馬体が大きいほど信頼度アップ!
- 体重増減は「同体重」が最も信頼できる!
- 「+20kg以上」の大幅増や「-20kg以上」の大幅減は、ヒモ穴として一考の価値あり!
- 「419kg以下の軽量馬」は割引が必要!
パドックで馬体を見るのが苦手な方でも、馬体重の発表をチェックするだけで、これだけの戦略を立てることができます。ぜひ、この「馬体重の法則」をあなたの馬券検討に活かしてください!
年齢

① パフォーマンスの推移:2歳がピーク、3歳で落ち込み4歳で復活、その後は下降
- 2歳: ここがキャリアの絶対的なピークです。**勝率9.5%、複勝率27.4%**は、全ての年齢の中で突出して高い数値を記録しています。この産駒は、**デビュー当初から非常に完成度が高い「早熟タイプ」**であることが、データから明確に読み取れます。
- 3歳: 2歳時の勢いは落ち着き、複勝率は21.8%まで低下します。クラシックシーズンでは、過信は禁物です。
- 4歳: ここでパフォーマンスが復活します。複勝率は24.5%と3歳時より持ち直します。古馬になってから、もう一度ピークを迎える**「成長力」**も兼ね備えています。
- 5歳以降: 4歳の復活を境に、パフォーマンスは下降線をたどります。5歳で20%を切り、6歳、7歳と年齢を重ねるごとに明確に成績が落ちていきます。
② 複勝率と回収率での評価(通年データ)
- 【結論:ベストな買い時】
- 2歳(単回66/複回72): 複勝率が最も高く、軸としての信頼度はNo.1。
- 4歳(単回75/複回67): パフォーマンスが復活し、回収率も改善。古馬になってから狙うならこの年齢。
- 8歳(単回184/複回125): サンプル数は少ないですが、超ベテランの一発には夢があります。
- 【結論:原則として消すべき年齢】
- 3歳: パフォーマンスが落ち込み、回収率も低い。最も期待値の低い「罠」の年齢です。
- 5歳以降: 4歳の復活の後は、明確な衰えが見られます。この時期以降に人気になっている場合は、疑ってかかるのが正解です。
【Part2:月別データで見る詳細な成長曲線】
次に、2歳夏から6歳までのパフォーマンスを、季節ごとに区切った詳細なデータで見ていきましょう。ここに、この産駒の細かなコンディションの波が隠されています。
① パフォーマンスの推移:夏競馬と春競馬に強い!
- 【2歳夏~秋:キャリア最高のスタートダッシュ】
この産駒のパフォーマンスは、**2歳夏(7-9月)**に絶対的なピークを迎えます。複勝率31.2%は全データ中最高。夏競馬でデビューするハービンジャー産駒は、絶対に見逃せません。 - 【3歳:不振の年】
3歳時は、年間を通して複勝率が20%台前半と低迷。特に春のクラシックシーズン(4-6月)は、複勝率19.8%と最もパフォーマンスを落とします。 - 【4歳春:復活の兆し】
不振の3歳を乗り越え、**4歳春(4-6月)**にパフォーマンスが復活。複勝率26.5%と持ち直し、単勝回収率も113と妙味が出てきます。 - 【5歳以降:春と夏に一発の可能性】
5歳以降は全体的にパフォーマンスが低下しますが、その中でも**5歳春(4-6月)**には単勝回収率112、**5歳夏(7-9月)**には単勝回収率92と、ピンポイントで妙味のある時期が存在します。
② 複勝率と回収率での評価(月別データ)
- 【結論:ベストな買い時】
- 2歳・7-9月(単回58/複回71): 複勝率が異常に高く、軸としての信頼度は抜群。
- 4歳・4-6月(単回113/複回84): パフォーマンスが復活し、単勝での妙味が光る絶好の狙い目。
- 【結論:大穴狙いのタイミング】
- 5歳以降の春・夏: 複勝率は低いですが、単勝回収率が跳ね上がる時期があります。もし買うのであれば、「当たればラッキー」の精神で、超大穴を狙うのが面白いでしょう。
【総合結論】ハービンジャー産駒は「2歳夏にピークを迎え、4歳春に復活する成長力タイプ」
2つのデータを統合すると、この産駒の成長曲線がより鮮明になります。
この産駒は、「2歳時から完成度が高い早熟タイプだが、3歳で一度壁にぶつかり、4歳で本格化する成長力も兼ね備える。5歳になると明確な壁があるが、それ以降も人気薄になった時に、単勝で稀に大穴をあけることがある」と要約できます。
馬券戦略としては、
- 「2歳馬」、特に「夏競馬(7-9月)の2歳馬」を無条件で信頼し、馬券の中心に据える。
- 「3歳馬」は不振のため、評価を下げる。
- 「4歳馬」、特に「春競馬(4-6月)」は絶好の狙い目。
- 「5歳以降」の馬は、基本的には割引が必要だが、超人気薄になっていれば単勝での一発大穴を警戒する。
この「年齢と季節」の法則をあなたの馬券戦略に組み込むことで、より的確な取捨選択が可能になるはずです。
間隔

① 間隔によるパフォーマンスの変化:4週がベスト!使い詰めも休みすぎもNG
まず、ハービンジャー産駒のパフォーマンスが、レース間隔によってどう変化していくのか、その全体像を捉えましょう。
- 【パフォーマンスが最も高い間隔】 4週
この産駒のパフォーマンスは、**4週(中3週)**の間隔で明確なピークを迎えます。**複勝率26.1%**は、全てのカテゴリーの中で最も高い数値を記録しています。これは、一度レースを使った後、間隔を詰めすぎず、あけすぎずに順調に次走へ向かえた時に、最高のパフォーマンスを発揮できることを示しています。 - 【パフォーマンスが上がる間隔】 3週、5~9週
4週に次いで安定しているのが3週(中2週)(複勝率24.2%)、5~9週(複勝率24.3%)です。ある程度間隔をあけて、じっくりと調整された方が良いタイプです。 - 【パフォーマンスが下がる間隔】 半年以上の長期休み明けと連闘
この産駒にとって、パフォーマンスが明確に下がる危険なローテーションが存在します。- 半年以上: 複勝率16.0%、回収率も低いことから、長期の休み明けは明らかに苦手なようです。「鉄砲駆け」は期待できず、一度使ってからの変わり身を待つべきでしょう。
- 連闘: 複勝率17.0%と、こちらも成績は振るいません。使い詰めには弱い傾向があります。
② 複勝率と回収率での総合評価
安定感(複勝率)と妙味(回収率)を総合的に評価し、「本当に買うべきローテーション」と「避けるべきローテーション」を結論付けます。
- 【結論:ベストな買い時】
- 4週(単回68/複回70): パフォーマンスが最も高く、安定感は抜群。軸馬として最適です。
- 5~9週(単回73/複回70): パフォーマンスが高く、回収率も安定。文句なしの**「黄金のローテーション」**です。
- 【結論:原則として消すべき危険なローテーション】
- 半年以上(単回59/複回45): パフォーマンス、回収率ともに低く、馬券的な期待値は皆無。長期休み明けの馬は、問答無用で「消し」で良いでしょう。
- 連闘(単回36/複回48): こちらも全く走りません。手を出さないのが賢明です。
【叩き良化型か?】ハービンジャー産駒、本当の勝負は休み明け何戦目だ?
次に、「休み明け何戦目」でパフォーマンスがピークに達するのかを分析します。ここに、ハービンジャー産駒のコンディションの波を見極める鍵が隠されています。
① パフォーマンスの推移:明確なピークなし、使い込むとパフォーマンス低下
この産駒は、休み明けからレースを使い込んでも、明確にパフォーマンスが上向くことはありません。むしろ、使われるごとに消耗していく傾向が見られます。
- 明け2戦目~6戦目以降: 複勝率は20%~24%台で推移し、明確なピークと言えるものが存在しません。レースを使いながら徐々に調子を上げていく、典型的な「叩き良化型」ではないことが、データから読み取れます。
- 強いて言えば、明け5戦目に複勝率24.7%とやや持ち直しますが、これはごく一部のタフな馬によるものと考えられます。
- 明け6戦目以降は、複勝率23.0%と、明確にパフォーマンスが低下します。
② 複勝率と回収率での総合評価
安定感(複勝率)と妙味(回収率)を総合的に評価し、「本当に買うべきタイミング」を結論付けます。
- 【結論:強いて言うならこのタイミング】
- 明け4戦目(単回96/複回58): 複勝率は平凡ですが、単勝回収率が最も高いのがこのタイミング。人気薄の一発に期待するなら、ここしかありません。
- 明け2戦目(単回62/複回69): 複勝率が最も高く、安定感はありますが、妙味は薄い。
- 【結論:原則として狙うべきではない】
前述の通り、この産駒は「叩き良化」という概念が当てはまりません。休み明け何戦目か、というファクターは、馬券検討において重要なプラス材料にはならないと考えるべきです。
【総括】
ハービンジャー産駒のローテーション戦略は、**「4~9週の間隔がベスト。休み明けや連闘は苦手。レースを使われながら良くなることはなく、むしろ消耗していく」**と要約できます。
馬券戦略としては、
- フレッシュな状態、あるいは十分な間隔をあけた馬を狙う。
- 「休み明け何戦目か」というデータは、馬券的なプラス材料にはしない。
この法則を頭に入れて、馬券検討に臨んでみてください。
馬番

内枠(1~4番):平均レベルか、やや得意。ただし3番枠は鬼門
- 複勝率:
- 1番:平均24.1% → 本レース26.0%(得意)
- 2番:平均25.4% → 本レース26.0%(得意)
- 3番:平均23.4% → 本レース22.1%(苦手)
- 4番:平均25.0% → 本レース24.5%(苦手)
- 回収率:
- 1番(複94)は複勝での妙味が光ります。
【解説】
ハービンジャー産駒は、内枠(1~4番)をこなせるレベルにはあります。特に1番、2番は平均を上回っていますが、3番、4番は下回っており、「得意」とまでは言えません。ただし、1番枠の複勝回収率94は魅力的で、最内を引いた人気薄は面白い存在です。
中枠(5~12番):枠による有利不利が明確なゾーン
- 複勝率:
- 5番、6番、7番、8番は平均を上回る得意な枠です。
- 9番~12番は平均を下回る苦手な枠です。
- 回収率:
- 全体的に回収率は低く、馬券的な妙味は薄い傾向にあります。
【解説】
中枠(5~12番)は、内寄り(5~8番)と外寄り(9~12番)で傾向が分かれます。5番~8番は平均を上回る安定感を誇りますが、9番以降はパフォーマンスが明確に低下します。このことから、中枠の中でもより内側で競馬ができる方が、この産駒にとっては好ましいようです。
外枠(13番~18番):平均レベルか、それ以下。明確な割引ゾーン
- 複勝率:
- 14番、15番、17番は平均を上回っていますが、内・中枠ほどの信頼度はありません。
- 13番、16番、18番は平均を下回る苦手な枠です。
- 回収率:
- 全体的に回収率は低く、妙味は皆無です。
【解説】
一般的に不利とされることが多い外枠(13番~18番)ですが、ハービンジャー産駒にとっても**「割引ゾーン」**となります。ほとんどの枠で複勝率が平均レベルかそれ以下であり、外枠からスムーズにレースを運ぶのが不得手であることが分かります。
【複勝率での総合評価】結論:ハービンジャー産駒は「中枠の内寄り」がベスト!
複勝率だけで総合的に評価すると、ハービンジャー産駒の得意な枠は非常に明確です。
- 内枠(1~4番):平均複勝率24.5% → 本レース平均24.7%(+0.2%)
- 中枠(5~12番):平均複勝率22.9% → 本レース23.5%(+0.6%)
- 外枠(13~18番):平均複勝率17.9% → 本レース18.8%(+0.9%)
【あれ?外枠も平均を上回っている?データの罠を解説】
上記の計算上、外枠も平均を上回っているように見えますが、これは種牡馬データ全体の複勝率が高い(全体の複勝率が約23%と、平均的な馬より走る産駒である)ためです。
重要なのは、**「内枠・中枠に比べて、外枠のパフォーマンスがどうか」**という点です。
- 内枠・中枠の平均複勝率:約24.1%
- 外枠の平均複勝率:18.8%
この比較から、外枠の複勝率は、この産駒の平均的なパフォーマンスよりも5%以上も低いことが分かります。そして、最もパフォーマンスが良いのは**「中枠の内寄り(5~8番)」**なのです。
【偶数・奇数で差はあるか?】データが示す、ハービンジャー産駒の「馬番の傾向」
次に、ハービンジャー産駒が、偶数番と奇数番のどちらでより高いパフォーマンスを発揮するのかを見ていきましょう。
結論から言えば、わずかな差ではありますが、データ上は「偶数番」が有利です。
- 複勝率(安定感)の比較
- 偶数番:23.1%
- 奇数番:22.3%
- 回収率(妙味)の比較
- 単勝回収率:偶数番 70 vs 奇数番 57
- 複勝回収率:偶数番 68 vs 奇数番 65
複勝率、回収率のいずれを見ても、偶数番が奇数番を上回っています。一般的に言われる「偶数番は後入れで有利」というセオリーが、この産駒にも当てはまっているようです。
【大外枠は買いか?消しか?】平均データとの比較で暴く、ハービンジャー産駒の真実
最後に、多くの競馬ファンが頭を悩ませる「大外枠」について、ハービンジャー産駒が本当に得意なのかを、競馬全体の平均データと比較して徹底解剖します。
結論から言えば、ハービンジャー産駒にとって「大外枠」は、平均的な馬とほぼ同じレベルで走りますが、明確な「得意条件」とまでは言えません。
- 複勝率(安定感)の比較
- 平均データ(大外):22.2%
- ハービンジャー産駒データ(大外):22.6%
- 回収率(妙味)の比較
- 単勝回収率:平均 66 → ハービンジャー産駒 67
- 複勝回収率:平均 68 → ハービンジャー産駒 52
【総括】
ハービンジャー産駒が大外枠を引いた際は、**「可もなく不可もなく、平均レベルには走るが、妙味はない」**と判断すべきです。特にプラスにもマイナスにもならず、枠順以外のファクターで評価を決めるべきでしょう。